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{{Otheruses|大和和紀の漫画、およびそれを原作とした作品群}}
 
『'''はいからさんが通る'''』(はいからさんがとおる)は、[[大和和紀]]による[[日本]]の[[漫画]]。また、これを原作として製作された[[アニメ]]および[[映画]]、舞台の演目、[[テレビドラマ]]である。
 
  
== 作品概要 ==
+
『'''はいからさんが通る'''』(はいからさんがとおる)
[[大正]]時代を主舞台とし、設定年代当時の様々な民間風俗や漫画連載当時のサブカルチャー(『[[宇宙戦艦ヤマト]]』、『[[科学忍者隊ガッチャマン]]』、『[[ロッキー・ホラー・ショー]]』、『[[ゴジラ]]』シリーズなど)を由来とした[[ギャグ]]などを取り混ぜながら[[大正デモクラシー]]〜[[シベリア出兵]]〜[[関東大震災]]を駆け抜けて結ばれる一組の男女とそれをとりまく人々の恋愛模様を描く[[ラブコメ]]作品。
 
  
『[[少女フレンド|週刊少女フレンド]]』([[講談社]])に[[1975年]]7号から[[1977年]]10号まで連載された(本編は1977年の7号まで。8・9・10号は番外編)。番外編を含めコミックス全8巻、文庫版全4巻が出版されている。
 
  
1977年(昭和52年)度、第1回[[講談社漫画賞]]少女部門受賞。
+
[[大和和紀]]による[[漫画]]。
  
連載中より、いくつかの他メディア化が実施・放送された。これらの版では、尺の関係もありストーリーが原作の結末まで描かれたことはなく特に伊集院忍シベリア出兵後の経緯が大幅に省略されることが多い。
+
大正時代を舞台におてんばな女学生を主人公に、シベリア出兵、関東大震災へと至る時代を描くラブ・コメディ。『週刊少女フレンド』1975年第7号~1977年第10号に連載。講談社コミックスフレンド全7巻。
  
[[1978年]][[6月3日]]から[[1979年]][[3月31日]]まで、[[日本アニメーション]]製作の連続テレビアニメ版が、[[朝日放送テレビ|朝日放送]](ABC)を制作局として[[テレビ朝日]]系で放送(全42話)。当初は1年間の放送予定であったが、番組[[打ち切り]]による終了の影響で、ストーリーが最後まで描かれることはなかった。
+
第1回(1977年度)講談社漫画賞 少女部門受賞。1978年にアニメ化、1987年に実写映画化、1979年、1985年、2002年にテレビドラマ化された。
  
[[1979年]]、[[関西テレビ放送|KTV]]で連続ドラマ化。キャストには宝塚歌劇団の生徒が起用されている。
 
  
[[1987年]]、[[南野陽子]]主演、[[東映]]による製作・配給で実写映画版が公開。
 
 
その後、[[1985年]][[4月15日]] [[フジテレビジョン|CX]]系[[月曜ドラマランド]]で単発ドラマ化(約90分)、[[2002年]][[1月2日]]には [[TBSテレビ|TBS]]系で新春特別番組として単発ドラマ化(約120分)。
 
 
2017年より大和和紀画業50周年を記念し、劇場版アニメが前後編二部作で制作・上映予定。この劇場版アニメでは各メディア作品では初めて、原作のストーリーを最後まで用いて描く構想になっている(詳細は[[#劇場版アニメ]]の節を参照)。同年10月に宝塚歌劇団によるミュージカル版も上演<ref>[http://kageki.hankyu.co.jp/revue/2017/haikarasan/index.html ミュージカル浪漫『はいからさんが通る』]宝塚歌劇団公式ホームページ</ref>。
 
 
本作を体現する最もわかりやすい言葉が、[[平塚らいてう]]の『[[青鞜]]』創刊号所収の文(創刊の辞)の冒頭、「元始女性は太陽であつた。真正の人であつた。今、女性は月である。他によつて生き、他の光によつて輝く。」本作では女学校時代から番外編まで、この言葉が重要な鍵となっている。
 
 
=== 補足 ===
 
作中に登場する跡無女学館は[[学校法人跡見学園|跡見学園]]がモデルとされている。また紅緒の勤務先の冗談社も名前その他を本作の出版元である講談社に由来しており、作中では紅緒が講談社の社歌を歌ってごまかす場面も存在する。
 
 
雑誌連載時に掲載誌に広告が掲載される部分は、単行本では雑談や「みことば(御言葉)」等が掲載されるコーナーとなった。また、作品内の元ネタ紹介や近況報告等が多い中、本編最終巻(単行本では第7巻)ではコーナー自体が作者の「ありません」宣言を受け休止した事がある<ref group="注">作中で「未曾有の大災害(関東大震災)が発生した」との展開とその後のネタバレを避けるための休止である。</ref>。同コーナーでの作者の自画像は長丈スカートのセーラー服を着用して、咥え煙草の時もある。また所持している薙刀は時として死神の鎌等の小道具に変化する場合がある。
 
 
実写作品は配役の都合と時代考証の観点から、主要キャラクターである伊集院忍少尉の設定が純粋な日本人(原作では日本国籍を持つ日本と東ドイツ人のハーフ。母がドイツ人であるため)として変更されることが多く、役者も「純粋な日本人らしく見える者」を起用している。
 
 
== あらすじ ==
 
{{不十分なあらすじ|section=1|date=2018年7月}}
 
時は大正。「[[ハイカラ|はいから]]さん」こと花村紅緒は[[竹刀]]、[[槍|大槍]]を握れば向かうところ敵なし、跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘。ひょんなことから知り合ったハンサムで笑い上戸の青年将校・伊集院忍が祖父母の代からの許嫁と聞かされる。忍に心ときめくものを感じながらも素直になれない紅緒は必死の抵抗を試みて数々の騒動を巻き起こす。伊集院家に招かれ、花嫁修業をすることになった紅緒だったがそこでも相変わらず騒動を起こしてゆく。しかし、やがて紅緒と忍はお互いをかけがえのない存在と思うようになるのだが、非情な運命によって引き裂かれてしまう。
 
 
忍の戦死の公報が届いたことにより、未亡人同然となった紅緒は没落しかけた伊集院家を支えるべく働きに出る。上司の青江冬星に支えられながら雑誌記者となった紅緒だったが、革命に揺れるロシアから亡命したミハイロフ侯爵の姿に我が目を疑う。侯爵は容姿・性格ともに亡くなったとされる忍に瓜二つであった。忍を忘れ去ることなど出来ぬまま、それでも力強く生きる紅緒の姿に女嫌いの青江も心動かされる。
 
 
やがて明らかになる真実。忍を恋慕いつつも、皆の幸せのため紅緒の下した苦渋の決断。そしてその先に待ち受ける運命とはいかに。
 
 
== 登場人物 ==
 
声優はテレビアニメ版 / 劇場アニメ版の順に表記、俳優はテレビドラマ・1979年版 / テレビドラマ・1985年版 / テレビドラマ・2002年版 / 実写映画版の順に記載。
 
