「葉緑体」の版間の差分
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2018/9/29/ (土) 16:29時点における版
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種子植物の葉緑体の構造 (外膜、内膜、ストロマ 、チラコイド、グラナム(=グラナの単数形)、ラメラ、ルーメン)
葉緑体は回転楕円体を押しつぶしたような形をしている。二重の膜(Outer MembraneとInner Membrane)で囲まれた内部空間をストロマ (Stroma) と呼ぶ。ストロマを最も薄い緑色で示した。葉緑素は図中に多数描かれているチラコイド (Thylakoid) と呼ばれる円盤状の小胞に収められており、チラコイドは積み重なってグラナ (Granum) と呼ばれる塊にまとまっている。一部のチラコイドは細長く延びて複数のグラナ間を結んでいる。これをラメラ (Lamella) と呼ぶ。光合成によってチラコイド膜内部、すなわちルーメン (Lumen) の水素イオン濃度が高くなる。水素イオン濃度勾配を利用してチラコイド膜上に分布するATP合成酵素がADPから細胞のエネルギー源であるATPを合成する。
葉緑体は回転楕円体を押しつぶしたような形をしている。二重の膜(Outer MembraneとInner Membrane)で囲まれた内部空間をストロマ (Stroma) と呼ぶ。ストロマを最も薄い緑色で示した。葉緑素は図中に多数描かれているチラコイド (Thylakoid) と呼ばれる円盤状の小胞に収められており、チラコイドは積み重なってグラナ (Granum) と呼ばれる塊にまとまっている。一部のチラコイドは細長く延びて複数のグラナ間を結んでいる。これをラメラ (Lamella) と呼ぶ。光合成によってチラコイド膜内部、すなわちルーメン (Lumen) の水素イオン濃度が高くなる。水素イオン濃度勾配を利用してチラコイド膜上に分布するATP合成酵素がADPから細胞のエネルギー源であるATPを合成する。
![](/wiki/images/thumb/4/49/Plagiomnium_affine_laminazellen.jpeg/200px-Plagiomnium_affine_laminazellen.jpeg)
Plagiomnium affineの細胞内に見える葉緑体
葉緑体の模型の一例
葉緑体(ようりょくたい、英: Chloroplast)
葉緑素 (クロロフィル) を含む色素体で,真核生物の細胞内にある光合成器官。分裂によって増殖する。葉緑素のほかに,カロテノイド (カロテンとキサントフィルと呼ばれる黄色色素) を含むが,通常緑色を示す。斑 (ふ) 入り葉などで色素を欠くと白色体になり,またトウガラシやトマトなどの果実が熟すと,葉緑体のクロロフィルが失われて赤や黄の有色体になる。葉緑体の外形は高等植物では直径約5μmのレンズ形であるが,藻類などでは板状,星状,螺旋状,網状など種類によって特徴ある形となり,かなり大きいものもある。電子顕微鏡的には2重の膜で包まれ,内部は下等植物では膜状構造であるラメラだけのものが多く,デンプンの形成と貯蔵に関与する核様体をもつものもあるが,高等植物では層状のラメラのほかに,小面積のラメラがコイン状に積重なったグラナ構造も有し,核様体はない。ラメラやグラナは色素を含み,光合成の明反応を行い,それ以外の基質,すなわちストローマでは暗反応を行い,デンプンなどをたくわえる。
関連項目