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{{混同|デジタルツーカー|x1=1996年から1999年まで存在し[[ソフトバンク]]の前身の1つとなった}}
 
[[ファイル:TH-781.jpg|thumb|right|240px|TU-KAの端末例・TH-781 NEC製 1998年]]
 
'''ツーカー''' ('''Tu-Ka''') は、かつて存在した日本の[[電気通信事業者|移動体通信事業者]]であるツーカーセルラーグループ3社およびそれを承継した[[KDDI]]が提供していた[[第2世代移動通信システム]] (2G) サービスである。[[首都圏 (日本)|東京]]、[[中京圏|東海]]、[[京阪神|関西]]の[[三大都市圏]]を中心に、[[1.5GHz帯]]の[[PDC]]方式を利用した移動体通信を提供していた。
 
  
[[2006年]][[6月30日]]をもって新規加入の受付を終了し、同年[[12月31日]]の24:00をもって機種変更用端末の販売も終了(持込機種変更は継続)し、[[2008年]][[3月31日]]の24:00をもってツーカー電話サービスそのものが終了し、14年の歴史に幕を下ろした。ちなみにツーカーの電話契約数はピーク時で4,018,200契約(2001年6月末<ref>[http://www.tca.or.jp/japan/database/daisu/yymm/0106matu.html TCA 事業者別契約数 2001年6月末現在]</ref>)だった。
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'''ツーカー''' ('''Tu-Ka''')
  
== 概要 ==
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携帯電話会社の旧グループ名。または2008年(平成20)3月末までKDDI株式会社によって展開された携帯電話サービスのブランド名(「TU-KA(ツーカー)」)。
[[1992年]]、[[日産自動車]]を母体に、[[第二電電]](以下DDI、現・[[KDDI]])および[[京セラ]]らの共同出資により「'''株式会社ツーカーセルラー東京'''」と「'''株式会社ツーカーセルラー東海'''」が設立された。ブランド名の「ツーカー」は、「気心の知れた人間関係」を意味する『つぅと言えばかぁ』が戦後に砕けて『ツーカー(―の仲)』という言葉になったものを採り入れたものである。
 
  
DDIは[[DDIセルラーグループ]]で携帯電話事業を営んでいたが、関東・東海甲信越は当時別資本の[[日本移動通信|IDO]]との[[ローミング]]による協業体制でサービスが提供されており、同地域にDDI直轄の移動体通信事業者が存在しなかったこともあり経営参画していた。東京・東海のシンボルマークはDDIセルラーと同じ六角形マークで「cellular」を「Tu-Ka」に差し替えたものであった。一方、関西地区はDDIセルラーグループの中核会社となる関西セルラー電話(2000年に株式会社[[Au (携帯電話)|エーユー]]に社名変更し現・KDDI)が存在したことから、日産主体で「'''株式会社[[ツーカーホン関西]]'''」が設立された。
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 1994年4月から日産自動車を主要株主として、ツーカーホン関西、ツーカーセルラー東京、ツーカーセルラー東海の3社は、相次いでサービスをスタートした。設立当時、日産自動車が出資している企業に「ツーカー」という名称が社名に入っており、デジタルツーカー、ツーカーセルラー、ツーカーホンがあった。これらの名称は出資比率によるが、日産の通信業界からの撤退に伴い、ツーカーセルラーとツーカーホンが第二電電(DDI。現KDDI)へ売却。その後2005年3月25日よりKDDIの完全子会社となり、同年10月、KDDIに吸収合併された。またデジタルツーカーは日本テレコム(現ソフトバンクテレコム)へ売却され、J-フォングループ、ボーダフォンを経て現在はソフトバンクモバイルとなっている。
 