 
; 花村 紅緒(はなむら べにお)
 
: 声 - [[よこざわけい子|横沢啓子(現・よこざわけい子)]] / [[早見沙織]]
 
: 演 - [[花鳥いつき]] / [[三田寛子]] / [[石川梨華]] / [[南野陽子]]
 
: 主人公。17歳→22歳。跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘で生まれついての騒動屋。特技は[[剣道]][[槍道]]で、軍人の忍とも互角に渡り合う。自他共に認める酒乱で、時々酒を飲んではよくトラブルを巻き起こし懲りる。大好物は[[つくね]]。家事全般は苦手。劣等生だが[[英語]]は得意。「[[洗濯板]]」等と揶揄される体型だが、実は際立つほどの美人である<ref group="注">鬼島からは「ちんくしゃ」「[[貧乳|ナインペターン]]」、伊集院伯爵夫人からは「おじいさまにそっくり」、環からは「[[ジョン・デンバー]]まっつぁおの丸顔のくせに」と評される。なお作中ではその他に彼女の風貌や外見、特に胸に対する各種の悪口が散見される。</ref>。黙っていれば外見は愛らしく、その気立ての良さ、情の厚さと芯の強さから、忍のみならず蘭丸や青江、鬼島からも好意を寄せられる。母親が早世し、男手一つで育てられた。忍との縁談が持ちあがった当初は、親に結婚を決められることへの反発もあって忍に反感を持っていたが、忍の人柄を知るにつれ彼への想いを自覚するようになる。しかし自身の起こした騒動がもとで忍が左遷、果ては[[シベリア出兵]]を命じられることとなり、伊集院家も巻き込んだ悲劇を辿るという憂き目を見る。
 
: 忍戦死の報せを聞いて後は、彼に想いを告げず訣れてしまったことを深く悔いながらも、気丈にも髪を切り落とし、二夫にまみえぬ誓いとして母の形見(白の喪服)をまとって葬儀に出席、忍亡き後の伊集院家を支え続ける決心をする。家計を支えるため紆余曲折を経て冗談社に入社、女嫌いの編集長・青江にしごかれ雑誌記者として成長を遂げてゆく。[[反政府運動]]家の疑いをかけられ投獄される悲運も味わうが、持ち前の度胸とマイペースな性格で刑務所暮らしも乗り切り、青江やミハイロフ侯爵の奔走もあって無事釈放される。侯爵の正体が判明し動揺するが、他に身寄りのないラリサのことを思い身を引く。長く支えとなってくれた青江からのプロポーズを受け入れ、[[1923年|大正12年]]9月1日に挙式するが、[[関東大震災|未曾有の大災害]]に巻き込まれる。
 
: 最終回で運命の人と結ばれ、番外編では一児の母。なお体型は全編通してほとんど変わらなかった。
 
; 伊集院 忍(いじゅういん しのぶ)
 
: 声 - [[森功至]] / [[宮野真守]]
 
: 演 - [[平みち]] / [[野口五郎]] / [[沢村一樹]] / [[阿部寛]]
 
: 紅緒の[[許婚]]。[[大日本帝国陸軍|陸軍]]歩兵[[少尉]]。普段は朗らかだが、皮肉屋で笑い上戸。交際が広く、社交界の花形として女性に人気がある一方、高屋敷のような文人たちとのつき合いもある。伊集院伯爵の息子と東ドイツ人女性の間に生まれたハーフであり、祖父母に育てられた。両親の結婚は許されず、母親は忍の父と引き裂かれた後ロシア貴族に嫁ぎ、父親は自分を捨て外国で他界した。そのような背景から、祖母のたっての願いを断り切れず、許婚と会うべく花村家を訪ねる途中で木から落ちてきた紅緒を助けた。[[ハイカラ]]を毛嫌いしているせいで、当初は紅緒をからかうことも多かったが、やがて健気で可愛げもある紅緒に強く惹かれ、彼女と人生を共にする決意をする。伯爵家次期当主の座を約束された御曹司だが、かねてから華族としての身分に疑問を感じており、紅緒の気質に華族の枠に留まらない可能性を見出したことも、紅緒に惹かれた一因だった。
 
: 文字通り絵に描いたような優男だが、武道や格闘の術についても心得を身につけており、軍人として部下の為に命を賭ける勇敢さも持ち合わせている。そのため小倉で任された部下たちからも厚い信頼を勝ち得ていたが、部下への情が禍してシベリアで消息を絶ち作戦行動中行方不明、やがて日本へ引き揚げた部下により忍の戦死の報せが届く。
 
<!---番外編では大尉に昇格している。ネタバレの為にコメントアウト。--->
 
; 藤枝 蘭丸(ふじえだ らんまる)
 
: 声 - [[杉山佳寿子]] / [[梶裕貴]]
 
: 演 - [[瀬川佳英]](テレビドラマ・1979年版)
 
: 花村家の隣に住む、紅緒より1歳下の幼馴染。[[歌舞伎]]の[[女形]]役者。美少年。女性的で大人しい性格故に、お転婆な紅緒には振り回されがちであったが、小さいときから彼女に片思いしている。彼もトラブルメーカー。伊集院家に行儀見習いに出た紅緒恋しさに、女形としての技量を生かし蘭子と名乗って変装、紅緒専属の新任メイドとして伊集院家に潜入してくる。忍の戦死後、紅緒から実家に戻るよう諭され泣く泣く役者稼業に戻った。歌舞伎座に取材に行った紅緒と再会し、その後もなにかと手助けする。紅緒を一途に想い続けるが、弟分としてしか見られなかった。容姿、仕草が女性的ではあっても、紅緒への思慕が示すように彼自身に男色の嗜好はないが、度々男性に言い寄られている。
 
: 番外編で紅緒と性格が正反対な女性と恋に落ち、交際に反対する堅物の兄と悪戦苦闘を繰り広げるが、最後にとんでもないオチが待っていた。
 
; 北小路 環(きたこうじ たまき)
 
: 声 - [[吉田理保子]] / [[瀬戸麻沙美]]
 
: 演 - [[美雪花代]] / - / [[吉澤ひとみ]] / [[篠山葉子]]
 
: 紅緒と同じ女学校に通う親友。[[華族]]出身で忍の幼馴染。成績優秀で美人。女性解放運動に傾倒しているせいで、紅緒とは違った意味での問題児だった。密かに思いを寄せる忍と紅緒の関係を知らずにそれぞれと交友しており、二人が許婚と知って激しく動揺するが、忍の想いを知ると身を引いた。
 
: 女学校卒業後は新聞社の婦人記者となり、[[モダンガール]]を地で行く人生を歩む。冗談社に入った紅緒と再会し、公私にわたって仲良く付き合う。後に自分同様に紅緒を見守っていた鬼島と出会い、育ちの違いから反発し合いながらも彼に次第に惹かれて行く。紅緒同様、酒乱の傾向がある。
 
