アピストグラマ
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アピストグラマ (Apistogramma) は、シクリッドの属の一つ。南アメリカに生息する、いわゆるアメリカン・シクリッドの一群で、観賞用熱帯魚として人気が高い。
特徴
50種類ほどが知られる。シクリッドとしては小型で、大型種でも10cm程度にしかならない。
オスは体側誇示行動(体を大きく、強く見せる行動)としてフィンスプレッディングを行う。これはひれを大きく広げて他のオスを威嚇、またメスに求愛する行動となる。フィンスプレッディングを行う瞬間にオスは色が乗って美しく見え、これが飼育する際の魅力の一つとなる。メスはいつもはオスに追いかけられているが産卵が近くなると体色を婚姻色の黄色に変化させ、オスの求愛に応えるようになる。
卵は木の下や石の下など、発見しにくい物陰に付着する卵を産むケーブスポウナーであるが、なにもなければガラス面にも産卵する。産卵後はメスが卵や稚魚のすぐそばで保護を行い、オスはその周りで外敵の侵入に備える。ただ、単独水槽ではメスはたとえオスであっても卵や稚魚に近づけば追い払い激しいときはオスをつつき殺すことさえある。
主な種類
- アピストグラマ・アガシジィ Apistogramma agassizii (Steindachner, 1875)
- 成魚は8cmほど。アマゾン川流域に生息する。地域変異の個体が美しく、人気がある。
- アピストグラマ・ビタエニアータ A. bitaeniata (Pellegrin, 1936)
- 成魚は8cmほど。古くからポピュラーな人気種で、美しいとされるアピストグラマの一つ。学名は体側に入る2本のラインに由来する。尾びれの上下の端が伸びる「ライヤーテール」が特徴。
- アピストグラマ・カカトゥオイデス A. cacatuoides (Hoedeman,1951)
- 成魚は8cmほど。尾びれや背びれに鮮やかな色彩が乗る改良品種が、ヨーロッパで多く作出されている。特に尾びれと背びれに赤い色の斑点が入る"ダブルレッド"と呼ばれるタイプの人気が高い。
- アピストグラマ・ボレリィ A. borellii (Regan, 1906)
- 成魚は7cmほど。パラグアイ川水系に生息し、カラーバリエーションが豊富。
- アピストグラマ・トリファスキアータ A. trifasciata (Eigenmann et Kennedy, 1903)
- 成魚は6cmほどで小型。金属光沢のある青みがかった体と、とさかのように伸びる背びれが特徴。飼育、繁殖共に難しくない。
- アピストグラマ・カエティ A. caetei (Kullander, 1980)
- 成魚は5cmと小さい。丈夫で飼育が容易な入門種。
- アピストグラマ・ナイスニィ A. nijsseni (Kullander, 1979)
- 成魚は7cmほど。体の後半にパウダーブルーの発色があり、尾びれがオレンジ色で縁取られる。一般的にアピストグラマの雌は地味であるが、本種の場合は黄色の地に黒い斑紋が入り、比較的目立つ体色をしていることから「パンダアピスト」の名でも呼ばれる。かつては学名をそのままローマ字読みした「ニジェッセニー」という名前で知られていた。
- アピストグラマ・エリザベサエ
- アピストグラマ・メンデジィ
- アピストグラマ・パウキスクアミス
- アピストグラマ・ディプロタエニア
- アピストグラマ・グッタータ
- アピストグラマ・ヴィエジタ
- アピストグラマ・マクマステリィ
- アピストグラマ・ツクルイ
- アピストグラマ・ギビケプス
- アピストグラマ・ロートカイル
- アピストグラマ・リオマモレ
- アピストグラマ・イニリダエ
- アピストグラマ・SP.ブライトビンデン