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{{Infobox film
 
| 作品名 = おくりびと
 
| 原題 = Departures
 
| 画像 =
 
| 画像サイズ =
 
| 画像解説 =
 
| 監督 = [[滝田洋二郎]]
 
| 脚本 = [[小山薫堂]]
 
| 製作 = [[中沢敏明]]<br />[[渡井敏久]]
 
| 製作総指揮 = [[間瀬泰宏]]
 
| 出演者 = [[本木雅弘]]<br />[[広末涼子]]<br />[[山崎努]]<br />[[峰岸徹]]<br />[[余貴美子]]<br />[[吉行和子]]<br />[[笹野高史]]
 
| 音楽 = [[久石譲]]
 
| 主題歌 =
 
| 撮影 = [[浜田毅]]
 
| 編集 = [[川島章正]]
 
| 配給 = [[松竹]]
 
| 公開 = {{Flagicon|JPN}} 2008年9月13日<br />{{Flagicon|TWN}} 2009年2月27日<br />{{Flagicon|HKG}} 2009年3月19日<br />{{Flagicon|USA}} 2009年5月29日<br />{{Flagicon|FRA}} 2009年6月3日
 
| 上映時間 = 130分
 
| 製作国 = {{JPN}}
 
| 言語 = [[日本語]]
 
| 製作費 =
 
| 興行収入 = 64.8億円<ref>{{映連興行収入|2008}}</ref>
 
| 前作 =
 
| 次作 =
 
}}
 
{{Portal 映画}}
 
『'''おくりびと'''』(''Departures'')は、[[2008年]]の[[日本映画]]。[[滝田洋二郎]]が[[映画監督|監督]]を務め、[[第81回アカデミー賞]][[アカデミー外国語映画賞|外国語映画賞]]<ref>本作は、“日本映画初のアカデミー外国語映画賞受賞作品”などと報道されることが多いが、同賞の前身である名誉賞時代にすでに3本の日本映画が受賞しており、公式にも過去の名誉賞は外国語映画賞と同列の扱いとなっている点には注意が必要である。また、ソ連映画ではあるが、1975年に[[黒澤明]]監督の「[[デルス・ウザーラ]]」が外国語映画賞を受賞している。</ref><ref name="movie">[[#外部リンク|外部リンクに映像]]</ref>、および[[第32回日本アカデミー賞]]最優秀作品賞などを受賞した(→[[#受賞歴]])。
 
  
== 概要==
+
『'''おくりびと'''』(''Departures'')
[[本木雅弘]]が、1996年に[[青木新門]]・著『[[納棺夫日記]]』を読んで感銘を受け、青木新門宅を自ら訪れ、映画化の許可を得た<ref name=wide>[[テレビ朝日]]「[[ワイド!スクランブル]]」2009年2月24日(火)11:25―13:05 青木新門インタビュー</ref>。その後、脚本を青木に見せると、舞台・ロケ地が[[富山県|富山]]ではなく、[[山形県|山形]]になっていたことや物語の結末の相違、また本人の宗教観などが反映されていないことなどから当初は映画化を拒否される。
 
  
本木はその後、何度も青木宅を訪れた<ref name=wide></ref>が、映画化は許されなかった。「やるなら、全く別の作品としてやってほしい」との青木の意向を受け、『おくりびと』というタイトルで、『納棺夫日記』とは全く別の作品として映画化。映画公開に先立って、[[小学館]][[さそうあきら]]により[[漫画化]]されている。このコミック版では建築物の細部まで多くの描写が映画と共通しているが、主人公の妻の職業などいくつか差異がある。
+
[[2008年]][[日本映画]]。滝田洋二郎監督作品。
  
映画の完成までには本木と、本木の所属事務所元社長の[[小口健二]]の働きは大きい。
+
所属する交響楽団の解散で、東京から故郷の山形県庄内に妻とともに戻った元チェリストが就職した先は、遺体の納棺作業を行う会社だった。人間の死、尊厳、そして生きる意味をテーマに、ユーモアと親子、夫婦のきずなを織り込んで描き、ほとんどの人が知らなかった納棺師という仕事を本木雅弘が鬼気迫るような演技で紹介したことも注目される要因となり、予想を上回る興行成績をあげた。同年9月の第32回モントリオール世界映画祭の最高賞のグランプリを獲得し、世界各国へのセールスも順調に推移した。09年2月20日、第32回日本アカデミー賞の最優秀作品賞をはじめ最優秀監督賞、最優秀主演男優賞など10冠に輝き、同年2月22日のアメリカの第81回アカデミー賞の外国語映画賞を受賞した。日本映画の同省受賞は名誉賞と呼ばれていた1955年の稲垣浩監督作品「宮本武蔵」以来55年ぶり、正式部門となってからは初めてのこと。このアカデミー賞効果で、1年以上も劇場公開が続き、64億6000万円の興収をあげ、観客動員も570万人を超える大ヒットとなったほか、受賞した映画賞も90を超えている。
 
 
地上波での初放送は[[2009年]][[9月21日]]で'''21.7%'''の高視聴率を記録したが、[[2012年]][[1月4日]]の2回目の放送は'''3.4%'''の低視聴率となった。CS放送では[[TBSチャンネル]]にて不定期で放送されている他、[[TBSオンデマンド]]に於いての動画配信も行っている。
 
 
 
== あらすじ ==
 
プロの[[チェロ]]奏者として[[東京都|東京]]の[[管弦楽団]]に職を得た[[#小林大悟|小林大悟]]。しかし、ある日突然楽団が解散し、夢を諦め、妻の[[#小林美香|美香]]とともに田舎の[[山形県]][[酒田市]]へ帰ることにする。
 
 
 
就職先を探していた大悟は、新聞で「旅のお手伝い」と書かれた'''NKエージェント'''の求人広告を見つける。てっきり[[旅行代理店]]の求人と思い込み「高給保障」や「実労時間僅か」などの条件にも惹かれた大悟は面接へと向かう。面接した社長は履歴書もろくに見ず「うちでどっぷり働ける?」の質問だけで即「採用」と告げ、[[名刺]]まで作らせる。大悟はその業務内容が実は「旅立ちのお手伝い」であり、具体的には'''納棺'''(='''N'''o-'''K'''an)と知って困惑するが、[[#佐々木生栄|強引な社長]]に押し切られる形で就職することになる。しかし妻には「[[冠婚葬祭]]関係」としか言えず、[[結婚式場]]に就職したものと勘違いされてしまう。
 
 
 
出社早々、納棺の解説[[DVD]]の[[遺体]]役をさせられ散々な目に遭い、さらに最初の現場では夏、[[孤独死]]後二週間経過した高齢女性の腐乱屍体の処理を任され、大悟は仕事の厳しさを知る。
 
 
 
それでも少しずつ[[納棺師]]の仕事に充実感を見出し始めていた大悟であったが、噂で彼の仕事を知った幼馴染の銭湯の息子の[[#山下|山下]]から「もっとましな仕事に就け」と白い目で見られ、美香にも「そんな汚らわしい仕事は辞めて」と懇願される。大悟は態度を決めきれず、それに腹を立てた美香は実家に帰ってしまう。さらに、ある現場で[[不良]]学生を[[更生]]させようとした列席者が大悟を指差しつつ「この人みたいな仕事して一生償うのか?」と発言したのを聞いたことを機会に、ついに退職の意を社長に伝えようとするが、社長のこの仕事を始めたきっかけや独特の死生観を聞き、思いとどまる。
 
 
 
場数をこなしそろそろ一人前になった頃、突然美香が大悟の元に戻ってくる。妊娠を告げられ、再び納棺師を辞めるよう迫られた大悟に仕事の電話が入る。それは、一人で銭湯を切り盛りしていた山下の母、[[#山下ツヤ子|ツヤ子]]の納棺の依頼であった。山下とその妻子、そして自らの妻の前でツヤ子を納棺する大悟。その細やかで心のこもった仕事ぶりによって、彼は妻の理解も得、山下とも和解した。
 
 
 
そんなある日、大悟の元に亡き母宛ての[[電報]]が届く。それは大悟が子供の時に家庭を捨て出て行った父、[[#小林淑希|淑希]]の死を伝えるものであった。「今さら父親と言われても…」と当初は遺体の引き取りすら拒否しようとする大悟に、自らも[[帯広市|帯広]]に息子を残して男に走った過去があることを告白した[[#上村百合子|同僚の上村]]は「最後の姿を見てあげて」と説得する。美香の勧めもあり、社長に車を借りて遺体の安置場所に向かった大悟は、30年ぶりに対面した父親の納棺を自ら手掛ける。
 
 
 
== 登場人物 ==
 
{{節スタブ}}
 
{{Anchors|小林大悟|大悟}}
 
; 小林 大悟:[[本木雅弘]](幼少時:内田琳)
 