 
=== 花村家 ===
 
元は武家屋敷で平屋建ての日本家屋。
 
 
; 花村(はなむら)少佐
 
: 声 - [[永井一郎]] / [[石塚運昇]]
 
: 演 - - / - / [[伊武雅刀]] / [[河原崎長一郎]]
 
: 紅緒の父。陸軍[[少佐]]で忍の上官。[[旗本]]の子孫。妻に先立たれてからは男手一つで紅緒を育ててきた。紅緒のお転婆ぶりに悩まされており、娘への教育方針等は一般的な大正男性らしく男尊女卑の傾向が否めないが、娘の真っ直ぐな思いを受けとめている良き父親である。紅緒が忍と芸者・吉次との仲を疑った(誤解だったが)際には、「伊集院に限ってそんなことは…」と少なからず動揺しており(実際に芸者と深い仲になる軍人も多かった当時において)妻亡き後の彼の暮らしぶりはかなり生真面目であったことが窺われる。しかしその後吉次に実際に会った際には密かに一目惚れする。酒乱の傾向があり、紅緒の酒癖はこの父からの遺伝の可能性が高い。なお本編では名前が不明のままだった。
 
; ばあや
 
: 声 - [[鈴木れい子]] / 同左
 
: 演 - [[千石規子]](実写映画版)
 
: 花村家の家事を取り仕切る老婆。[[はいからさんが通る#キャスト|アニメ版]]および[[はいからさんが通る#キャスト(映画)|映画版]]での役名は'''「あごなしばあや」'''。いまだに[[島田髷]]を結っており、肥満体で顎がなく目も星印であることが多い。紅緒の素行には手を焼いており、如月とは意気投合していた。紅緒が諸々の事情で伊集院家を出た際には紅緒が「暇を出された」と嘆き悲しんだ。
 
 
=== 伊集院家 ===
 
伯爵家で忍の実家。西洋建築のお屋敷で広大な庭が広がる。
 
 
; 伊集院伯爵
 
: 声 - [[宮内幸平]] / [[麦人]]
 
: 演 - - / - / [[御木本伸介]] / [[丹波哲郎]]
 
: 忍の祖父。ハゲ頭にヒゲ、頭の固い頑固者。時代錯誤な言動と行動で騒動を起こすご老体。[[肥後もっこす]]の矜持を持つ[[薩摩藩]][[藩士]]で[[明治維新]]の頃は倒幕のために戦っていた維新志士。幕府方士族の娘である紅緒に当初は嫌悪感を隠さず、事あるごとに衝突していたが、その感情が伯爵夫人への愛の証である事がわかり和解する。素直に認めていないが、紅緒の真っ直ぐな性格を気に入っている。忍の戦死後、世間知らずであることが禍して親類に財産を騙し取られ、伊集院家は没落してゆく。後に諸々の事情から紅緒が伊集院家を出て行こうとした際には責任を感じて腹を切ろうとした。
 
; 伊集院伯爵夫人
 
: 声 - [[峰あつ子]] / [[谷育子]]
 
: 演 - - / - / [[吉行和子]] / [[風見章子]]
 
: 忍の祖母で[[公家]]出身。紅緒の祖父と恋に落ちるが、明治維新で敵味方に分かれたため、「いつか2つの血をひとつにしよう」と誓い合って別れる。おっとりした雰囲気の穏やかな老婦人。息子同然の忍を溺愛、紅緒のことも気に入っていた。忍の戦死を聞かされ倒れて以来、すっかり体が弱る。一時は危篤状態に陥るが、紅緒の機転で持ち直した。
 
; 如月(きさらぎ)
 
: 声 - [[山田礼子]] / [[一城みゆ希]]
 
: 演 - - / - / [[根岸季衣]] / [[野際陽子]]
 
: 伊集院家の奥女中。伊集院家にやってきた紅緒のがさつな態度にあきれ、厳しい花嫁修業を施そうとする。後に紅緒の理解者となり、忍の戦死後、他の使用人たちが暇を出される中、一人残って紅緒とともに伊集院家を支え続ける。紅緒が伊集院家を離れたときは涙ながらに見送った。酒乱の気があり、牛五郎に惹かれている。
 
; 牛五郎(うしごろう)
 
: 声 - [[増岡弘]] / [[三宅健太]]
 
: 演 - [[柳沢慎吾]](実写映画版)
 
: 二の腕の金魚の刺青と怪力が自慢の車屋([[人力車]]引き)。駆落ち中の紅緒たちに絡むが、叩きのめされて子分を志願する。紅緒に負けるまで喧嘩で負けたことがないと豪語していた。紅緒を「親分」と呼び、女だとは思っていない。伊集院家にも押しかけで出入りするようになり、紅緒を支える。「金魚の牛五郎」の通り名を持つ。
 
; 天丸、地丸
 
: 忍の愛犬。天丸が無垢で地丸が黒と白。忍の他にはあまり懐かなかったが紅緒には懐いた。初対面の筈のミハイロフ侯爵には懐いたため、彼が忍であるという疑惑が深まる。
 
 
=== 狸小路伯爵家 ===
 
亡命したミハイロフ侯爵夫妻が身を寄せた西洋建築の屋敷。
 
 
; サーシャ・ミハイロフ侯爵
 
: 声 - [[森功至]](テレビアニメ版)
 
: ロシアの貴族。ドイツ人であった忍の母親・エリナが再婚相手のロシア人貴族との間にもうけた子供。忍とは異父兄弟。[[ロシア革命]]の後、革命軍の追跡を逃れ妻のラリサとともに日本に亡命してきた。容貌は忍とうり二つで、出会った紅緒は激しく動揺する。紅緒に対して思わせぶりな発言をしつつ、なにかと助力していた。後に自ら正体を明かす。
 
; ラリサ
 
: 声 - [[小山茉美|小山まみ(現・小山茉美)]](テレビアニメ版)
 
: 演 - [[遥くらら]](テレビドラマ・1979年版)
 
: ミハイロフ侯爵の妻で、ロシア革命を逃れて日本に亡命してきた。重大な秘密を隠しており、夫に近づく紅緒を快く思わない。その体は[[結核]]に蝕まれており、余命幾ばくもない。
 
: 物語を大団円に導くキーパーソンであるが、読者の[[ヒール|憎まれ役]]。
 
; エリナ・ミハイロブナ(ミハイロフ夫人)
 
: 忍とサーシャの母親でドイツ人。結婚が許されず忍の父と別れた後、先代ミハイロフ侯爵の妻となりサーシャを生んだ。ロシア革命を逃れてサーシャ夫妻と共に逃亡し、日本にいる忍を頼ろうとしたものの、二人とはぐれる。[[満州]]で山賊に襲われて行き倒れていたところを馬賊時代の鬼島に発見され看取られた。
 
; 狸小路(たぬきこうじ)伯爵
 
: 声 - [[水鳥鐵夫]](テレビアニメ版)
 
