アンドロマケー
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アンドロマケー(古希: Ἀνδρομάχη, Andromachē)は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してアンドロマケともいわれる。名前の意味は「男の戦い」で、ανδρος が「男の」、μαχη が「戦い」を表す[1]。
エーエティオーンの娘で、父が支配していたキリキアのテーベで生まれ育った。夫はトロイア王プリアモスの子ヘクトールで、子にアステュアナクスがいた。
トロイア戦争で、夫のヘクトールはアキレウスに討たれ、幼い子供アステュアナクスはアキレウスの子ネオプトレモスに殺された。ネオプトレモスはアンドロマケーを妾、ヘクトールの兄弟ヘレノスを奴隷として連れ去った。
ネオプトレモスとの間にはモロッソスが生まれた。エウリーピデースの『アンドロマケー』では、彼女と子供は、ネオプトレモスの妻でヘレネーの娘ヘルミオネーに暗殺されそうになっている。
ネオプトレモスが死ぬと、アンドロマケーはヘレノスと結婚し、エーペイロスの女王となった。
系図
登場する作品
- ホメーロス『イーリアス』
- アポロドーロスの『ビブリオテーケー』
- アポロドーロス『エピトメー』
- エウリーピデース『アンドロマケー』
- ウェルギリウス『アエネーイス』
- ジャン・ラシーヌ『アンドロマック』
- ウィリアム・シェイクスピア『トロイラスとクレシダ』
- ジャン・ジロドゥ『トロイ戦争は起こらない』
- ボードレール『悪の華』"Le Cygne"(白鳥)
彼女を題材にした舞台作品
- 三つの悲劇・たとえば野に咲く花のように ~アンドロマケ~
典拠レコード: