NHK水戸放送局

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NHK水戸放送局
所在地 310-8567
水戸市大町3丁目4-4
総合テレビ
放送対象地域 茨城県
コールサイン JOEP-DTV
親局 水戸 20ch (キーID 1)
Eテレ
親局 水戸 *13ch (キーID 2)
FM
放送対象地域 茨城県
コールサイン JOEP-FM
親局 83.2MHz
特記事項:
かつてのコールサインはJOAXだった[1]
*は中継局。
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NHK水戸放送局(エヌエイチケイみとほうそうきょく)は茨城県放送対象地域としたNHK地方放送局総合テレビFM放送で県域放送を行っている。NHK EテレとAM放送(ラジオ第1放送ラジオ第2放送)については関東広域圏扱いとして、管轄の東京本局からカバー・中継されている。

概要

総合テレビ

県域放送(放送開始:2004年10月1日、リモコンキーID:1、呼出符号:JOEP-DTV)。県域放送での放送開始はデジタル放送としては初で、アナログ放送を含めれば津放送局以来31年ぶりである。

県内における地上デジタルの中継局の設置は東京タワー(当時)からのNHK放送センター(東京)の電波が届かない県北・県央・鹿行の3地域が優先されたため、これらの地域では山間部などを除くほぼ全世帯で県域放送が受信できる。

東京タワー(2013年5月31日以降は東京スカイツリー)からのNHK放送センター(東京)の電波が受信可能な[2]県南・県西において、県域放送を送出する中継局は筑波中継局、筑波神郡中継局、筑西中継局、八郷南中継局、古河中継局かすみがうら中継局[2][3]の6局である。なお、県西の坂東市に岩井中継局の設置が一時検討されたが、後に置局不要と判断されている[4]

これらの地域では、アナログ放送終了以前は混信を防ぐために筑波中継局に指向性がかけられ、岩瀬中継局は出力が小さく、水戸局の電波も石岡市など一部を除いて届かなかったため、多くの地域で受信できなかった[5]。県南地域では指向性のかけられていた筑波中継局の限られた受信範囲内の地域と県域放送の再送信を行っているケーブルテレビのサービスエリア以外では県域放送を受信する手段がなく、また県西地域では唯一中継局がある桜川市の岩瀬地区以外ほぼ全域が受信エリア外であった。

アナログ停波後の2011年9月5日に筑波中継局が無指向性化され、県内のほぼ全域で県域放送が受信可能となった[6]

鹿行地区においては、2013年1月に神栖中継局が新たに設置され[7]、翌2014年1月末にはかすみがうら中継局も新たに設置された。

FM放送

県域放送(放送開始:1970年4月6日、呼出符号:JOEP-FM)。

茨城県には県域放送を行う民放FM局が存在せず、NHKが唯一の県域FM放送である。唯一の民間県域放送である茨城放送はAM局である[8]