: ロシアから亡命したミハイロフ侯爵夫妻を自宅に受け入れた人物。見た目は[[信楽焼]]の狸そっくりで紅緒からからかわれる。取材を口実にミハイロフに近づこうとした紅緒を快く思わず、以後も妨害を続ける。
 
 
=== 冗談社 ===
 
青江が経営する零細出版社。社員は紅緒とつめ子を入れてもたったの6人。三流雑誌「冗談倶楽部」を発行している。壁には毎週妙な標語が貼られている。連載作家も併記する。
 
 
; 青江 冬星(あおえ とうせい)
 
: 声 - [[井上真樹夫]] / [[櫻井孝宏]]
 
: 演 - [[剣幸]] / - / - / [[田中健]]
 
: 社長兼「冗談倶楽部」編集長。紅緒が真っ青になるほどの美男子。母は遊び好きの浪費家で、冬星を身ごもりながら冬星の父と別れ、銀行家に嫁いでいる。そのことから母を始めとする全ての女性に対し不信感を抱くあまり女性アレルギーになった。唯一女性を感じさせない紅緒に恋心を抱くようになるが、紅緒の心の中から忍が消えない限り土足で踏み込むような真似はするまいと決めている。
 
: 合併騒ぎで会社経営が傾いた際には紅緒たちの奮闘で凌いだものの、後に伊集院家を救うために信念を曲げる。
 
: 番外編では渡仏して紅緒にそっくりな不良少年と知り合うエピソードが語られた。
 
: 作者によれば平安時代を舞台にした作品「ラブパック」の主役カップル、菜の君と疾風(かぜ)の子孫である。
 
; 袋小路 つめ子(ふくろこうじ つめこ)
 
: 冬星の見合い相手。冬星に一目惚れするが、冬星が見合いを断る理由にと紅緒を紹介したことから、紅緒に対抗して冗談社の押しかけ社員となる。一応良家のお嬢様らしいが、[[空手]]4段・[[合気道]]3段という猛者であり、歩くと地面が揺れ、泣くと壁が崩れるなど、冬星からは「女ばなれどころか人間ばなれ」と評される。
 
; 古美(こび)
 
: 冗談倶楽部の編集部員で紅緒の先輩。丸[[眼鏡]]に[[サンバイザー]]を装備した[[カッターシャツ]]に[[サスペンダー]]姿の青年。名前は本編上においては登場せず編集部の[[モブ]]として扱われているが、終盤の展開における衝撃的な事情から、番外編『霧の朝パリで』の冒頭にて姓で呼ばれて明らかになる。同番外編ではその事情を原因として蒸発願望を発露させ、パリへ出張に行く冬星に「ぼくもパリに連れて行ってください!」と泣きつくが、結局置いていかれてしまう。
 
; 高屋敷 要(たかやしき かなめ)
 
: 忍の親友。文士崩れであだ名は「[[快傑ライオン丸]]」。忍曰く口は悪いが根はいい奴とのことだが、初対面の紅緒を見て忍を[[ロリコン]]呼ばわりした。美人に弱く、環に思いを寄せていたがまったく相手にされていなかった。実は[[純文学]]を標榜する人気[[作家]]。登場当初はゲストキャラ的扱いで伊集院家のパーティの客の一人の新進気鋭の新人作家として登場し、物語に関わるキャラになったのは後年。その為に本来なら紅緒とは面識があるはずだったが、忍の戦死扱いが原因で二人の距離が大きく離れた為にお互いすっかり忘れ去り、さらに要の方は軍人嫌いになった。冗談社が経営不振に陥った際、紅緒が原稿依頼に行ったものの前述の理由でまったく相手にされず、環の説得でようやく執筆を承諾した。要の人気もあって冗談社は持ち直したものの、彼の自宅には[[思想犯]]も出入りしていた為に、それが原因で紅緒が絶体絶命の窮地に陥ることになる。
 
; 江戸川端 散歩(えどかわばた さんぽ)
 
: 声 - 永井一郎(テレビアニメ版)
 
: 冗談社の編集者となった紅緒が担当した作家。見た目は[[吸血鬼]][[ドラキュラ]]そのもの。ノリが良く、奇行癖がある変人だが気さくな面もある。代表作は「廃人二十面相」。
 
 
=== 帝国軍人 ===
 
; 鬼島 森吾(おにじま しんご)
 
: 声 - [[安原義人]] / [[中井和哉]]
 
: 演 - [[日向薫]] / - / - / [[本田博太郎]]
 
: 忍が小倉連隊([[歩兵第14連隊]])へ転属になったときの部下。[[隻眼]]で左の頬には十字傷のある強面。階級は[[軍曹]]。彼を中心とした小隊は「兵隊やくざ」として鼻つまみ者となっていた。当初はエリート[[将校]]である忍に対し反感を持っていたが、彼のさばけた性格と外見に似合わぬ男気が気に入り親しくなった。忍と共にシベリアに出兵したが、忍が鬼島を助けようとして敵兵に斬りつけられる(その場面を見た部下が引揚げ後に伊集院家及び紅緒に忍戦死を報告する事になる)。鬼島自身帰還することが出来ず、共に戦死したものと思われていた。
 
: 辛うじて生き長らえた鬼島はそのまま軍を抜け脱走兵となり、自分たちを見捨てた日本軍への憎しみを抱き、[[満州]]で[[馬賊]]の頭目となった。彼の率いる一団は「黒い狼」の名で恐れられるようになる。日本軍を狙っては暴れ回っていたところ、現地に取材に来ていた紅緒と賊らしい形で出会い、そこで紅緒が忍の話にあった許嫁本人と知る(名前だけは忍から聞いていたので知っていた)。後に、忍のことを想い死のうとした紅緒を救っている。恩人の婚約者とは知りながら紅緒に惹かれ、後に馬賊を解散して日本に戻り、伊集院家の居候となる。サーシャと忍の母・エレナの最期を伝えるため狸小路伯爵家を訪れた際、ミハイロフ侯爵の正体をいち早く確認するが本人の希望で黙っていた。しかし、苦しむ紅緒を見ていられなくなる。同じく紅緒と忍を複雑に見守ってきた環と知り合い、当初は反目するものの次第に惹かれ合う。
 
: 番外編では、少年時代に大人の女性に淡い恋心を抱き、左目を失うことになった事故について描かれた。また、彼の不器用な優しさを改めて知った環と歩む未来が暗示されている。
 
: 作者によれば『[[科学忍者隊ガッチャマン]]』で人気のあったキャラクター、コンドルのジョーがモデルである。
 
; 印念(いんねん)中佐
 
: 声 - [[肝付兼太]] / [[をはり万造]]
 
