ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(British American Tobacco Plc)は、イギリスのロンドンに本社を置く、タバコ製造・販売企業。略称BAT又はBA。ロンドン証券取引所、JSE上場企業(LSE: BATS、テンプレート:Jse)。
代表的な銘柄にラッキーストライクなどがある。
1902年、イギリスのインペリアル・タバコ(現在のインペリアル・ブランズ)とアメリカ合衆国のアメリカン・タバコ・カンパニーのジョイント事業として設立された[1]。1984年にイーグルスター保険を買収している[2]。2017年1月、R.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーの買収を発表した[3]。
Contents
主要業務
ブリティッシュ・アメリカン・タバコが所有するブランドとして国際展開しているものは、ダンヒル、ケント、ラッキーストライク、ポールモール、ヴォーグ、ロスマンズ、ウィンフィールド、ステートエクスプレス555、クール、バイスロイなどがある。但し販売している各国でブリティッシュ・アメリカン・タバコが商標権、販売権を持っているわけではない。
世界展開
ブリティッシュ・アメリカン・タバコが製造または販売するローカルブランドは下記のものがある。
- ベンソン&ヘッジズ(バングラデシュ)
- ベルモント(コロンビア、チリ、ベネズエラ)
- ジョッキークラブ(アルゼンチン)
- ストラッドブローク(オーストラリア)
- ハリウッド(ブラジル)
- デュモリエ(カナダ)
- プリンス(デンマーク)
- ノースステート(フィンランド)
- HB(ドイツ)
- ソピアネー(ハンガリー)
- ウィリス(インド)
- アルダス(インドネシア)
- キャロルズ、キャロルズキング、グランドパレード、ブラックエレン(ドイツ)
- スウィートアフトン、メジャー(アイルランド)
- ブーツ、アラン(メキシコ)
- ゴールドリーフ(バングラデシュ、パキスタン)
- ヤンIIIソビエスキ(ポーランド)
- ヤヴァゴールド(ロシア)
- コートレイ(南アフリカ)
- パリジェンヌ(スイス)
- マルテペ(トルコ)
- ション(ウズベキスタン)
- マルボロ(バングラデシュ)
- クレーブンA(ベトナム、ジャマイカ)
- BATスナス、ホリデイ、フリーダム、パークドライブ(ニュージーランド)
- ロイヤルズ(イギリス)
- エンバシー(ケニア)
- バイスロイ、ニューポート、ラッキーストライク(ドミニカ共和国)
- デルタ(エルサルバドル)
日本
日本では、ケントが最主力銘柄である。日本法人はブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社。
日本販売製品
- 紙巻
ブランド名 | 現行銘柄数 | 廃止銘柄数 | 備考 |
---|---|---|---|
ケント | 18銘柄 | あり | 主力ブランド |
ラッキーストライク | 3銘柄 | あり | |
クール | 11銘柄 | あり | メンソールブランド |
カプリ | 2銘柄 | なし | |
ポールモール | 3銘柄 | あり | |
JPS | 1銘柄 | あり | |
カールトン | 1銘柄 | あり | |
ダンヒル | 3銘柄 | あり | |
ヴォーグ | 4銘柄 | あり | 細巻たばこ |
ロスマンズ | 1銘柄 | あり |
- 葉巻
- 販売終了
- ハーレーダビッドソン (たばこ)
- キャプテンブラック銘柄全品(2006年)
モータースポーツとの関わり
日本に輸入されていない銘柄としてState Express 555(ファイブ・ファイブ・ファイブ)があり、かつてこの銘柄は自動車メーカーSUBARUのWRCワークスイメージとして555ロゴがデザインされ、よく知られていた。このカラーリングはBATがF1に注力する為一時消滅したが2002年に再度スバルのスポンサーとして復帰し、2005年のスポンサード終了まで続いた。
F1では、古くは1970年代から80年代にかけてチーム・ロータスのスポンサーを務め、黒地に金字のジョン・プレイヤー・スペシャル塗装のマシンが活躍していた。
その後F1チームのブリティッシュ・アメリカン・レーシング(後のB・A・R)の筆頭株主として創設に名を連ね、1999年から同チームメインスポンサーとしてF1に参加。初年度のマシン(BAR・001)はアメリカのIRLなどの様に、2台のカラーリングをラッキーストライクと555に分けて両ブランドを同時に露出させる戦略を狙ったが、F1のレギュレーション上同一チームは単一のカラーリングでなければならなかったことを指摘された為、苦肉の策としてマシンの中央から左右に分断し、それぞれ左右で独立したラッキーストライクと555のカラー&デザインを施した(第2戦からは中央部にはファスナーが描かれていた)。このカラーリングは妥協の産物に過ぎなかったこともあり、きわめて不評であった。
翌2000年にはラッキーストライクをイメージしたカラーリング(いわゆる日の丸カラー)に変更された。ただスポンサーロゴには555も含まれており、2004年のF1中国GPでは中国市場でのブランドの知名度を考慮し、アンソニー・デビッドソンの乗るサードカーのカラーリング及び、ドライバーとチームスタッフのユニフォームが、通常のラッキーストライクから555イメージのブルーに変更されているほか、2台のレースカーもラッキーストライクロゴが555ロゴに置き換えられている。ただし、カラーリングは従来と同じであった。2005年と2006年の中国GPでは、2台のレースカーも555イメージのブルーのカラーリングとなった。
2005年をもって、チーム株式を全てホンダに売却しチーム運営からは手を引き、その後はホンダF1チームのメインスポンサーとしてチームをサポートしたが、EU内でのタバコ広告規制に伴い2006年をもってスポンサー活動を終了した。
脚注
- ↑ “Early years:1902—1932” (英語). ブリティッシュ・アメリカン・タバコ. 2009年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2016閲覧.
- ↑ Eagle Star Euroarchive
- ↑ “英BAT、米レイノルズ買収=たばこ上場世界最大手に”. 時事通信 (2017年1月17日). . 2017閲覧.
関連項目
外部リンク