: 元チェロ奏者。東京の管弦楽団で働いていたが、興行不振などが重なり所属楽団が解散してしまい、それに伴って山形への帰省を決意。求職中、偶然見つけた求人広告をきっかけに納棺師として働くことになる。はじめは納棺師という仕事に戸惑いを感じていたが、次第に誇りを持って仕事をするようになる。6歳のころに父親と絶縁、母は海外の演奏旅行中に死亡している。
 
 
 
{{Anchors|小林美香|美香}}
 
; 小林 美香:[[広末涼子]]
 
: 大悟の妻。[[ウェブデザイナー]]。大悟のことを「だいちゃん」と呼ぶ。大悟が再就職先として納棺師を選択したことに最初は嫌悪感を示していたが、ツヤ子が亡くなった際の納棺作業を見て、納棺師としての大悟を受け入れる。
 
 
 
{{Anchors|山下ツヤ子}}
 
; 山下 ツヤ子:[[吉行和子]]
 
: 山下の母親。亡き夫が遺した[[銭湯]]「鶴の湯」を一人で切り盛りする。息子とは、常々銭湯をマンションに建て替える計画について揉めていた。その際ツヤ子は「ここを潰す気は一切ない」と言い切っている。しかし仕事中に倒れ急逝、その後大悟の手により納棺される。
 
 
 
{{Anchors|佐々木生栄}}
 
; 佐々木 生栄:[[山崎努]]
 
: NKエージェント社長。妻([[今本洋子]])とは9年前に死別している。直感で動くことが多い。
 
 
 
{{Anchors|上村百合子}}
 
; 上村 百合子:[[余貴美子]]
 
: NKエージェント事務員。出身の[[帯広市]]に一人息子を残し酒田に住んでいる。お世話になっていた飲み屋の主人が[[脳溢血]]で亡くなった際に佐々木と出会い、「自分が死んだら、この人に納棺してもらいたい」という思いからNKエージェントへの入社を決意した。
 
 
 
; 平田 正吉:[[笹野高史]]
 
: 「鶴の湯」の50年にわたる常連客。その仕事は火葬場の職員。その長年の経験から、「死は門である」という信念を持つ。ツヤ子の火葬も担当する。
 
 
 
{{Anchors|山下}}
 
; 山下:[[杉本哲太]]
 
: 大悟の同級生。役所勤めで、ツヤ子の経営する銭湯をマンションに建て替える計画を勧めていた。その件ではツヤ子と度々揉めていた。
 
; 山下 理恵:[[橘ゆかり]]
 
: 山下の妻。
 
; 山下 詩織:[[飯塚百花]]
 
: 山下の娘
 
 
 
{{Anchors|小林淑希}}
 
; 小林 淑希:[[峰岸徹]]
 
: 大悟の実父。大悟が幼い頃に離婚し家を出たまま行方がわからなくなっていた。大悟はウェイトレスとの駆け落ちと勘違いしていたが、実際はずっと独り身だった。家を出たあとはとある漁港に身を寄せ、空き家で生活しながら港の仕事を手伝っていた。なお、峰岸はこの映画の上映期間中に亡くなっている。
 
 
 
; ツヤ子の孫娘:[[松田七星]]
 
; 富樫 直美<!--名前は夫のセリフより-->:[[宮田早苗]]
 
: 佐々木に納棺された女性。
 
; 富樫:[[山田辰夫]]
 
: 直美の夫。大悟らの到着が予定より5分遅いことに文句を言うものの、納棺後、妻について「あいつ、今までで一番綺麗でした」と感謝を述べる。山田は滝田監督の高校の同級生であり、監督自ら出演を依頼している。
 
; 曽根崎:[[石田太郎]]
 
: 大悟が所属していた[[オーケストラ]]のオーナー。
 
; 大悟が所属していたオーケストラの[[指揮者]]:[[飯森範親]]
 
; 小林 和子:[[星野光代]]
 
: 大悟の母(回想のみ)
 
; 留男:[[白井小百合]]
 
: 大悟が納棺した[[ニューハーフ]]。
 
; 留男の母:[[小柳友貴美]]
 
; 留男の父:[[大谷亮介]]
 
 
 
== 撮影現場 ==
 
[[ファイル:Sakata Civic Hall Kibou Hall.jpg|thumb|250px|演奏会の場面の撮影が行われた[[酒田市民会館「希望ホール」]]。]]
 
[[ファイル:Amarume-eki-1.jpg|thumb|250px|美香が帰郷する場面の撮影が行われた[[余目駅]](山形県[[東田川郡]][[庄内町]])]]
 