: 陸軍[[中佐]]で紅緒の父や忍の上官。尊大かつ陰険で私怨を忘れない性格、かつ顔立ちと風貌が特徴的<ref group="注">作中で誰もが彼の人相に関して、「[[らっきょう]]を逆さにしたような顔で、陰険そのものの目付きに、[[富士山]]型のおちょぼ口、とどめが恐怖の点々まゆげ」という言葉を用いる。なお途中で遮られる事も多く、明確に最後まで言い切ったのは紅緒と牛五郎のみ。</ref>。酒場で酒乱の紅緒と喧嘩になり、その怨恨から忍を戦地に追いやるため小倉連隊への左遷を働きかけた。後に[[大佐]]に昇進し、満州の駐在武官に赴任したが、紅緒と鬼島達の襲撃を受け、その際の死の恐怖から発狂して廃人となる。
 
; 大河内(おおこうち)中将
 
: 声 - [[中博史]](劇場アニメ版)
 
: 陸軍中将で忍や花村少佐の上官。[[第1師団 (日本軍)|第一師団]]長。温厚で理解のある人物。しかし、印念の謀略で忍が小倉連隊に左遷されたときは、紅緒の懇願も空しく命令を覆すことは出来なかった。後に投獄された紅緒をある人物の依頼で救った。セリフに「アヤヤ」「オヨヨ」という言葉が混ざるのは[[大河内傳次郎]]の口癖を模したものである。なお後年の作品『[[紀元2600年のプレイボール]]』にネタキャラとして登場している場面がある。
 
 
=== その他 ===
 
; 花乃屋 吉次(はなのや きちじ)
 
: 声 - [[増山江威子]] / [[伊藤静]]
 
: 演 - [[松原千明]](実写映画版)
 
: [[柳橋 (神田川)|柳橋]]の[[芸者]]で、やくざ者をも一喝して退ける気丈な美女。忍の戦友の内縁の妻だったが、夫が[[第一次世界大戦]]で戦死し、自殺を図ったところを忍に救われる。忍に好意を寄せていたが、紅緒と知り合い早くから彼女のよき理解者となる。一時、芸者修行をしていた紅緒の面倒をみていたが、軍人の客とトラブルを起こしたため、紅緒に旧知の青江冬星が経営する冗談社を紹介した。後に花村少佐に好意を寄せられるようになり、震災に際して命懸けで助けた花村と結ばれた。
 
; 羅鈍のお定(らどんのおさだ)
 
: 投獄された紅緒が知り合った女囚で牢名主。顔を継ぎ合わせたような傷跡<ref group="注">紅緒からは国鉄の地図のようだと評された。</ref>が特徴。新入りながら傍若無人な紅緒をシメようとするが返り討ちにされた。後に出所して花村家に押し売りに来た際に紅緒と再会。嫌がらせのため花村家に居座る。花村少佐に一目惚れしてつきまとうがフラれた。どもり症で上手にしゃべれない。
 
 
== 書籍情報 ==
 
当初は[[講談社コミックスフレンド]]として単行本化された。
 
;[[講談社コミックス]]デザート版 全8巻
 
:*第1巻 ISBN 4-06-341172-9
 
:*第2巻 ISBN 4-06-341173-7
 
:*第3巻 ISBN 4-06-341174-5
 
:*第4巻 ISBN 4-06-341178-8
 
:*第5巻 ISBN 4-06-341179-6
 
:*第6巻 ISBN 4-06-341180-X
 
:*第7巻 ISBN 4-06-341185-0
 
:*第8巻 ISBN 4-06-341186-9
 
;講談社漫画文庫版 全4巻
 
:*第1巻 ISBN 4-06-260086-2
 
:*第2巻 ISBN 4-06-260087-0
 
:*第3巻 ISBN 4-06-260088-9
 
:*第4巻 ISBN 4-06-260089-7
 
 
2016年12月より新装版が順次発刊予定。
 
 
== 画集 ==
 
連載終了直後に他作品のイラストも含めた画集が発売された。テレビアニメ版の放送に合わせて再版されている。
 
*フレンドDELUXE 特選カラーイラスト集 大和和紀の華麗なる世界 はいからさんが通る
 
**1976年9月10日初版発行 講談社
 
 
== イメージソング ==
 
テレビアニメ版と前後して[[新派]]で舞台化された際に、主演の[[水谷八重子 (2代目)|水谷良重]]が歌うイメージソングも[[フィリップス・レコード]]から1978年7月に発売された(FS-2096)。ジャケット裏には大和和紀の直筆メッセージが掲載されている。
 
 
*「はいからさんのラブ・ソング」(3分50秒)
 
*「はいからさんが通る」(2分54秒)
 
*:作詞:大和和紀 / 作曲:[[中村泰士]] / 編曲:槌田靖織 / 歌:水谷良重
 
 
== テレビアニメ ==
 
[[1978年]][[6月3日]]から[[1979年]][[3月31日]]まで、朝日放送(ABC)を制作局としてテレビ朝日系で放送された(全42話)。当初は1年間の放送予定であったが、原作中盤時点([[シベリア出兵]]に従軍した忍が、記憶喪失となりロシア貴族として帰国した時点)で、放送が打ち切り終了となり、原作の結末である[[関東大震災]]後の大団円まで描かれていない。
 
 
1980年代は[[日本テレビ放送網|日本テレビ]](関東ローカル)で、[[2003年]]には[[NHK衛星第2テレビジョン|NHK-BS2]]で再放送が行われた。2000年代にはCS放送[[アニマックス]]と[[ファミリー劇場]]でたびたび全話放送が行われ、2010年代も[[2012年]][[1月]]に[[フジネットワーク|他局系]]のCSテレビ局・[[フジテレビTWO]]での放送が行われている。
 
 
[[2016年]][[12月21日]]に全話収録の[[DVD-BOX]]及びBlu-rayBOXが[[ワーナー ブラザース ジャパン|ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント]]より発売された。
 
 
横浜の[[放送ライブラリー]]では第1話「紅緒は花の十七才」の閲覧が可能である。また、角川が一時期運営していた[[Youtube]]のアニメ無料配信チャンネル「AniChan」でも同話を公式扱いで公開していた時期がある。
 
 
テレビアニメ版の中途での打ち切りにより、後の代表作『[[あさきゆめみし]]』他数作が、何度かアニメ化の話があったが原作者サイドが断っている{{要出典|date=2016年11月}}<ref group="注">『あさきゆめみし』に関しては2009年にフジテレビの深夜アニメ枠・[[ノイタミナ]]でのアニメ化が進められたが、諸般の事情により最終的にはオリジナルアニメ作品『[[源氏物語千年紀 Genji]]』として放送された。詳細は当該項目先を参照。</ref>
 