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 ツーカーグループの営業エリア(東名阪)以外では、ソフトバンクモバイルの設備を利用した通信インフラ(基盤)となっていたため、同じKDDIグループであるauのインターネット接続サービス「EZweb(イージーウェブ)」を利用しつつ、「スカイメッセージ」のようにソフトバンクモバイルと互換性をもつサービスを提供していた。
[[1994年]]に日本テレコムが出資の中心だった'''デジタルホン'''(その後ジェイフォン、ボーダフォンジャパン、ソフトバンクモバイルを経て現在の[[ソフトバンク]])グループと同時に、当初から[[PDC]]方式による携帯電話第三グループの通信キャリアとして新規参入した。関東・甲信、東海、関西以外の地区に関しては[[郵政省]](現・[[総務省]])の指導により日産と日本テレコムとの合弁出資で'''[[デジタルツーカー]]'''を設立し、全国展開を行った。デジタルツーカーのロゴはデジタルホンのDマークの中にツーカーのロゴ(Tu-Ka)が合わさったものであった。この結果、1996年前後の携帯電話の移動体通信事業者(通信キャリア)は東名阪エリアにおいて四社、東名阪以外は三社となった。
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 TU-KAは「シンプルってうつくしい」というコンセプトを打ち出し、「機能をシンプルに」「デザインをシンプルに」「料金体系をシンプルに」という差別化を図り、若年層をターゲットとするauと、高年齢層をターゲットとするTU-KAとのすみ分けを図りながら事業展開を行っていたが、新規加入者の減少と、ツーカー加入者のauへの契約変更が増加したことを背景として、2006年6月末に新規加入受付けを終了、2008年3月末に携帯電話サービスをすべて終了した。携帯電話契約数192万、EZweb契約数61万(ともに2006年9月累計)。KDDIに吸収合併される前のツーカーの売上高2314億円(2004年度)。ツーカーセルラー東京:資本金60億円、ツーカーセルラー東海:資本金30億円、ツーカーホン関西:資本金60億円(授権資本120億円)(2004年度)であった。
開業当初から1998年ごろまでは市場占有率はデジタルホングループと拮抗していた。ツーカーセルラーグループは日産の資本が入っていたことから、日産の[[自動車ディーラー|ディーラー]]でもツーカー向け携帯電話を扱っていた<ref>資本撤退後もツーカーのステッカーが店内に貼られている販売店もごく一部に存在するが、携帯電話の販売事業は撤退している。</ref>。
 
 
 
1998年10月に業界初の[[プリペイド式携帯電話]]「'''プリケー'''」が、ツーカーホン関西地域を皮切りに市販化した。
 
 
 
1998年後半、設立母体であり大株主であった日産自動車は経営危機状態となり、[[日産リバイバルプラン]]に基づき非中核事業のリストラを行った。ツーカーセルラーグループ各社はDDIに、合弁企業であったデジタルツーカーはデジタルホンの母体である日本テレコムにそれぞれ株式譲渡した。
 
 
 
=== KDDIグループ入り後の事業展開 ===
 
1999年3月後半、DDIが[[cdmaOne]]サービスで提携していた[[日本移動通信|IDO]]との経営統合を想定しツーカーセルラー株の手放しを表明したことと、日産自動車がDDIからツーカーセルラー株を買い取った後にジェイフォンに経営統合させる案を検討していたことから、日産自動車はツーカー3社とデジタルツーカー6社を一括して旧・日本テレコムに株式譲渡する予定だった。しかし同年7月後半、DDIは株式売却価格への不満を理由にしてツーカーセルラー株の手放しを撤回した<ref>1999/08/06 [[日経産業新聞]]</ref>。
 
 
 
1999年10月に、デジタルツーカーの地域会社はジェイフォン(旧デジタルホングループ)に吸収されたことから、ツーカーセルラーグループ3社では全国をカバーせず、営業外区域(旧「デジタルツーカー」区域)においては、2008年3月のサービス終了まで引き続きジェイフォン(後のボーダフォンジャパン→ソフトバンクモバイル、現・[[ソフトバンク]])との[[ローミング]]により全国におけるサービスを維持提供することになった。これにより、ショートメールサービスはジェイフォン側の「[[スカイメール|スカイメッセージ]]」を継続採用し(後身のソフトバンクモバイルと相互送受信可能)、[[携帯電話IP接続サービス]]はジェイフォンのローミングにおいてもIDO・DDIセルラー連合(後のau)と同じ[[EZweb]]を提供するという[[ねじれ]]状態が生じる事になった。なお、後にTU-KA事業を実質的に[[巻き取り (携帯電話)|巻き取る]]ことになるauとは周波数帯・通信方式は終始異なっていた。
 
 
 
