「バス代行」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2014年10月|ソートキー=バス}}
 
[[ファイル:Kanachu-LED-JR-Daikou.jpg|thumb|250px|right|代行バスの表示例]]
 
'''バス代行'''(バスだいこう)とは、[[日本]]において[[鉄道]]がなんらかの事情でその輸送機能を途絶された場合に、[[バス (交通機関)|バス]]により輸送を代行することをいう。
 
  
その輸送の任に当たるバスを、「'''代行バス'''」あるいは「'''代替バス'''」と呼ぶことがある。
 
 
一般的に沿線の[[日本のバス#事業者|バス事業者]]が担当することになっている<ref group="注">ただし、代行距離が比較的長距離となる場合においては沿線の路線バス会社がすべて担当することは少なく、ほとんどの場合は当該区間を営業エリアとして申請登録している貸切バス会社が担当する例が多い</ref>。[[JRバス]]各社は主要業務の一つにこの列車代行輸送がある。車庫が鉄道路線とかなり離れていても代行する場合があるのは、このためである。JRバス、[[鉄道事業者]]系列のバス事業者、鉄道事業者と代行輸送契約しているバス事業者が所有する車両の[[方向幕]]には「列車代行」の表示が用意されている<ref group="注">貸切バス会社が運行を行う場合はサボなどで列車代行であることを示している。</ref>。
 
 
このほか、歩道の通行止めにより車道への迂回が必要な場合にも、代行バスが運行されることがある。
 
 
== バス代行を行うケース ==
 
[[ファイル:Nohibus Furukawa 05a8037.jpg|thumb|200px|right|<small>[[濃飛乗合自動車]](濃飛バス)が運行した[[高山本線]]不通区間の列車代行バス、[[飛騨古川駅|飛騨古川]]発[[猪谷駅|猪谷]]行(2005年9月9日)</small>]]
 
[[ファイル:JR bus chugoku tuyama daikou.jpg|thumb|200px|right|<small>[[中国ジェイアールバス|中国JRバス]]が運行した[[津山線]]不通区間の列車代行バス。[[金川駅]]にて(2006年11月25日)</small>]]
 
[[ファイル:TokeiBus0021.JPG|thumb|200px|right|[[新潟県中越沖地震|中越沖地震]]による代行バス([[東頸バス]])]]
 
[[ファイル:Urashuku-stn-train and bus.jpg|thumb|200px|right|<small>[[ジェイアールバス東北|JRバス東北]]が運行した[[東日本大震災]]による[[石巻線]]不通区間の列車代行バス。[[浦宿駅]]にて(2013年4月1日)</small>]]
 
 
鉄道輸送の途絶によるバス代行の発生には、一般的に次の事情が考えられる。
 
* 鉄道が[[災害]]や[[鉄道事故|事故]]などにより不通になった場合<ref group="注">このケースでは、不通区間の距離や時間帯及び乗客数によっては、バスではなく、タクシーによる代行輸送を行うケースもある。</ref>。
 
