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{{Otheruses|概念や人物を表す画像|}}
 
[[Image:The Wilton Diptych (Right).jpg|thumb|right|220px|白い牡鹿の[[バッジ]]を着けた[[天使]]たちと、イングランド王[[リチャード2世 (イングランド王)|リチャード2世]]の個人的エンブレム(1400年頃の[[ウィルトンの二連祭壇画]]から)]]
 
'''エンブレム'''、'''エムブレム'''({{lang-en-short|emblem}})とは、[[道徳]]的[[真理]]や寓意といった[[概念]]を要約する、あるいは[[王]]・[[聖人]]といった人物を表す、抽象的あるいは具象的な[[画像]]のこと。
 
  
==エンブレムとシンボルの差異==
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'''エンブレム'''、'''エムブレム'''({{lang-en-short|emblem}})
日常会話においては、「エンブレム」という語はしばしば「シンボル」([[象徴]]・[[シンボル]])と同じ意味で使われるが、厳密には両者の間には区別がある。「エンブレム」は、[[観念]]または特定の人や物を表すのに使われる図案を指す。具体的にエンブレムは、[[神性]]・[[部族]]または[[国家]]・[[徳]]または悪徳といった抽象概念を視覚的な用語で具体化させたもので、対象または対象の対応物である。
 
  
エンブレムは身元確認の[[バッジ]]として身につけたりすることもできる。たとえば、使徒[[ヤコブ (ゼベダイの子)|ヤコブ]]のエンブレムは実物または金属製の「[[ホタテガイ]]<!--原文はザルガイになっていました-->の殻」で、ヤコベの聖地[[サンティアゴ・デ・コンポステーラ]]に向かう[[中世]]の[[巡礼]]者たちはそれを帽子や服に縫いつけて、自分たちの目的を明らかにした。中世には多くの[[聖人]]たちに、絵などの画像でその人とわからせるためのエンブレムが与えられていた。[[アレクサンドリアのカタリナ]]には「[[車輪]]」または「[[剣]]」、[[聖アントニウス]]には「豚」または「小さな鐘」がその例である。これらは、とくに美術に描かれる聖人を表す時には'''[[アトリビュート]]'''(象徴物)とも呼ばれた。
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紋章,記章。ドイツ語ではワッペン。学校やスポーツクラブのシンボルマークを刺繍でまとめたもので,ブレザーコート,セーターなどの胸に付けられる。現在では単に装飾として用いられている。
 
 
一方、王や偉人に対しては、一族の[[紋章]]と区別するエンブレムを'''[[:en:Personal device|Personal device]]'''(私的意匠)と呼んだ。その中でももっとも有名なものは、[[フランス王国|フランス]]王[[ルイ14世 (フランス王)|ルイ14世]]の「太陽」、[[フランソワ1世 (フランス王)|フランソワ1世]]の「[[サラマンダー]]([[:en:Salamander (legendary creature)|Salamander]])」、[[イングランド王国|イングランド]]王[[リチャード3世 (イングランド王)|リチャード3世]]の「[[イノシシ]]」などである。
 
{|
 
||[[Image:Dijon fine arts museum mg 1626.jpg|150px|left|thumb|使徒ヤコブとホタテガイ]]
 
||[[Image:Michelangelo_Caravaggio_060.jpg|150px|left|thumb|アレクサンドリアのカタリナと車輪と剣]]
 
||[[Image:Antonius the Great (metal-plate engraving).jpg|144px|left|thumb|聖アントニウスと豚と小さな鐘]]
 
||[[Image:Salamandre de François Ier.jpg|thumb|left|200px|フランソワ1世のサラマンダー([[シャンボール城]])]]
 
|}
 
 
 
[[15世紀]]・[[16世紀]]には、表に肖像画・裏にエンブレムの描かれた大きな[[メダル]]が(最初は[[イタリア]]から)流行になった。それらは友人に、あるいは外交上の贈り物として贈呈された。その最初期かつ良質のものを[[ピサネロ]]は多く作った。
 
 
 
[[Image:Seattle Hempfest 2007 - 120.jpg|thumb|right|240px|アメリカ合衆国の警官(シアトル・ヘンプフェスト、2007年。撮影[[:en:User:Jmabel|Joe Mabel]])]]
 
現代の[[アメリカ合衆国]]では、警官の「バッジ」が(時には個人を識別する番号あるいは名前とともに)個人のメタル・エンブレムと言われている一方で、どの部署に所属しているかを表す、制服に縫いつけた[[刺繍]]の「エンブレム」もある。('''記章''')
 
 
 
他に'''[[国章]]'''('''National emblem''')もある。
 
 
 
一方で「シンボル」は、より具体的な方法で、あるものを別のものに代用する。
 
 
 
以上のことから次のような言い方ができる。
 
*[[キリスト教]]の[[十字架]]は、はりつけのシンボルで、犠牲のエンブレム。
 
*赤い十字は、[[国際赤十字]]のシンボルで、白地に赤い十字の旗は[[人道主義]]精神のエンブレムである。
 
*[[三日月]]形([[:en:Crescent|Crescent]])は、[[月]]のシンボルであり、また[[イスラム教]]のエンブレムでもある。
 
*[[髑髏と骨]]は毒と識別するシンボルであり、骸骨([[:en:Skull (symbolism)|Skull (symbolism)]])ははかない人間の一生のエンブレムである。
 
 
 