占有率においてはデジタルツーカーがジェイフォンに吸収されたこともあり、[[イー・モバイル]](のち[[ワイモバイル]]、現在はソフトバンクに吸収)の新規参入まで[[NTTドコモ]]・[[Au (携帯電話)|au]](KDDI・[[沖縄セルラー電話]]連合)・ジェイフォンに続く加入者数で最下位であった。
 
 
 
2000年に親会社のDDIがIDO・[[ケイディディ|KDD]]と合併し[[KDDI]]<ref>当初は「株式会社ディーディーアイ」の通称。2001年4月より正式社名となる。</ref>となり、<!--当初は[[浜崎あゆみ]]をCMキャラクターに採用し「[[EZweb]]」など共通のサービス展開をアピールした。一方、KDDI([[沖縄セルラー電話]]を含む)の展開する-->2001年に「第3世代携帯電話(3G)」への移行を行わない方針を決定。当時の総務省は3Gの参入事業者は全国で3社のみに制限することとしており、KDDIは3Gを全国でサービス展開しているau携帯電話に一本化することとしたためである。また、将来的に新規参入が出来ることとなっても投資所要額が巨額となることもあって、当面は準備もしないこととした。
 
 
 
2G(PDC)サービスのみの提供を決断してからはローコスト・レガシーデバイスのメリットを追及した事業展開を開始した。2001年春に業界初の2年契約(縛り)の基本料金割引プラン「ツーカーコンボ」の提供、64和音の[[着信メロディ]]が再生できる「funstyle」の発売など、auと比べて高性能ではない機種を取り揃えて廉価な料金で提供するといった棲み分けを図り、より独自性の強いサービスを提供し差別化を模索していた。auを[[流行#イノベーター理論|レイトマジョリティ]]以上の層へ向けたサービスとして構築し、残った[[流行#イノベーター理論|ラガード]]の層をツーカーで獲得する狙いもあった。なお、2年契約の基本料金割引プランはローミング提携先でもあるボーダフォンジャパンが2002年に[[ハッピーボーナス]]を導入し、auも[[MY割]]で追従することになった。
 
 
 
2004年には[[ダウンタウン (お笑いコンビ)|ダウンタウン]]の[[松本人志]]をCMキャラクターに起用し、「'''通話とメールだけ'''のシンプルなケータイ」というコンセプトを打ち出した。さらに「ツーカーシンプル料金シリーズ」として通話・通信料のわかりやすい料金プランや[[骨伝導]]式スピーカー付き携帯電話、説明書がいらないほどのスペックと使いやすさである“ケータイ版[[黒電話]]”こと'''[[ツーカーS]]'''(TK50)といった特色ある端末、サービスを提供してきた。なかでも「ツーカーS」に関しては特に65歳以上の高齢者層(2004年 - 2005年当時)の大きな反響を呼び、ライバルのNTTドコモも同様の機種([[らくらくホンシンプル]](D880SS))で追随し、また、親会社のKDDIは将来のツーカーのauブランドへの統合を想定し、通信方式の違いを除きほぼ同型の機種「[[簡単ケータイS]](A101K)」を発売した<ref>2009年5月をもって販売終了。事実上の後継機種は[[大韓民国|韓]][[パンテック]]社製の[[PT001]]となるものの、こちらも2013年3月をもって販売終了となっている。</ref>。
 
 
 
== KDDIへの吸収合併 ==
 
KDDIがツーカーを同じ移動体通信子会社だった[[PHS]]のDDIポケット(のち[[ウィルコム]]→ワイモバイル)のように他社へ売却するか、本体へ統合するか検討している中で、意思決定の迅速化のため[[2005年]][[3月25日]]付でツーカー3社はKDDIによる[[株式交換]]で完全子会社化された。
 
 
 
完全子会社化後は、携帯電話電話[[番号ポータビリティ]](MNP)導入によりKDDIから他陣営へ顧客流出することの抑止と、ローミング先のボーダフォンジャパン(当時)における将来の3G移行を控え、ツーカー(PDC携帯電話)使用者のau携帯電話への移行により全国サービスの継続を図った。
 
 
 
2005年[[10月1日]]にツーカー3社がKDDIにより吸収合併され、ツーカー携帯電話はau携帯電話に順次移行していくことになり、「''Tu-Ka by KDDI''」(コーポレートイメージカラーは青のCIロゴの入った黄色)というブランド名が与えられ、これに伴い端末の新規開発・基地局の新規設置も打ち切られた。
 
