オレンジ

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ファイル:OrangeBloss wb.jpg
オレンジの実と花
ファイル:Ambersweet oranges.jpg
オレンジ。内部の様子がよくわかる。
ファイル:Blood oranges.jpg
ブラッドオレンジ

オレンジ(英名: orange、学名: Citrus sinensis)はミカン科ミカン属の常緑小高木、またはその果実のこと。 (syn. C. aurantium)、柑橘類に属する。和名はアマダイダイ(甘橙、甘代々)。オレンジ類はスイートオレンジ、サワーオレンジ、マンダリンオレンジに大別される。

我々の日常生活において単にオレンジというと、非常に多く栽培、流通されているスイートオレンジのネーブルオレンジバレンシアオレンジを指すことが多い。また、英語の orange という単語がよく「みかん」と日本語訳されることが多いが、日本で単に「みかん」というとマンダリンオレンジの近縁である温州みかんを指すことが多く、同じ柑橘属であるが、別の種類である。

なお、オレンジの果実のような暖色オレンジ色という(橙色と区別される事もある)。

概要

原産地はインドアッサム地方。日本に導入されたのは明治時代。現在の主産地はアメリカブラジルスペインイタリアメキシコなど。日本での栽培はネーブルオレンジを除いてそれほど多くなく、国内流通品の大部分はアメリカカリフォルニア産である。

ネーブルオレンジは広島県和歌山県静岡県などで年間6,000トン前後生産されている。

果皮、果肉共にオレンジ色(橙色)で多汁質。適度な甘味・酸味をもち、香り高い。生食用のほか、ジュースの原料として利用され、またカモなどの肉の料理にソースとして用いられる。なお果皮はオレンジピール(オレンジの皮の砂糖漬け)やキュラソーの原料としても使われる。中東では、花弁を蒸留して得られる液体「オレンジフラワーネロリ)ウォーター」を菓子飲み物の香りづけに用いる。

果皮と袋(じょうのう)が密着して離れにくいのが特徴。

成分

主成分として4-6%のショ糖と0.7-1.2%のクエン酸を含む。ビタミンCを40-60mg/100g前後、ビタミンA効力を10-42IU/100g前後含む。遊離アミノ酸として、アスパラギンアスパラギン酸プロリンγ-アミノ酪酸アルギニンなどを多く含む。

品種

スイートオレンジ

スイートオレンジの品種群には、普通オレンジ(common orange)、ネーブルオレンジ(navel orange:臍柑=果実のお尻の部分にへそ〔くぼみ〕のあるオレンジを指す)、ブラッドオレンジ(blood orange)などがあり、普通オレンジとネーブルオレンジの栽培がもっとも多い。ブラッドオレンジの原産地はイタリア。主にジュースの原料となる。その名の通り、真っ赤な色のジュースとなる。

  • 普通オレンジ品種群
    • 早生種
      • ハムリン(hamlin)
      • パーソンブラウン(parson brown)
      • サルスチアーナ(salustiana)
    • 福原 
    • 中生種
      • パインアップル(pinnapple)
      • シャムーティ(shamouti)
    • 晩生種
  • ネーブルオレンジ品種群
    • ワシントン(washington)
    • トムソン(tomson)
    • ナベラーテ(navelate)
    • バイアニーニャ(bihianinha)
    • 鈴木
    • 丹下
    • 清家
    • 福本 など
  • ブラッドオレンジ品種群
    • サンギネロ(sanguinello)
    • タロッコ(tarocco)
    • モロ(moro)
    • マルチーズブラッド(maltese blood)
    • サンギネリ(sanguinelli)
    • ドブレヒナ(doblefina) など

ビターオレンジ

など



流通

バナナやオレンジなどの輸入果実を卸売市場で取引するときの単位は「カートン」と言い、レモンは1カートン88個である。[1]

脚注

  1. 日本経済新聞朝刊 2017年4月26日