バンビシャス奈良
バンビシャス奈良 Bambitious Nara | |
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所属リーグ | B.LEAGUE |
カンファレンス | B2 西地区 |
創設年 | 2013年 |
本拠地 | 奈良県 |
アリーナ | ならでんアリーナ |
チームカラー | バンビシャスレッド |
運営法人 | 株式会社バンビシャス奈良 |
代表者 | 加藤真治 |
ヘッドコーチ | 石橋晴行 |
公式サイト | http://bambitious.jp/ |
ユニフォーム | |
テンプレート:Basketball kit home and away |
バンビシャス奈良(バンビシャスなら、Bambitious Nara)は、奈良県を本拠地としてB.LEAGUEに所属するプロバスケットボールチームである。同県では初の団体球技系プロスポーツチームである。
Contents
概要
奈良県初のプロスポーツチームとして、地域で共有できるプロスポーツ文化の創造、地域の活性化、子どもたちの目標となることなどを理念として活動している[1]。
チーム名の「バンビシャス」は「Be ambitious(大志を抱け)」と「バンビ(Bambi、子鹿)」を掛けあわせた名前である[2]。チームカラーは赤(バンビシャスレッド)。オフィシャルチアダンスチームは「BamVenus(バンビーナス)」で、こちらのチーム名もバンビと愛と美の女神・ビーナス(Venus)を掛け合わせたもの。マスコットキャラクターは小鹿をモチーフとした「シカッチェ」である。
ホームアリーナ | 13-14 | 14-15 | 15-16 | 16-17 |
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奈良県立橿原公苑 第1体育館 | 10 | 8 | 6 | 2 |
奈良市中央体育館(2016.10より「ならでんアリーナ」) | 6 | 8 | 10 | 24 |
大和郡山市総合公園施設多目的体育館 | 8 | 6 | 6 | 4 |
平群町総合スポーツセンター | 2 | 2 | 2 | - |
香芝市総合体育館 | - | 2 | - | - |
天理大学杣之内第一体育館 | - | - | 2 | - |
ホーム試合数計 | 26 | 26 | 26 | 30 |
歴史
bjリーグ参入決定まで
もともとbjリーグ創設年と同じ2005年に、前身となる「奈良にプロバスケットボールチームをつくる会」が設立され、同年と翌2006年にbjリーグ参入申請を行っていた。しかし2度とも落選し、以来活動は休止状態になっていた[3]。
その後、2005年のbjリーグ仙台89ERSの創設に携わり、同チームの取締役を務めていた加藤真治が、自らの故郷である奈良県をホームタウンとするチームを設立すべく活動を始め、2011年、以前の「つくる会」メンバーと共に「奈良にプロバスケットボールチームをつくる会」を再び設立[4]。当初2011年1月のbjリーグ参入申請を目指していたが、東日本大震災により延期、そして仙台89ERSが大きな被害を受け、仙台の取締役職に就いていた加藤もその再建に集中せざるを得なかった[4]。仙台の再建に一定の目処が立ち2011年9月に仙台の取締役職を退任した加藤は[5]奈良での活動を再開し[4]、2012年6月に3度目となるbjリーグ参入を申請[6]、7月に認可され、2013-14シーズンからの参入が決まった[3]。
参入決定からシーズン開幕まで
参入が決まった後、2012年8月から9月にかけてチーム名の一般公募を行い、同年11月23日に橿原市で行われた大阪エヴェッサ対島根スサノオマジックの中で「バンビシャス奈良」というチーム名が発表された[2]。これに伴い、運営会社も「ナラプロ(奈良にプロバスケットボールチームをつくる会)」から「株式会社バンビシャス奈良」に改称した。
また2013年3月にはマスコットキャラクターの「シカッチェ」を発表した[7]。
