「有声軟口蓋破裂音」の版間の差分
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有声軟口蓋破裂音(ゆうせい・なんこうがい・はれつおん)とは子音の類型の一つ。後舌面と軟口蓋で閉鎖を作って開放することによって起こる破裂音。声帯振動を伴う。国際音声字母で[ɡ]と表記される。
字形
[ɡ] は、厳密にいうと印刷においても 12px ではなく筆記体に似た 12px となり、Unicode 上でも音声記号と ASCII のラテン文字 g は区別されている。ただし、通常の g (U+0067) を使っても構わないことになっている[1]。
特徴
変種
この音のバリエーションには以下のような記号をつけて記述する。
IPA | 記述 |
---|---|
[ɡ] | 普通の g |
[ɡʱ] または [ɡ̈] | 息もれ声の g |
[ɡ̃] | きしみ声の g |
[ɡʲ] | 口蓋化した g |
[ɡʷ] | 唇音化した g |
[ɡ̚] | 内破音の g |
[ɡ̊] | 無声化した g |
言語例
この音は多くの言語に存在する。
- 日本語 - が [ɡa]。が、ごなどが行の頭子音に現れる。ただし、母音間では摩擦音[ɣ]や鼻音[ŋ]が現れることも多い。ぎや拗音ぎゃ、ぎゅ、ぎょでは口蓋化した[ɡʲ]が現れる。
- 英語 - get [ɡɛt]。gで表記される。ただし、gはいつもこの音を著すわけではなく、i や e の前では[ʤ]として現れる。
- キリル文字 - г
- ギリシア語 - 古くは γ がこの音で発音されたが、時代が下るにつれ摩擦音に変化した。現代でこの音をあらわすには γκ の連字を用いる。
脚注
- ↑ IPA symbols and definitions with information about their Unicode characters, The International Phonetic Association, (2005) , "ASCII g 0067 also OK"