 
 
=== サービス終了 ===
 
合併後の[[2005年]][[10月11日]]より、ツーカー電話の使用中の電話番号をそのまま用いauへ移行する契約変更制度が開始され、auへの巻き取り施策が開始された。ただし、KDDIの予想を超えた手続きの申し込みがあり処理が逼迫したため、手続き提供開始から1週間の同年[[10月18日]]より一時的に受付を中断した。[[11月2日]]より暫定的に受付を再開し、[[11月9日]]に正式に再開した。[[EZweb]]の[[Eメールアドレス]]は、EZweb@mailとEZweb@mail2に限り、[[2006年]]2月20日より引き継ぐことが出来るようになった。
 
 
 
2006年[[3月30日]]にKDDIは同年[[6月30日]]限りでツーカー電話の新規契約を終了すること、将来的にはサービス自体の廃止も視野に入れていることを発表した。ツーカー携帯電話のauへの巻き取りが加速する。
 
 
 
同年[[6月1日]]よりツーカープリペイドサービス(プリケー、プリティ)からauの通常契約へ同じ電話番号で契約変更が可能になった。変更時点でプリdeEZまたはプリdeメールを利用している場合は、Eメールアドレスを引き継げた。また、auぷりペイドへの同番移行も同年11月15日より可能となった。しかしツーカープリペイドサービスの解約後、auプリペイドサービスへ新規契約という形になり、プリdeEZ等は使えなくなった(2007年4月10日以前は登録済みの通話料の引継ぎもできなかった)。
 
 
 
2006年[[6月30日]]でツーカー電話の新規契約受付が終了した。同年[[12月7日]]には[[2008年]][[3月31日]]限りでの電話サービスの終了が発表され、同年[[12月31日]]には機種変更向けのツーカー携帯電話の販売も終了した。
 
 
 
その後、auへの契約変更への巻き取り条件は徐々に改善された。当初はツーカーポイントの機種変更時使用不可かつメールアドレス移行不可、契約変更手数料(2835円)の負担が条件だったが、[[2007年]]1月以降これらはすべて撤廃された。[[2007年]]10月からは解約(MNP転出を含む)の際の定期契約解除料やMNP転出予約手数料の無料化、プリペイドサービスでの登録済み通話料残高の返金(1契約回線につき上限6万円)なども実施された。しかし、指定された無料交換機種の種類や在庫が少ないこと、移行特典が日を追うごとによくなること、その特典も店舗・電話応対者(実際は郵送)・訪問員によってバラツキがあるなどで、スムーズに移行出来ないという混乱も発生した。
 
 
 
[[2008年]][[3月31日]]24:00(JST)ツーカー携帯電話はサービスそのものを終了した。前日の[[3月30日]]時点での残存契約数は約237,800件で、残存契約数のおよそ90%がプリペイド契約(約219,100件)だった。<ref>[http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/39222.html ケータイWatch KDDI 2008年3月31日 ツーカー終了に伴う乗換施策を延長]</ref>なお、一部のサービス店舗はauショップへ転換している。停波後にはツーカー端末を使った通信や通話は行えなくなり、契約も強制的に解除される。auへの移行やMNPを利用したau以外の他キャリアへの移行などの契約変更は4月以降も継続することとなったが、MNPを利用したau以外の他キャリアへの契約変更は2008年6月30日をもって終了し、auへの番号・ポイントの移行も同年[[9月30日]]をもって終了した。
 
 
 
ツーカーサービス終了後、KDDIが有する1.5GHzの周波数帯域は3G携帯電話サービスの逼迫緩和用として転用することを総務省が明らかにしている。<ref>[http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/keitai_syuuha/061214_1.html 携帯電話等周波数有効利用方策委員会(第23回)]</ref>。その後、一部の基地局設備跡地は2009年以降、[[UQコミュニケーションズ]]の[[モバイルWiMAX]]、もしくはauの4G[[Long Term Evolution|LTE]]の基地局設備設置スペースへ転用されている。
 
 
 