概要の項の通り原案となった[[納棺夫日記]]の舞台は[[富山県]]であるが、本作のロケーション場所には[http://www.sakata-lb.com/ 酒田ロケーションボックス]{{リンク切れ|date=March 2015}}などの施設が整っていることから[[山形県]]が選ばれている。舞台設定は[[庄内地方]]であるが、撮影箇所は山形県内各所に点在しており、代表的なものを記す。
 
 
 
; NKエージェント事務所
 
: 旧割烹小幡。山形県[[酒田市]]日吉町2丁目。2009年4月20日より内部が一般にも公開されている[http://www.sakata-kankou.gr.jp/cgi/ki/ojiinfo.cgi?id=2009022411243489&st=1016]。
 
; 管弦楽演奏会場
 
: [[酒田市民会館「希望ホール」]]。山形県酒田市本町2丁目。
 
; 「納棺の手引き」撮影場所
 
: [[酒田港座]]。山形県酒田市日吉町1丁目。2002年に閉鎖された[[映画館]]だったが、この撮影が行われたことによって再び脚光を浴び、2009年6月12日より営業を再開。現在は映画上映のみならず様々な催しを行っている。
 
; [[鶴乃湯 (山形県)|鶴乃湯]]
 
: 山形県[[鶴岡市]]本町2丁目。2009年9月1日に廃業し、2010年4月より[http://www.s-eigamura.jp/ 庄内映画村]のオープンセットに移築されている。
 
; スナック和
 
: 山形県[[上山市]]栄町1丁目。現在は「[[上山コンチェルト館]]」として公開されている[http://www.yukatade.com/]。
 
; [[余目駅]]
 
: 美香が故郷に帰るシーンが撮影された。
 
; 火葬場(酒田市斎場)
 
: [[日本建築学会賞]]受賞の[[八木澤壮一]]設計によるものである。
 
 
 
他方、原作の舞台でありながらも映画版のロケ地とならなかった富山県では、本作の日本アカデミー賞とアカデミー賞の受賞後、[[富山県議会|県議会]]の委員会で議員が映画ロケ誘致について[[富山県庁]]の消極的な姿勢を問い質し、県の担当課長が後悔の答弁を述べる一幕があった<ref>隠れた名所「発掘に力」-マイタウン富山 - [[朝日新聞社]] 2010年04月04日付</ref>。
 
 
 
== スタッフ ==
 
* 監督:[[滝田洋二郎]]
 
* 脚本:[[小山薫堂]]
 
* 音楽:[[久石譲]]
 
* 撮影:[[浜田毅]]
 
* 照明:高屋斎
 
* 録音:[[尾崎聡]]
 
* 美術:小川富美夫
 
* 編集:[[川島章正]]
 
* 助監督:長濱英高
 
* 音響効果:[[小島彩]]
 
* 選曲:[[浅梨なおこ]]
 
* 衣装監修:北村勝彦
 
* ビューティー・ディレクター:[[柘植伊佐夫]]
 
* 特殊メイク・造形:[[江川悦子]]、神田文裕、村上拓也
 
* 納棺指導:木村眞二
 
* チェロ指導・劇中チェロ演奏:[[柏木広樹]]
 
* イメージソング:[[AI (歌手)|AI]]「[[So Special -Version AI-/おくりびと|おくりびと]]」([[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサルミュージック]])<ref>久石譲によるメインテーマにAI自身が歌詞をつけたもの。</ref>
 
* 特別協力:納棺協会(札幌納棺協会)、[[黒澤楽器店]]、全日本冠婚葬祭互助協会
 
* 製作者:[[信国一朗]]
 
* エグゼクティブプロデューサー:[[間瀬泰宏]]
 
* プロデュース:中沢敏明、渡井敏久
 
* 企画協力:[[小口健二]]
 
* 製作プロダクション:セディックインターナショナル
 
* 製作:おくりびと[[製作委員会]]([[TBSテレビ|TBS]]、セディックインターナショナル、[[松竹]]、[[電通]]、[[アミューズソフトエンタテインメント]]、[[ 小学館プロダクション|小学館]]、[[毎日放送]]、[[朝日新聞社]]、[[テレビユー山形]]、[[TBSラジオ&コミュニケーションズ|TBSラジオ]])
 
 
 