* 大規模工事などにより鉄道路線の営業が休止される場合。
 
* 経営状態の悪化により鉄道路線の営業が休止される場合。
 
* 鉄道廃止による代替交通機関を確保する場合。
 
 
=== 災害や事故などによる鉄道の不通 ===
 
災害や事故、[[不発弾処理 (自衛隊)|不発弾処理]]など不測の事態の発生により列車の運行が不可能になった場合、その区間で代行バスが運行されることがある。鉄道が不通になった場合、その区間を経由・発着する切符はすべて発売が中止<ref group="注">区間限定で運行再開となった場合などにおいて、事前予約などで発券済みの普通席の指定券は一度無効扱いとなり通常は自由席として開放されるほか、[[グリーン車]]に関しては事前発券した場合は状況により有効の場合もある。状況や鉄道会社によって異なるため、細部は駅窓口などで確認が必要。</ref>されるが、代行バスが運行されるようになった場合には切符の発売が再開される。この場合代行バス輸送はあくまで鉄道輸送の臨時代替とみなされ、[[運賃]]・料金は鉄道と同様に計算される。JRの場合、[[特別急行列車|特急列車]]の代行バスに乗車するには[[特別急行券|特急券]]が必要である<ref group="注">ただし、事故の代行バスの場合は現場も混乱していることから基本的に改札や運賃計算はその場で行うことは無く、到着駅などで精算される例が多いほか、大幅遅延の処理は別途1年以内を基準とする期間内に最寄りの駅で処理されるよう手配される。また、特急列車の代行バスで全行程の所要時間が2時間を超える場合、特急乗車券の払い戻し条件である2時間の遅れが最初から見込まれるなどの事情から、普通乗車券のみで目的地まで輸送する例もある</ref>。[[急行列車]]の場合も同様である。
 
 
[[1998年]]([[平成]]10年)の水害による[[四国旅客鉄道]](JR四国)[[土讃線]][[大杉駅]] - [[高知駅]]間長期不通時の例では、不通区間の所要時間が[[高知自動車道]]を経由する代行バスの方が短く列車と同一[[ダイヤグラム|ダイヤ]]での運行が可能だったため、大杉駅止まりの特急列車と高知駅で接続する[[宿毛駅]]方面の特急列車は代行バスを挟んで同一の列車とみなされ、通しの特急券が発行された。一方で[[土佐山田駅]]・[[後免駅]]方面は代行バス経路が鉄道と異なるため、高知駅で接続する別の代行バス([[土佐電気鉄道]](現在の[[とさでん交通]])と共同の代行バス)に乗り換えとなった。
 
 
[[2000年]](平成12年)の[[有珠山]]噴火の際、不通となった[[室蘭本線]]を迂回する形で[[札幌駅]]方面と[[函館駅]]方面を結ぶ特急列車や[[貨物列車]]が[[函館本線]]で運転された。函館本線のうち[[長万部駅]] - [[小樽駅]]間では[[線路容量]]の不足を補うために迂回の特急や貨物列車を優先し、[[普通列車]]はバス代行輸送で対応したことがあったほか、室蘭本線の普通列車なども代行バスでの運行がされている。
 
 
[[2001年]](平成13年)に[[京福電鉄越前本線列車衝突事故|列車衝突事故]]で[[京福電気鉄道]]の[[福井県]]の路線(現・[[えちぜん鉄道]])をバス代行にした時には、[[観光バス]]などを代行バスに使用したことがある。
 
 
[[2005年]](平成17年)[[4月25日]]に発生した[[福知山線]](JR宝塚線)[[JR福知山線脱線事故|脱線事故]]では、[[阪急バス]]の[[尼崎駅 (JR西日本)|尼崎駅(JR尼崎)]] - [[川西能勢口駅]]間の路線では、通常1時間に片道1本から2本の運行のところ、他営業所の応援により増発する対応がされた。深夜帯における代行輸送は[[大阪駅]] - [[宝塚駅]]間の直通バスが[[西日本ジェイアールバス|西日本JRバス]]、[[JR東西線]]対応で尼崎駅 - 宝塚駅間の各駅停車バスをエリア外の[[神姫バス]]・[[山陽バス|山陽電気鉄道および神戸山陽バス]]が担当した。
 
 
[[2009年]](平成21年)の[[平成21年台風第18号|台風18号]]によって大きな被害を受けた[[名松線]]では[[家城駅]] - [[伊勢奥津駅]]間が6年半もの間バス代行となっていたが、[[2016年]](平成28年)[[3月26日]]に復旧したためバス代行を終了している。また、2010年(平成22年)[[7月12日]]からの大雨により、[[呉線]][[竹原駅]] - [[安浦駅]]間と[[美祢線]]全線が被害を受けバス代行となったが、呉線は同年11月1日に復旧し美祢線も[[2011年]](平成23年)[[9月26日]]に全線が復旧したことでバス代行は終了している。
 