なお、ツーカーグループ営業エリア外での旧「デジタルツーカー」営業エリアへのローミングはソフトバンクモバイルが継続していたため、停波後も2010年3月31日の[[SoftBank 6-2|ソフトバンク2G携帯電話サービス]]終了までは旧「デジタルツーカー」区域にツーカー携帯電話を持ち込むと、通話は不能ではあるもののアンテナピクトが表示されていた。
 
 
 
== オリジナルコンテンツ ==
 
; funstyle
 
: 2001年6月発売のfunstyle TK11で始まった音楽配信サービス。「音楽配信」と称しているが、前後して商用化した[[ウィルコム|feel H"]]のSound Market・ドコモの[[m-stage|M-Stage music]]、後の[[着うたフル]]のように[[音声圧縮]]による音声ファイルを配信するのではなく、[[着信メロディ]]と同じく[[MIDI]]データであり、編集機能により楽曲の一部を切り取り[[着信メロディ]]としての利用も可能である。特徴として内蔵チップの[[MIDIシーケンサー]]が最大14パート・64和音迄の演奏が可能で黎明期の[[通信カラオケ]]と肩を並べるスペックであり、着信メロディとしては開始当時最高の性能であった。楽曲データのダウンロード機能を利用した同キャリアの[[カラオケ]]専門サイトも存在していた。
 
; 朝刊サービス・夕刊ツーカー
 
: 朝刊サービスは、[[読売新聞]]と[[報知新聞]]が提供した52種類のニュースジャンルと16種類のジャンルからユーザーが好みのものを選ぶもので、朝6時に配信されていた[[メールマガジン]]。夕刊ツーカーは[[夕刊紙]]感覚で週3回(月・水・金)配信されていたメールマガジン。夕刊ツーカーに関しては[[伊集院光]]が編集長として毎回コラムを執筆していた。朝刊サービスは2004年10月15日、夕刊ツーカーは2001年10月31日開始。共に2006年9月29日終了。
 
; ホームページ広場
 
: 2002年6月27日に始まった簡単に携帯上でホームページを作成できるサービス。1MBのスペースが用意され、カメラ付ケータイで撮った写真をサイト上にアップロードすることも可能だった。[[電子掲示板|掲示板]]やページの解説や更新を案内する招待状システムが搭載されていた<ref>[http://www.kddi.com/tu-ka/tokai/news/release/back-2004/134.html 「ホームページ広場」サービス開始について」] ツーカー東海2002年6月24日付プレスリリース</ref>。2006年8月31日新規受け付け終了。同年9月29日サービス終了。
 
; Tu-Ka Messenger
 
: TT21に搭載された。状態を知りたい「友達」を30人までリストに登録でき、そのうち6人までの状態をリアルタイムに知ることができる。
 
チャットでのメッセージ交換も可能。
 
以後他社携帯等でも利用が出来るようになった。
 
; スカイメールトリプル
 
: 通常のスカイメッセージの文字数を3倍送ることが出来た。
 
 
 
== 事業開始時期 ==
 
旧ツーカーグループ
 
* 1994年4月 - ツーカーホン関西
 
* 1994年6月 - ツーカーセルラー東京
 
* 1994年7月 - ツーカーセルラー東海
 
旧デジタルツーカーグループ(後にJ-PHONE、Vodafone、ソフトバンクモバイルを経て現在はソフトバンク)
 
* 1996年1月 - デジタルツーカー九州
 
* 1996年5月 - デジタルツーカー中国
 
* 1996年12月 - デジタルツーカー東北、デジタルツーカー北海道
 
* 1997年1月 - デジタルツーカー北陸
 
* 1997年2月 - デジタルツーカー四国
 
 
 
== サービス終了時点での営業地域 ==
 
* ツーカー東京(旧ツーカーセルラー東京)
 
** [[群馬県]]、[[栃木県]]、[[茨城県]]、[[埼玉県]]、[[東京都]]、[[千葉県]]、[[神奈川県]]、[[山梨県]]、[[長野県]]
 
* ツーカー東海(旧ツーカーセルラー東海)
 
** [[静岡県]]、[[愛知県]]、[[三重県]]、[[岐阜県]]
 
* ツーカー関西(旧ツーカーホン関西)
 
** [[滋賀県]]、[[京都府]]、[[大阪府]]、[[兵庫県]]、[[奈良県]]、[[和歌山県]]
 
 
 