== 注目された演出 ==
 
* 納棺DVDに出演するときの大悟の格好 - この場面では紙[[おむつ]]に白塗りという格好で登場。撮影中に[[剃刀]]で顔を傷つけられるという設定。
 
* 咀嚼音 - 社長の佐々木がふぐの白子をチュウチュウと吸うように食べるシーンや、硬い干し柿をクチャクチャと噛むシーン、フライドチキンをしゃぶりつくように食べるシーンなど、決して上品ではない食事シーンがいくつかある。
 
* 美香の「汚らわしい!」発言 - この映画では遺体を素手で触るシーンが多く、物語をわかりやすくするためか消毒するシーンも無い。不衛生という意味で医学的には間違いではないとの指摘もある[http://funeralservice.livedoor.biz/tag/%A4%AA%A4%AF%A4%EA%A4%D3%A4%C8]{{リンク切れ|date=March 2015}}が、この場合は納棺に対する偏見から出た発言という設定である。
 
 
 
== 受賞歴 ==
 
=== 日本国内 ===
 
* [[第32回日本アカデミー賞]] '''作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞・助演男優賞・助演女優賞・撮影賞・照明賞・録音賞・編集賞'''<ref>[http://www.japan-academy-prize.jp/sokuhou.html 第32回 日本アカデミー賞最優秀賞発表]{{リンク切れ|date=March 2015}} 日本アカデミー賞公式サイト 2009年2月20日付</ref>
 
* 第51回[[ブルーリボン賞 (映画)|ブルーリボン賞]] '''主演男優賞'''
 
* 第63回[[毎日映画コンクール]] '''日本映画大賞・録音賞'''
 
* 第33回[[報知映画賞]] '''作品賞'''
 
* 第21回[[日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞|日刊スポーツ映画大賞]] '''監督賞・作品賞'''
 
* 第30回[[ヨコハマ映画祭]] '''作品賞・監督賞・助演女優賞・ベスト10第1位'''
 
* 第82回[[キネマ旬報]]ベスト・テン '''日本映画ベストワン・主演男優賞・日本映画脚本賞・日本映画監督賞'''
 
* 第18回[[東京スポーツ映画大賞]] '''主演男優賞・助演男優賞'''<ref name="tousupo1">{{cite news|title = 東京スポーツ映画大賞 |url = http://www.tokyo-sports.co.jp/tospo_movie/|publisher = [[東京スポーツ]]|date = 2013年1月29日| accessdate = 2013年1月29日}}</ref>
 
* 2008予告篇ZEN映画祭 '''グランプリ'''
 
* [[映画館大賞]]'''「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第3位'''
 
* [[新藤兼人賞]] '''SARVH賞2008・年間最優秀プロデューサー賞'''
 
 
 
=== 日本国外 ===
 
* [[第81回アカデミー賞]] '''[[アカデミー外国語映画賞|外国語映画賞]]'''<ref>{{Cite web|author=The Academy of Foreign Language Film|year=2009|url=http://www.oscar.com/oscarnight/winners/?pn=detail&nominee=Departures%20-%20Foreign%20Language%20Nominee|title=WINNERS - Foreign Language Film|language=英語|accessdate=2009年2月23日}}</ref><ref name="movie">[[#外部リンク|外部リンクに映像]]</ref>
 
* 第32回[[モントリオール世界映画祭]] '''グランプリ'''<ref>[http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/080902/tnr0809021844005-n1.htm 「おくりびと」がグランプリ モントリオール世界映画祭]{{リンク切れ|date=March 2015}}、MSN、産経ニュース、2008年9月2日、2008年9月閲覧。</ref>
 
* 第17回金鶏百花映画祭 国際映画部門 '''作品賞・監督賞・主演男優賞'''
 
* 第28回ルイ・ヴィトン・ハワイ国際映画祭 '''観客賞'''
 
* 第20回パームスプリングス国際映画祭 '''観客賞'''
 
* 第3回[[アジア・フィルム・アワード]] '''主演男優賞'''
 
* 第29回[[香港電影金像奨]] '''最佳亞洲電影'''
 
 
 
== 舞台化 ==
 
[[赤坂ACTシアター]]他で舞台化作品が2010年5月29日より上演された。映画から7年後の大悟達を描く<ref>舞台「おくりびと」公式サイト2010年6月閲覧</ref>。
 
 
 
=== 配役(舞台) ===
 
* 小林 大悟:[[中村勘九郎 (6代目)|中村勘太郎]]
 
* 小林 美香:[[田中麗奈]]
 
* 見城 恵子:[[真野響子]]
 
* 佐々木 生栄:[[柄本明]]
 
