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− | |特記事項=[[1995年]]に[[マーティン・マリエッタ]]と合併で[[ロッキード・マーティン]]に | + | |特記事項= |
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− | [[ファイル:Lockheed L-1011 Tristar.jpg|thumb|250px|ロッキード トライスター]]
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− | '''ロッキード'''({{lang|en|Lockheed Corporation}})は、[[アメリカ合衆国]]の[[航空機メーカー]]で主に軍用機を製造していた。マーティン・マリエッタ社と合併し、現在は[[ロッキード・マーティン]]である。
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− | == 沿革 ==
| + | '''ロッキード'''({{lang|en|Lockheed Corporation}}) |
− | 飛行機の製作をはじめた[[アイルランド]]系のアメリカ人、アラン・ロッキードとマルコム・ロッキード兄弟(''Allan and Malcom Loughhead'' )によって[[1913年]]に「Alco Hydro-Aeroplane Company」が創設された。1926年には社名を「Lockheed Aircraft Corporation」に変更した。誰も彼らの名前を正しく発音してくれなかった為である<ref name ="軍事研究 2007/9">野木恵一著 「軍事研究 2007年9月号」『グローバル軍需産業の世界戦略』 (株)ジャパン・ミリタリー・レビュー発行 p.28-p.39</ref>(なお、日本に於いても当初ローグヒード社などと紹介されていた)。[[1920年代]]、[[ジャック・ノースロップ]]らの設計により、ベガなどの民間機で成功を収めたが、ノースロップが[[ノースロップ]]社を設立して独立した後、アラン・ロッキードはこのロッキード航空機会社をデトロイト航空機(''Detroit Aircraft Corporation'' )に売却した。大恐慌によりデトロイト航空機が破綻すると、[[1932年]]にロッキード社も倒産した。数日後に新しい投資家ロバート・グロスによってロッキードは買収され、すでにロッキードは会社との関係はなくなっていたが、ロッキードがふたたび社名になった。その後の[[第二次世界大戦]]で大躍進した。
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− | 第二次世界大戦後は[[ロッキード コンステレーション|L-749 コンステレーション]]や[[ロッキード コンステレーション|L-1049 スーパー・コンステレーション]]で[[マクドネル・ダグラス|ダグラス]]社と旅客機の分野で覇を競うが、ジェット機への対応に乗り遅れ、[[1970年代]]にようやく[[ロッキード L-1011 トライスター|L1011トライスター]](エルテンイレブン・トライスター)を投入する。トライスターは先進的な装備を持つ優れた旅客機だったが、同時期に登場した同クラスの[[マクドネル・ダグラス DC-10]]と販売競争を行った挙句に経営が悪化する。[[1976年]]にこの機の売り込みに関する[[ロッキード事件]]が明るみに出たこともあり、[[1981年]]に民間機事業から撤退した。
| + | [[ロッキード・マーティン]]の前身のアメリカ合衆国の航空・宇宙関連メーカー。 1912年ロッキード兄弟によりロッキード・エアクラフトとして設立,1920年代には多くの記録を樹立したベガ単葉機を製造し発展を遂げたが,大恐慌によって破産。 1932年 R.グロスに買収されて再発足した。 |
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− | [[1993年]]に[[ジェネラル・ダイナミクス]]の航空宇宙事業部を買収して戦闘機部門を強化し、[[1995年]]には[[マーチン・マリエッタ]]社とも合併して社名を「ロッキード・マーチン」と改名し、宇宙開発やミサイル、電子システムの分野にも進出した。
| + | 1937年には戦闘機P-38を開発して軍需部門で成長。 1940年代にはコンステレーション,エレクトラなどの旅客機を世に送り,ダグラス DCシリーズとの間で世界の旅客機市場を二分した。しかしエレクトラの空中分解事故によって危機に直面し,民間旅客機から軍需に転換,偵察機U-2,戦闘機F-104,哨戒機P-3C,大型輸送機C-130,C-5A,対潜哨戒機P-3オライオンを開発した。 1954年には子会社ミサイル・アンド・スペースを設立,アジェナ衛星,ポセイドン,ポラリス両ミサイルを受注し,多角的な防衛・宇宙関連企業となった。この間,3発ジェット旅客機L-1011トライスターの実用化にも成功している。 1960年代はアポロ計画に伴い宇宙開発部門,エレクトロニクス部門へも進出して多角化を進めた。 |
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− | == スカンクワークス ==
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− | 社内には通常の設計部門とは別に少数精鋭の開発チーム「[[スカンクワークス]]」が設立され、[[U-2 (航空機)|U-2偵察機]]、[[SR-71 (航空機)|SR-71]]、[[F-117 (航空機)|F-117ステルス攻撃機]]等の独創的な航空機を設計・開発した。
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− | == 製品 ==
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− | === 軍用機 ===
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− | [[ファイル:Lockheed Martin F-22.jpg|thumb|200px|right|ロッキード F-22]]
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− | *'''戦闘機'''
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− | **[[P-38 (航空機)|P-38 ライトニング]]
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− | **[[F-22 (戦闘機)|F-22 ラプター]]
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− | **[[F-35 (戦闘機)|F-35 ライトニングII]]
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− | **[[F-117 (航空機)|F-117 ナイトホーク]]
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− | **[[F-104 (戦闘機)|F-104 スターファイター]]
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− | **[[F-94 (戦闘機)|F-94 スターファイア]]
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− | **[[YF-12 (航空機)|YF-12]]
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− | **[[F-80 (戦闘機)|F-80 (P-80) シューティングスター]]
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− | *'''偵察機'''
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− | **[[U-2 (航空機)|U-2]]
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− | **[[A-12 (偵察機)|A-12]]
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− | **[[D-21 (航空機)|D-21]]
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− | **[[SR-71 (航空機)|SR-71 ブラックバード]]
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− | *'''哨戒機'''
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− | **[[S-3 (航空機)|S-3 バイキング]]
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− | **[[ハドソン (航空機)|ハドソン]]
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− | **[[P-2 (航空機)|P2V ネプチューン]]
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− | **[[P-3 (航空機)|P-3 オライオン]]
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− | [[ファイル:Hercules-au-Gabon.jpg|thumb|200px|ロッキード C-130]]
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− | *'''輸送機'''
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− | **[[C-5 (航空機)|C-5 ギャラクシー]]
