セントビンセント・グレナディーン

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セントビンセント及びグレナディーン諸島
Saint Vincent and the Grenadines
国の標語:Pax et justitia
ラテン語: 平和と正義)
公用語 英語
首都 キングスタウン
最大の都市 キングスタウン

面積

総計 389km2184位
水面積率 極僅か

人口

総計(2008年 109,000人(179位
人口密度 301人/km2
GDP(自国通貨表示)

合計(xxxx年 xxx,xxx東カリブドル(EC$)
GDP (MER)

合計(2008年 11億[1]ドル(171位
GDP (PPP)

合計(2008年6億[1]ドル(169位
1人あたり 10,149ドル
独立

イギリスより1979年10月27日
通貨 東カリブドル(EC$) (XEC)
時間帯 UTC -4(DST:なし)
ISO 3166-1 VC / VCT
ccTLD .vc
国際電話番号 1-784

セントビンセント及びグレナディーン諸島(セントビンセントおよびグレナディーンしょとう)、通称セントビンセント・グレナディーンは、カリブ海小アンティル諸島に位置する火山島のセントビンセント島と珊瑚礁のグレナディーン諸島から成る、イギリス連邦に加盟する英連邦王国の一国たる立憲君主制国家島国であり、北にセントルシア、東にバルバドス、南西にグレナダが存在する。首都はキングスタウン

国名

正式名称は、英語: Saint Vincent and the Grenadines[seɪnt ˈvɪnsənt ænd ðə ɡrɛnəˈdiːnz] セイント・ヴィンセント・アンド・ザ・グレナディーンズ)。

日本語の表記は、セントビンセント及びグレナディーン諸島セントビンセント・グレナディーン、またはSVG

歴史

政治

イギリス連邦内の一国であり、国家元首イギリス国王(女王)である。イギリス国王の代理として総督が置かれているが、象徴的な役割に留まっている。行政権は首相及び内閣の元にある。議会は一院制。選出議員15名、選任議員6名。計21名。

セントビンセント・グレナディーンは米州ボリバル同盟 (ALBA) に加盟しており、また中華民国台湾)を承認している。

軍事

正規の国防軍を持たず、王立セントビンセント・グレナディーン警察隊とセントビンセント・グレナディーン沿岸警備隊があるのみである。

1996年3月、OECS6か国及びバルバドスの7ヵ国の間で域内安全保障システムを設置した。

1984年、ミッチェルが首相に就任した。アメリカ、イギリス、及び東カリブ海諸国による合同軍事演習に不参加の態度を取るなど、独自の路線を歩んでいる。

地方行政区分

6の行政教区からなり、その内、セントビンセント島は5行政教区で、グレナディーン諸島は1行政教区である。

  • シャーロット (Charlotte)
  • セントアンドリュー (Saint Andrew)
  • セントデビッド (Saint David)
  • セントジョージ (Saint George)
  • セントパトリック (Saint Patrick)
  • グレナディーン (Grenadines)

主要都市

地理

ファイル:Saint Vincent and the Grenadines-CIA WFB Map.png
セントビンセント・グレナディーンの地図。

山岳

スフリエール山 - 1979年に噴火した活火山である1,234mのセントビンセント・グレナディーンの最高峰。ついで、リッチモンド山 (1,079m)。

本島の南に連なる、ヤング島ベキア島(ベクエ島)、マスティク島(ムスティーク・マスティーク島)、カヌアン島(カノーアン島)、メイルー島(マイロー・メイロー島)、トバゴ・ケイ島ユニオン島パーム島プティ

セントビンセント島、バリソー島、などからなるグレナディーン諸島がある。

河川

リッチモンド川が流れる。

経済

観光業とバナナ生産が経済の中心。また、セントビンセント島はクズ粉の世界最大の生産国でもある。

漁業も盛んで、グレナディーン諸島では原住民捕鯨の名目で少数の島民がの捕獲をしているが、商業捕鯨は議論中の問題である。

貿易

同国の経済は、特に輸入について国外市場に強く依存している。貿易依存度は55.4%(輸入、2003年)に達する。一方、輸出については10.5%に留まる。このような構造は、輸出3800万ドルに対し、輸入が2.0億ドルに達するためだ。アメリカ合衆国の保養地という位置付けから観光収入が多く(7400万ドル)、外国投資、海外援助と合わせて貿易赤字を補っている。

