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(マイクロソフトに関する運動・議論・問題)
 
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|社名 = マイクロソフト
 
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|主要株主 = [[スティーブ・バルマー]] 3.99%<br />[[ビル・ゲイツ]] 3.95%<br />(2014年5月3日時点)
 
|主要子会社 = マイクロソフト・キャピタル・グループLLC 100%<br />マイクロソフト・ライセンシングGP 99%<br />マイクロソフト・リージョナル・セールス・コーポレーション 100%<br />MOLコーポレーション 100%
 
|関係する人物 = [[ポール・アレン]]([[創業者|共同創業者]])<br />[[ビル・ゲイツ]]([[創業者|共同創業者]]兼[[顧問|技術担当アドバイザー]]兼前[[会長]])
 
 
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|外部リンク = {{Official URL}}
|特記事項 = [[1975年]][[4月4日]]に[[パートナーシップ]]として創業。1981年にワシントン州法人として設立。[[1986年]]に[[デラウェア州]]法人として再設立。[[1993年]]にワシントン州法人として現法人を再々設立。
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|特記事項 =  
 
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'''マイクロソフト'''({{Lang-en-short|Microsoft Corporation}})は、[[アメリカ合衆国]][[ワシントン州]]に本社を置く、[[ソフトウェア]]を開発・販売する会社である。[[1975年]]4月4日に[[ビル・ゲイツ]]と[[ポール・アレン]]らによって設立された。
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'''マイクロソフト'''({{Lang-en-short|Microsoft Corporation}}
  
== 歴史 ==
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世界最大規模を誇るアメリカ合衆国のコンピュータ・ソフトウェア会社。
{{Main|マイクロソフトの歴史}}
 
  
当初は世に登場して間もない8[[ビット]][[マイクロプロセッサ]]を搭載したコンピュータ「[[Altair 8800|アルテア (Altair)]]」上で動く、[[BASIC]][[インタプリタ]]の開発・販売で成功を収めた。
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世界のコンピュータ市場に出回るパーソナル・コンピュータの 85%以上がマイクロソフトの[[オペレーティングシステム]] OSを搭載する。1975年ハーバード大学を中退した[[ウィリアム・H.ゲイツ]]とその友人の[[ポール・G.アレン]]が,世界初のコンピュータ・ソフトウェア会社として[[ニューメキシコ州]]アルバカーキに設立。1981年には組織を改編し株式会社となる。1986年ナスダックに株式を公開。大型コンピュータのプログラム言語 [[BASIC]]を一般用に修正し,さらに IBM製パソコン用の OSを開発。
  
当初はネイティブ環境(カセットテープベースでオペレーティングシステムはなく[[ROM-BASIC]]に近い環境のもの)だったが、[[CP/M]]が標準プラットフォームとなると、CP/MベースのMBASICを発表する。グラフィックス機能をつけたGBASIC、16ビット用のGWBASICが登場する。なお、GWのWは16ビットを意味するダブルバイト/ワードだとされている。
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1981年には自社製品の [[MS-DOS]]として発売し,1980年代のパソコン OSの業界標準となる。1985年にはマウス操作を取り入れた新 OS,[[ウィンドウズ]]を発表し,1990年にウィンドウズ3.0を完成させ,1990年代の標準 OSの地位を不動のものにした。
  
ついで[[IBM PC]]上の[[オペレーティングシステム]]の開発を請け負い、シアトルコンピュータプロダクツの[[QDOS|86-DOS]]の権利を購入し改良、PC DOS(自社ブランドで[[MS-DOS]])を開発。IBM PCとそれら互換機の普及と共にオペレーティングシステムの需要も伸び、現在に至る地固めを確かなものとした。86-DOSの開発者[[ティム・パターソン]]は後にマイクロソフトに引き抜かれMS-DOSの開発メインスタッフとなる。
+
1995年に発売したウィンドウズ95,1998年のウィンドウズ98も全世界のマーケットで圧倒的なシェアを獲得した。一方,1998年には独占的な市場支配に対してアメリカ司法省などが提訴,2000年4月にOS事業と応用ソフト事業の分割命令が出された。事業内容は,主力製品のパソコン用 OSウィンドウズを中心に,幅広い用途に向けたコンピュータ・ソフトウェアの研究・開発,販売,その他ハードウェア,マルチメディア製品,書籍なども手がける。1986年には日本法人も設立されている。
  
マイクロソフトはMS-DOSを改良するほかに各機種用のBASICや[[C言語]]・[[FORTRAN]]などの[[コンパイラ]]の開発を手がける一方、[[Alto]]の見学などMS-DOS上で動作する[[GUI]]システム「[[Windows]]」の開発に注力した。
+
2000年10月,日本企業としては初めて[[日立製作所]]と提携し,企業向け情報システムサービス事業を行なう合弁会社を設立した。
 
 
またビジネス向けの[[表計算ソフト]]や[[ワープロソフト]]などを開発し、先行する他社と「買収か潰すか、どっちか」とまで言われた熾烈な競争を繰り広げ、各方面で賛否を仰ぎながらも多方面の[[ビジネスソフト]]で[[市場占有率|シェア]]を独占するに至った。
 
 
 
黎明期の1970年代後半から1980年代前半には[[西和彦]]が[[ビル・ゲイツ]]と意気投合し、マイクロソフトの副社長を務めるなどした。このことはマイクロソフトの日本進出に大きく作用している。[[アスキー (企業)|アスキー]]は[[MSX]]や[[AX]]の共同展開や日本法人設立までの日本代理店(実際は子会社のアスキーマイクロソフト株式会社が担当)を務めるなど、大きな貢献をしていた。しかし[[1986年]]にマイクロソフトが100%出資の日本法人(マイクロソフト株式会社)をアスキーから[[古川享]]や[[成毛眞]]ら一部の社員が独立する形で設立したため、提携を解消した。
 
 
 