沿革

  • 1941年(昭和16年)12月9日 - 水戸市黒羽根町に社団法人日本放送協会水戸臨時放送所を開設、電波管制に伴う措置として放送開始(中波、呼出符号なし)。
  • 1942年(昭和17年)4月10日 - 水戸市元白金町に社団法人日本放送協会水戸出張所を開設(水戸放送局の始まり)。
  • 1945年(昭和20年)
    • 8月2日 - 戦災により水戸出張所が焼失、茨城会館ほかに移転。
    • 10月26日 - 水戸臨時放送所を水戸中継放送所と改称。
  • 1946年(昭和21年)
  • 1948年(昭和23年)
    • 5月1日 - 水戸出張所を水戸支局と改称。
    • 7月1日 - 水戸中継放送所のコールサインJOAXに変更(このコールサインは後に日本テレビが使用)。
    • 8月16日 - 水戸中継放送所を廃止。
  • 1949年(昭和24年) - 水戸市大町1-2-6(現・三井生命会館)に木造2階建て局舎を建設。
  • 1950年(昭和25年)6月1日 - 放送法施行に伴い、社団法人日本放送協会が解散。特殊法人としての日本放送協会が設立され、一切の権利義務を継承。
  • 1951年(昭和26年)7月1日 - 水戸支局を水戸放送局と改称(送信施設なし)。
  • 1959年(昭和34年) - 鉄筋コンクリート局舎を建設。
  • 1960年(昭和35年) - 土浦通信部を開設。
  • 1961年(昭和36年)12月1日 - 日本初のUHF放送局・日立テレビ中継放送所の実験運用を開始。
  • 1962年(昭和37年) - 日立通信部を開設。
  • 1963年(昭和38年) - 日立テレビ中継放送所の本放送を開始。
  • 1967年(昭和42年) - 鹿島通信部を開設。
  • 1970年(昭和45年)4月6日 - 水戸放送局、FM放送を開始(呼出符号:JOEP-FM)。
  • 1973年(昭和48年) - 現在の水戸放送会館が落成、現在地に移転。
  • 1976年(昭和51年)7月17日 - 水戸放送局、テレビの中継放送を開始。
  • 1991年(平成3年) - 土浦通信部を廃止、つくば報道室を開設。
  • 1998年(平成10年) - かしま報道室を開設。
  • 2004年(平成16年)10月1日 - 水戸放送局、地上デジタル総合テレビの放送を開始(呼出符号:JOEP-DTV)、地上デジタル教育テレビの中継を開始。
  • 2005年(平成17年)3月 - NHK水戸児童合唱団を設立。
  • 2006年(平成18年)4月1日 - 茨城県を含む全国29都府県でワンセグ放送を開始(総合テレビ、教育テレビともに、放送センターからの放送をサイマル放送)。
  • 2007年(平成19年)2月1日 - 水戸放送局、総合テレビのワンセグ放送を開始(放送センター発総合テレビのサイマル放送を終了)。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月11日 - 東日本大震災が発生、茨城県内の災害報道に当たる。
    • 7月24日 - アナログ放送終了、同放送の中継放送所を停波、地上デジタル放送へ完全移行。
  • 2012年(平成24年)4月10日 - 水戸放送局、開局70周年。
  • 2014年(平成26年)
    • 10月1日 - 水戸放送局、総合テレビ放送開始10周年。
    • 10月4日 - 総合テレビ放送開始10周年を記念し、水戸放送会館にて「満てん!いばらきフェスタ」を開催(〜5日)。

放送局の主な周波数一覧

テレビ

  • 総合テレビは呼出符号:JOEP-DTVリモコンキーID1、親局所在地は水戸市森林公園。
  • それ以外は、全てNHK放送センターの管轄となっている。このため、筑波中継局は現段階では教育テレビは存在しない。
  • 2011年7月24日で放送を終了したアナログ放送は歴史的経緯により、日立中継局が茨城県内の基幹局となっていた。
局名 デジタル アナログ
総合 教育 空中線
電力
総合 教育 空中線
電力
水戸 20ch 13ch 300W 44ch 46ch 30W
筑波 49ch 20W 45ch 47ch 10W
十王 47ch 39ch 10W 51ch 49ch 100W
日立 20ch 13ch 3W 52ch 50ch
山方 26ch 51ch 49ch 30W
常陸鹿島 31ch 16ch
日立神峰 13ch 40ch 42ch 0.3W
御前山 16ch 26ch 43ch 45ch 30W
竜神平 39ch 1W 10W
北茨城 42ch 40ch
奥久慈男体 31ch 26ch 35ch 37ch
里美 20ch 13ch 43ch 45ch
水府 51ch 49ch
笠間 31ch 39ch
岩瀬 52ch 26ch 44ch 55ch
大子 20ch 13ch 0.3W 51ch 49ch 3W
那珂湊 31ch 26ch 0.05W 37ch 39ch 10W
筑西(加波山) 52ch   3W  
神栖(千葉県銚子市) 44ch
古河(旭町) 52ch 1W
八郷(加波山) 20ch 13ch
局名 アナログ
総合 教育 空中線
電力
石岡 40ch 42ch 30W
江戸崎 50ch 48ch 10W
大洗 37ch 35ch 3W
日立中里 51ch 49ch
盛金 42ch 44ch
上金沢 43ch 45ch
町附 42ch 44ch
北茨城平潟 52ch 50ch 1W
美和高部
大子頃藤 43ch 45ch
鉾田
大洋北浦 44ch 46ch
日立白銀 51ch 53ch 0.5W
常陸太田 47ch 45ch
那珂湊平磯 36ch 34ch 0.1W
筑波神郡 50ch 52ch
水戸谷津 59ch 61ch
水戸金山 60ch 62ch

