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'''八丈島'''(はちじょうじま)は、[[伊豆諸島]]の[[島]]。行政区分は[[東京都]][[八丈町]]。隣の[[八丈小島]]と区別するため、'''八丈本島'''もしくは'''八丈大島'''と呼ばれることもある。日本の[[気象庁]]による火山活動度ランクCの[[活火山]]である。[[1964年]]、[[富士箱根伊豆国立公園]]に指定された。
+
'''八丈島'''(はちじょうじま)
  
== 地理 ==
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[[東京都]][[伊豆諸島]]にある火山島。
東京都の本州島側地域の南方海上287キロメートル、[[御蔵島]]の南南東方約75キロメートルにあり、[[東山 (八丈島)|東山]](別名:三原山・標高701メートル)と[[西山 (東京都)|西山]](別名:八丈富士・標高854メートル)のふたつの火山が接合した北西-南東14キロメートル、北東-南西7.5キロメートルの[[ひょうたん]]型をした島。面積は[[山手線]]の内側とほぼ同じ。([[面積の比較]]
 
[[File:Hachijojima & Hachijokojima Relief Map, SRTM-1.jpg|thumb|left|180px|地形図<br />上が'''西山'''(別名:八丈富士)<br />右が'''東山'''(別名:三原山)]]
 
  
[[富士火山帯]]に属する[[火山島]]で、東山は約10万年前から約3700年前まで活動し、約4万年前にカメソウノ鼻火砕流、鴨川火砕流を噴出した噴火で山頂部に6×4.5kmの東山[[カルデラ]]を形成したと考えられている。[[完新世]]内では約4千年前と約6.6千年前に規模の大きな噴火が発生している。最終噴火は有史以前であり歴史記録上の噴火はない。西山は数千年前から活動を始めた新しい火山で、山頂に直径約500メートルの火口がある。[[1487年]]12月、[[1518年]]2月、[[1522年]] - [[1523年]]、[[1605年]]10月、[[1606年]]1月に噴火が記録されており、特に1606年の記録には、海底噴火によって火山島ができたとされる。
+
[[活火山]]で,[[常時観測火山]][[伊豆七島]]中,[[大島]]に次ぐ大きさで[[八丈町]]に属する。最高点は北西部の円錐形[[複式火山]]の西山(854m)で,八丈富士とも呼ばれる。東部の東山(別称三原山。701m)には無線中継所がある。東山の噴火活動は停止しているが,西山では長享1(1487)年以降数回の噴火記録がある。両山の中間低地は開発が進み,飛行場がある。
  
東山と西山の間にある低地には、20以上の[[側火山]](寄生火山)があり、海岸近くには神止山などの[[水蒸気爆発|マグマ水蒸気爆発]]による[[火砕丘]]がある。[[17世紀]]までに数回活動した記録があるが、規模は大きくなかったと考えられている。
+
[[亜熱帯気候]]で,年平均気温 18℃前後,年降水量 3000mm前後。八丈島空港の西側,溶岩原の自然林の中に,タコノキ,フェニックス,ゴムノキなどの亜熱帯性植物が茂る都立八丈植物公園がある。三原山の西麓斜面にある[[ヘゴ]](木生シダ)自生北限地帯は国の[[天然記念物]]に指定されている。
  
[[気候]]は、[[暖流]]である[[黒潮]]の影響を受け、[[海洋性気候]]となっている。年平均[[気温]]は17.8℃となっており、高温多湿。年間を通して[[風]]が強く、[[雨]]が多いのが特徴。そのため、「常春の島」とも言われている。なお、雪は全く降らないというわけではなく数年に一度の頻度で降る<ref>[https://www.jiji.com/jc/p?id=20180125175325-0026024488 八丈島で降雪=東京から290キロ南] 時事通信社(2018年1月26日)2018年1月26日閲覧</ref>。
+
観賞用植物の栽培や漁業が行なわれる。[[黄八丈]]は特産。海岸は絶壁が多く交通不便であるが,観光開発が盛んで,東京から航路や航空路がある。[[富士箱根伊豆国立公園]]に属する。
  
<gallery style="text-align:left; margin-top:2em">
+
面積 69.48km<sup>2</sup>。人口 9488(2000)。
File:hachijo-kako.jpg|八丈富士(西山)の火口内 <small>南西より</small>
 
File:Hachijo-jima.JPG|八丈富士と[[八丈小島]]
 
File:Hachijōjima as viewed from Noboryu peak.jpg|[[登龍峠]]から八丈富士を望む
 
File:hachijo-senjojiki.jpg|南原千畳敷海岸の網目状の玄武岩質溶岩。奥は八丈小島
 
</gallery>
 
 
 
{{Hachijo-jima weatherbox}}
 
 
 
== 歴史 ==
 
[[考古学]]的には[[縄文時代]]に人が住んでいたことが、[[湯浜遺跡]]や[[倉輪遺跡]]から確認されている。<ref>八丈町公式サイト</ref>
 
 
 
[[律令制度]]においては[[東海道]][[駿河国]]に当初含まれていた。
 
 
 
[[平安時代]]に[[伊豆大島]]へ[[流罪]]となった[[源為朝]]が渡来し、[[八丈小島]]で自害した伝説が残っている<ref>為朝の八丈島での自害については、『[[保元物語]]』に記述がみられる。</ref>。しかし、庶子であった二郎丸は生き延びのちに源頼朝より戦での功績として八丈島を領地として賜り、それから約1000年、源為朝の子孫が暮らし続けている。八丈島の公式な流人第一号は、[[慶長]]5年[[関ヶ原の戦い]]に西軍[[石田三成]]方に属した[[宇喜多秀家]]である。
 
 
 
秀家の子孫は、秀家の正室であった[[豪姫]]の実家である[[加賀藩]][[前田氏]]の援助を受けながら数家に分かれて存続し、[[明治維新]]後の[[1869年]]に至ってようやく赦免された。赦免と同時に直系の者は島を離れて板橋宿の加賀藩下屋敷跡に土地を与えられて移住したが、数年後に島へ戻った子孫の家系が現在も秀家の墓を守っている。
 
 
 
最後の流人(最後まで流刑状態にあった人物)は北方探検で知られる[[旗本]][[近藤重蔵]]の嫡男、[[近藤富蔵]]である。[[1826年]]([[文政]]9年)に殺人を犯して八丈島に遠島となり50年以上もの間、島で流人としての日々を送った。[[1880年]]([[明治]]13年)にようやく明治政府により赦免。彼が流人生活の間に記した『八丈実記』は島の研究の資料として東京都文化財に指定されている。
 
 
 
また、吉村昭の『[[漂流 (小説)|漂流]]』は、[[野村長平]]ら[[鳥島 (八丈支庁)|鳥島]]への漂着者を題材にした小説だが、彼らが青ヶ島を経由して生還した地が八丈島であり、五か村四千戸が地役人を中心に統治され本土との連絡も緊密な様子が終盤に描写されている。
 
 
 
[[File:KaitenType1.JPG|thumb|right|[[靖国神社]]の軍事博物館「[[遊就館]]」の[[回天]]一型]]
 
[[太平洋戦争]]の際には、連合軍の南方からの侵攻に備えるべく、[[小笠原諸島]]が陥落した際の次なる防衛拠点とされていた。1945年春時点では民間人口を大きく上回る陸軍・海軍の守備隊が配置されていた<ref>八丈町教育委員会(編著) 『八丈町誌』 八丈町、1993年、改訂増補版、257頁。</ref>。[[東日本]]では唯一の[[回天]]基地も造られた。1944年7月以降に島民の本土疎開が進められて人口の7割にあたる5853人が、外国人疎開地に指定されていた[[長野県]][[軽井沢町]]などに避難したが、その途中で疎開船「[[東光丸 (貨物船)|東光丸]]」がアメリカ軍に撃沈されて島民約60人を含む149人が死亡する事件も起きた。島は空襲にもしばしばさらされ、民間人の人的犠牲として11人が死傷した<ref>前掲八丈町教育委員会(1993年)、262-263頁。</ref>。結局八丈島での地上戦闘は起こらなかったものの、「防衛道路」や「鉄壁山」などに防衛拠点化の跡が残っている。
 
 
 