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− | **[[C-141 (航空機)|C-141 スターリフター]]
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− | **[[C-130 (航空機)|C-130 ハーキュリーズ]]
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− | **[[ロッキード トライスター (RAF)|トライスター K1/KC1/C1/C2/C2A]]
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− | *'''練習機'''
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− | **[[T-33 (航空機)|T-33 シューティングスター]]
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− | **[[T2V (航空機)|T2V シースター]]
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− | *'''攻撃ヘリコプター'''
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− | **[[AH-56 シャイアン]]
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− | === 旅客機 ===
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− | [[ファイル:Lockheed L-1649 Constellation TWA.jpg|thumb|200px|right|ロッキード コンステレーション]]
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− | [[ファイル:Atlantic.airlines.electra.g-lofd.arp.jpg|thumb|200px|right|ロッキード L-188]]
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− | * [[ロッキード L-1011 トライスター|L-1011 トライスター]]
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− | * [[ロッキード ジェットスター]]
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− | * [[ロッキード L-188|L-188 エレクトラ]]
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− | * [[ロッキード コンステレーション|L-049 コンステレーション]]
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− | ** L-749 コンステレーション
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− | ** L-1049 スーパー・コンステレーション
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− | ** L-1649 スターライナー
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− | * [[ロッキード L-10 エレクトラ]]
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− | * [[ロッキード L-14 スーパーエレクトラ]]
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− | * [[ロッキード L-18 ロードスター]]
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− | * [[ロッキード ベガ|ベガ]]
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− | *[[L-2000]](超音速旅客機、計画中止)
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− | === 船舶 ===
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− | [[シー・シャドウ (実験艦)]]
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− | === ミサイル ===
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− | * [[パトリオットミサイル|MIM-104 パトリオット]]
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− | * [[トライデント (ミサイル)|トライデント]]
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− | == 鉄道 ==
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− | [[ファイル:Odakyu-500.jpg|thumb|right|200px|小田急向ヶ丘遊園モノレール線]]
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− | [[1962年]]に[[モノレール]]の開発・製造のため、[[川崎航空機工業]]・[[川崎車輌]]・[[日本電気]]・[[西松建設]]などが出資したロッキードの日本法人'''日本ロッキード・モノレール社'''が設立された。航空機の技術を応用した「ロッキード式」を開発したが、需要は[[小田急電鉄]][[小田急向ヶ丘遊園モノレール線|向ヶ丘遊園モノレール]]・[[姫路市企業局交通事業部#姫路市営モノレール|姫路市営]]の2社局だけで、事業展開は見込めないと判断されたため[[1974年]]に同社は解散。影響を受けて姫路市営は1974年に車両維持困難を理由に運行を休止した後に正式廃止。小田急向ヶ丘線も[[2000年]]に老朽化で運行休止、翌[[2001年]]に正式廃止された。
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− | なお鉄道車両の製造は日本向けのみだった。
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− | == 出典 ==
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− | <references/>
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− | == 関連項目 ==
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− | * [[航空機メーカーの一覧]]
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− | * [[ロッキード事件]]
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− | * [[満州航空]]
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− | * [[児玉誉士夫]]-秘密代理人
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| + | 1994年8月[[マーティン・マリエッタ]]と合併,ロッキード・マーティンへ発展した。 |
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| + | {{テンプレート:20180815sk}} |
| {{DEFAULTSORT:ろつきと}} | | {{DEFAULTSORT:ろつきと}} |
| [[Category:ロッキード・マーティン|*ろつきと]] | | [[Category:ロッキード・マーティン|*ろつきと]] |
| [[Category:かつて存在したアメリカ合衆国の航空機メーカー]] | | [[Category:かつて存在したアメリカ合衆国の航空機メーカー]] |
| [[Category:ロッキード事件]] | | [[Category:ロッキード事件]] |
ロッキード(Lockheed Corporation)
ロッキード・マーティンの前身のアメリカ合衆国の航空・宇宙関連メーカー。 1912年ロッキード兄弟によりロッキード・エアクラフトとして設立,1920年代には多くの記録を樹立したベガ単葉機を製造し発展を遂げたが,大恐慌によって破産。 1932年 R.グロスに買収されて再発足した。
1937年には戦闘機P-38を開発して軍需部門で成長。 1940年代にはコンステレーション,エレクトラなどの旅客機を世に送り,ダグラス DCシリーズとの間で世界の旅客機市場を二分した。しかしエレクトラの空中分解事故によって危機に直面し,民間旅客機から軍需に転換,偵察機U-2,戦闘機F-104,哨戒機P-3C,大型輸送機C-130,C-5A,対潜哨戒機P-3オライオンを開発した。 1954年には子会社ミサイル・アンド・スペースを設立,アジェナ衛星,ポセイドン,ポラリス両ミサイルを受注し,多角的な防衛・宇宙関連企業となった。この間,3発ジェット旅客機L-1011トライスターの実用化にも成功している。 1960年代はアポロ計画に伴い宇宙開発部門,エレクトロニクス部門へも進出して多角化を進めた。
1994年8月マーティン・マリエッタと合併,ロッキード・マーティンへ発展した。
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