OSはMS-DOSの他に[[XENIX]]の開発や[[IBM]]と共同で[[OS/2]]の開発もしていたが、その後[[デヴィッド・カトラー]]率いる[[ディジタル・イクイップメント・コーポレーション|DEC]]の開発チームを移籍させるなどして[[Windows NT]]を開発した。このノウハウを元にWindowsとMS-DOSを一体化し、GUIを改良した[[Windows 95]]を発売し、世界中で独自規格のパソコンを[[PC/AT互換機]]に移行させた。またこのときにアスキーとの復縁もアピールした。
 
 
 
その後もWindowsの改良を進め何度もマイナーチェンジを繰り返した他、[[インターネット]]経由や[[CD-ROM]]などで大量のモジュールを配布している。Windows NTにより[[サーバ]]市場への進出も果たした。2001年には[[Windows XP]]の発売により[[Windows 9x系|MS-DOS系のWindows]]を[[Windows NT系]]に統合した。
 
 
 
また[[2000年代]]に入ると、[[障害者]]の[[アクセシビリティ]]への配慮を『[[企業の社会的責任]]』だと位置づけ、各国で[[マイクロソフト支援技術ベンダプログラム]]を展開した<ref>三浦優子「マイクロソフト、Windows 7のアクセシビリティに対する説明会を実施」『[http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20091020_322828.html 【PC Watch】 マイクロソフト、Windows 7のアクセシビリティに対する説明会を実施 ]』[[Impress Watch]]、2009年10月20日。</ref>。
 
 
 
また、[[ゲーム機]]として[[Xbox]]を[[2001年]]に発売し、[[2005年]]12月には[[Xbox 360]]、[[2013年]]11月には[[Xbox One]]を発売した。
 
 
 
従来とは違った分野での活躍として、[[フォーミュラ1]]への製品供給があげられる。[[マクラーレン・エレクトロニック・システムズ]]と共同で、[[エンジンコントロールユニット]]を供給している。
 
 
 
2011年10月17日、どんな場所でもタッチスクリーンに変えてしまう新技術「OmniTouch」を公開した。同技術はマルチタッチに対応。手のひら、腕、壁、ノート、机などをタッチスクリーンとして活用することを目指している。
 
 
 
2013年9月3日、[[ノキア]]とノキアの携帯電話部門を54.4億ユーロ(約7130億円)で買収する事に合意した、と発表。買収手続きの完了は、2014年第一四半期の予定<ref>{{cite news|url=http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MSJ62H6KLVR701.html|title=マイクロソフト、ノキアの携帯事業買収で合意-スマホで地歩|publisher=Bloomberg.co.jp|date=2013-09-03|accessdate=2013-09-07}}</ref>。
 
 
 
[[2014年]]4月25日、[[ノキア]]の[[モバイル]]事業について買収完了を発表<ref>ASCII [http://ascii.jp/elem/000/000/889/889829/ マイクロソフトがついにNokiaの買収完了、注目ポイントは?] 2014年5月1日</ref>。
 
 
 
2015年5月11日、[[海底ケーブル]]ネットワークへの投資について発表<ref>ITpro [http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/051201559/ Microsoft、クラウド事業強化に向けて海底ケーブルに投資] 2015/05/12</ref>。''[[:en:Hibernia Networks|Hibernia Networks]]'' と共同出資・敷設を協定。
 
 
 
== 製品とサービス ==
 
=== クライアントソフトウェア ===
 
; [[Windows]]
 
: [[パーソナルコンピュータ]]用[[オペレーティングシステム]]で、デスクトップOS市場の[[デファクトスタンダード]]となっている。また、[[Microsoft Bob]]も、場合によってはWindowsシリーズにも分類されることがある。
 
; [[Microsoft Office|Office]]
 
: [[Word]]、[[Excel]]、[[Microsoft Outlook|Outlook]]を中心としたパッケージで、[[オフィススイート]]製品としてデファクトスタンダードとなっている。
 
; [[Windows Explorer]]
 
; [[Visual Studio]]
 
: Windows環境やネットワーク用のソフトウェアの開発を行う統合開発環境である。
 
; [[Microsoft Expression]]
 
: [[Windows Presentation Foundation|WPF]] アプリケーションのデザイニング、グラフィック・Webデザイン用ソフトウェアの統合パッケージである。
 
; [[Macintosh Business Unit|マッキントッシュ向け製品]]
 
: Macintosh向けのソフトウェアは主にMac BUが開発している。
 
; [[Windows Phone]]
 
: かつては[[Windows Mobile]]と呼ばれ、[[Pocket PC]]や[[スマートフォン]]に搭載される[[Windows CE]]の発展版である。2010年に、米国をはじめいくつかの国で[[Windows Phone]]が販売された。その後、2011年秋に行われたアップデートで多国語対応が進み、現在は日本語版もリリースされている。
 
<!--
 
; [[Windows Media Player|Windows Media Player]]・[[Windows Media Center]]
 
: マイクロソフトが開発した総合マルチメディア・エンターテインメントソフトウェアである。
 
-->
 
; [[3DCGソフトウェア]]
 
: 1994年に[[Softimage]]社を買収したものの1998年に手放している。2008年にCaligari社を買収したものの、2009年5月に[[:en:trueSpace|trueSpace]]の開発は中止となっている。
 
; [[ドローソフト]]
 
: 2003年9月に買収したCreature House社の[[Creature House Expression|Expression]]は機能が削られて現在[[Microsoft Expression]] Designとして開発が続けられている。
 
; 家庭用製品
 
: [[はがきスタジオ]]、[[エンカルタ|エンカルタ総合大百科]]、Digital Image Proや[[Microsoft Works]]、[[Microsoft Plus!]]や[[Virtual PC]]、[[Microsoft Money]]等の家庭用製品の開発にも取り組んでいたが、現在日本ではOSの機能やオプションの一部として提供されるようになったもの以外は新製品が出ていない状況である。
 
; ゲーム製品
 
: [[3次元コンピュータグラフィックス|3D]][[シミュレータ]]などの[[ゲームソフト]]の販売も手がけているほか、同社が運営するポータルサイト[[MSN]]向けのソフトウェアを提供している。また、厳密には製品ではないが、Windows 95以降のOSを対象としてゲームに必要なグラフィック処理やサウンド処理などをパッケージした[[アプリケーションプログラミングインタフェース|API]]セット「[[DirectX]]」を配布している。これは現在ではほとんどのWindows用ゲームで採用されており、[[ビデオカード]]の開発、ゲームの開発共に大きな影響を与えている。また、マイクロソフト製のゲームコンソール[[Xbox]]シリーズにもDirectX APIが搭載されている。
 