戦後の八丈島は観光産業が発達し、1960年代にはその温和な気候から、首都圏からの新婚旅行先としても人気が高かった(当時の八丈島は「日本の[[ハワイ州|ハワイ]]」と呼ばれていた)が、海外旅行の制限が廃止され、本物の[[ハワイ州|ハワイ]]が身近になった1970年代以降観光客の入込数は減少傾向にある。ただし現在でも観光が島にとって重要産業であることに変わりはない。
 
{{-}}
 
 
 
== 方言 ==
 
{{Main|八丈方言}}
 
[[日本語の方言#上代東国方言|上代東国方言]]の名残を残している独自の[[八丈方言]]を使用している。八丈島の方言は[[流人]]によって伝えられたものも多くあるが、くに(内地)から来た殿上人、[[宇喜多秀家]]ら主従の影響も強く残る。その多くは[[公家]]言葉を偲ばせるが、旧所領であった[[岡山藩|岡山]]の方言に通ずるものも少なくない。[[2009年]]、[[国際連合教育科学文化機関]]から[[危機に瀕する言語]]と指定された。
 
== 行政機関 ==
 
;[[東京都庁]]八丈支庁
 
;[[東京都庁]]教育庁八丈出張所
 
;[[東京地方検察庁]]八丈区検察庁
 
;[[東京地方裁判所]]八丈簡易裁判所
 
;[[警視庁]][[八丈島警察署]]
 
*三根駐在所
 
*川向駐在所
 
*大賀郷駐在所
 
*樫立駐在所
 
*中之郷駐在所
 
*末吉駐在所
 
*空港警備派出所
 
 
 
== 交通 ==
 
=== 空港 ===
 
* [[八丈島空港]]
 
 
 
=== 航空路 ===
 
;固定翼機
 
現在、[[全日本空輸|全日本空輸 (ANA)]]が1日3便すべてを運航。[[大島空港]]経由便は利用低迷を理由に[[2009年]]9月末で廃止され、羽田との便は1便減便された形となった。
 
2017年現在の使用機材はボーイング737やエアバスA320といった単通路機である。かつては、[[エアーニッポン]]が[[YS-11]]・[[ボーイング737|ボーイング737-200, 400, 500型機]]を運航していた。なお、ボーイング737-400型機の愛称は[[アイランドドルフィン]]で、八丈島路線のためにリース導入された機体であった。機体側面に[[イルカ]]が描かれているのが特徴だった。
 
 
 
また、[[2005年]]10月より「東京国際空港線の運賃1割値下げ」を公約した八丈町長(当時)の浅沼道徳の念願が叶い、同年上期には片道あたり12,250~13,050円<ref>{{Cite press release |title=運賃一覧(2005年4月1日~2005年9月30日搭乗分) |publisher=全日本空輸 |date= |url=https://www.ana.co.jp/pr/05-0103/pdf/05-010-2.pdf |format=PDF |accessdate= }}</ref>だった運賃が条件付きで片道あたり10,200円<ref>{{Cite press release |title=運賃一覧(2005年10月1日~2006年3月31日搭乗分) |publisher=全日本空輸 |date= |url=https://www.ana.co.jp/pr/05-0709/pdf/05-104.pdf |format=PDF |accessdate= }}</ref>まで引き下げられた。条件は、半年間で1万人以上の利用者増というものであったが、これを達成し[[2006年]]4月以降も値下げ継続となった。その後は運賃の改定を繰り返して、2017年春ダイヤ現在は往復運賃の片道あたりの運賃は14,900~15,000円<ref>{{Cite press release |title=2017年3月26日~2017年10月28日ご搭乗分 各種運賃一覧 |publisher=全日本空輸 |date= |url=https://www.ana.co.jp/group/pr/pdf/20161222-2.pdf |format=PDF |accessdate= }}</ref>となっている。
 
 
 
2017年9月1日からは[[有人国境離島法]]により航空運賃の軽減措置が実施されることとなり、2017年春ダイヤ現在の往復運賃の片道あたりの運賃は14,900~15,000円であるところが、八丈町に住民登録をしている場合は片道13,790円<ref>{{Cite|title=航空路旅客運賃の島民割引が始まります! |publisher=東京都八丈町 |date= |url=http://www.town.hachijo.tokyo.jp/info/wp-content/uploads/2017/06/H290701.pdf |format=PDF |accessdate= }}</ref>まで軽減されることとなった。通称「アイきっぷ」
 