bjリーグ 2012-13シーズン終了と共にチーム作りに着手し、ヘッドコーチには2012-13シーズンに琉球ゴールデンキングスを率いレギュラーシーズン1位に導いた遠山向人を招聘した[8]。ドラフト会議においては拡張ドラフトで埼玉ブロンコスの山城拓馬と滋賀レイクスターズの本多純平を指名、新人ドラフトでは1巡目にTGI D-RISEの笠原太志、2巡目に拓殖大学の鈴木達也と、ともに奈良出身の2選手を指名し[9]、さらに京都ハンナリーズから奈良出身の稲垣諒[10]、そして横浜ビー・コルセアーズの練習生であった長島エマニエルを獲得した[11]。ここにジョー・チャップマン、アンソニー・ブラウン、ジャマー・エイブラムズ、リーバイ・ギースのアメリカ人4選手を加え[12]、計10人の体制が定まった[13]。
シーズン開幕前の2013年9月14日から15日に滋賀県で行われたプレシーズンゲーム「bjチャレンジカップ」では、大阪エヴェッサ、滋賀レイクスターズ、浜松・東三河フェニックスとのトーナメント戦を制し優勝[14]。その直後ギースとの契約を解除し、代わってエイドリアン・モスと契約した。同月21日には初めてのホーム戦を奈良市中央体育館で開催し、高松ファイブアローズに敗れたものの観客およそ2,500人を集めた[15]。
bjリーグ
2013-14シーズン
10月5日、大阪府立体育会館での大阪エヴェッサ戦で初年度の開幕を迎え、78-87で敗れて黒星発進となる。その後開幕8連敗を喫したが、11月9日に横大路運動公園体育館で京都ハンナリーズを87-75で破り、記念すべきリーグ公式戦初勝利を上げた。次のカード、大和郡山市総合公園体育館での高松ファイブアローズ戦でホーム開催初白星。その後島根スサノオマジックを抜いて最下位から脱出し、1月15・16日の埼玉ブロンコス戦で初めて連勝して8勝20敗でオールスターゲームを迎えた。
2月1日、後半戦最初の試合で東京サンレーヴスに勝利して初の3連勝を記録したが、その後は一進一退が続いて連勝できなかったためプレイオフ進出争いに加わるまでには至らず、4月2日からのアウェイ大分ヒートデビルズ4連戦の初戦に敗れた時点でプレイオフ進出が消滅した。しかし翌日の試合からは大分に3連勝、さらに12日の島根戦にも勝利して初の4連勝を達成した。最終成績は19勝33敗でウエスタンカンファレンス10チーム中9位。
2014-15シーズン
前シーズン終了をもって遠山HCが退任し、新HCに前埼玉アシスタントコーチの小野寺龍太郎が就任。前シーズン在籍していた選手のうち、吉田簡太郎と外国人全員が退団。山城拓馬が引退してコーチに就任した。新戦力として前東京の伊藤拓郎、前埼玉の山崎稜、外国人はチェハーレス・タプスコット、アンドレ・マリー、マイケル・セントジョンおよびジャレッド・カーターと契約。
10月の開幕戦で高松に連敗したが、次節の大阪戦で連勝してシーズン初勝利をあげた。タプスコットがスコアリーダーとなり、鈴木はリーグアシストランキングで1位を獲得する活躍を見せたが、連勝は11月に記録した3連勝が最高で上位には進出できなかった。2月にマレーを群馬に放出し、ジェームズ・ラホーンおよび練習生の辻屋健と契約。終盤には高松や福岡とプレイオフ圏内の8位を争い一時はプレイオフ圏内につけたが、3月中旬から閉幕まで11連敗を喫し、ウエスタン10位に順位を下げてシーズンを終えた。
2015-16シーズン
小野寺HCも1シーズンで退団し、前新潟アルビレックスBBラビッツHCの衛藤晃平が新HCに就任。寺下太基、ジュリアス・アシュビーらが新加入。12月から1月にかけてチーム新記録の6連勝を記録し、首位の京都からも1勝をあげた。終盤はプレーオフ圏内の8位を福岡と争ったが、最終節の直接対決で敗れてプレーオフ進出はならず、ウエスタン12チーム中9位の順位でシーズンを終えた。
B.LEAGUE
2016-17シーズン (B2 中地区)
bjリーグとNBLが統合し、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(Bリーグ)が発足。奈良はB2に所属することとなった。HCは引き続き衛藤が務める。B2中地区4位(6チーム中)、勝率4割でシーズンを終えた。
スタッフと選手
現行ロースター
過去の所属選手
- エイドリアン・モス(2013-14)
- ジョー・チャップマン(2013-14)
- ジャマー・エイブラムズ(2013-14)
- アンソニー・ブラウン(2013-14)
- 山城拓馬(2013-14)
- 吉田簡太郎(2013-14)
- 長島エマニエル(2013-15)
- 稲垣諒(2013-15)
- ジャレッド・カーター(2014-15)