ラジオ

AM2波はNHK放送センターの管轄であり、中継局を設けていない。FM放送のみ。

  • 呼出符号:JOEP-FM
  • 水戸 83.2MHz 1kW
  • 日立 84.2MHz
  • 大子 84.8MHz
  • 北茨城 82.9MHz

県域テレビ放送開始の経緯

茨城県では1971年郵政省(現・総務省)から県域民放テレビ局用の電波(周波数:アナログUHF34ch、映像出力:5kW、音声出力:1.25kW)が割り当てられた。これに対して、県域民放ラジオ局の茨城放送を含む8社が放送免許の申請を行ったが、多額の設備投資が必要であること、スポンサーの獲得が難しいことから、2004年までに全社が免許申請を取り下げた。また、デジタル化のため、電波の割り当てが取り消されることになった。

一方、委託放送事業者つくばテレビ(本社・東京都)は、1997年開局のパーフェクTV!(現在のスカパー!プレミアムサービス)で県域テレビ局のない茨城県の情報発信を目的とした「HITチャンネル・ほっと茨城テレビ」を開局した。しかし、スポンサーの獲得が難しく、加入者数も伸び悩んだため、わずか1年で閉局となり、グラビアアイドルなどが出演するセクシー女優専門チャンネル(現在のエンタ!959など)に転換した。

茨城県も、郵政省などに対して県域テレビ放送の開始を要望してきた。平成に入り、「那珂川水害」(1998年)や「JCO臨界事故」(1999年)などの大規模災害が発生したことから、住民に対する避難誘導や情報提供の体制を強化する目的で、県域テレビ放送の必要性が盛んに論議されるようになった。

アナログ総合テレビについては、関東地方の各都県では放送電波の逼迫などの理由から県域放送を見送り、放送センターからの広域放送を続けてきたが、デジタル化によって同一周波数中継(SFN)が可能になったことなどから、デジタル総合テレビでの県域放送の開始が検討されるようになった。ところが、茨城県を除く1都5県に所在する既存の県域民放テレビ局から経営圧迫を懸念する意見が出されたため、まずは県域民放テレビ局が存在しない茨城県のみで開始することになった。当時のNHK会長だった海老沢勝二は茨城県出身であり、県域放送開始に大きく貢献したといわれている。

2009年度から3か年の経営計画では、前橋宇都宮の両局について、地上デジタル放送への完全移行後に県域放送開始の検討を行うことが盛り込まれ、2012年4月1日に県域放送へ移行した。

支局

茨城県内の支局は全て報道専従支局で、旧報道室・通信部からの移行である。

情報カメラ

主な水戸局制作番組

総合テレビ

2018年4月2日現在[9]

  • いばっチャオ!(平日 11:40 - 12:00・2015年3月30日 - )
  • いば6(平日 18:10 - 19:00・2018年4月2日 - )
    EPG上、「いばっチャオ!」は11時54分[10]以降、「いば6」は18時52分以降の気象情報と別番組扱いとなっている。
    両番組とも、祝日は休止。また、大型連休の谷間や年末・年始も平日でも休止することがある。この場合、前者は「ひるまえほっと ~関東甲信越~」を放送し、後者は茨城スペシャルなどの再放送ののち、18時45分から県内のニュースを放送する。
  • 茨城スペシャル(不定期・金曜日 19:30 - 19:57、年10本程度。19:30 - 20:42の場合あり)
  • 茨城Jリーグアワー鹿島アントラーズ水戸ホーリーホックのホームゲーム中継)
  • Bリーグ中継(2部・茨城ロボッツのホームゲーム中継)※2018年度新設(ただし過去に放送実績あり)
    スポーツ中継は「年4本程度」としている。

この他、クラシックコンサートやイベント中継などで茨城が特集された番組をマルチ編成のサブチャンネルで放送することがある。

茨城のニュース・気象情報

2015年度までは毎日県域放送枠を設けていたが、2016年度以降縮小し、2018年度現在では平日のみの放送となった[11][9]

月曜日 - 金曜日(祝日を除く)
  • 7:55 - 8:00 ニュース・気象情報(おはよう日本内)※2015年3月までは7時56分から
  • 11:57 - 12:00 いばらき気象情報(いばっチャオ!内。休止時も放送)
  • 12:15 - 12:20 ニュース
  • 18:45 - 18:52 ニュース(いば6休止時)
  • 18:54 - 19:00 茨城の気象情報(いば6内。休止時も放送)
  • 20:45 - 21:00 茨城ニュース845

新聞番組表の掲載

現在、以下の新聞で関東1都6県向けの朝刊テレビ面に茨城県向け独自内容の番組を掲載している。

FM放送

  • サタデーFM いばゆる(毎月第2土曜日 11:00 - 11:50・2018年4月14日 - )