===他の述語===
 
*[[トーテム]]は、[[氏族]]の魂を表す動物のエンブレムである。
 
*[[紋章学]]は、[[チャージ (紋章学)|チャージ]]としてのエンブレムを理解する。右前足を上げて歩く姿勢の[[ライオン]]はイングランドのエンブレム、左足1本で立つライオンは[[スコットランド]]のエンブレム、というように。
 
*[[イコン]]は、(元々は宗教的な)1つのイメージを含み、慣習によってそれが標準化した。
 
*[[ロゴタイプ]]、は非人格的かつ世俗的な[[アイコン]]で、普通、企業全体に用いられる。
 
 
 
==建築におけるエンブレム==
 
[[Image:Mer Poissonneuse 01.JPG|thumb|left|200px|魚でいっぱいの海を表した中から[[貝殻]]の[[ディティール]]。[[モザイク]]のエンブレマ([[大理石]]と[[石灰石]])。[[3世紀]]後半。アンティオキア(現[[トルコ]]の[[アンタキヤ]])郊外のDaphne]]
 
[[ローマ人]]たちにとって、「エンブレマ(Emblema;複数形:エンブレマタ、emblemata)」という語は、[[モザイク]]または[[レリーフ]]の中の装飾を意味し、[[15世紀]]以降も[[建築]]のtermini techniciに属していた。概念を表した類像的絵画・彫刻・彫刻は家々に添えられ、銘のように建築上の装飾(ornamenta)に属していた。[[レオン・バッティスタ・アルベルティ]]の『建築論』が出版されてからは、エンブレム(エンブレマ)は[[エジプト]]の[[ヒエログリフ]]に関連づけられ、秘密の類像的な言語と見なされるようになった。そのために、エンブレムは[[古代ギリシア]]・[[古代ローマ|ローマ]]のみならず[[古代エジプト]]まで含めた、[[ルネサンス]]の古代の知識に属した。その証拠に、[[16世紀]]・[[17世紀]][[ローマ]]には多数の[[オベリスク]]が建設された。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
==文学におけるエンブレム==
 
[[Image:Emblemata_Politica-Minor_esca_maioris.jpg|thumb|left|1617年の[[エンブレム・ブック]]から「大が小を食う」政治的エンブレム]]
 
[[1531年]]、[[アウクスブルク]]で最初の[[エンブレム・ブック]]が出版された。[[イタリア]]の[[法学者]][[アンドレーア・アルチャート]]の『[[エンブレマタ]]』である。それから2世紀にわたって、[[ヨーロッパ]]ではエンブレムが流行した。ここでいう「エンブレム」とは<!--以下ドイツ語版から要点だけ差し替えます-->以下の3つから成る。
 
#見出し、銘、[[標語]]
 
#絵、図像
 
#下に、[[エピグラム]]の形式を取る象徴・寓意の解説
 
<!--英語版に戻ります-->このエンブレムは、読者が自らの人生を自己言及的に検討することを意図した。エンブレムの複雑な連想はその知識を、文化的に洗練された見方、16世紀に特徴的な美術運動[[マニエリスム]]に伝えることができた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
==関連書籍==
 
*[[藤代幸一]]『ヨーロッパ・エンブレムの旅』阿部真由美イラスト [[東京書籍]] 1994
 
*[[マリオ・プラーツ]]『綺想主義研究 バロックのエンブレム類典』[[伊藤博明]]訳 [[ありな書房]] 1998
 
*アンドレア・アルチャーティ『エンブレム集』伊藤博明訳 ありな書房 2000
 
*アルブレヒト・シェーネ『エンブレムとバロック演劇』岡部仁,[[小野真紀子]]編訳 ありな書房 2002
 
*カール・ヨーゼフ・ヘルトゲン『英国におけるエンブレムの伝統 ルネサンス視覚文化の一面』川井万里子,松田美作子訳 [[慶應義塾大学出版会]] 2005
 
*伊藤博明『綺想の表象学 エンブレムへの招待』ありな書房 2007
 
*マリオ・プラーツ『フランチェスコ・ピアンタの奇矯な彫刻 エンブレムのバロック的表象』伊藤博明訳 ありな書房 2008
 
*オットー・ウェニウス,ダニエル・ヘインシウス『愛のエンブレム集』伊藤博明訳 ありな書房 エンブレム原典叢書 2009
 
*ピーター・M・デイリー監修『エンブレムの宇宙 西欧図像学の誕生と発展と精華』伊藤博明監訳 ありな書房 2013
 
 
 
==関連項目==
 
*[[国章]](National emblem)・[[エンブレム・ブック]]
 
*[[象徴]]・[[シンボル]]
 
*[[イコン]]・[[アイコン]]・[[図像学]](iconography)
 
*[[ミーム]]
 
*インシグナ(記章、バッジ)[[:en:Insignia|Insignia]]
 
*[[:en:Saint symbology|Saint symbology]]
 
*[[紋章]]・[[ワッペン]]
 
*[[記章]]・[[バッジ]]・[[メダル]]
 
*[[ペットマーク]]
 
*[[オリンピックエンブレム]]
 
 
 
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[[Category:ラテン語からの借用語]]
 
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[[de:Emblem]]
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[[pl:Godło]]
 

2018/10/16/ (火) 22:55時点における最新版

エンブレムエムブレム: emblem

紋章,記章。ドイツ語ではワッペン。学校やスポーツクラブのシンボルマークを刺繍でまとめたもので,ブレザーコート,セーターなどの胸に付けられる。現在では単に装飾として用いられている。



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