MIRACLE LINUX
開発者 | ミラクル・リナックス株式会社 |
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OSの系統 | Linux |
開発状況 | 開発終了、Asianuxへ移行 |
ソースモデル | オープンソース |
最新安定版リリース | Ver.4.0 / 2005年11月7日 |
パッケージ管理 | RPM |
対応プラットフォーム | IA-32, IA-64 |
ライセンス | 数種 |
ウェブサイト | www.miraclelinux.com |
MIRACLE LINUX(ミラクル・リナックス)は、Linuxディストリビューションの一つ。日本のミラクル・リナックス株式会社によって開発されていた。Oracleのインストールが簡単なLinuxとして販売が開始された。しかし販売開始まもなくRed Hat LinuxがOracleのインストールに対応したことや、米国Oracle社がOracle Enterprise Linuxをリリースしたことや米国Oracleは自社でRed Hat OSのサポートまで行うようになり、“Oracle Databaseに特化したLinuxディストリビューション”としてのMIRACLE LINUXはほとんど意味を持たなくなった。 [1]
ミラクル・リナックス株式会社は、国産Linux OSベンダーとして、2000年に日本オラクルなどが出資して設立された。当初は日本オラクルを中心とした株主構成となっていたが、米国オラクル社に意向で日本オラクルは株式を売却し、日本電気株式会社、オービックビジネスコンサルタント、サンブリッジ、日立製作所、NTTデータ、大塚商会等が主要株主となった[2]のち、2014年7月に、ソフトバンク・テクノロジー株式会社が子会社化した[3]。
米国オラクル社がOracle Enterprise Linuxをリリースしたことに併せ、親会社であった日本オラクルはミラクルリナックス社からの資金引き上げと営業支援の打ち切りを行っている。
2017年10月1日付けでサイバートラストと合併。合併はミラクル・リナックスを存続会社とする吸収合併方式だが、商号はサイバートラストに変更された[4]。
特徴
Oracle Databaseはインストールする際にネットワークやカーネルなどの設定が必要であるが、MIRACLE LINUXではそれらがあらかじめOracle DataBaseの推奨値になっており、最低限の操作でインストールできるようになっていた。そのためリリースした当初は日本の大企業を中心に支持された。
ミラクルリナックス社は設立当初、DebianやRedHatに並ぶLinuxのディストリビューターを目指していたがTurbolinuxをベースにVer1.0をリリースした。その後、Turbolinuxが衰退したことにより利用継続が難しくなかったが、ミラクルリナックス社にも独自のディストリビューションを開発する力がなかったため、Ver2.0からはRed Hat Linuxをベースになった。Ver3.0以降は、Asianuxプロジェクトとしての共同開発となった。 サイバートラストとの合併後も引き続き Asianux Server == MIRACLE LINUX として、旧社名を残しつつ販売している。
関連項目
注釈
- ↑ ミラクル・リナックスは終わってしまったのか ITmedia 2009年10月23日
- ↑ 日本オラクル、Linux事業会社を設立
- ↑ SBT、ミラクル・リナックスを子会社化へ クラウド Watch 2014年7月8日
- ↑ ミラクル・リナックスとサイバートラストが10月1日付けで合併、セキュアIoTプラットフォームを成長の軸に クラウド Watch 2017年7月20日