 
[[2017年]](平成29年)には、[[飯山市]]内の井出川山腹崩落の影響で避難指示が発令され、[[飯山線]]の[[戸狩野沢温泉駅]] - [[森宮野原駅]]間が長期の不通となった。当初は二次災害を懸念してバス代行は行わなかったが、避難指示が解除された結果、6月5日からバス代行を行うこととなった<ref>[http://www.jrniigata.co.jp/top/170602.pdf 「飯山市照岡 井出川流域で発生した山腹崩落」に伴う飯山線の運転見合わせ及びバス代行について] JR東日本新潟支社 2017年6月2日</ref>。
 
 
同年7月の[[平成29年7月九州北部豪雨]]では[[久大本線]]光岡駅 - 日田駅間の[[花月川]]に架かる鉄橋が流失し、2018年7月13日まで同区間でバス代行輸送を行った。<ref name="milt20170706">{{PDFlink|1=[http://www.mlit.go.jp/common/001192370.pdf#page=26 6月30日からの梅雨前線に伴う大雨及び台風第3号による被害状況等について(第7報) ]}} - 国土交通省 災害情報、2017年7月6日 12:00現在</ref><ref name="jrkyuushu20170711">{{PDFlink|[http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/07/11/170711higai.pdf 7 月 5 日からの大雨による日田彦山線・久大本線の被災状況について]}} - 九州旅客鉄道株式会社(2017年7月11日)</ref>。また、日田彦山線も同時に[[添田駅]] - [[夜明駅]]間が不通となり、バス代行輸送を行っている。
 
 
2011年(平成23年)[[3月11日]]の[[東北地方太平洋沖地震]]([[東日本大震災]])・[[福島第一原子力発電所事故]]で運休している太平洋沿岸の路線でも、バス代行輸送が実施されている。[[2017年]](平成29年)[[10月21日]]現在でもバス代行輸送が実施されている区間は以下のとおり<ref>[http://www.jrmito.com/eq/index.html JR東日本水戸支社 東日本大震災による列車影響と運転見込みについて]</ref>。
 
* [[常磐線]]<ref group="注">列車の不通区間は富岡駅 - 浪江駅間。</ref>:[[富岡駅]] - [[浪江駅]]→[[小高駅]]→[[原ノ町駅]]間(この一部は帰還困難区域のため記載以外の駅には停車せず通過扱い)
 
<!--只見線は震災による代行バスではないので記載しないこと-->
 
** ※[[山田線]]([[宮古駅]] - [[釜石駅]]間)は一般路線バスへの振替輸送。[[大船渡線]]([[気仙沼駅]] - [[盛駅]]間)と[[気仙沼線]]([[柳津駅 (宮城県)|柳津駅]] - 気仙沼駅間)は当初通常のバスで振替輸送が行われていたが[[バス・ラピッド・トランジット|BRT]]に移行し、そちらで事実上のバス代行が行われている。
 
 
==== 阪神・淡路大震災時の事例 ====
 
<!-- 節名称変更時は注意:他記事からのリンク有り -->
 
大規模なバス代行輸送としては、[[1995年]](平成7年)[[1月17日]]の[[兵庫県南部地震]]([[阪神・淡路大震災]])発生に伴う鉄道不通区間の鉄道代替バスの運行があげられる。震災発生当日から阪急電鉄や[[神戸電鉄]]が一部の区間で鉄道代替バスの運行を開始したが、当時[[阪神|阪神間]]の不通区間の東端であった[[西宮市]]内と[[神戸市]]内の[[ターミナル駅|ターミナル]]とを結ぶ路線では、路面を含む道路設備の多くが被災した影響もあり、JR西日本、阪急電鉄、阪神電気鉄道の各社とも、震災発生から約1週間後(1月23日)の[[国道2号]]の開通を待っての運行開始とした。
 
