スイス

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正式名称 スイス連邦 Confédération Suisse(フランス語),Schweizerische Eidgenossenschaft(ドイツ語),Confederazione Svizzera(イタリア語)
面積 4万1285km2
人口 808万3000(2013推計)
首都 ベルン

中央ヨーロッパにある国。ドイツオーストリアリヒテンシュタインイタリアフランスに囲まれる。主権をもつ 26の州と准州からなり,連邦は各州から委譲された範囲の権限のみをもつ。立法府は全州議会(上院),国民議会(下院)の二院制(両院制)で,内閣にあたる連邦会議と大統領が行政府。南部にアルプス,北西部にジュラ山脈があって,山地が多く,全面積の 4分の1近くが急斜面,岩石露出地,氷河などの不毛地,4分の1が森林,残りが農牧業の適地である。13世紀初めからハプスブルク家の支配下にあり,1291年ウーリ州シュウィーツ州ウンターワルデン州の 3州が永久同盟を結成し,スイス連邦の起源となった。1648年,三十年戦争終結のウェストファリアの講和神聖ローマ帝国から独立。1874年に連邦共和国となった。住民はおもにアラマンニ族ブルグンド族ランゴバルド族を祖先とするドイツ系,フランス系,イタリア系のスイス人で,ほかに外国籍(半数がイタリア国籍)をもつ居住者が約 160万。ドイツ語(63%。スイス=ドイツ語と総称され,地域により標準ドイツ語と非常に異なる多くの方言),フランス語(18%),イタリア語(9%)を使用する。連邦公用語は以上の 3ヵ国語であるが,ほかにロマンシュ語(0.8%)も国語として認められている。なお州の公用語は各州が自由に決定でき,たとえばチューリヒ州はドイツ語,ジュネーブ州はフランス語,グラウビュンデン州はドイツ語,イタリア語,ロマンシュ語の三つを公用語としている。地域分布をみると,フランス語は西部スイスの数州,イタリア語はティチーノ州のほかグラウビュンデン州の南部,ロマンシュ語はグラウビュンデン州中部-東部で,スイス=ドイツ語は上記以外のスイス中部-北東部で用いられる。宗教はカトリック 41.8%,プロテスタント 33.0%,ユダヤ教 0.2%(2000)。ヨーロッパ有数の工業国で,高度の技術による精密機械,電気機器,時計,化学製品,光学機械,織物などが製造,輸出される。農業は牧畜と酪農が主であるが,ブドウ,穀物などの栽培も,集約的な経営方法により高い生産性を上げている。またヨーロッパの主要観光国の一つとして,観光産業も特に重要。1815年のウィーン会議以来永世中立国であり,ヨーロッパの混乱期にも経済的安定を保ってきたことから,国際金融上も最も重要な位置を占め,国際決済銀行などがある。また国際赤十字(赤十字)などの国際平和機構の本部が置かれ,国際会議や会談の場となることも多い。国際連合には 2002年に加盟。

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