- マイケル・セントジョン(2014-15)
- アンドレ・マリー(2014-15)
- チェハーレス・タプスコット(2014-15)
- 山崎稜(2014-15)
- ジェームズ・ラホーン(2015)
- ウェスレイ・ウィザースプーン(2015)
- ジョシュ・リチャート(2015-16)
- ジュリアス・アシュビー(2015-16)
- 笠原太志(2013-16)
- 伊藤拓郎(2014-16)
- 辻屋健(2015-16)
- 鈴木達也(2013-16)
成績
B.LEAGUE
テンプレート:Bリーグのシーズン成績ヘッダ テンプレート:Bリーグのシーズン成績 テンプレート:Bリーグのシーズン成績フッタ
過去のリーグ戦
bjリーグ
年度 | レギュラーシーズン | 最終結果 | HC | 備考 | |||||||
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勝 | 敗 | 勝率 | ゲーム差 | 得点 | 失点 | 得失点差 | 順位 | ||||
2013-14 | 19 | 33 | .365 | 24.0(5.0) | 73.0 | 78.3 | -5.3 | 西9位 | 17位 | 遠山向人 | 新規参入 |
2014-15 | 12 | 40 | .231 | 34.0(5.0) | 西10位 | 20位 | 小野寺龍太郎 | ||||
2015-16 | 17 | 35 | .327 | 24.0(3.0) | 74.1 | 76.4 | -2.3 | 西9位 | 19位 | 衛藤晃平 |
ゲーム差は()外は1位、()内はプレイオフ圏との差をそれぞれ表している。
個人別タイトル
アシスト
- bjリーグ2014-15 鈴木達也
- bjリーグ2015-16 鈴木達也
参考資料
- ↑ バンビシャス奈良の理念
- ↑ 2.0 2.1 ““バンビシャス奈良” bjリーグ「ナラプロ」、チーム名とロゴ決まる - MSN産経ニュース”. . 2012閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 “県にプロバスケットチーム誕生へ - bjリーグに正式参入”. 奈良新聞. (2012年7月3日) . 2013閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 4.2 “奈良にプロバスケットボールチームをつくろう!”. ウーマンライフ. (2011年10月4日) . 2013閲覧.
- ↑ “2013-2014シーズン、新規参入チーム決定のお知らせ” (プレスリリース), bjリーグ, (2012年7月2日) . 2013閲覧.
- ↑ “県初のプロバスケチーム来秋にも誕生 奈良にプロバスケットボールチームをつくる会加藤真治代表”. 奈良日日新聞. (2012年5月2日) . 2013閲覧.
- ↑ “「シカッチェ」です - チームキャラクター決まる/bjリーグ「バンビシャス奈良」”. 奈良新聞. (2013年3月27日) . 2013閲覧.
- ↑ “遠山向人氏がバンビシャス奈良のヘッドコーチに就任 10月参戦に向け、準備着々”. ウーマンライフ. (2013年6月25日) . 2013閲覧.
- ↑ “ドラフト会議指名選手の選手契約基本合意のお知らせ” (プレスリリース), バンビシャス奈良, (2013年6月27日) . 2013閲覧.
- ↑ “稲垣 諒 選手の選手契約基本合意のお知らせ” (プレスリリース), バンビシャス奈良, (2013年7月2日) . 2013閲覧.
- ↑ “長島 エマニエル選手の選手契約基本合意のお知らせ” (プレスリリース), バンビシャス奈良, (2013年8月2日) . 2013閲覧.
- ↑ “外国籍選手、選手契約基本合意のお知らせ” (プレスリリース), バンビシャス奈良, (2013年7月22日) . 2013閲覧.
- ↑ “bjリーグ・バンビシャス奈良がチーム体制発表”. 産経関西 (2013年9月3日). . 2013閲覧.
- ↑ “バンビシャス奈良初優勝 bjチャレンジカップ”. 産経新聞. (2013年9月16日) . 2013閲覧.
- ↑ “ホーム初試合飾れず バンビシャス奈良 ファンからは声援温かく”. 産経新聞. (2013年9月24日) . 2013閲覧.