:* [[エイジ オブ エンパイア シリーズ]]
 
:* [[Midtown Madness]]
 
:* [[Microsoft Flight Simulator]]
 
:* [[ダンジョン・シージ]]
 
:* [[HALO (ビデオゲームシリーズ)|HALO シリーズ]]
 
:* [[Forza Motorsport|フォルツァ シリーズ]]
 
: ほか
 
 
 
=== サーバソフトウェア ===
 
{{Main|マイクロソフト サーバー}}
 
* [[Windows Server]]
 
* [[Microsoft SQL Server]]
 
** Windows上[[RDBMS]]としては、シェア世界1位。[[UNIX]]系も含めると、[[Oracle Database]]、[[DB2]] に次ぐ3位。日経の製品満足度リサーチでは、主要RDBMS中のトップの満足度を獲得している。これは他の主要データベース製品と比較して、価格がリーズナブルである点が大きく影響しているとみられる。
 
* [[Microsoft Exchange Server]]
 
* [[Microsoft SharePoint Server]]
 
* [[Microsoft BizTalk Server]]
 
* [[Dynamics AX]]
 
* Dynamics CRM
 
 
 
=== ハードウェア ===
 
[[マウス (コンピュータ)|マウス]]、[[キーボード (コンピュータ)|キーボード]]、[[ゲームパッド]]などの[[入力機器]]の製造も手がけている。専用パッドを必要としない、現在の光学マウスは同社の発明であり、この発明はそれまで一般的だったボール式マウスをほぼ世界から駆逐した。X-Y方向の入力だけが一般的だったジョイスティックにZ軸の回転を加えた新しいジョイスティックなど、それまでの常識を覆す新製品の数々を送り込んでいる。数々のエポックメイキングをこなしていた当時のハード部門は社内ベンチャーだったが、光学マウスの成功により正式な部門に格上げとなった。
 
 
 
[[ハードウェア]]の最初の製品は[[Apple II]]向けのZ80 SOFTCARDである。これは[[MOS 6502|6502]]CPUを搭載したApple IIにZ80を搭載したカードを挿入すると[[CP/M]]ベースの[[Microsoft BASIC]]などを動かせるようにした商品で、一説ではシアトルコンピュータプロダクツのティム・パターソン(MS-DOSの設計者)が設計したという。
 
 
 
[[Xbox]]はマイクロソフト社の手がけた家庭用[[テレビゲーム]]専用機である。アーケード向けに[[Chihiro]]と呼ばれているXboxプラットフォーム基板がある。次世代製品として2005年に[[Xbox 360]]も発売された([[PlayStation 3]]、[[Wii]]と並ぶ第7世代ゲーム機の中では最も早期に発売された)。
 
 
 
XboxやXbox 360の製造は、[[シンガポール]]や[[台湾]]などに本社がある[[EMS (製造業)|EMS]]企業に委託している。
 
 
 
携帯型音楽再生端末[[Zune]]シリーズをアメリカとカナダで販売している。また[[2010年]]には、新たに[[シャープ]]と[[スマートフォン]]『[[KIN (携帯電話)|KIN]]』シリーズを共同開発し発売した。
 
 
 
自社製造の[[タブレット端末]]として、[[Microsoft Surface|Surface]]/Surface Proの開発・販売が行なわれている。
 
 
 
2014年現在、日本で発売されているものは下記のラインナップである。
 
* Surface ([[Windows RT]]を搭載するモデル。旧称Surface RT)
 
* Surface Pro (Windows 8 Proを搭載するモデル)
 
* Surface 2 (Windows RT 8.1を搭載するモデル)
 
* Surface Pro 2 (Windows 8.1 Proを搭載するモデル)
 
* Surface Pro 3 (Windows 8.1 Proを搭載するモデル)
 
* Surface 3 (Windows 8.1 を搭載するモデル)
 
* Surface Pro 4 (Windows 10 Proを搭載するモデル)
 
* Surface Pro(Late2017) (Windows 10 Proを搭載するモデル)
 
 
 
なお、Surfaceは無償アップデートによりWindows RT 8.1に、またSurface Pro・Surface 3は無償アップデートによりWindows 10 ProにそれぞれOSをアップグレードできる。
 
 
 
=== ソフトウェア + サービス ===
 
* [[Microsoft Azure Platform]]
 
* [[Windows Live]]
 
* [[Microsoft Online Services]]
 
* [[Xbox Live]]
 
 
 
=== オンラインサービス ===
 
マイクロソフトはインターネットを通したサービスも多く行っており、その大半は無料で提供されている。
 
* [[MSN]]
 
* [[MSDN]]
 
* [[TechNet]]
 
* [[サポートオンライン]]
 
* [http://www.microsoft.com/japan/msbc/ 法人向け 無料会員制情報サービス MSBC(マイクロソフトビジネスコネクション)]
 
* [[ビデオ会議]]
 
* [[Skype]]
 
* [[Bing]](旧MSNサーチ)
 
 
 
=== ウェブ アプリケーション フレームワーク ===
 
* [[Microsoft Silverlight]] - ブラウザプラグイン。[[リッチインターネットアプリケーション]]の構築で利用される。
 
 
 
=== 出版物 ===
 
[[1984年]]に出版部門「[[:en:Microsoft Press|Microsoft Press]]」を設立、マイクロソフト関連製品の技術解説書を中心にコンピュータ関連書籍の出版を行っている。[[日本]]では日本進出の経緯から[[アスキー・メディアワークス|アスキー]]が出版業務を担ってきたが、[[1998年]]に設立された[[日経BP]]の子会社「日経BPソフトプレス」が同年7月から出版業務を担当、現在は大半の出版物を日経BPソフトプレスが、PCゲーム関連書籍などごく一部をアスキー(現[[アスキー・メディアワークス]])が発行している。
 
 
 