 
 
;回転翼機(ヘリコプター)
 
伊豆諸島を結ぶヘリコミューターである[[東京愛らんどシャトル]]の拠点となっており、[[青ヶ島]]および[[御蔵島]]への路線が運航されている。
 
 
 
=== 海路 ===
 
[[File:sokodo_harbor.jpg|thumb|right|底土港と八丈富士(西山)<br />(かめりあ丸船上より)]]
 
 
 
[[東海汽船]]が[[貨客船]][[さるびあ丸]]や[[橘丸#三代目・橘丸|橘丸]]を、[[伊豆七島海運]]が[[貨物船]]を定期運航している。主に島北東部の底土港へ着岸するが、[[時化]]で使用できない時は南西部の八重根港へ着岸する事もある<ref>[http://www.soumu.metro.tokyo.jp/09hatijou/g/access/g-access.html 八丈島・青ヶ島へのアクセス,東京都総務局]</ref><ref>[http://www.hachijo.gr.jp/html/access.html 八丈島観光協会]</ref>。
 
 
 
[[竹芝桟橋]]と[[小笠原諸島]]の[[父島]]間に[[テクノスーパーライナー]]が就航した場合に[[おがさわら丸]]を竹芝 - 八丈島航路向けに転用する、という計画があった。しかし、2005年、小笠原航路へのテクノスーパーライナー導入計画そのものが、折からの[[燃料]]費高騰等を理由に暗礁に乗り上げてしまった。さらに、これを受けて[[東京都]]が代替策として小笠原での[[空港]]建設の検討を進めており、おがさわら丸の八丈島航路転用計画は実質、頓挫した状態になっている。
 
 
 
== 温泉 ==
 
{{Main|八丈島温泉}}
 
[[温泉]]施設も多く入浴料も安いため、温泉目的で訪れる旅行客も多い。
 
* ふれあいの湯
 
* やすらぎの湯
 
* 裏見ヶ滝温泉
 
* ブルーポート・スパ・ザ・BOON
 
* みはらしの湯
 
* 洞輪沢温泉
 
* 足湯きらめき
 
 
 
== 海水浴場 ==
 
荒々しい岩場の海岸が多く、砂浜の海岸は少ない。
 
* 底土海水浴場 - 島内で唯一の砂浜の海水浴場。透明度が高くシュノーケリング・ダイビングスポットとしても人気
 
* 旧八重根港 - 入り江の入り口に消波ブロックを設置したタイドプール型の海水浴場
 
* 神湊海水浴場 - 神湊漁港の隣にある小さな砂場と磯の海水浴場
 
* 乙千代ヶ浜 - 2つの入り江と人工タイドプールがある海水浴場。潮流の速い外洋との境界が無いため注意が必要
 
* 藍ヶ江漁港 - 漁港の堤防内が夏季に海水浴場として開放される
 
* 横間海水浴場 - 夏季に海水浴場として、人工タイドプールが開放される
 
 
 
== 特産品 ==
 
[[File:Cultivation of Phoenix Roebelenii in Hachijo Island 01.jpg|thumb|right|露地栽培されるシンノウヤシ。2017年11月八丈島三根地区。]]
 
* [[くさや]]
 
* [[明日葉]]
 
* [[焼酎#芋焼酎|焼酎]] - この島産の焼酎は、[[薩摩藩|薩摩]]からの流人が伝えたといわれる。大半が麦焼酎で、芋焼酎と称しているものもあるが実際は芋・麦の混合である。
 
* [[黄八丈]]
 
* [[シンノウヤシ]](フェニックス・ロベレニー)。八丈島の人は普段はロベと呼んでいる。
 
* [[フリージア]]
 
* [[パッションフルーツ]]
 
* [[ぶど]] - [[海藻]]を煮出して味付けした八丈島独自の[[郷土料理]]。
 
* [[島寿司]]
 
 
 
== その他 ==
 
離島が舞台になっている映画やドラマのロケ地として使われることがたびたびあり、主な作品に『[[サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜]]』、『[[バトル・ロワイアル (映画)|バトル・ロワイアル]]』、『[[トリック劇場版2]]』、『[[るにん]]』、『[[今日も嫌がらせ弁当]]』、CMに『[[ペプシコーラ]]』桃太郎篇、『[[乳酸菌ショコラ]]』などがある。
 
 
 
また、島に関する書籍としては、[[浅沼良次]]『流人の島 - 八丈風土記』([[1959年]]、日本週報社)がある。
 
 
 
作曲家の[[團伊玖磨]]は、この島の風土を気に入り、1963年に別荘(一度倒壊して、現存するものは2度目に建てられたものである)を建設し、毎年長期間に渡り滞在していた。八丈島での出来事は連載随筆『パイプのけむり』などで記され広く知られている。没後も團の名を被せたコンサートが開かれるなど、八丈島との縁は深い。
 
 
 
== 出身者 ==
 
* [[玉置半右衛門]] - [[実業家]]
 
* [[畑中葉子]] - [[歌手]]
 
* [[杉浦双亮]] - [[お笑い芸人]]([[360°モンキーズ]])
 
* [[奥山武宰士]] - [[サッカー選手]]([[アルビレックス新潟]])
 
* [[岡本賢一]] - [[小説家]]
 
* [[山本清史]] - [[映画監督]]
 
* [[菊池義郎]] - [[政治家]]
 
* [[浅沼美智雄]] - [[政治運動家]]
 
* [[浅沼一]] - [[将棋棋士]]
 
* [[浅沼良次]] - [[郷土史家]]
 
 
 
== 八丈島が舞台となっている作品 ==
 
* 丹那婆伝説 - 八丈島の始祖伝説のひとつ。大津波で唯一助かった妊婦が、後に生まれてきたわが子と[[近親相姦|交合]]し、子孫を増やしたという内容。
 
* [[椿説弓張月]] - [[曲亭馬琴]]作・[[葛飾北斎]]画の[[読本]]。[[文化 (元号)|文化]]4年([[1807年]])から同8年([[1811年]])にかけて刊行。
 
* [[流され者]] - 1980年代の[[羽山信樹]]の小説。[[甲良幹二郎]]の作画による同名[[劇画]]の原作者自身によるノベライズ。
 
* 海鳴りやまず 八丈流人群像 - [[藤井素介]]の小説。1997年発表。
 
* るにんせん - [[團紀彦]]の小説。[[奥田瑛二]]監督の映画『るにん』の原案にあたる。
 
* [[八丈島と、魔女の夏]] - 2012年の小椋正雪作、[[水月悠]]イラストの[[ライトノベル]]<ref>[http://ameblo.jp/team8jo/entry-11266592869.html 八丈島と、魔女の夏☆八丈島聖地巡礼においで! (1)] 八丈島観光協会ブログ 2012年6月2日 2012年9月閲覧</ref>。
 
* [[夏色キセキ]] - 2012年のテレビアニメ。作中では明言されていないが八丈島観光協会によると、第8話・第9話で登場した「東京都の島」は八丈島であるという<ref>[http://ameblo.jp/team8jo/entry-11274465984.html 夏色キセキ☆八丈島聖地巡礼においで! (2)] 八丈島観光協会ブログ 2012年6月11日 2012年9月閲覧</ref>
 
* [[ガンヘッド]] - 舞台となる「無人島8JO」は八丈島をモデルとしている。
 
* [[ウルトラマンタロウ]] -第7話で近海にタガールとガンザ出現、その後ガンザは八丈島に上陸、ZATやタロウと戦闘に⋯。設定、セット撮影のみでロケ等はなかった模様。
 
* [[今日も嫌がらせ弁当#映画|今日も嫌がらせ弁当]]
 
 
 
== 備考 ==
 
* 軍記物である『[[北条五代記|小田原北条記]]』巻五には、伊豆国の領土となった経緯を次のように記している。八丈島を発見したのは[[延徳]]年間([[15世紀]]末)で、伊豆国加茂の住人の[[朝比奈知明|朝比奈六郎知明]]が島があるという噂を聞き、大船一艘に大勢で乗り、下田より出航し、島の民家に「永久に伊豆国の領域である」と申し渡し、[[北条早雲]]にこの件を報告したところ、喜んだ。そして褒美として下田郷を与えた。[[北条氏政|氏政]]の代で、[[岡江雪]]に島の統治が命ぜられたが、どうせ島の女と偏見を抱いていたところ、島民女性は色白で姿もあでやかで類稀だったので驚いたことが記述されている。
 