== 端末 ==
 
主に、京セラ・[[三洋電機]](大阪、携帯電話事業のみ後に京セラへ譲渡)・[[東芝]](携帯電話事業は後に[[富士通]]と合弁し現在の[[富士通モバイルコミュニケーションズ]]に至る)の三社が端末を納入してきた(かつての納入会社としては[[ソニー]]・[[三菱電機]]・[[ケンウッド]]・[[日本電気|NEC]]・[[富士通]]・[[モトローラ]]・松下通信工業(現:[[パナソニック モバイルコミュニケーションズ]])が挙げられる)。
 
 
 
{{右|center|<gallery>
 
ファイル:TT02.jpg|TU-KAの端末例・TT02 東芝製 2000年
 
ファイル:TS-01 s.jpg|TU-KAの端末例・TS-01 三洋製 1999年
 
</gallery>}}
 
 
 
'''2003年以降に発売された機種'''
 
* [[京セラ]]
 
** TK31
 
** [[TK40]]
 
** TK41
 
** [[ツーカーS]](TK50)
 
** [[TK51]](同機がツーカーの最終機種(2005年8月発売))
 
* [[東芝]]
 
** TT31
 
** TT32
 
** [[TT41]]
 
** [[TT51]]
 
* [[三洋電機]]
 
** TS31
 
** TS41
 
 
 
'''型番ルール'''
 
{{右|center|<gallery>
 
ファイル:TH-671 d.jpg|TU-KAの端末例・TH-671 富士通製 1997年
 
ファイル:TH291.jpg|TU-KAの端末例・TH291 SONY製 1999年
 
</gallery>}}
 
{{右|center|<gallery>
 
ファイル:TH271.jpg|TU-KAの端末例・[[TH371]] 東芝製 1997年
 
ファイル:TH-391.jpg|TU-KAの端末例・TH-391 東芝製 1999年
 
</gallery>}}
 
 
 
1999年11月以降に発売された端末では最初にツーカーのT、次に製造メーカーの頭文字が付き、二桁の数字で発売年とメーカーがその年内に何番目に発売した端末であるかを表す。たとえば、'''2001年'''に'''京セラ'''が'''2番目'''に発売した端末は、'''[[TK12]]'''となる。ただし、[[TT01]](1999年11月発売、新ルール適用第1号)・TS41(発売時期:2003.12)のように、12月に発売される端末は、翌年に分類されることもある。また、TK40のような付番例もある。
 
 
 
なお、新ルール適用の時点で京セラ・東芝・三洋以外のメーカーはほとんどツーカー向け端末から撤退しており、三菱電機は[[TD11]]、松下通信工業は[[TP11]](いずれも2001年)が最後となった。
 
 
 
'''過去の型番'''
 
* 東京・東海エリアでは、'''THxxx'''という3桁の型番が使われていた(一部は、'''THZxx'''の型番)。1桁目は製造したメーカーを、後の2桁は発売した順番を示していた(THZxx型番の場合は、1桁目が製造メーカー、2桁目がTHxxx型番のの2桁目に相当する世代の数字が割当たっていた)。
 
** 0 松下通信工業(現・[[パナソニック モバイルコミュニケーションズ]])
 
** 1 [[京セラ]]
 
** 2 [[ソニー]](現・[[ソニーモバイルコミュニケーションズ]])
 
** 3 [[東芝]]
 
** 4 [[三菱電機]]
 
** 5 [[モトローラ]]
 
** 6 [[富士通]]
 
** 7 [[日本電気|NEC]](現・[[NECモバイルコミュニケーションズ]])
 
** 8 [[三洋電機]]
 
** 9 [[ケンウッド]]
 
 
 
== 以前、CMに出演したタレント ==
 
* [[松本人志]]([[ダウンタウン (お笑いコンビ)|ダウンタウン]])
 
* [[小林桂樹]]&[[藤岡琢也]]
 
* [[TIM (お笑いコンビ)|TIM]]
 
* [[浜崎あゆみ]]
 
*: 当初はツーカーセルラー東京・東海のみ(ツーカーホン関西で[[安室奈美恵]]を起用していたため)。
 
* [[桜井裕美]]
 
*: [[ソフトバンクモバイル]]のカタログ広告に登場していた。
 
* [[観月ありさ]]
 