 
原作者の大和和紀によるとテレビアニメ版が放送されていた時間帯に[[モスクワオリンピック]]の中継を編成することが決まり、急遽打ち切りが決まったという。大和自身はテレビアニメ版の製作には直接タッチしていなかったが、打ち切りが決まった時点で残りが10回から3回分に減らされたことから協力を仰がれた。しかし、テレビアニメ版のストーリーの進展が原作の半ば部分だったことから大和自身もどうすることもできず未完という形で放送を終了することとなった。この件を重く見た製作元の日本アニメーションは大和に何度か完結編の製作を持ちかけたが、完結編兼リメイク版の製作が始動したのはテレビアニメ版の終了から38年後のことだった<ref>{{Cite web | url = http://bunshun.jp/articles/-/4866| title = 原作者が語る、テレビ版『はいからさんが通る』が尻切れトンボで終わった理由| publisher = 文春オンライン| date = 2017-11-09| accessdate = 2017-11-17}}</ref>。
 
 
=== キャスト(テレビアニメ) ===
 
{{main2|主なキャスト|#登場人物}}
 
 
=== スタッフ(テレビアニメ) ===
 
* 製作 - 本橋浩一
 
* 製作管理 - 高桑充
 
* 企画 - 佐藤昭司
 
* 脚本 - [[高橋二三]]
 
* 音楽 - [[山口ますひろ]]
 
* プロデューサー - 根来昭
 
* 監督 - 横田和善、馬越彦弥
 
* アニメーションキャラクター - [[芝山努]]
 
* 美術監督 - 瀬戸内一
 
* 撮影監督 - 萩原亨
 
* 編集 - 古池東風、上遠野英俊
 
* 現像 - [[東京現像所]]
 
* 録音監督 - [[藤野貞義]]
 
* 効果 - [[フィズサウンドクリエイション|石田サウンド]]
 
* 整音 - 桑原邦男
 
* 演出助手 - 岡崎幸男
 
* 製作協力 - [[トランス・アーツ]]
 
* 制作 - [[日本アニメーション]]、[[朝日放送テレビ|朝日放送]]
 
 
=== 主題歌(テレビアニメ) ===
 
* オープニングテーマ「[[はいからさんが通る (関田昇介の曲)|はいからさんが通る]]」
 
* エンディングテーマ「ごきげんいかが?紅緒です」
 
:* 作詞 - [[中里綴]] / 編曲 - 山口ますひろ / 作曲・歌 - [[関田昇介]]
 
 
=== 放送リスト ===
 
{| class="wikitable" style="font-size:small"
 
|-
 
!話数!!サブタイトル!!絵コンテ!!作画監督
 
|-
 
|1||紅緒は花の十七才||よこよこお||田代和男
 
|-
 
|2||おさらば駈落ち||吉田浩||水村十司
 
|-
 
|3||恋の二日酔||高垣幸蔵||永樹龍博
 
|-
 
|4||浅草どたばたオペラ||松浦錠平||田中英二<br />[[岸義之]]
 
|-
 
|5||それいけ見習い花嫁||熊瀬哲郎||田代和男
 
|-
 
|6||かりそめのウエディングマーチ||吉田浩||田中英二<br />水村十司
 
|-
 
|7||伯爵さま! ごめんあそばせ||高垣幸蔵||田中英二
 
|-
 
|8||泣きません勝つまでは||rowspan="4"|吉田浩||田中英二<br />[[西城隆詞]]
 
|-
 
|9||初めての胸のときめき||田中英二<br />岸義之
 
|-
 
|10||召しませ愛の特効薬||田代和男
 
|-
 
|11||ようこそ嘆きの園遊会(パーティー)へ||田中英二<br />水村十司
 
|-
 
|12||踊れ! 悩ましの美少女?!||熊瀬哲郎||田中英二<br />西城隆詞
 
|-
 
|13||恋は思案の帆かけ舟||吉田浩||田代和男
 
|-
 
|14||思い乱れて花二輪||馬越彦称||田中英二<br />岸義之
 
|-
 
|15||さようなら古きものヨ||高垣幸蔵||永樹龍博
 
|-
 
|16||いざさらば落第花嫁||rowspan="4"|吉田浩||田中英二<br />水村十司
 
|-
 
|17||さすらいの花びら||田中英二<br />西城隆詞
 
|-
 
|18||恨み買いますご用心||藤原真理
 
|-
 
|19||つかの間の幸せ||田中英二<br />水村十司
 
|-
 
|20||相合傘のお二人は?||高垣幸蔵||永樹龍博
 
|-
 
|21||命みじかく悩み果てなく||吉田浩||田中英二<br />岸義之
 
|-
 
|22||散る花咲く花恋の花||高垣幸蔵||[[富永貞義]]
 
|-
 
|23||きのう天国、きょう地獄||rowspan="3"|吉田浩||田中英二<br />西城隆詞
 
|-
 
|24||陸軍さん許せない!||田代和男
 
|-
 
|25||行かないで! 少尉||富永貞義
 
|-
 
|26||女らしく! お酒をやめて||高垣幸蔵||永樹龍博
 
|-
 
|27||赤い夕日のシベリアで||馬越彦称||田中英二<br />水村十司
 
|-
 
|28||男の戦い女の戦い||rowspan="4"|吉田浩||田中英二<br />西城隆詞
 
|-
 
|29||硝煙弾雨のシベリアで||田中英二<br />岸義之
 
|-
 
|30||花と散る少尉の最後!||田代和男
 
|-
 
|31||ああ涙もかれ果てて||富永貞義
 
|-
 
|32||黒髪きって捧げます||よこよこお<br />大滝勝之||田中英二<br />水村十司
 
|-
 
|33||明日に向ってまっしぐら||rowspan="5"|吉田浩||永樹龍博
 
|-
 
|34||芸者紅千代こんばんは||田中英二<br />西城隆詞
 
|-
 
|35||美しき嘘||富永貞義
 
|-
 
|36||泣いて笑って初月給||田中英二<br />岸義之
 
|-
 
|37||いとしの少尉いまいずこ||田中英二<br />水村十司
 
|-
 
|38||馬賊恋しや少尉どの||山崎勝彦||永樹龍博
 
|-
 
|39||流れ流れて馬賊の詩||よこよこお||田中英二<br />西城隆詞
 
|-
 
|40||少尉は生きてる心の中に||rowspan="3"|吉田浩||田代和男
 
|-
 
|41||飛行船で飛んできた人||田中英二<br />岸義之
 
|-
 
|42||嗚呼! 大正ろまんす||田代和男<br />富永貞義
 
|}
 
{{前後番組
 
|放送局=[[朝日放送テレビ|朝日放送]]制作 [[テレビ朝日]]系
 
|放送枠=土曜19時台前半のアニメ枠(1978年6月 - 1979年3月)
 
|前番組=[[若草のシャルロット]]
 
|次番組=[[シートン動物記 りすのバナー]]
 