 
 
=== スタッフ(舞台) ===
 
* 作:[[小山薫堂]]
 
* 演出:[[G2 (演出家)|G2]]
 
* 音楽:[[久石譲]]
 
 
 
=== 公演日程 ===
 
{| class="wikitable" style="text-align:center;"
 
|-
 
!公演!!公演日!!劇場
 
|-
 
|東京公演
 
|2010年5月29日 - 6月6日
 
|[[赤坂ACTシアター]]
 
|-
 
|大阪公演
 
|2010年6月9日 - 6月13日
 
|[[シアターBRAVA!|イオン化粧品 シアターBRAVA!]]
 
|-
 
|名古屋公演
 
|2010年6月16日 - 6月24日
 
|[[御園座]]
 
|}
 
 
 
== その他 ==
 
* 本作では、一連の死後の処置([[エンジェルメイク]])を納棺師が行っているが、現在では、[[臨終]]全体の8割が病院死であり、実際には、[[看護師]]が病院で行うことが多い<ref>[[小林光恵]]著『死化粧の時』[[洋泉社]]</ref>。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[納棺師]]
 
* [[青木新門]] - 『納棺夫日記』著者
 
* [[長谷川龍生]] - 『納棺夫日記』誕生のきっかけを作った詩人
 
* [[職業差別]] - 納棺師への差別が描写される場面がある
 
* [[タブー]]
 
* [[穢れ]]
 
* [[死]]
 
* [[死生観]]
 
* [[エンジェルメイク]]
 
* [[お葬式]]
 
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.tbs.co.jp/movie/okuribito/ TBS 映画『おくりびと』]
 
* [http://www.tbs.co.jp/movie/okuribito/ TBS 映画『おくりびと』]
* [http://www.s-eigamura.jp/ 庄内映画村] - ロケ地データベースに収録されている
 
* [http://www.tbs.co.jp/act/event/okuribito2010/ 舞台版公式サイト]{{リンク切れ|date=March 2015}}
 
* {{Allcinema title|330042|おくりびと}}
 
* {{Kinejun title|39331|おくりびと}}
 
* {{Amg movie|468277|おくりびと}}
 
* {{IMDb title|1069238|おくりびと}}
 
* {{YouTube|3pRF9T3D6Bo|"Departures" Wins Foreign Language Film: 2009 Oscars}}「おくりびと」[[アカデミー外国語映画賞]](受賞スピーチ映像)
 
 
{{広末涼子}}
 
{{アカデミー賞外国語映画賞}}
 
{{日本アカデミー賞最優秀作品賞|第32回}}
 
{{日本人のアカデミー賞者}}
 
{{キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベスト・ワン}}
 
{{毎日映画コンクール日本映画大賞}}
 
{{日刊スポーツ映画大賞作品賞}}
 
{{ヨコハマ映画祭作品賞}}
 
{{2009年日本週末興行収入1位の映画}}
 
  
 +
{{テンプレート:20180815sk}}
 
{{DEFAULTSORT:おくりひと}}
 
{{DEFAULTSORT:おくりひと}}
 
[[Category:2008年の映画]]
 
[[Category:2008年の映画]]

2018/9/26/ (水) 02:24時点における最新版

おくりびと』(Departures

2008年日本映画。滝田洋二郎監督作品。

所属する交響楽団の解散で、東京から故郷の山形県庄内に妻とともに戻った元チェリストが就職した先は、遺体の納棺作業を行う会社だった。人間の死、尊厳、そして生きる意味をテーマに、ユーモアと親子、夫婦のきずなを織り込んで描き、ほとんどの人が知らなかった納棺師という仕事を本木雅弘が鬼気迫るような演技で紹介したことも注目される要因となり、予想を上回る興行成績をあげた。同年9月の第32回モントリオール世界映画祭の最高賞のグランプリを獲得し、世界各国へのセールスも順調に推移した。09年2月20日、第32回日本アカデミー賞の最優秀作品賞をはじめ最優秀監督賞、最優秀主演男優賞など10冠に輝き、同年2月22日のアメリカの第81回アカデミー賞の外国語映画賞を受賞した。日本映画の同省受賞は名誉賞と呼ばれていた1955年の稲垣浩監督作品「宮本武蔵」以来55年ぶり、正式部門となってからは初めてのこと。このアカデミー賞効果で、1年以上も劇場公開が続き、64億6000万円の興収をあげ、観客動員も570万人を超える大ヒットとなったほか、受賞した映画賞も90を超えている。

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