平日のみ県域ニュース、気象情報、交通情報、お知らせを放送。

  • 11:50 - 12:00 気象情報・交通情報・おしらせ
  • 12:15 - 12:20 ニュース・気象情報
  • 18:50 - 19:00 ニュース・気象情報・交通情報

終了した番組

終了したニュース・気象情報

土曜日・日曜日は2017年度、祝日・年末年始は2015年度で終了し、首都圏ブロックのニュース・気象情報に変更された。

月曜日 - 金曜日(祝日を除く)
  • 6:55 - 7:00 ニュース・気象情報(おはよう日本内)※2015年3月終了
土曜日・日曜日・祝日
  • 12:10 - 12:15 ニュース
  • 18:45 - 18:58.55 ニュース・気象情報(18:53 - 18:55は全国の気象情報)
    2016・2017年度は土曜日・日曜日が祝日と重なった場合は曜日通りに放送していた。
年末年始(12月29日1月3日
  • 12:10 - 12:15 ニュース
  • 18:50 - 19:00 ニュース・気象情報(18:55 - 18:57は全国の気象情報)

アナウンサー・キャスター

アナウンサー

※は過去に勤務経験有り。特に森は茨城県を生活の拠点としており、2017年度改編に伴う異動で3年ぶりに復帰した。

氏名 前任地 主なジャンル 主な担当番組
大野済也 富山 地域報道 サタデーFM いばゆる(MC)
鹿野睦 ラジオセンター アナウンス担当副部長
杉岡英樹 東京アナウンス室 スポーツ スポーツ中継など
森花子 東京アナウンス室 地域報道 いば6
広瀬靖浩 福岡 スポーツ サタデーFM いばゆる(MC)、スポーツ中継など

キャスター

氏名 所属・前職等 主な担当番組 備考
奥貫仁美 福井局契約キャスター いば6(キャスター)
金田優香 宇都宮局契約キャスター いばっチャオ!(キャスター、リポーター)
木村優里 いばっチャオ!(リポーター)
剣持幸恵 鳥取局契約キャスター いばっチャオ!(キャスター、リポーター)
齊藤済美 大分局契約キャスター いば6(キャスター)
高津諒子 帯広局契約キャスター いばっチャオ!(キャスター、リポーター)
原未沙 いばっチャオ!(キャスター、リポーター)
向笠康二郎 オフィス気象キャスター株式会社所属 いばっチャオ!、いば6 気象予報士
  • 向笠を除く各キャスターは、他におはよう日本 関東甲信越内の茨城県域ニュースやFM放送の県域放送も担当する(アナウンサーが担当する場合もある)。
  • 金田・齊藤・高津はスポーツ取材や中継のリポーターを担当することがある。
  • いばっチャオ! - 金田・剣持・原・高津が週交代でMCを担当。担当週以外は木村を含めリポーター。
    この番組でのリポートを「いば6」や首都圏向け番組(おはよう日本 関東甲信越、ひるまえ ほっと首都圏ネットワークなど)で放送する時にも各番組に出演する。

テンプレート:NHK水戸放送局アナウンス担当副部長

脚注

  1. 現・日本テレビ放送網のコールサイン。
  2. 2.0 2.1 放送エリアのめやす(Dpa)
  3. 2012年10月9日開催・同年10月26日公表の日本放送協会第1175回経営委員会議事録より。
  4. NHK関東広域圏、地上デジタルテレビ放送中継局ロードマップ、総務省2009年9月28日
  5. 茨城県地上デジタルテレビ放送のエリアのめやす (PDF)”. 茨城県域地上デジタル放送受信ガイド. 日本放送協会. . 2009閲覧.
  6. 関東総合通信局『茨城県筑波中継局の放送エリアの拡大』
  7. 銚子中継局を受信している世帯向けの域外中継局として千葉県銚子市に設置。
  8. ただし、茨城放送では2015年8月17日よりFM補完放送が開始されている。
  9. 9.0 9.1 平成30年度各地方向け地域放送番組編集計画および編成計画について (PDF) - NHK経営委員会第1301回議事録 報告事項 資料3
  10. 緊急警報放送の試験放送を行う日は11時53分
  11. 茨城県のニュース・気象情報 放送時間のご案内 - NHK水戸放送局

外部リンク


  • テンプレート:Radio-Kanto