WPPグループ

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WPPグループ: WPP plc)はイギリスロンドンに本拠地を置く世界第1位の広告代理店グループ。ジェイ・ウォルター・トンプソン(JWT)オグルヴィ・アンド・メイザーヤング・アンド・ルビカムカンター・グループなどを傘下に置く。

概要

税務上の理由から、登記上はアイルランドダブリンに本社を置いている。世界最大の広告代理店(2009-2011年現在)、107カ国に進出。グループ全体で2,400のオフィス、162,000人の従業員を擁する。2016年現在、日本最大の広告代理店グループである電通グループの約3倍の規模を持つ。[1]

歴史

1971年に、ワイヤー&プラスチック社(Wire Plastic Products)設立、ワイヤー製買い物籠の製造を始めた。WPPの名称は、当時の社名の略称からきている。1985年、広告代理店サーチ&サーチの財務担当者だったマーティン・ソレルは、国際マーケティング企業を構築するため676,000ドルで同社の30%の経営権を取得。1987年にソレルが最高責任者に就任、社名をWPPに改めた。WPPは1987年に、JWTやヒル・アンド・ノウルトンを傘下に持つジェイ・ウォルター・トンプソンを5億6600万ドルで買収。1988年NASDAQに上場。翌1989年にはオグルヴィ・アンド・メイザー・ワールドワイドを買収した。1998年には日本の大手広告代理店のアサツー ディ・ケイと資本・業務提携した。2000年には、最初のカラーテレビCMを作ったことで有名で、1975年に全米1位(2016年時点では単体で世界10位)となった老舗広告代理店ヤング・アンド・ルビカムを買収した。

グループ企業

広告代理店のジェイ・ウォルター・トンプソン(JWT)、オグルヴィ・アンド・メイザー・ワールドワイドGREY groupヤング・アンド・ルビカム、およびPR会社ヒル・アンド・ノウルトン、オグルヴィ・パブリックリレーションズ、バーソン・マーステラ企業ブランディング・デザインのランドーアソシエイツマーケティングリサーチKantar Group、またメディアプランニング会社MindshareMediacom等の持ち株会社であるGroupMを傘下に持つ。広告関連以外の事業では、台所用品の製造を行うDelfinware Domestic Wireware社を子会社に持つ。1986年に、ノーサンプトンに本社を置きティーポットなどの製造を行うPicquotware社を傘下に収めたが翌1987年に火災により工場を焼失。スタッフォードシャーに移転して生産を再開した。2004年に工場を閉鎖、事業を売却した。 日本におけるヤング・アンド・ルビカムは、電通グループとの合弁会社電通ヤング・アンド・ルビカムとして、展開している。なお、同社におけるWPP(ヤング・アンド・ルビカム)の株式保有率は49%。

日本での事業

1998年アサツー ディ・ケイと資本・業務提携。長らくWPPが株式の約24%を所有、筆頭株主となっていたが、2017年12月に資本・業務提携を解消。 2002年プラップジャパンと資本・業務提携。関連会社を通じて、20.3%の株式を所有する。

脚注

  1. ビジネス+IT”. . 2017閲覧.

外部リンク