}}
 
 
== 劇場アニメ ==
 
{{公開前の映画|section=1|date=2016年11月}}
 
{{Infobox Film
 
| 作品名 = 劇場版 はいからさんが通る<br />前編 〜紅緒、花の17歳〜<br />後編 〜花の東京大ロマン〜
 
| 原題 =
 
| 画像 =
 
| 画像サイズ =
 
| 画像解説 =
 
| 監督 = [[古橋一浩]](前編)<br />城所聖明(後編)
 
| 脚本 = 古橋一浩
 
| 原案 =
 
| 原作 = [[大和和紀]]「はいからさんが通る」
 
| 製作 =
 
| 製作総指揮 =
 
| ナレーター =
 
| 出演者 = [[早見沙織]]<br />[[宮野真守]]
 
| 音楽 = [[大島ミチル]]
 
| 主題歌 =
 
| 撮影 = 荻原猛夫([[グラフィニカ]])
 
| 編集 =
 
| 制作会社 = [[日本アニメーション]]
 
| 製作会社 = 劇場版「はいからさんが通る」製作委員会
 
| 配給 = [[ワーナー ブラザース ジャパン|ワーナー・ブラザース映画]]
 
| 公開 = {{flagicon|JPN}} 2017年11月11日(前編)<br />{{flagicon|JPN}} 2018年10月19日(後編)
 
| 上映時間 = 97分(前編)
 
| 製作国 = {{JPN}}
 
| 言語 = [[日本語]]
 
| 製作費 =
 
| 興行収入 = 6800万円(前編)<ref>『[[キネマ旬報]]』2018年3月下旬 映画業界決算特別号 p.55</ref>
 
| 前作 =
 
| 次作 =
 
}}
 
 
大和の画業50周年の一環として、テレビアニメと同じく日本アニメーションが二部作で<ref>{{Cite web |date=2017-03-23 |url=http://natalie.mu/comic/news/225604 |title=劇場版「はいからさんが通る」前編は11月!後編では原作の結末までを初アニメ化 - コミックナタリー(株式会社ナターシャ)|accessdate=2017-03-23}}</ref>、前編『'''劇場版 はいからさんが通る 前編 〜紅緒、花の17歳〜'''』は2017年11月11日<ref group="注">当初は出典にあるとおり、前編を2017年2月3日に公開予定であったが、同年3月、正式に公開日の順延が発表された。</ref><ref>{{Cite web |date=2016-11-01 |url=http://natalie.mu/comic/news/207584 |title=劇場版「はいからさんが通る」は2部作!紅緒役は早見沙織、忍役は宮野真守 - コミックナタリー(株式会社ナターシャ)|accessdate=2016-11-01}}</ref>、後編『'''劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜'''』<ref group="注">当初は『劇場版 はいからさんが通る 後編 〜東京大浪漫〜』と発表されていたが、前編公開と同時に現在の表記に改められた。</ref>は2018年10月19日公開予定<ref>{{Cite web |date=2018-05-24 |url=http://natalie.mu/comic/news/283512 |title=劇場版はいからさん後編「〜花の東京大ロマン〜」公開日は10月19日に決定 - コミックナタリー(株式会社ナターシャ)|accessdate=2018-05-24}}</ref>。
 
 
概要で前述したとおり、テレビアニメ版では描かれなかった原作のラストエピソードまでがアニメ化される。監督は前編を『[[るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- (アニメ)|るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-]]』などの[[古橋一浩]]が担当(古橋は脚本も前後編通して執筆)。後編は『[[打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?]]』(アニメ版)の演出などを担当した城所聖明が初監督作品として携わる<ref group="注">当初は[[加瀬充子]]が担当すると発表されていたが、前編公開と同時に後編の監督交代が公式に発表された。</ref>。
 
 
=== スタッフ(劇場アニメ) ===
 
* 原作 - [[大和和紀]]「はいからさんが通る」([[講談社]]『KCDX([[デザート (雑誌)|デザート]]』)所載)
 
* 監督 - [[古橋一浩]](前編)、城所聖明(後編)
 
* 脚本 - 古橋一浩
 
* キャラクターデザイン - 西位輝実
 
* サブキャラクターデザイン・総作画監督 - 小池智史
 
* 演出 - 細川ヒデキ・鈴木吉男・山口美浩(前編)
 
* 作画監督 - 仁井学・宍戸久美子・仲敷沙織・伊藤秀樹・薗部あい子・中島美子・木下由美子・飯塚葉子・小磯由佳・[[羽山淳一]]・西位輝実(前編)
 
* 背景デザイン・美術監督 - [[秋山健太郎]]
 
* 美術設定 - 藤井綾香、佐藤えみ子
 
* プロップデザイン - 枝松聖
 
* 設定考証 - 中條元史
 
* 色彩設計 - [[辻田邦夫]]
 
* 撮影 - 荻原猛夫([[グラフィニカ]])
 
* 編集 - 丹彩子
 
* 音響監督 - [[若林和弘]]
 
* 音楽 - [[大島ミチル]]
 
* 配給 - [[ワーナー ブラザース ジャパン|ワーナー・ブラザース映画]]
 
* アニメーション制作 - [[日本アニメーション]]
 
* 製作 - 劇場版「はいからさんが通る」製作委員会([[ワーナー ブラザース ジャパン]]、日本アニメーション、[[講談社]]、[[クロックワークス]]、[[朝日新聞社|朝日新聞]]、[[東京メトロポリタンテレビジョン]])
 
 
=== 主題歌(劇場アニメ) ===
 
; 「[[夢の果てまで]]」(前編)
 
: 作詞・作曲 - [[竹内まりや]] / 編曲 - [[増田武史]] / 歌 - [[早見沙織]]
 
 
== テレビドラマ ==
 
=== 1979年版 / 連続番組 ===
 
『[[宝塚歌劇舞台中継 (関西テレビ)|宝塚テレビロマン・はいからさんが通る]]』として、[[宝塚歌劇団]]の団員の出演で1979年4月7日より1980年8月30日まで[[関西テレビ放送|関西テレビ]]で放送された。宝塚歌劇では珍しい、テレビ用のオリジナルミュージカルだった。
 
 
肖像権及び権利上の関係から再放送や映像ソフト化は行われていない。
 
 
; 演出・脚本
 
:*[[植田紳爾]]
 
; キャスト
 
:*花村紅緒:[[花鳥いつき]]
 
:*伊集院忍:[[平みち]]
 
:*冬星:[[剣幸]]
 
:*環:[[美雪花代]]
 
:*鬼島軍曹:[[日向薫]]
 
:*藤枝蘭丸:[[瀬川佳英]]
 
:*ラリサ:[[遥くらら]]
 
:*案内役:キャシー
 
 
=== 1985年版 / 単発番組 ===
 
フジテレビ版。
 
 
; キャスト
 
:*花村紅緒:[[三田寛子]]
 
:*伊集院忍:[[野口五郎]]
 
:*北小路環:[[城戸真亜子]]
 
:*その他:[[久我美子]]、[[小鹿番]]、[[水野晴郎]]、[[笑福亭笑瓶]]、[[南州太郎]]、[[岡本麗]]、[[若村麻由美]]ほか
 
;スタッフ
 
:*脚本:
 
:*演出:福田真治
 
:*プロデューサー:中曽根真弓
 
:*技術協力:[[東通]]
 
