「カルノーの定理 (幾何学)」の版間の差分

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[[Image:Carnot theorem2.svg|345px|right|thumb|<math>\begin{align} & {} \qquad DG + DH + DF  \\ & {} = |DG| + |DH|- |DF| \\ & {} = R + r \end{align} </math>]]
 
'''カルノーの定理'''は、[[フランス]]の[[数学者]][[ラザール・カルノー]]に由来する、初等[[平面幾何学]]における[[定理]]である。
 
  
== 定理 ==
+
'''カルノーの定理'''
任意の[[三角形]] ''ABC'' において、[[外接円]]の[[中心]] ''D'' と3辺との符号付き距離の和は、外接円の[[半径]] ''R'' と[[内接円]]の半径 ''r'' の和に等しい。すなわち、右図において、
 
  
:<math>DF + DG + DH = R + r\, </math>
+
与えられた温度をもつ2つの熱源の間で働く熱機関のうち,可逆機関はどんな作業物質のときでもすべて同じ熱効率をもち,不可逆機関の熱効率はすべてこれより小さい。これをカルノーの定理という。 [[S.カルノー]]がこれを提唱したのは,熱力学が完成されるより 30年も前のことであり,のちに R.クラウジウスが[[熱力学第二法則]]から厳密に証明した。理想気体を作業物質とする[[カルノーサイクル]]にカルノーの定理を適用すると,絶対温度が <i>T</i>
 
+
<sub>1</sub> ,<i>T</i> <sub>2</sub>(<i>T</i>
が成立することを主張するものである。ただし、三角形の各辺への[[垂線]] ''DX'' (''X'' = ''F'', ''G'', ''H'') が当該三角形の外側に完全に出てしまう場合に限り、符号付き距離の符号を負にとるものとする。
+
<sub>1</sub>><i>T</i>
 
+
<sub>2</sub>) の2つの熱源の間で働く可逆機関の熱効率は,1-<i>T</i>
== 応用 ==
+
<sub>2</sub>/<i>T</i>
カルノーの定理は、[[三上義夫]][[林鶴一]]によって紹介されたとされる、"[[:en:Japanese theorem for cyclic  polygons|Japanese theorem]]" の証明に使用される。
+
<sub>1</sub> であることが示される。
 
 
== 幾何学におけるもう一つの「カルノーの定理」 ==
 
幾何学において“カルノーの定理”と呼ばれる定理としては、上記のほかに、[[シムソンの定理]]の一般的な場合として、任意の三角形の外接円上の点から、当該三角形の各辺へ同じ向きに同じ角をなす直線を引いたときの3辺との交点が一直線上にあることを主張する定理がある。
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* 上垣渉 (2001): Japanese Theoremの起源と歴史, 三重大学教育学部研究紀要. 自然科学, '''52''', 23-45[http://miuse.mie-u.ac.jp:8080/bitstream/10076/4917/1/AN002341990520005.PDF]
 
* 矢野健太郎 (1981): 『幾何の有名な定理』, 数学ワンポイント双書, 共立出版, ISBN 9784320010765
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[カルノーの定理 (熱力学)]]: ラザール・カルノーの子息である[[ニコラ・レオナール・サディ・カルノー]]の名に因む、熱機関の最大効率に関する定理
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* {{MathWorld|title=Carnot's theorem|urlname=CarnotsTheorem}}
 
* [http://www.cut-the-knot.org/proofs/carnot.shtml Carnot's Theorem] at cut-the-knot
 
* [http://www.cut-the-knot.org/pythagoras/Carnot.shtml Yet another Carnot's Theorem with multiple applications] at cut-the-knot
 
* [http://demonstrations.wolfram.com/CarnotsTheorem/ Carnot's Theorem] by Chris Boucher.  The Wolfram Demonstrations Project
 
  
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{{テンプレート:20180815sk}}
 
{{DEFAULTSORT:かるのお らさある にこら まるくりつと ていり}}
 
{{DEFAULTSORT:かるのお らさある にこら まるくりつと ていり}}
 
[[Category:初等幾何学]]
 
[[Category:初等幾何学]]

2018/10/15/ (月) 06:09時点における最新版

カルノーの定理

与えられた温度をもつ2つの熱源の間で働く熱機関のうち,可逆機関はどんな作業物質のときでもすべて同じ熱効率をもち,不可逆機関の熱効率はすべてこれより小さい。これをカルノーの定理という。 S.カルノーがこれを提唱したのは,熱力学が完成されるより 30年も前のことであり,のちに R.クラウジウスが熱力学第二法則から厳密に証明した。理想気体を作業物質とするカルノーサイクルにカルノーの定理を適用すると,絶対温度が T 1T 2(T 1T 2) の2つの熱源の間で働く可逆機関の熱効率は,1-T 2/T 1 であることが示される。



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