J1参入プレーオフ

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開始年 2018年
主催 日本プロサッカーリーグ
参加チーム数 最大5
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J1参入プレーオフ(ジェイワンさんにゅうプレーオフ)は、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)において2018年シーズンから導入される、翌年度のJ1リーグ参入チームを決定するためのプレーオフ制度。

概要

J1リーグ (J1) とJ2リーグ (J2) の入れ替えは、2009年以降は原則として「J1の下位3クラブが自動降格」「J2の上位2クラブが自動昇格」となっており、これに加えて2011年までは「J2の3位も自動昇格」、2012年以降は「J2の3位~6位のクラブでJ1昇格プレーオフを争い、優勝クラブがJ1昇格」というシステムになっていた。

しかし、2010年以降2016年までにJ1昇格プレーオフ勝者を含む「前年のJ2の3番目」でJ1に昇格したクラブ[注 1]はいずれも1年でJ2に再降格しているという状況がある[注 2]と共に、逆に2010年以降2016年までに「前年のJ1・16位」でJ2に降格したクラブ[注 3]はJ2で圧倒的な成績を残し、(2016年に2位と同勝点の3位だった松本を除き)1年でのJ1復帰を果たしているという状況があった[1]

こういった点を踏まえて、2018年以降のJ1・J2の昇降格決定方法を検討した結果、J1昇格プレーオフ参加クラブにJ1の16位のクラブを加えた5クラブによる「参入決定戦」の形式に改めることが2017年6月27日に行われたJリーグ理事会で承認され[1]、概要が発表された[2]。J1とJ2のクラブの「入れ替え」が争われる形式となったのは、2004年から2008年まで行われたJ1・J2入れ替え戦以来10年ぶりとなる[3]

レギュレーション

2017年6月27日に発表した概要[2]、ならびに2017年12月12日にJリーグが発表した大会方式および試合方式[4]に基づくレギュレーションは以下の通り。

参加チーム

J1参入資格を持ち、J2年間順位の3位から6位までのクラブ(最大4クラブ)と、J1年間順位の16位のクラブ、合計最大5クラブが参加する。

2017年までの昇格プレーオフ同様、参入プレーオフ参加にはホームスタジアムや環境面などでJ1参入資格(J1ライセンス)を有することが必須条件となり、これを有しないクラブは参入プレーオフに参加できない。この場合、7位以下のクラブからの繰り上げはなく、その分は参加チーム数が減じられることになる。また、J2年間順位上位2チームがJ1参入資格を有しない場合も、自動昇格チームの繰り上げは行われず(J2からの自動昇格チーム数およびJ1からの自動降格チーム数がそれぞれ減じられる)、3位から6位のチームがプレーオフ出場を免除されることはない。

3位から6位までのクラブのうち、J1ライセンスを有するクラブがいない場合はJ1参入プレーオフは行われない(J2からの昇格枠が1減となる)。

試合方式

J2のリーグ戦全日程終了後、最大5チームによるトーナメント方式でJ1参入チームの座を争う。以下は5チーム参加の場合のレギュレーション。 テンプレート:Round8 seed

†:2回戦は年間順位上位クラブのホームゲームとする。
  • 初戦(1回戦)は「J2年間3位 - J2年間6位」・「J2年間4位 - J2年間5位」の組み合わせで戦う。勝者は2回戦進出、敗者はJ2残留となる。
  • 1回戦の勝者同士が2回戦を戦って、勝者が決勝に進出。決勝は2回戦勝者とJ1年間16位の対戦となり、勝者が翌年のJ1参入(昇格または残留)となる。
  • 各試合とも1試合勝負(かつての入れ替え戦のようなホーム・アンド・アウェーではない)。90分を戦って同点の場合は延長戦PK戦は行わず、1回戦・2回戦は年間順位上位クラブの「勝利」となり、決勝ではJ1年間16位クラブの「勝利」とみなす。
    • 1回戦・2回戦はJ2年間順位上位クラブのホームゲーム(H)として行われる。
    • 決勝はJ1年間16位クラブのホームゲームとして行われる。

なお、参加チームが4クラブ(J2から3クラブ)の場合は1回戦は下位2チームにより行われ、J2の最上位チームは2回戦から参加となる(例えば、4位が出場できない場合、3位が2回戦に自動的に進出し、5位と6位で1回戦を行う)。また、参加チームが3クラブ(J2から2クラブ)の場合は2回戦を省略し、1回戦の勝者が決勝に進む。参加チームが2クラブ(J2から1クラブ)の場合は決勝のみを行う。

関連項目

脚注

注記

  1. 2010年の湘南、2011年・2016年の福岡、2012年の札幌、2013年の大分、2014年の徳島、2015年の山形。いずれもJ1在籍年基準。
  2. ただし、2017年のC大阪はJ1リーグ3位で残留を果たしている。
  3. 2010年の、2011年のFC東京、2012年の甲府、2013年の神戸、2014年の湘南、2015年の大宮、2016年の松本。いずれもJ2在籍年基準。

出典