* 『八丈島年代記』の記述では、[[明応]]7年([[1498年]])の[[明応地震]]の際、[[代官]]の長門路七郎左衛門が入部の途中、新島ナカクラにて地震[[津波]]に襲われ、船と荷物を失い、その時、水夫1人も死亡したと記録される(『八丈島年代記』においても「伊豆国八丈島」と記される)。
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
 
 
{{Reflist}}
 
{{Reflist}}
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
{{Commonscat}}
 
{{ウィキポータルリンク|日本の地理|[[画像:Gnome-globe.svg|34px|Portal:日本の地理]]}}
 
 
* [[八丈町]]
 
* [[八丈町]]
 
* [[伊豆諸島]]
 
* [[伊豆諸島]]
 
* [[流罪]]
 
* [[流罪]]
 
* [[島寿司]]
 
* [[島寿司]]
* [[みずほ銀行#地域的基盤]]
 
* [[キョン]] - 『[[がきデカ]]』の主人公のギャグに「八丈島のキョン!」というフレーズがある。ただし実際には八丈島にキョンは生息していない。
 
* [[はちじょう (掃海艦)]]
 
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
* [http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/321_Hachijojima/321_index.html 八丈島] - 気象庁
 
* {{PDF|[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/souran/main/64_Hachijojima.pdf 日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 八丈島]}} - 気象庁
 
* [https://gbank.gsj.jp/volcano/Quat_Vol/volcano_data/G11.html 日本の火山 八丈島火山群] - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
 
* [http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo12-2.htm 海域火山データベース 八丈島] - 海上保安庁海洋情報部
 
; 自治体
 
 
* [http://www.town.hachijo.tokyo.jp/ 八丈町]
 
* [http://www.town.hachijo.tokyo.jp/ 八丈町]
* [http://www.soumu.metro.tokyo.jp/09hatijou/ 東京都八丈支庁]
 
; 観光
 
 
* [http://www.hachijo.gr.jp/ 八丈島観光協会]
 
* [http://www.hachijo.gr.jp/ 八丈島観光協会]
  
{{伊豆・小笠原諸島の島々}}
 
{{日本の活火山}}
 
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[[Category:八丈町]]
 
[[Category:八丈町]]
 
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[[Category:伊豆諸島]]
 
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[[Category:火山島]]

2018/8/11/ (土) 19:55時点における版

八丈島
座標 北緯33度06分34秒
東経139度47分29秒
面積 72.62 km²
海岸線長 58.91 km
最高標高 854.3 m
所在海域 太平洋フィリピン海
所属国・地域 日本の旗 日本東京都
地図
Izu islands.png
テンプレートを表示
八丈島
雨温図説明
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190
 
13
8
 
 
203
 
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381
 
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339
 
28
22
 
 
466
 
24
18
 
 
251
 
20
14
 
 
183
 
16
10
気温(°C
総降水量(mm)
出典:気象庁

八丈島(はちじょうじま)

東京都伊豆諸島にある火山島。

活火山で,常時観測火山伊豆七島中,大島に次ぐ大きさで八丈町に属する。最高点は北西部の円錐形複式火山の西山(854m)で,八丈富士とも呼ばれる。東部の東山(別称三原山。701m)には無線中継所がある。東山の噴火活動は停止しているが,西山では長享1(1487)年以降数回の噴火記録がある。両山の中間低地は開発が進み,飛行場がある。

亜熱帯気候で,年平均気温 18℃前後,年降水量 3000mm前後。八丈島空港の西側,溶岩原の自然林の中に,タコノキ,フェニックス,ゴムノキなどの亜熱帯性植物が茂る都立八丈植物公園がある。三原山の西麓斜面にあるヘゴ(木生シダ)自生北限地帯は国の天然記念物に指定されている。

観賞用植物の栽培や漁業が行なわれる。黄八丈は特産。海岸は絶壁が多く交通不便であるが,観光開発が盛んで,東京から航路や航空路がある。富士箱根伊豆国立公園に属する。

面積 69.48km2。人口 9488(2000)。

脚注

関連項目

外部リンク