*: 当初はツーカーホン関西限定で[[ハリソン・フォード]]と共演。
 
* [[大土井裕二]]
 
 
 
=== ツーカーセルラー東京のみ ===
 
* [[細川俊之]] & [[いしだ壱成]]
 
* [[本木雅弘]] & [[大浦龍宇一]] & 山口忍 & 原秀樹
 
*: 「ツーカーズ」という4人組バンドの設定で出演。ツーカーズについては[[ジャニーズ関連OBユニット#ツーカーズ]]を参照のこと。
 
*: 本木は後にツーカーホン関西のCMにも別の役柄で出演。
 
 
 
=== ツーカーセルラー東海のみ ===
 
* [[田中律子]]
 
* YANAGIYA-V&[[Mr.No1se]]
 
* [[坂下千里子]]
 
* [[中山エミリ]]
 
 
 
=== ツーカーホン関西のみ ===
 
* [[ハリソン・フォード]]
 
* [[ジャネット・ジャクソン]]
 
* [[PUFFY]]
 
* [[キダ・タロー]]
 
* [[安室奈美恵]]
 
* [[よゐこ]]
 
* [[夏帆]]([[プリケー]])
 
* [[観月ありさ]]&[[ブラッド・ピット]] - 観月ありさは当初はツーカーホン関西限定。のちにツーカーセルラー東京のCMに出演。ブラッド・ピットは後に[[ソフトバンク|ソフトバンクモバイル]]のイメージキャラクターとなる。
 
 
 
== 脚注 ==
 
<references />
 
{{au}}
 
{{KDDI}}
 
{{かつて存在した日本の携帯電話事業者}}
 
  
 +
{{テンプレート:20180815sk}}
 
{{DEFAULTSORT:つか}}
 
{{DEFAULTSORT:つか}}
 
[[Category:日本の携帯電話事業者|廃つか]]
 
[[Category:日本の携帯電話事業者|廃つか]]

2019/5/1/ (水) 18:09時点における最新版

ツーカー (Tu-Ka)

携帯電話会社の旧グループ名。または2008年(平成20)3月末までKDDI株式会社によって展開された携帯電話サービスのブランド名(「TU-KA(ツーカー)」)。

 1994年4月から日産自動車を主要株主として、ツーカーホン関西、ツーカーセルラー東京、ツーカーセルラー東海の3社は、相次いでサービスをスタートした。設立当時、日産自動車が出資している企業に「ツーカー」という名称が社名に入っており、デジタルツーカー、ツーカーセルラー、ツーカーホンがあった。これらの名称は出資比率によるが、日産の通信業界からの撤退に伴い、ツーカーセルラーとツーカーホンが第二電電(DDI。現KDDI)へ売却。その後2005年3月25日よりKDDIの完全子会社となり、同年10月、KDDIに吸収合併された。またデジタルツーカーは日本テレコム(現ソフトバンクテレコム)へ売却され、J-フォングループ、ボーダフォンを経て現在はソフトバンクモバイルとなっている。  ツーカーグループの営業エリア(東名阪)以外では、ソフトバンクモバイルの設備を利用した通信インフラ(基盤)となっていたため、同じKDDIグループであるauのインターネット接続サービス「EZweb(イージーウェブ)」を利用しつつ、「スカイメッセージ」のようにソフトバンクモバイルと互換性をもつサービスを提供していた。

 TU-KAは「シンプルってうつくしい」というコンセプトを打ち出し、「機能をシンプルに」「デザインをシンプルに」「料金体系をシンプルに」という差別化を図り、若年層をターゲットとするauと、高年齢層をターゲットとするTU-KAとのすみ分けを図りながら事業展開を行っていたが、新規加入者の減少と、ツーカー加入者のauへの契約変更が増加したことを背景として、2006年6月末に新規加入受付けを終了、2008年3月末に携帯電話サービスをすべて終了した。携帯電話契約数192万、EZweb契約数61万(ともに2006年9月累計)。KDDIに吸収合併される前のツーカーの売上高2314億円(2004年度)。ツーカーセルラー東京:資本金60億円、ツーカーセルラー東海:資本金30億円、ツーカーホン関西:資本金60億円(授権資本120億円)(2004年度)であった。



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