輸出に占める食料品の比率は7割を超える。次いで1/4を占める工業製品だ。品目別では、バナナ (33.1%)、穀物 (20.7%) が主力。主な輸出相手国は上位から順にイギリス (29.4%)、アメリカ合衆国、バルバドストリニダード・トバゴセントルシアである。イギリス、アメリカ以外の3国はいずれもカリブ海の島国、いわば隣国である。輸入に占める工業製品の割合は65%を超える。次いで食料品である。品目別では、電気機械 (14.1%)、石油製品 (8.7%) が多い。主な輸入相手国はアメリカ合衆国 (41.2%)、トリニダード・トバゴ、イギリス、バルバドス、日本。輸出とは異なりアメリカ一国に集中している。日本との貿易は、輸出2.3万ドル、輸入1800万ドルであり、大幅な赤字である。日本からの最大の輸入品は、輸入額の67.4%を占める船舶。

交通

国内に鉄道はなく、島内の交通は自家用車、バン (Van) と呼ばれるワゴン車を改造した乗り合いバス、またはタクシーのみとなる。バンはごく一部の地域を除く本島の隅々まで走っていて、国民の重要な足となっている。離島への移動には、首都の港から出ているフェリーか、空港から出ている小型機が使用される(下記「飛行機」参照)。

バン
本島のバンは、すべての路線がリトルトーキョー魚市場脇にあるバスターミナルから出ている。本数が少ない路線も存在するが、大体の地域へは頻繁にバンが来ている。バンの運行は基本的に運転手と助手の2人で行われている。空港・首都間:EC$1 首都・インディアンベイ間:EC$1.5(2006年現在)。離島でもそれぞれバンが走っている。
タクシー
決まったデザインの車体はなく、"TAXI" の表示以外は自家用車と違いがない車が用いられている。メーター付きタクシーは一般的ではない。料金の大体の目安は、空港・首都間:EC$15~20、首都・インディアンベイ間:EC$25
フェリー
首都の港から各離島へ国内線のフェリーが出ている。隣のベクエ島へは毎日運航されているベクエ・エクスプレスがある。所要約1時間、往復でEC$25。またバラクーダと呼ばれるフェリーが本島とカヌアン島(片道:EC$20)、マイロー島(同:EC$25)、ユニオン島(同:EC$30)を週2往復している。
飛行機
国内には大小6つの空港があり、本島にあるE.T.ジョシュア国際空港が最大で、リアットカリビアン・スター/サンなどの航空会社が、ハブ空港のあるバルバドストリニダード・トバゴプエルトリコなどへ国際便を出している。また国内の離島へは、SVGエアーマスティーク・エアーウェイズなどが出す国内便がある。

国民

住民は、アフリカ系が66.5%、混血が19.0%、印僑が5.5%、ヨーロッパ系3.5%、その他5.5%。

言語は、公用語英語だが、グレナディーン諸島の一部では、フランス語が混じったパトワと呼ばれるクレオール語が話されている。

宗教は、聖公会が47%、メソジストが28%、ローマ・カトリックが13%、その他にヒンドゥー教セブンスデー・アドベンチスト教会などが信仰されている。

文化

祝祭日

日付 日本語表記 現地語表記 備考
1月1日 元日 New Year's Day
3月14日 National Heroes Day
3月25日 Good Friday
5月1日 Labour Day
5月16日 Whit Monday
カーニバル Vincy Carnival 6月最終金曜から7月第1火曜までの期間
7月第1月曜 カーニバルの月曜 Carnival Monday ジュベ (J'ouvert) と呼ばれる、体中にインクを塗るイベントが早朝にある
7月第1火曜 カーニバルの火曜 Carnival Tuesday カーニバルの最終日 (Mardi Gras)
8月1日 奴隷解放の日 Emancipation Day
10月27日 独立記念日 Indepedence Day
12月25日 クリスマス Christmas Day
12月26日 ボクシング・デー Boxing Day

著名な出身者

脚注

  1. 1.0 1.1 IMF Data and Statistics 2009年7月19日閲覧([1]

参考文献

関連項目

外部リンク

政府
日本政府
観光


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