砂沢遺跡
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砂沢遺跡(すなざわいせき)は、青森県弘前市に所在する弥生時代前期の本州最北端最古の水田跡遺跡。
概要
砂沢遺跡は、岩木山の北東麓に延びた丘陵の突端部、岩木川の左岸に位置し、現状は藩政時代の灌漑用の溜池の中に水没している。
1950年代の発掘で、縄文晩期終末の貴重な遺跡として認められ、砂沢式土器の名をうんだ。 弘前市教育委員会は、1984年(昭和59年)から3カ年計画で発掘調査を行ったが、思いも寄らなかった弥生時代前期の水田遺構[1]の発見の成果を踏まえて、調査を一年延長した。 そして、発見された水田跡はわずか6面であったが、調査範囲を拡げれば増加すると推定される。広さを推計するに75〜200平方メートル強である。
2000年代以降、国立歴史民俗博物館などによって発掘調査が進められているが、その過程で、縄文文化の象徴である土偶が見つかり、この遺跡の性格に、縄文文化の影響が強いことが確認された。
脚注
参考文献
- 長谷川成一・村越潔・小口雅史・斉藤利男・小岩信竹『青森県の歴史』山川出版社 2002年3月 ISBN 4-634-32020-7