ターゲット・コーポレーション
ターゲット・コーポレーション(Target Corporation)は、アメリカ合衆国で売上高第5位[1]の小売業者である。ディスカウント百貨店チェーン「ターゲット(Target)」など、小売店1591店(2007年10月現在)を運営している。
母体は1902年に設立されたミネソタ州ミネアポリスの会社。現在もミネアポリスに本拠地を置く。登録商標の「赤い的(まと)」1962年「ターゲット」社の当初から使用していた三重丸から進化し、現在は太めの二重丸を使用している。同じマークをオーストラリアのウェスファーマーズ社の「ターゲット」が米ターゲット社の許可を受けて使っているが、全く別の会社である[2]
歴史
創設者ジョージ・デイトンがデイトンのデパートチェーンを設立したとき、会社のルーツはここから始まった。ミネアポリス中心部に創業。当時はグッドフェローと名乗っていた。翌年にはデイトン・ドライ・グッズと名称も何度も変えたが、1962年に初めてターゲットのディスカウントチェーンの展開を始める。1967年にターゲット社として設立された。1988年にジップコードを使用したり、1999年にtarget.com でネット販売を開始したりと経営を革新的に進める、地方の小売から、合衆国全土へと展開した。「ブルズアイ・ドッグ」は、赤い的を片目にスタンプした白いバクスター犬で、マスコットとして1999年から広告に使用している。
関連会社
- ターゲット・フィナンシャル・サービス(Target Financial Services)
- Target Sourcing Services / Associated Merchandising Corporation
- Target Commercial Interiors
- Target Brands
- target.direct
店舗展開
ターゲットは2009年11月5日現在アラスカ州、バーモント州を除き、全米に1,502店を持つ[3]。ターゲットは2010年までに2000店まで増やす予定[4]。
- ターゲット
- 95000m2から135000m2までの面積を基準の、総合ディスカウントチェーン。
- ターゲット・グレートランド
- ターゲット店舗より大きな敷地面積を持つ。食料雑貨類の販売はない。
- スーパーターゲット
- ターゲット店舗で扱う商品に加え、肉や野菜などの食料雑貨類を販売する。スターバックスやタコベルなどの店舗が敷地内に入ることが多い。
2013年よりカナダの小売大手ハドソンズ・ベイ・カンパニー傘下のディスカウントスーパーチェーン・ゼラーズの店舗を買収し、カナダに進出。100店から150店を出店する予定[5]を発表している。
また、オーストラリアにもコールス・グループが運営する同名(使用権許諾を受けて)のチェーンがあるが資本関係はない。
命名権
- ターゲット・センター - 本社のあるミネアポリスにある競技場。
- ターゲット・フィールド - 2010年にミネアポリスに完成、4月開業した野球場。
- 両施設は、州間高速I-394を挟んで近接している。
事件
2013年11月から12月にかけ、社のシステムがサイバー攻撃を受け、4,000万人分のクレジットカード利用データと7,000万人分の顧客情報が流出した。小売業の顧客情報流出としては最大規模[6]。
関連項目
- チップ・ガナッシ・レーシング - ターゲット社が長年に渡りメインスポンサーとなっていたレーシングチーム。オープンホイール(CART/インディカー・シリーズ)では1990年から2016年まで、ストックカー(NASCAR)では2001年から2017年までスポンサーを務めていた。
- プリンス - 2009年、ターゲット限定で新作アルバムの販売を行った。ちなみにプリンスの出身地はミネアポリスである。
出典
- ↑ “アーカイブされたコピー”. 2009年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2010年1月5日閲覧.
- ↑ http://en.wikipedia.org/wiki/Target_%28Australia%29
- ↑ http://pressroom.target.com/pr/news/community/other-community/fastfacts.aspx
- ↑ http://sites.target.com/images/corporate/about/pdfs/2005_annual_report.pdf
- ↑ [1]
- ↑ “米Target、約4000万枚のクレジットカード情報流出を確認”. ITmedia inc.. (2013年12月20日) . 2014閲覧.