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座標: 西経0度19分54秒北緯39.45889度 西経0.33167度
バレンシア・ストリート・サーキット(Valencia Street Circuit, 西: Circuito Urbano de Valencia, バレンシア市街地コース)は、スペイン・バレンシアの公道コース。2008年のF1ヨーロッパグランプリで初めて使用された。
Contents
解説
フェルナンド・アロンソの活躍によりスペイン国内でF1人気が盛り上がる中、バレンシア市の誘致により、2008年からF1ヨーロッパGPを開催した。カタロニア・サーキットで行われているスペイングランプリは2016年までの開催契約を結んでいるため、当初2014年まではスペインで1国2グランプリ開催とされていた。しかし2012年にスペイン経済危機が表面化し、2013年よりヨーロッパグランプリがカレンダーから外れた。今後のスペイングランプリは、カタロニアとの隔年相互開催地となることが一時報道されたが、2013年現在、カタロニア(バルセロナ)側の反対により不透明な状況となっている[1]。
2007年の第32回アメリカスカップの開催地となったフアン・カルロス1世・マリーナを周回する形で、仮設コースを設営している。この一帯は歴史ある貨物積み出し港で、巨大なクレーンや倉庫群が立ち並んでおり、ピット施設も倉庫の一部を利用している[2]。
コースデザイナーはヘルマン・ティルケ。当初は全長4.1〜4.3kmのコースが予定されていたが、最終発表で図のレイアウトに訂正された。全長は5.419km、F1開催サーキットの中では最多の25のコーナーを持つ。ヨーロッパGPは57周(308.883km)で行われる。
自転車競技のブエルタ・ア・エスパーニャ2009にて、このコースの一部が第7ステージ・個人タイムトライアルの舞台として使用された。
2013年には、サーキットは管理がほぼ行われなくなり、施設の電気ケーブル類など多数が盗難に遭い荒廃状態であることが報道される。当面、国際格式のレースの誘致は困難になっている[3]。
コースレイアウト
ホームストレートから1コーナーの先へ右に緩くカーブして行き、2・3コーナーのシケインではスタート直後に順位争いが行われる。4・5コーナーから加速し、低速の8コーナーを過ぎると、港の出入り口の可動橋の上を渡る。
10コーナーの先は長い全開区間となり、12〜14コーナーを挟んで、17コーナーのヘアピンまで再び加速する。17コーナー以降の連続コーナー区間も直線的なライン取りで通過する。24コーナーで減速し、鋭角の最終25コーナーを回りこむとホームストレートに戻る。
市街地コースながらアベレージスピードは高く、コース幅やセーフティゾーンの広さは常設サーキットに近い。しかし、明確なオーバーテイクポイントがなく、レース自体は単調な展開になりがちである。その批判を受けて、コースレイアウトの変更も取り沙汰されている[4]。
脚注
- ↑ “交互開催にノーを突きつけたバルセロナ”. ESPN F1 (ESPN). (2012年12月20日) . 2013閲覧.
- ↑ 西山平夫 (2008年8月29日). “新ストリート・サーキットへの反応。”. F1コラム. Number web. . 2012閲覧.
- ↑ “無法地帯化するバレンシア市街地サーキット、F1存続不可能か?”. スポーツナビ (Top News). (2013年1月25日) . 2013閲覧.
- ↑ “バレンシア市街地コース、レイアウト変更の可能性”. F1トップニュース. (2010年7月1日) . 2012閲覧.