NHK山口放送局

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NHK山口放送局
放送対象地域 山口県
所在地 753-8660
山口県山口市中園町2-1
総合テレビ
開局日 1959年6月15日
コールサイン JOUG-DTV
親局 山口 16ch (キーID 1)
Eテレ
コールサイン JOUC-DTV
親局 山口 13ch (キーID 2)
ラジオ第1
開局日 1941年4月19日
コールサイン JOUG
親局 山口 675kHz
ラジオ第2
コールサイン JOUC
親局 山口 1377kHz
FM
コールサイン JOUG-FM
親局 85.3MHz
特記事項:
親局送信所はいずれも防府市にある(名称は山口局)
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NHK山口放送局(エヌエイチケイやまぐちほうそうきょく)は、山口県放送対象地域とする日本放送協会(NHK)の地方放送局である。テレビとラジオで県域放送を行っている。

概要

1941年(昭和16年)4月に、中国地方で5番目となるNHKの地方放送局として開局。開局当初の名称は社団法人日本放送協会防府放送局で、防府市桑山(現在の防府市役所付近)から電波を送出していた。1962年(昭和37年)4月には第18回国民体育大会を控え山口市に移転、山口市中央5丁目(現在の山口放送会館とは市道を挟んで向かい側の場所)で山口放送会館を運用開始し、名称を山口放送局に改称した。

現在の山口放送会館は、地上デジタル放送を控え2005年(平成17年)4月に現在地に移転し運用開始した建物であり、移転翌年の2006年(平成18年)10月1日より地上デジタル放送を開始した。それまでの(初代)山口放送会館は山口市役所の分庁舎として再活用されている。

下関局開設以前の下関市は福岡県北九州市とともに、「関門地区」として、山口・福岡両県とは別のエリアとして扱われていた歴史から、現在でもNHK北九州放送局を視聴する傾向にある。しかし完全デジタル化を控え、北九州デジタル局が山口県方面の出力を絞っていることを利用し、「完全デジタル化後、大半の地域では北九州のテレビは見られなくなるから、地元中継局にアンテナを向けるように」というキャンペーンを、デジタル放送完全移行日の1年前である2010年(平成22年)7月24日以降大々的に始めており、下関市出身の演歌歌手の山本譲二を地デジ化応援隊メンバーに起用しアピールしている。

沿革

  • 1941年(昭和16年)4月19日 - 社団法人日本放送協会防府放送局開局、ラジオ放送開始(呼出符号:JOUG)。
  • 1942年(昭和17年)
    • 1月8日 - 電波管制に伴う措置として萩臨時放送所開設、ラジオ放送開始(呼出符号なし、のちJOUQ)。
    • 4月1日 - 防府放送局山口演奏所開設(これにより、防府と山口の2箇所に演奏所をもつこととなった)。
  • 1950年(昭和25年)6月1日 - 放送法施行に伴い社団法人日本放送協会が解散。特殊法人としての日本放送協会が設立され一切の権利義務を継承。
  • 1951年(昭和26年)6月1日 - 防府第2放送(ラジオ)開始(呼出符号:JOUC)。
  • 1956年(昭和31年)6月3日 - 下関放送局開局、ラジオ第1放送開始(呼出符号:JOUI、のちJOUQ。現在は廃止。JOUIは現在、鹿児島讀賣テレビが使用)。
  • 1959年(昭和34年)
    • 3月22日 - 防府市西浦に新ラジオ放送所開設(1960年9月より無人化)。
    • 6月15日 - 防府総合テレビ開局(防府市大平山、呼出符号:JOUG-TV)[1]
  • 1961年(昭和36年)12月10日 - 田床山に萩テレビ中継局設置(県内初のテレビ中継局第1号)。
  • 1962年(昭和37年)
    • 4月15日 - 山口放送会館(初代)を運用開始、これに伴い防府放送局と山口演奏所を統合し、山口放送局と改称(防府にあった本体を山口に一本化して集約)。
    • 7月31日 - 下関放送会館運用開始。
    • 9月1日 - 山口教育テレビ開局(防府市大平山、呼出符号:JOUC-TV)。
  • 1964年(昭和39年)4月1日 - FM実験放送開始(防府市大平山、本放送開始は全国一斉に1969年3月1日)。
  • 1965年(昭和40年)10月1日 - 総合テレビカラー放送開始(防府市大平山)。
  • 1966年(昭和41年)3月20日 - 教育テレビカラー放送開始(防府市大平山)。
  • 1970年(昭和45年)3月31日 - 下関テレビ中継放送所開局(火の山)、併せてそれまで北九州放送局の管轄下におかれていた豊浦地区のテレビ・FM中継局を下関放送局に移管。
  • 1981年(昭和56年)3月16日 - 山口FMステレオ回線開通。
  • 1984年(昭和59年)12月25日 - 総合テレビ音声多重放送開始。
  • 1985年(昭和60年)9月1日 - 緊急警報放送開始。
  • 1986年(昭和61年)11月29日 - 文字多重放送開始。
  • 1988年(昭和63年)7月22日 - NHKの組織改革により下関放送局を下関支局と改称。
  • 1991年(平成3年)3月21日 - 教育テレビ音声多重放送開始。
  • 1996年(平成8年)9月5日 - 下関支局を海峡メッセ下関内のビル5階に移転し、これに伴い下関放送会館を閉鎖。
  • 2005年(平成17年)4月11日 - 山口放送会館が現在地に移転。
  • 2006年(平成18年)10月1日 - 地上デジタル放送開始。
  • 2011年(平成23年)7月24日 - この日の正午でアナログ放送終了。翌日(7月25日)の午前0時までに完全停波。