== マイクロソフトとOS ==
 
=== プラットフォーム非依存なバイナリフォーマットの策定 ===
 
マイクロソフトは、UNIX系システムのバイナリフォーマットとして用いられてきた[[COFF]]を改良し、[[Portable Executable (PE)]]フォーマットを策定した。特定のハードウェアやOSに依存しない点が最大の特徴である。[[.NET Framework]]アプリケーションや[[UEFI]]アプリケーションの実行ファイルのフォーマットとしても用いられているほか、[[サードパーティー]]製OSの[[カーネル]]や[[ブートローダ]]の実行ファイルとしても用いられている。
 
 
 
=== マイクロソフトとUNIX ===
 
マイクロソフトは1980年から[[AT&T]]のライセンスを受けて世界初の商用UNIXベンダーとして[[XENIX]]を開発・販売していた。しかし、1987年に[[XENIX]]の所有権を[[SCO]]に移した。2003年から2010年まで続いたSCOの対Linux訴訟ではSCOに資金を提供していた<ref>[http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20064825,00.htm マイクロソフト、SCOへの資金提供に関与--投資会社が認める]</ref>が、その訴訟においてSCOは敗訴している<ref>[http://www.groklaw.net/article.php?story=20100610161411160 Stewart Rules: Novell Wins! CASE CLOSED! - Updated]</ref>。
 
 
 
また、1999年以降Windows NT系向けに[[Services for UNIX]] (SFU) を提供している。コミュニティによってこれに対応した[[Debian]] Interix Portや[[Gentoo]]/Interixなどが開発されたが、多くのパッケージは対応されていない。
 
 
 
=== マイクロソフトとオープンソース ===
 
2001年に[[シェアードソース]]を開始したが、これはオープンソースと呼べる代物では無かった。2006年に[[CodePlex]]開始、2007年にMs-PL/Ms-RLがOSIのオープンソースライセンス認定を受けた<ref>[https://news.mynavi.jp/news/2007/10/17/025/index.html Microsoftライセンス、OSIの認証を受けオープンソースライセンスへ]</ref>ことで、マイクロソフトのオープンソース戦略が始まった。現在までにTerrariumなどがオープンソース化されている。2009年にはCodePlex Foundationを設立した<ref>[http://www.computerworld.jp/topics/osst/161749.html  マイクロソフト、オープンソース支援のための財団「CodePlex Foundation」を設立]</ref>。
 
 
 
2008年、マイクロソフトは[[Hyper-V]]のLinux統合コンポーネントを開発したが、2009年にカーネルモジュールのGPL違反が指摘される<ref>[http://www.computerworld.jp/topics/ms/156530.html マイクロソフトが公開したLinuxコードはGPL違反——エンジニアが指摘]</ref>とソースコードを公開し<ref>[http://japan.internet.com/webtech/20090721/11.html Microsoft、『Linux』相互運用性に向けソースコード公開]</ref>、Linuxカーネルのメインラインへの統合のためにLinux系のメーリングリストでの開発に参加することとなった。また、2009年にWindows 7 USB/DVD Download ToolのGPL違反が指摘されると、ソースコードをGPLで公開した<ref>[http://sourceforge.jp/magazine/09/12/11/0844203 米Microsoft、「Windows 7」のUSB/DVDダウンロードツールをGPLで公開]</ref>。
 
 
 
=== マイクロソフトとLinux ===
 
マイクロソフトは[[ハロウィーン文書]]やGET THE FACTSキャンペーンなどのFUD戦略を行っている<ref>http://quaoar.ww7.be/ms_fud_of_the_year/569458-microsoft-attack-linux-retail-level-probably.html</ref>。
 
 
 
2005年にマイクロソフトがSecurity Innovationへ依頼した調査結果が[[ノベル (企業)|ノベル]]に反論された<ref>[http://cloud.watch.impress.co.jp/epw/cda/foreign/2005/11/22/6662.html 米Novell、米Microsoftの「Linuxには信頼性がない」比較調査に反論]</ref>後に、2006年からノベルと提携している<ref>[http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20300467,00.htm マイクロソフトとノベル、Linuxで提携--技術開発や特許で協力]</ref>。なお、ノベルはUNIXの知的財産を持ってはいたが、その当時はまだSCOとの裁判中であった。
 
 
 
2007年にマイクロソフトはオープンソースにおける特許問題を提起し<ref>[http://cloud.watch.impress.co.jp/epw/cda/infostand/2007/05/21/10303.html 「オープンソースの特許侵害235件」−Microsoftの公表に騒然]</ref>、2009年にはLinuxカーネルを使用することに特許侵害があるとしてTomTomを訴訟した<ref>[http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20390792,00.htm マイクロソフトとTomTom、特許侵害訴訟で和解]</ref>。また、複数の会社に「Linuxを使用することを認める」といった内容の契約を、訴訟を背景に結ばさせている。
 
 
 
2010年11月、アタッチメイトがノベルを買収する際に、マイクロソフトが2010年11月4日にデラウェア州で設立した有限会社CPTNホールディングスはノベルの882個の特許を4億5000万ドルで購入した<ref>[http://www.computerworld.com/s/article/9197724/Microsoft_led_group_to_pay_450M_for_882_Novell_patents Microsoft-led group to pay $450M for 882 Novell patents]</ref>。
 
 
 
なお近年では「Microsoft Loves Linux」(マイクロソフトはLinuxが大好き)といった投稿を公式で行う<ref>[https://blogs.technet.microsoft.com/windowsserver/2015/05/06/microsoft-loves-linux/ Microsoft Loves Linux]</ref>など、Linuxに対して融和の姿勢を見せており、事実クラウドプラットフォームであるMicrosoft AzureではOSとしてLinuxも利用できるようになっている<ref>[https://azure.microsoft.com/ja-jp/overview/choose-azure-opensource/ Azure のオープン ソースのほかのオプションを見つける]</ref>。また、The Linux Foundationではプラチナメンバーとして参加するとともに<ref>[https://www.linuxfoundation.org/membership/members/ Corporate Members - The Linux Foundation]</ref>、ソースコードの提供も行うなど、Linuxをはじめとしたオープンソースコミュニティへの貢献も積極的に行っている。
 