 
阪急電鉄は阪急バスと[[阪急観光バス]]を基本にした代行輸送、阪神電気鉄道は阪神電鉄バスと名古屋阪神観光バス(現・[[大阪バス#名古屋バス株式会社|名古屋バス]])を基本にした代行輸送体制を取り、JR西日本は主に西日本JRバス、[[九州旅客鉄道]](JR九州)自動車事業部(現・[[JR九州バス]])、神姫バスの3社を基本に、震災によって[[観光バス|貸切バス]]需要が枯渇したことから観光バス会社を加えた輸送体勢であった<ref group="注">座席は豪華であったが、乗降口が前部1か所のみであるため、鉄道駅に相当する停留所に到着する度、乗客の乗降に多くの時間を要するなど不評であった。</ref>。
 
 
西宮市内から神戸市内までは、いずれの鉄道路線でも本来15 - 20分程度、国道2号を利用したバス路線でも本来50 - 60分程度の所要時間という距離関係であるが、震災直後は停滞とも言える[[渋滞|大渋滞]]が発生した<ref group="注">被災により車両の通行ルートが限定される中、緊急車両・復興支援用車両・物資輸送車両に加え、親戚や知人を心配して駆けつけた一般車両が殺到したことにより慢性的な大渋滞が発生した。</ref>影響もあり、代替バスでは片道が軒並み3時間以上かかる状況であった。このため、各社の代替バス運行開始から数日後(1月28日)には、国道2号と[[国道43号]]の各一車線を[[阪神・淡路大震災#道路|緊急車両・代替バス専用車線]]とする緊急対応が取られた。JR西日本はこれを利用して[[芦屋駅 (JR西日本)|芦屋駅]] - [[三ノ宮駅]]間の「直行バス」の路線を設定、あわせて[[山手幹線 (兵庫県)|山手幹線]]と国道2号を路線とする各駅停車便([[シャトルバス]])を運行し、既存の[[鉄道駅]]近くの仮設[[バス停留所]]で乗降扱いをした。いずれの会社も車内での運賃収受を行わず、停留所に配置された鉄道事業者の社員が運賃収受を行った<ref group="注">運行開始当初、[[三宮]]の降車場(国道2号 新生田川橋交差点付近)では、JR・阪急・阪神の社員がバス到着時にいずれの会社のバスであっても運賃収受、定期券確認、回数券回収を行うなど、混乱回避のための協力がみられた。</ref><ref group="注">代行輸送区間の変更やその後のシステム簡略化に伴い、小型の[[ごみ箱|ゴミ箱]]を流用した簡易[[運賃箱]]をバス車内に設置したケースもある。</ref>。
 
 
また、[[山陽新幹線]]も被災し[[高架橋]]が落下するなどしたため、[[中国自動車道]]・[[播但連絡道路]]経由とする[[新大阪駅]] - [[姫路駅]]間の鉄道代替バスが西日本JRバスと神姫バスの2社を基本に運行されたが、中国道[[宝塚インターチェンジ|宝塚IC]] - [[西宮北インターチェンジ|西宮北IC]]間が大渋滞となり<ref group="注">[[宝塚東・宝塚西トンネル]]を[[ボトルネック#交通や河川|ボトルネック]]とする渋滞が慢性的に発生する区間でもある。</ref>、運行翌日からは[[三田駅 (兵庫県)|三田駅]]⇔姫路間に区間変更され、新大阪駅 - 三田駅間は福知山線(JR宝塚線)を用いる代行ルートとなった。この代行期間中は西日本JRバスの車両が[[神姫バス三田営業所]]・姫路営業所に配置されていた。
 
 
鉄道復旧に伴い、バスでの輸送区間は次第に縮小され、震災による鉄道代替バスの運行は同年8月22日までにすべて終了している。
 
 
(※ [[#外部リンク|外部リンク]]の平成7年度 運輸白書 第1章第2節も参照のこと)
 
 
=== 大規模工事による鉄道営業の中止 ===
 
[[ファイル:JRbuskanto H648-87431 mitoline-daiko.jpg|thumb|200px|right|[[ジェイアールバス関東|JRバス関東]]が運行した[[水戸線]]リフレッシュ工事区間の列車代行バス。[[岩瀬駅]]付近にて(2002年2月5日)]]
 