:*制作:フジテレビ、[[泉放送制作]]
 
 
=== 2002年版 / 単発番組 ===
 
TBS版。『[[モーニング娘。新春! LOVEストーリーズ]]』の一つとして放送された。
 
 
;キャスト
 
:*花村紅緒:[[石川梨華]]
 
:*伊集院忍:[[沢村一樹]]
 
:*北小路環:[[吉澤ひとみ]]
 
:*桂木ルリ子:[[矢口真里]]
 
:*あおい:[[小川麻琴]]
 
:*かすみ:[[高橋愛]]
 
:*さくら:[[紺野あさ美]]
 
:*すみれ:[[新垣里沙]]
 
:*如月ふみ(伊集院家奥女中):[[根岸季衣]]
 
:*伊集院博文(伯爵、忍の祖父):[[御木本伸介]]
 
:*伊集院蔦子(伯爵夫人、忍の祖母):[[吉行和子]]
 
:*花村正悟(紅緒の父):[[伊武雅刀]]
 
:*その他:[[高橋ひとみ]]、[[宮崎美子]]ほか
 
{{前後番組
 
|放送局=関西テレビ制作
 
|放送枠=土曜18時台前半枠(1979年4月 - 1980年4月)
 
|番組名=宝塚テレビロマン・はいからさんが通る
 
|前番組=ザ・タカラヅカ
 
|次番組=OH!タカラヅカ
 
|2放送局=[[フジテレビジョン|フジテレビ]]
 
|2放送枠=[[月曜ドラマランド]](1985年4月15日)
 
|2前番組=[[いじわるばあさん|意地悪ばあさん<br />まだまだ…マダマダの巻]]
 
|2次番組=[[ホールドアップ!|特別機動少女隊<br />ホールド・アップ!]]|
 
}}
 
 
== 実写映画 ==
 
1987年12月12日に[[東映]]より公開。
 
 
=== スタッフ(実写映画) ===
 
* 企画 - 植田泰治
 
* プロデューサー - 稲生達朗、河瀬光(東映)、河井真也(フジテレビ)
 
* 原作 - 大和和紀
 
* 脚本 - [[西岡琢也]]
 
* 音楽 - [[萩田光雄]]、[[大谷和夫]]
 
* 音楽プロデューサー - 石川光
 
* 音楽事務 - 新井明美
 
* 撮影 - 大町進
 
* 美術 - [[高橋章]]
 
* 照明 - 篠崎豊治
 
* 録音 - 宗方弘好
 
* 編集 - 中野博
 
* 助監督 - 三輪誠之
 
* 進行主任 - 杉崎隆行
 
* 記録 - 高津省子
 
* 撮影効果 - 吉岡健一
 
* 音響効果 - 原尚
 
* 背景 - 植田泰明
 
* 装置 - 開米慶四郎
 
* 装飾 - 小原昭
 
* スタイリスト - 金丸照美(ICA)
 
* 衣裳 - 東京衣裳
 
* ヘアーメイク - アートメイク・トキ、奥村弘子
 
* 刺青 - 霞涼二
 
* 擬斗 - [[岡田勝]]
 
* 監督助手 - 山仲浩充、岡田周一、光石冨士朗
 
* 撮影助手 - 勝倉米明、山本一成、中川克也
 
* 撮影効果助手 - 佐藤信一
 
* 照明助手 - 石丸隆一、矢島俊幸、岡秀雅、石川英行、中島淳司
 
* 録音助手 - 渡辺一夫、佐原聡
 
* 美術助手 - 山崎秀満、[[原田恭明]]
 
* セット付 - 貫井健二
 
* 装飾助手 - 松宮廣之、永野洋、小谷恒義
 
* 音響効果助手 - 須田良三
 
* リーレコ - 岡村昭治
 
* 編集助手 - 椎名信明
 
* ネガ編集 - 橋場恵
 
* スチール - 原田大三郎
 
* 宣伝 - 第四宣伝企画室
 
* 制作宣伝 - 石井薫
 
* 演技事務 - 福岡康裕
 
* 製作進行 - 市山隆治、岡英祐
 
* 現像 - 東映化学
 
* 監督 - 佐藤雅道
 
 
=== 主題歌(実写映画) ===
 
; 「[[はいからさんが通る (南野陽子の曲)|はいからさんが通る]]」
 
: 作詞:小倉めぐみ / 作曲:[[国安わたる]] / 歌:[[南野陽子]]
 
: テレビアニメ版で使用された楽曲とは全く異なる。
 
 
=== 同時上映 ===
 
「[[ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲]]」
 
* 出演:[[仲村トオル]]、[[清水宏次朗]]、[[宮崎萬純|宮崎ますみ]] 、[[柏原芳恵]]、[[五十嵐いづみ]]、[[少女隊]]、[[小沢仁志]]、[[地井武男]]
 
* 監督:[[那須博之]]
 
 
== 関連項目 ==
 
*[[反地球]] - 番外編「はいからさんがこけた」に登場する空想上の地球。
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
 
{{Reflist|group="注"}}
 
=== 出典 ===
 
{{Reflist}}
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://comic-sp.kodansha.co.jp/yamatowaki50th/index.html 大和和紀画業50周年 特設ページ](講談社)
 
* [http://haikarasan.net/ 劇場版アニメ「はいからさんが通る」公式サイト]
 
* {{Twitter|haikara_anime}} - 劇場版アニメ公式アカウント
 
 
{{テレビ朝日系列土曜夜7時台枠のアニメ}}
 
{{講談社漫画賞少女部門}}
 
{{宝塚歌劇団}}
 
{{古橋一浩監督作品}}
 
{{リダイレクトの所属カテゴリ
 
|redirect1= 劇場版 はいからさんが通る
 
|1-1= 2017年のアニメ映画
 
|1-2= 2018年のアニメ映画
 
|1-3= ワーナーブラザースジャパンのアニメ映画
 
|1-4= クロックワークスのアニメ映画
 
|1-5= TOKYO MX製作のアニメ映画
 
}}
 
 
{{DEFAULTSORT:はいからさんかとおる}}
 
{{DEFAULTSORT:はいからさんかとおる}}
 
+
{{テンプレート:20180815sk}}
 
[[Category:大和和紀]]
 
[[Category:大和和紀]]
 
[[Category:漫画作品 は|いからさんかとおる]]
 
[[Category:漫画作品 は|いからさんかとおる]]

2018/10/26/ (金) 06:48時点における最新版

はいからさんが通る』(はいからさんがとおる)


大和和紀による漫画

大正時代を舞台におてんばな女学生を主人公に、シベリア出兵、関東大震災へと至る時代を描くラブ・コメディ。『週刊少女フレンド』1975年第7号~1977年第10号に連載。講談社コミックスフレンド全7巻。

第1回(1977年度)講談社漫画賞 少女部門受賞。1978年にアニメ化、1987年に実写映画化、1979年、1985年、2002年にテレビドラマ化された。




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