 
 
== 独占問題 ==
 
{{See also|3E戦略|Microsoft Windows#マイクロソフトによる独占の問題}}
 
 
 
[[デファクトスタンダード]]が一企業に集中することは、ユーザーや社会全体が不利益を被る面も存在する。マイクロソフトは米国で[[反トラスト法]]違反として[[アメリカ合衆国司法省|司法省]]に提訴された。[[一審]]では、[[オペレーティングシステム|OS]]会社と[[アプリケーション]]会社に2分割する是正命令が出たが、ワシントン連邦高等裁判所は一審を破棄して[[地方裁判所]]に差し戻した。現在では実質マイクロソフトの勝利の形となっている。[[2004年]]3月、[[欧州連合]]の[[欧州委員会]]はマイクロソフトがWindowsの支配的地位を乱用し、[[欧州連合競争法|競争法]]に違反しているとして約4億9720万[[ユーロ]](当時相場約795億[[円 (通貨)|円]])の[[制裁金]]を科す決定をした。マイクロソフトは当初これを拒否していたが、[[2007年]]10月にこれを受け入れた([[マイクロソフトの欧州連合における競争法違反事件]]も参照のこと)。しかし、[[2008年]]2月27日、欧州委員会はその後もマイクロソフト側が十分なWindowsの基礎情報を提供していないと判断し、8億9900万ユーロ(当時相場約1440億円)の新たな制裁金を科すと発表した。これは発表時において欧州委員会が1社に科した制裁金の最高額である。欧州委員競争政策担当のネリー・クルスは発表に際して「(命令に)従うというだけでは十分ではない。行動で示す必要がある。欧州委員会の要求はまだ満たされていない」と発言した<ref>{{Cite news |url=http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080227-OYT1T00530.htm |title=欧州委、マイクロソフトに過去最高の新たな制裁金 |newspaper=YOMIURI ONLINE |publisher=読売新聞社 |date=2008-02-27 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080301164437/http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080227-OYT1T00530.htm |archivedate=2008年3月1日 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。毎年、[[ビル・ゲイツ]]が[[世界長者番付]]([[フォーブス (雑誌)|Forbes誌]])に名を連ねる一方で、マイクロソフトが全世界的にオペレーティングシステムの市場を独占し、また世界中のパソコンの新規購入費用にWindowsの[[ライセンス]]費用が大抵含まれている様から、「マイクロソフト税」という揶揄する言葉が生まれた<ref>{{Cite web |author=Stephen Shankland |url=http://www.news.com/2100-1040-227707.html |title=Makers of cheap machines flock to free Be |publisher=CNET News |date=1999-06-25 |accessdate=2011-10-16 }}</ref>。[[2002年]]に公表された決算報告書から、Windowsの利益率が約85%であることなどが判明したところ、「ほとんど紙幣を刷っているようなものである」などと一部のメディアに揶揄される事態に至った<ref>[http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/ITPro/USIT/20021124/1/ 本当に許されるのか,WindowsとOfficeの驚異的な利益率]</ref>。
 
 
 
== 競合・提携 ==
 
マイクロソフトはエンタープライズ市場とコンシューマー市場の両方に参入しており、各分野のITベンダーと競合している。
 
* [[IBM]] - かつてはOSなどで争い、訴訟に発展していたが、現在はクラウド分野で協業している<ref>[http://wired.jp/1999/05/28/%E3%80%8Cms%E3%81%AFibm%E3%81%AB%E5%A0%B1%E5%BE%A9%E8%A1%8C%E7%82%BA%E3%82%92%E8%A1%8C%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E3%80%8D/ 「MSはIBMに報復行為を行なっていた」]
 
</ref><ref>[http://usfl.com/news/57993 IBMとマイクロソフト、クラウドで提携 〜 互いの顧客企業にサービス提供]</ref>。
 
* [[オラクル (企業)|Oracle]] - データベース管理システムやビジネスインテリジェンス、ERP、開発言語(Java)、クラウドサービスで競合。
 
* [[SAP (企業)|SAP]] - ERPやCRM、データベース管理システム、ビジネスインテリジェンスなどで競合する一方、長年協業関係にあり、2016年にはクラウド分野を含め協業範囲を拡大させている<ref>[http://www.sapjp.com/blog/archives/14067 クラウドをめぐるSAPとマイクロソフトの協力関係が新たなステージへ]</ref>。2017年12月にはマイクロソフトが[[SAP S/4HANA]] on Azureを社内業務に採用し、SAPが同社の複数のクラウドサービスの基盤としてAzureを採用することが発表された。<ref>{{Cite news|title=MicrosoftとSAP、クラウドによるデジタル変革実現へ向けて協業|date=2017-12-01|url=https://news.sap.com/japan/2017/12/01/microsoft%E3%81%A8sap%E3%80%81%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%89%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E5%A4%89%E9%9D%A9%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E3%81%B8%E5%90%91%E3%81%91/|accessdate=2018-04-28|language=en-US|work=SAP Japan プレスルーム}}</ref>
 
* [[Salesforce.com]] - CRMで競合。
 
* [[Google]] - 検索エンジンなどのオンラインサービス、ビジネス向けクラウドサービスやオフィス製品、モバイル端末およびモバイル向けOSなどで競合。
 
* [[アップル (企業)|Apple]] - モバイル端末やオンラインサービスのほか、OSやオフィス製品でも競合。
 
* [[Amazon.com|Amazon]] - パブリッククラウドサービスであるAWSとWindows Azureが熾烈なシェア争いを繰り広げている。
 
* [[Sony]] - 家庭用ゲーム機や音楽配信など、エンターテイメント分野で競合。
 
 
 
== マイクロソフトが買収した会社 ==
 
=== Forethought.Inc ===
 
* Forethoughtは、マイクロソフトが最初に買収した会社である。この買収によって、マイクロソフトはPowerPointを得た<ref name="Forethought">http://wired.jp/2012/08/13/microsoft-powerpoint/</ref>。(PowerPointはForethoughtが開発したものである<ref name="Forethought" />)
 
* この買収は今まで知られていなかったが、2012年にPowerPointの開発者であるロバート・ガスキンスが買収が成立した日である7月31日に「BBC News」で明かした<ref name="Forethought" />。
 
* Forethoughtはマイクロソフトの買収の申し出を一度断ったが、6カ月の交渉の末、マイクロソフトが当初の額の3倍の1400万ドルを提示して買収に応じた<ref name="Forethought" />。
 
 
 
=== Skype ===
 
{{See also|Skype}}
 
* 2011年10月13日(現地時間)にマイクロソフトによる買収が完了し、Microsoftの新たな部門「Skype Division of Microsoft」となった<ref name="Skype">http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1110/17/news021.html</ref>。
 
* 同年5月10日に、Skypeを85億ドルで買収するとマイクロソフトが発表した<ref name="Skype" />。
 
* この買収は、米連邦政府当局が6月に、欧州連合が10月7日に承認した<ref name="Skype" />。
 
* Skypeのトニー・ベイツCEOが同部門社長に就任<ref name="Skype" />。
 
 
 
=== Nokia ===
 
{{See also|ノキア}}
 
* 2013年9月2日(現地時間)に、Nokiaの携帯端末事業を買収すると発表。
 
* Microsoftは現金37億9000万ユーロでNokiaの全社売上高のおよそ半分を占める携帯端末事業を買収するほか、Nokiaに特許使用料として16億5000万ユーロを支払う。また、MicrosoftはNokiaから約3万2000人の従業員を受け入れる。
 
* Nokiaのスマートフォンブランド「Lumia」は残す。
 
 
 
=== Mojang ===
 
{{Main|Mojang}}
 
* 2014年9月15日(現地時間)に世界で1700万本を販売する人気ゲーム「マインクラフト」開発元、Mojangを25億ドル(約2600億円)で買収したと発表。
 
 
 
== マイクロソフトに関する運動・議論・問題 ==
 
1999年には、'''Windows Refund Center'''というWebサイトを中心<ref>{{Cite web|author=Impress AKIBA Hotline|date=1999-01-30|url=http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/990130/news.html|title=Weekly News & Update|language=日本語 |accessdate=2009年12月30日 }} ページの一番下</ref>に、LinuxやFreeBSDなどのユーザーが、「PCにプリインストールされているWindowsは使わない。」として、PCの価格からWindowsのライセンス料の返金を求める運動を起きている<ref>{{Cite web|author=nikkei BPnet|date=1999-02-02|url=http://www.nikkeibp.co.jp/archives/049/49887.html|title=Windowsの返金求める運動始まる--Linuxなどのユーザーが2月半ばに一斉行動も|language=日本語 |accessdate=2009年12月30日 }}</ref>。
 
また、[[フリーソフトウェア財団]](FSF)は2009年10月22日に発表された[[Windows 7]]については、アンチWindows 7キャンペーンを展開した<ref>{{Cite web|author=ITmedia|date=2009-08-27|url=http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0908/27/news021.html|title=Windows 7を捨てて自由を:FSF、アンチWindows 7キャンペーンをスタート|language=日本語 |accessdate=2009年12月30日 }}</ref>。FSFは、[[Windows Vista]]発表時にも同様のキャンペーンを起こしている<ref>{{Cite web|author=ITmedia|date=2006-12-19|url=http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0612/19/news013.html|title=FSF、アンチVistaサイト「BadVista.org」を立ち上げ|language=日本語 |accessdate=2009年12月30日 }}</ref>。
 
 
 
2009年6月26日<ref name=CS>{{Cite web|author=ITmedia|date=2009-07-08|url=http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0907/08/news040.html|title=Microsoft、C#とCLIに「Community Promise」を適用|language=日本語 |accessdate=2009年12月30日 }}</ref>には、FSFの創立者であるリチャード・ストールマンが、将来的にマイクロソフトが[[C Sharp|<nowiki>C#</nowiki>]]に対して特許を主張する可能性があるため、フリーの[[C Sharp|<nowiki>C#</nowiki>]]実装は、意識的に減らしてくべきという文章を発表した<ref>{{Cite web|author=ITmedia|date=2009-06-30|url=http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0906/30/news046.html|title=リチャード・ストールマン、「MonoやC#への依存を減らそう」と呼びかけ|language=日本語 |accessdate=2009年12月30日 }}</ref>。これに対してマイクロソフトは、同社の'''[[Microsoft Open Specification Promise#Microsoft Community Promise|Community Promise]]'''を適用し、<nowiki>C#</nowiki>に関する特許は取得しないと発表した<ref name=CS />。
 
 
 
オフィススイートのフォーマットはオープンソースでODF ([[OpenDocument]]) の標準化が進められており、[[OpenOffice.org]]、StarOffice ([[StarSuite]])、[[一太郎]]、[[KOffice]]など、これを採用したオフィススイート間での互換性は向上した。実際にOpenDocumentについては国内を含む各国の行政・自治体で採用の動きが強まっている。しかし、マイクロソフトがその流れに反してODFとは全く互換性のない新規格「[[Office Open XML|Open XML]]」を定義し、Office2007で標準フォーマットとして採用した。マイクロソフトはOpen XMLの優位性を主張しているが、[[GNU]]関連の団体は時代の流れと逆行するとしてマイクロソフトの行為をシェアの暴力と批判し、論争を呼んでいる<ref>[http://www.fsf.org/campaigns/opendocument/ Support OpenDocument] 「What's wrong with Office Open XML?」の項 (Free Software Foundation)</ref>。
 
 
 
2011年12月には、マイクロソフトディベロップメント社において、いわゆる「パワハラ」により解雇されたとして、[[裁判]]が発生している<ref>[http://www.mynewsjapan.com/reports/1617/ マイクロソフトディベロップメント「パワハラ解雇」訴訟]</ref>。
 
 
 