[[ファイル:Tokyubus M346 yokosuka-line bustitution.jpg|thumb|200px|right|[[東急バス]]が運行した[[横須賀線]][[武蔵小杉駅]]新設工事に伴う[[西大井駅]]代行バス。西大井駅は運休区間にあるが、このときは並行する[[京浜東北線]][[大井町駅]]から代行連絡バスを運行した。大井町駅にて(2009年9月12日)]]
 
[[ファイル:ressyadaikou-asahikawa-sapporo.JPG|thumb|200px|right|[[ジェイ・アール北海道バス]]が運行した[[函館本線]][[旭川駅]]の高架工事に伴う代行バス、旭川駅にて(2010年10月9日)]]
 
主に地上設備の改良工事で当該区間に列車を運行させることができない場合に計画的に行われる。並行する他の鉄道・バス事業者への[[振替輸送]]を併せて行うことが多い。
 
; ミニ新幹線化
 
: [[東日本旅客鉄道]](JR東日本)[[田沢湖線]]を[[東北新幹線]]と直通させるために[[標準軌]]に[[改軌]]する際、同線は長期にわたり運行を休止した。その際補完としてバスによる輸送を行った。この輸送は、[[大曲駅 (秋田県)|大曲駅]] - [[盛岡駅]]間の直通便を[[ジェイアールバス東北|JRバス東北]]が、その他区間便を[[秋田県]]側(大曲駅 - [[田沢湖駅]]間)は[[羽後交通]]、[[岩手県]]側(田沢湖駅 - 盛岡駅間)は[[国際興業]]系列の[[岩手観光バス]](のちに[[岩手県交通]]に合併)、および[[岩手県北自動車]]が請け負った。[[お盆]]・[[年末年始]]にはJRバス東北と[[秋田中央交通]]が[[秋田駅]] - 盛岡駅間の直行便を運行した。
 
; 高架化・地下化切り替え
 
: 都市部では既存の路線を[[高架橋|高架線]]または地下線に改良する際に、高架化・地下化切り替え工事当日に切り替え地点の前後をバスで連絡することがある。土曜・休日の深夜から早朝のように多くの利用客に影響の少ない時間帯が選ばれるが、工事の内容や規模によっては日中でも代行が行われる。一方、[[名古屋鉄道]][[名鉄常滑線|常滑線]]のように、[[榎戸駅 (愛知県)|榎戸駅]] - [[常滑駅]]を1年以上にわたり全面運休して、その間に高架化工事をするという事例も存在する。
 
; 駅新設・改良工事
 
: 既存の区間に新たに駅を設置する場合や、既存の駅の配線変更など、駅の工事の関係で当該駅の前後の区間でバス代行が行われることがある。
 
; 橋の架け替え
 
: [[鉄道橋]]を架け替える場合は橋の前後の区間で列車の運行を休止して工事を行うため、当該区間でバス代行が行われることがある。
 
:: [[跨線橋|跨線道路橋]]の新設、架け替えも同様である。([[広島高速交通広島新交通1号線]](アストラムライン)工事中の[[広島新交通システム橋桁落下事故|落橋事故]]以降、橋の下の交通は原則通行止めとなった。)
 
; リフレッシュ工事
 
: [[ローカル線]]では日中の閑散時に列車の運行を休止して工事を行い、バス代行が行われることがある。
 
: [[山口県]]内の[[山陽本線]]では昼間の保守工事で2時間ほど運行されない場合にバス代行になる。
 
 
=== 路線の経営状況の悪化による、営業の効率化 ===
 
[[日本国有鉄道]](国鉄)[[士幌線]]において、[[1978年]]([[昭和]]53年)から、末端部の[[糠平駅]] - [[十勝三股駅]]間において、鉄道営業を休止しバス輸送を行った。このケースでは、同区間の鉄道営業は「休止」扱いであり、廃止はされていなかった。
 
