豊富温泉
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豊富温泉(とよとみおんせん)は北海道天塩郡豊富町にある温泉。
アクセス
- 稚内空港より自家用車で約一時間。タクシー、温泉宿の歓送迎、および豊富温泉共有のカーシェアリング等が利用可能。
- JR北海道宗谷本線豊富駅より沿岸バス豊富留萌線で約10分。
- タクシーは豊富駅前に1台のみ常駐。ただし日曜と祝日は休業。
- JR北海道宗谷本線幌延駅より沿岸バス豊富留萌線で約15分。
- 札幌駅前ターミナルより都市間バス特急はぼろ号で約5時間。
泉質
- ナトリウム塩化物泉(ナトリウム塩化物泉(弱アルカリ性高張性低温泉)と、ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性高張性高温泉)の2種類の泉質)
- 「油風呂」とも呼ばれることもある特徴的な湯は、衣服に着色するほどお湯が濃いため、一部の宿泊施設ではあえてろ過や加水を行っている。町営の日帰り入浴施設「ふれあいセンター」では、源泉をそのまま使用した湯治用の浴場の他、ろ過加水を行った一般用浴場も併設している。
- 温泉水と石油とともに天然ガスも噴出しており、かつてはガス発電にも利用された。現在でも温泉地区で使用されているが、配管や設備の老朽化で廃止が検討されている。
皮膚病への効能
古くから火傷に効くとされてきたが、近年では乾癬やアトピー性皮膚炎などに効能があることが話題となり、全国から湯治客や観光客が訪れるようになった。1999年には町営の保養宿泊所「湯快宿(ゆかいじゅく)」が設置され、長期滞在型の湯治も可能となっている。また、豊富温泉の濃縮水の販売もされている。
2017年には、豊富町教育委員会は、アトピー性皮膚炎などの皮膚病で通学が困難な小・中高校生を対象に、宿泊費や交通費などを助成する湯治モニターを募集した[1]。
なお、温泉の効能は万人にその効果を保証するものではない。皮膚病に対する効能があるとされているが、医学的には解明されていない部分も多い。
温泉街
豊富町の中心部から東方約6kmに位置する。温泉街には5軒ほどの宿泊施設があり、またスキー場や町営の日帰り入浴施設が備えられた。1978年に稚内温泉が開業するまでは日本最北の温泉地であり、現在でも年間25万人が訪れる最北の温泉街として親しまれている。
歴史
- 1926年(大正15年) - 石油を試掘している最中、天然ガスとともに温泉が湧き出た。日本最北の温泉となった。
- 1930年(昭和5年) - 川島旅館創業。
- 1932年(昭和7年) - 天塩電灯株式会社がガス発電による発電所を設置。温泉地区、豊富市街に点灯。
- 1933年(昭和8年) - 豊富温泉株式会社が創立される。
- 1957年(昭和32年) - 北海道電力が日本初の事業用ガスタービン発電所を開設、1972年まで稼動。
- 1958年(昭和33年) - 町営元湯館新築、事業開始。
- 1965年(昭和40年) - 豊富温泉スキー場が開設。
- 1978年(昭和53年) - 稚内市で温泉(稚内温泉)が湧き出たため、日本最北端の温泉ではなくなる。
- 1979年(昭和54年)11月 - 元湯館火災により焼失。
- 1982年(昭和57年)11月 - 町営ニューホテルサロベツがオープン。
- 1988年(昭和63年)12月 - 元湯館跡地にふれあいセンター新設、営業開始。
- 1992年(平成4年)1月13日 - 国民保養温泉地に指定。
- 1999年(平成11年)1月 - 豊富町温泉保養宿泊所「湯快宿」オープン。
- 2004年(平成16年)4月 - 町営ニューホテルサロベツを民間へ譲渡。その後2009年廃業。
- 2009年(平成20年)9月 - ふれあいセンター内に湯治をサポートする総合案内所「コンシェルジュ・デスク」を新設。
- 2015年(平成27年)11月 - 名湯百選に選ばれる。
脚注
- ↑ 豊富温泉で湯治モニター募集 アトピーなど皮膚病の小中高生対象 北海道新聞ほうしんweb(2017年1月24日)