2013年11月、当時のCEOであった[[スティーブ・バルマー]]は、[[GE]]を模倣してトップダウンで導入したものの、社内外を問わず酷評されていた<ref>[https://www.forbes.com/sites/petercohan/2012/07/13/why-stack-ranking-worked-better-at-ge-than-microsoft/#280950bc3236 Why Stack Ranking Worked Better at GE Than Microsoft]</ref><ref>[https://www.theverge.com/2012/7/3/3134719/microsoft-windows-office-loyalty-lost-decade Microsoft's loyalty to Windows and Office blamed for a 'lost' decade, says Vanity Fair]</ref>人事評価システム「[[スタックランキング]]」を廃止<ref>[https://www.infoq.com/jp/news/2013/11/stack-ranking-microsoft-yahoo Microsoftが放棄したスタックランキングシステムでYahoo!が600人をレイオフ]</ref><ref>[http://hrogserver.net/201311151349.html 米マイクロソフト社 スタック・ランキング制度を廃止(アメリカ)]</ref>。
 
 
 
2016年、マイクロソフトはWindows 10への無償アップグレードを2016年7月29日までとしていたが、アップグレードの通知メッセージが分かりにくく、誤ったまま半ば強制的にOSがアップグレードされてしまう事象が多発し、消費者団体からのクレームを受けた。また、国会でも質問主意書が発行されるなど、問題は大きく広がりを見せた<ref>[http://gigazine.net/news/20160927-windows-10-upgrader-unhappy/ Windows 10にアップグレードしてトラブルが続出、消費者団体がMicrosoftに補償を求める事態に]
 
</ref><ref>[http://www.yomiuri.co.jp/science/goshinjyutsu/20160610-OYT8T50059.html Win10強制アップデート問題…マイクロソフトは「改善予定なし」]</ref>。
 
 
 
== 日本におけるマイクロソフト ==
 
=== 日本マイクロソフト ===
 
{{基礎情報 会社
 
|社名 = 日本マイクロソフト株式会社
 
|英文社名 = Microsoft Japan Company, Limited.
 
|ロゴ = [[ファイル:Microsoft logo (2012).svg|225px|Microsoftロゴ]]
 
|画像 = [[File:Shinagawa Grand Central Tower 2014.JPG|250px|日本マイクロソフト本社]]
 
|画像説明 = 日本マイクロソフト本社が入居している<br />品川グランドセントラルタワー
 
|種類 = [[株式会社 (日本)|株式会社]]
 
|市場情報=
 
|略称 = 日本MS、MSKK、MSJP
 
|国籍 = {{JPN}}
 
|本社郵便番号 = 108-0075
 
|本社所在地 = [[東京都]][[港区 (東京都)|港区]][[港南 (東京都港区)|港南]]二丁目16番3号 品川グランドセントラルタワー
 
|本店所在地=
 
|設立 = [[1986年]](昭和61年)[[2月17日]]<br />(マイクロソフト株式会社)
 
|業種 = 5250
 
|統一金融機関コード=
 
|SWIFTコード=
 
|事業内容 = コンピュータソフトウェアおよび関連製品の開発、営業、技術支援
 
|代表者 = [[平野拓也]](代表執行役[[社長]])
 
|資本金 = 5億円(2010年6月30日時点)
 
|発行済株式総数=
 
|売上高 = 3237億5700万円(2010年6月期)
 
|営業利益 = 375億8100万円(2010年6月期)
 
|純利益 = 210億1200万円(2010年6月期)
 
|純資産 = 640億9200万円(2010年6月30日時点)
 
|総資産 = 1507億6900万円<br />(2010年6月30日時点)
 
|従業員数 = 2,147 名(2015 年 7 月 1 日現在)
 
|決算期 = [[6月30日|6月末日]]
 
|主要株主=
 
|主要子会社=
 
|関係する人物=
 
|外部リンク = {{URL|http://news.microsoft.com/ja-jp/outline/}}
 
|特記事項 = 2011年2月1日に現商号へ商号変更。
 
| 法人番号 = 2010401092245
 
}}
 
'''日本マイクロソフト株式会社'''(英文社名: '''Microsoft Japan Co., Ltd.''' 略称:'''MSJ''')は、主に営業、マーケティング、サポート、社長室および法務などを担当する会社。
 
 
 
以前は「マイクロソフト株式会社」という社名で、オフィスが[[小田急サザンタワー]](本社)、[[朝日生命]][[代田橋駅|代田橋]]ビル、赤坂ガーデンシティ、[[東京オペラシティ]]の東京都内4か所に分散していた。これを解消するため、2011年2月1日付けで、テクノロジーセンターを除く4拠点と関連会社である[[ファストサーチ & トランスファ|ファストサーチ & トランスファ株式会社]]が入居している[[霞が関]]オフィス([[大同生命霞が関ビル]])を統合集約し、新本社オフィスとして港区港南の[[品川グランドセントラルタワー]]に移転した<ref>[http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3828 東京都内のオフィス統合と本社オフィス移転について]</ref>。同時に、社名を日本マイクロソフト株式会社に変更した<ref>[http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3869 2011 年 2 月 1 日付で、社名を「日本マイクロソフト株式会社」に変更]</ref>。さらに東京以外の各地にも支店が置かれている。拠点を港区港南に集約した2011年時点で、日本マイクロソフト社と調布市に存在する後述のマイクロソフトディベロップメント社を統合する予定であったが、2014年から2015年にかけて、マイクロソフトディベロップメント社に属する開発系部署と、日本マイクロソフトに属するサポート系部署がいずれも港区港南に移転し、統合の準備が続けられている。
 
 
 
現在はもはや非公式な通称であるが、改名前の略称はMSKK(Microsoft Kabushiki Kaishaの略)であった。
 
 
 
日本市場では[[日本オラクル]]、[[SAPジャパン]]、[[セールスフォース・ドットコム|セールスフォースドットコム]]、[[Amazon Web Services|アマゾンウェブサービスジャパン]]、[[グーグル#グーグル合同会社|グーグル合同会社]]、[[日本アイ・ビー・エム]]、[[アップルジャパン]]、[[サムスン電子]]などの外資系企業だけでなく、[[富士通]]、[[日立製作所]]、[[日本電気|NEC]]、[[ソニー|ソニー製作所]]など日系企業を含めた多くのITベンダーと競合しており、激しいシェア争いを繰り広げている。
 
 
 
{| class="wikitable" style="text-align:left"
 
|-
 
! 事業所名!! 所在地
 
|-
 
| 本社|| [[東京都]][[港区 (東京都)|港区]][[港南 (東京都港区)|港南]]二丁目16番3号 品川グランドセントラルタワー
 
|-
 
| [[大手町 (千代田区)|大手町]]テクノロジーセンター|| 東京都[[千代田区]]大手町 1-1-3 [[大手センタービル]] 1階および13階
 
|-
 
|-
 
|}
 
 
 
{{Clear}}
 
 
 
=== マイクロソフトディベロップメント ===
 
{{基礎情報 会社
 
|社名 = マイクロソフトディベロップメント株式会社
 
|英文社名 = Microsoft Development Ltd.
 
|ロゴ = [[ファイル:Microsoft logo (2012).svg|225px|Microsoftロゴ]]
 
|種類 = [[株式会社]]
 
|国籍 = {{JPN}}
 
|本社郵便番号 = 108-0075
 
|本社所在地 = 東京都港区港南二丁目16番3号 品川グランドセントラルタワー
 
|設立 = [[2005年]](平成17年)[[11月16日]]
 
|業種 = 5250
 
|事業内容 = コンピュータソフトウェアおよび関連製品の企画、開発
 
| 代表者 =
 
|外部リンク = {{URL|http://news.microsoft.com/ja-jp/msd/}}
 
| 法人番号 = 2012401020961
 
}}
 
 
 
'''マイクロソフト ディベロップメント株式会社'''(英文社名: '''Microsoft Development Ltd.''')には、主に開発部署が所属している。日本マイクロソフト株式会社の子会社ではなく、Microsoft Corporation 本社の子会社である。以前は、米''Microsoft Product Development Ltd.''の日本支社という位置づけだったが、[[2006年]]、会社法の改正に対応するために、日本の株式会社として改組された。
 
 
 
本社は、'''マイクロソフト調布技術センター'''(東京都[[調布市]][[調布ヶ丘]]1-18-1)<ref name="chofu">[https://www.microsoft.com/ja-jp/mscorp/branch/ctc.aspx 調布技術センター : 日本マイクロソフトについて] マイクロソフト公式サイト</ref><ref>[https://enterprisezine.jp/dbonline/detail/4481 マイクロソフトサポートの「中の人」に会いにいった(後編)] 2013年2月4日、DB Online(DB オンライン):EnterpriseZine(エンタープライズジン)</ref>に置かれていたが、2014年に開発部門が日本マイクロソフト本社と同じ品川グランドセントラルタワーに移転し、2015年になってサポート部門が同様に品川に移転した。<!--2015年9月現在、-->2018年5月現在、調布技術センターの表記はマイクロソフト社のウェブサイト上に存在するが<ref name="chofu" />、実際には機能していない。本社所在地は、2015年4月に品川本社と同じ港区港南に変更された。
 
 
 
{{Clear}}
 
<!--
 
=== その他 ===
 
{{出典の明記|section=1|date=2010年7月}}
 
日本国内の事業所は全て賃貸契約でオフィスビルに入居しており、自社ビルは保有していない(但し、本社などでは外観に社名ロゴが掲げられている)。赤坂営業所が設置される以前は、[[京王線]]沿線に事業所を置くことが暗黙のルールとなっていた。そのため、社員もそこに住宅を持つことが多い。かつては[[中村屋|笹塚NAビル]]にも事業所が入居していた。
 
-->
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
 
 
{{Reflist}}
 
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
 
* [[ビル・ゲイツ]]
 
* [[ポール・アレン]]
 
* [[スティーブ・バルマー]]
 
* [[西和彦]]
 
* [[成毛眞]]
 
* [[古川享]]
 
* [[Wintel]]
 
* [[ダレン・ヒューストン]]
 
* [[リチャード・ブロディ]]
 
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
{{Commons&cat|Microsoft}}
 
 
* {{Official|https://www.microsoft.com/en-us/|Microsoft}}{{En icon}}
 
* {{Official|https://www.microsoft.com/en-us/|Microsoft}}{{En icon}}
 
* {{Official|https://www.microsoft.com/ja-jp/|日本マイクロソフト}}
 
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*[https://www.amazon.co.jp/s/ref=as_li_ss_tl?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias=aps&field-keywords=%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88&linkCode=ll2&tag=mkjoa54a-22&linkId=f0556f8fbce8bbdd620d2a09023f55b4&language=ja_JP Amazon.co.jp マイクロソフト]
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2018/8/15/ (水) 12:17時点における最新版

Microsoft logo (2012).svg.png

マイクロソフト: Microsoft Corporation

世界最大規模を誇るアメリカ合衆国のコンピュータ・ソフトウェア会社。

世界のコンピュータ市場に出回るパーソナル・コンピュータの 85%以上がマイクロソフトのオペレーティングシステム OSを搭載する。1975年ハーバード大学を中退したウィリアム・H.ゲイツとその友人のポール・G.アレンが,世界初のコンピュータ・ソフトウェア会社としてニューメキシコ州アルバカーキに設立。1981年には組織を改編し株式会社となる。1986年ナスダックに株式を公開。大型コンピュータのプログラム言語 BASICを一般用に修正し,さらに IBM製パソコン用の OSを開発。

1981年には自社製品の MS-DOSとして発売し,1980年代のパソコン OSの業界標準となる。1985年にはマウス操作を取り入れた新 OS,ウィンドウズを発表し,1990年にウィンドウズ3.0を完成させ,1990年代の標準 OSの地位を不動のものにした。

1995年に発売したウィンドウズ95,1998年のウィンドウズ98も全世界のマーケットで圧倒的なシェアを獲得した。一方,1998年には独占的な市場支配に対してアメリカ司法省などが提訴,2000年4月にOS事業と応用ソフト事業の分割命令が出された。事業内容は,主力製品のパソコン用 OSウィンドウズを中心に,幅広い用途に向けたコンピュータ・ソフトウェアの研究・開発,販売,その他ハードウェア,マルチメディア製品,書籍なども手がける。1986年には日本法人も設立されている。

2000年10月,日本企業としては初めて日立製作所と提携し,企業向け情報システムサービス事業を行なう合弁会社を設立した。

脚注

外部リンク