 
[[私鉄]]においても、閑散路線がバス代行になるケースが多かった。私鉄の場合[[ラッシュ時]]のみ列車を運行し、その他の時間帯はバス代行とするケースが見られた。該当例として、末期の[[有田鉄道]](2002年廃止)や[[北陸鉄道]][[北陸鉄道金名線|金名線]](1984年に休止後、1987年廃止)・[[北恵那鉄道]]などが挙げられる。有田鉄道の最末期は、休日は列車を全便運休としバス代行便のみとした。つまり、曜日によるバス代行と言える。また、[[京福電気鉄道永平寺線]]の末期の[[東古市駅]] - [[永平寺駅]]間(2001年休止後、2002年廃止)では、1時間間隔で運行される電車の間に、1時間間隔でのバスが運行されるというダイヤであった。東古市で接続する越前本線(現・[[えちぜん鉄道勝山永平寺線]])が30分間隔での運行であったので、永平寺線への接続は電車とバスの両方があった。これらのケースでは、営業路線での代行バスという扱いであり、定期券・回数券などではバス便・列車便のいずれも乗車が可能であった。2008年現在、閑散時間帯のみのバス代行路線はない。
 
 
日本国外では、[[フランス国鉄]] (SNCF) のローカル線にバス代行便が多い。士幌線のような完全に休止してバス代行のみにした路線もあれば、閑散時間帯のみバス便とする路線(走るのは優等列車のみで、ローカル便はバス便とする、など)もある。列車代行なので、当然[[ユーレイルパス]]などのパスで乗車することができる。
 
 
=== 鉄道廃止に伴う代替交通機関の確保 ===
 
鉄道が廃止されたのちに、当該鉄道営業区間に開設されたバス路線が挙げられる。'''代替バス'''、'''転換バス'''とも称する。鉄道の代替という位置づけではあるが、上記とは異なり、鉄道営業は廃止されているため、運賃・料金は鉄道のものとは異なる独自の設定がされる。また、道路運送法が改正される2006年以前では、[[地方公共団体|自治体]]の事業者選定の過程で[[廃止代替バス#21.E6.9D.A1.E3.83.90.E3.82.B9|21条バス]]や[[廃止代替バス#80.E6.9D.A1.E3.83.90.E3.82.B9|80条バス]]として運転される場合もあった。なお、既存の路線バスが並行して運行されている場合にはその路線が代替となることもある。しかし、鉄道に比べ運賃が高くなる傾向が強く、また代替路線が実際の沿線住民の需要と異なるなどのために、利用者の[[自家用自動車|自家用車]]への逸走が著しい場合もあり、代替路線バスですら廃止になってしまう場合も存在する([[名鉄谷汲線]]の廃止に伴う、[[名阪近鉄バス]]の代替路線など)。このため、路線バスの定期運賃と鉄道時代の定期運賃の差額を自治体が補助するなどの激変緩和措置が取られることもある<ref group="注">[[深名線]]の廃止に伴い沿線から乗車する学生への便宜を図る観点から定期券代の差額を沿線自治体が補助する形式が取られた</ref>。
 
 
[[1960年代]]から[[1970年代]]にかけては、[[路面電車]]の廃止に伴う代替バスが各地で見受けられた。
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
 
{{Reflist|group="注"}}
 
=== 出典 ===
 
{{Reflist}}
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Commonscat|Bustitution}}
 
* [[廃止代替バス]] - [[路線バス]]などの廃止に伴うもの。
 
* [[振替輸送]]
 
* [[シャトルバス]]
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.mlit.go.jp/hakusyo/transport/heisei07/7INDEX.HTM 運輸省(現・国土交通省) 平成7年度 運輸白書]
 
** [http://www.mlit.go.jp/hakusyo/transport/heisei07/1/71-1-2.HTM 第1章第2節 地震発生後の対応] - 阪神・淡路大震災発生当時の鉄道代替バスに関して詳細な記述がある。
 
 
 
[[Category:バス事業]]
 
[[Category:バス路線]]
 
{{Bus-stub}}
 
{{デフォルトソート:はすたいこう}}
 

2018/8/15/ (水) 12:22時点における最新版