主なテレビチャンネル・ラジオ周波数

テレビ・FMラジオ

NHK総合のリモコンキーID
局名 送信所 デジタル総合
リモコンキーID「1」
デジタル教育
リモコンキーID「2」
FM アナログ総合
(参考)
アナログ教育
(参考)
山口本局 大平山 16ch(1kW) 13ch(1kW) 85.3MHz(500W) 9ch(1kW) 1ch(1kW)
山口鴻之峯局 鴻ノ峰 37ch(1W) 40ch(1W) 85.9MHz(10W) 44ch(10W) 42ch(10W)
阿東局 西地山 43ch(3W) 41ch(3W) 84.2MHz(10W) 8ch(10W) 12ch(10W)
宇部局 大場山 43ch(0.3W) 46ch(0.3W) 83.3MHz(100W) 58ch(100W) 55ch(100W)
美祢局 桜山 16ch(10W) 13ch(10W) 84.5MHz(50W) 58ch(100W) 55ch(100W)
下関局 火の山 16ch(100W) 13ch(100W) 83.1MHz(50W) 39ch(1kW) 41ch(1kW)
下関西局 浅野* 16ch(3W) 13ch(3W) - - -
豊浦局 草場山 53ch(3W) 54ch(3W) 81.3MHz(10W) 46ch(30W) 44ch(30W)
豊田局 華山 16ch(3W) 13ch(3W) 83.8MHz(10W) 50ch(30W) 47ch(30W)
長門局 矢ヶ浦岳 61ch(30W) 58ch(30W) 83.5MHz(3W) 8ch(10W) 12ch(10W)
豊北局 大浦岳 53ch(1W) 54ch(1W) 81.9MHz(10W) 57ch(10W) 55ch(10W)
萩局 田床山 56ch(100W) 58ch(100W) 82.4MHz(100W) 3ch(250W) 6ch(100W)
須佐田万川局 高山 56ch(2.5W) 51ch(2.5W) 82.9MHz(10W) 8ch(3W) 12ch(3W)
柳井局 石城山 30ch(10W) 32ch(10W) 84.0MHz(100W) 57ch(100W) 54ch(100W)
東和局 嵩山 50ch(1W) 40ch(1W) 82.5MHz(10W) 48ch(100W) 46ch(100W)
錦局 惣右衛門山 47ch(0.3W) 45ch(0.3W) 83.1MHz(10W) 5ch(3W) 7ch(3W)
岩国局 城山[2] 32ch(0.5W) 40ch(0.5W) 85.0MHz(10W) 9ch(10W) 1ch(10W)
野登呂山* 38ch(100W) 40ch(100W) - - -
※「*」=域外中継局(下関西局は福岡県北九州市小倉北区、岩国デジタル局は広島県江田島市にある)
  • アナログ総合・アナログ教育は2011年7月24日をもって運用を終了した。
    • 大平山本局は、日本でも数少ない「教育テレビをアナログ1chで放送していた本局」であった(ほかには長崎局稲佐山本局のみ)。

AMラジオ

局名 ラジオ第1 ラジオ第2
山口本局* 675kHz(5kW) 1377kHz(5kW)
下関局 1026kHz(100W) 1359kHz(100W)
萩局 963kHz(1kW) 1125kHz(1kW)
岩国局 585kHz(300W) -
須佐局 1368kHz(100W) -
※AM放送の山口本局送信所は、防府市西浦に所在する(NHK防府ラジオ放送所)。

支局

  • 下関支局下関市豊前田町3丁目3-1 海峡メッセ下関5階
  • 周南支局:周南市御幸通2丁目12 秋本ビル3階
  • 岩国支局:岩国市今津町1丁目12-16
  • 宇部地域支局:宇部市寿町3丁目3-34
  • 萩支局:萩市大字今古萩町字今古萩町40-1 2階

主な山口局制作番組

総合テレビ
ラジオ第一・FM

現在のローカル枠はショートニュース・天気・交通の枠のみ。自社制作ワイドは放送されなくなっている。現在の地域差し替えはラジオ第一で行われている広島発のワイド番組2本(『おはよう中国』(月〜土 7:40-8:00)と『中国!ちゅーもく!ラジオ』(金曜17:00-17:55))のみとなっている。

過去に制作されたローカル番組

総合テレビ
FM
ラジオ第一

中国!ちゅーもく!ラジオ ラジオYAMAGUTIC(第3週目に放送していた。2017年度で終了)

アナウンサー・キャスター

アナウンサー

  • 氏名の後の*は過去に山口局勤務経験があるアナウンサーであることを表す。
氏名 前任地 主なジャンル 主な担当番組
安藤佳祐 初任地 地域報道 情報維新!やまぐち
荻山恭平 高松 地域報道 ニュースなど
平崎貴昭 宮崎 地域報道 ニュースなど
田中秀喜 熊本 アナウンス担当副部長、地域報道、デスク ニュースなど
松岡孝行 青森 地域報道 ニュースなど
大村和輝 初任地 地域報道 ニュースなど

キャスター・リポーター

氏名 所属・前職等 主な担当番組 備考
石井資子 秋田テレビ 情報維新!やまぐち
金子紗也
安森彩紀
後藤麻希子
渡部圭吾 情報維新!やまぐち気象情報担当 気象予報士
キム・サンウン 情報維新!やまぐちキョンサン南道便り 韓国出身

脚注

  1. このとき、大平山送信所にちなんだテーマソングが歌われていた。2009年6月放送のテレビ開局50周年番組より判明。
  2. 城山南方高地に岩国御庄デジタル中継局NHK師木野テレビ中継局も置局されている。

外部リンク