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[[ファイル:P997 carrera s alu handbremsehebel P1010086.JPG|thumb|パーキングブレーキレバー([[ポルシェ・997]])]]
 
'''パーキングブレーキ'''({{lang-en-short|parking brake}})とは、
 
 
 
# [[機械]]の動作や移動をとめるための手動式の[[制動]]機構。または、その機構で止める行為。
 
# [[自動車]]の[[ブレーキ]]機構のひとつ。'''駐車ブレーキ'''とも表記される。また、[[運転席]]の横にあるものは[[和製英語]]で'''サイドブレーキ'''とも呼ばれる。[[英語]]では、通常のブレーキが効かない場合に非常用として使われるためエマージェンシーブレーキ <ref>{{lang-en-short|emergency brake}}</ref>とも、また手で操作する物はハンドブレーキ<ref>{{lang-en-short|hand brake}}</ref>とも呼ばれる。
 
 
 
いずれも止めるための仕組みは[[摩擦ブレーキ]]で、多くの場合、動作は[[てこ]]、[[ねじ]]、[[カム]]などによって[[サーボ機構|倍力]]される。操作力の伝達は、軽量から中量程度の自動車では[[ロッド]]や[[ケーブル]]、[[鉄道車両]]では[[歯車]]や[[チェーン]]による機械式となっており、重量自動車(大型車・特大車)のホイールパーク式<ref>プロペラシャフトにパーキングブレーキが無く、車輪に装備されている通常のホイールブレーキを兼用する方式。</ref>では拘束に[[ばね]]、緩解に[[圧縮空気]]を用いている。
 
 
 
== 自動車用 ==
 
=== 操作方法 ===
 
[[ファイル:Parkingbrakelamp.jpg|thumb|left|150px|ブレーキ警告灯<br />パーキングブレーキ使用中や[[ブレーキフルード]]の液面低下時に点灯する]]
 
[[File:2008-04-15 Hand brake 1.jpg|thumb|パーキングブレーキレバーの操作。ブレーキをかけるときはレバーを引き上げ、解除するときはレバー先端のボタンを押して下ろす。]]
 
[[ファイル:Pedal.jpg|thumb|一番左端にあるペダルが脚踏み式のパーキングブレーキ([[日産・オッティ]][[オートマチックトランスミッション|AT車]]仕様)]]
 
[[ファイル:Honda Vezel Hybrid floor console.jpg|thumb|電子制御パーキングブレーキ採用車種のパーキングブレーキスイッチ([[ホンダ・ヴェゼル]]ハイブリッド)]]
 
[[自動車]]のパーキングブレーキは、従来は床のブレーキレバーを手で上に引き上げたり、[[ダッシュボード (自動車)|ダッシュボード]]付近から手前に引っ張り出したりしていたことから、「ハンドブレーキ」「サイドブレーキ」と呼ばれていた。しかし、足踏み式(解除については手元のレバーを操作するハンドリリース式とペダルを再度踏みこむフットリリース式がある)や、押しボタンスイッチで作動させる(押して解除、引いて作動が基本)電気式パーキングブレーキを採用する流れがあり<ref>電動式は[[欧州車|欧州]]の[[高級車]]などから普及が始まった。日本車における初採用は[[レクサス・LS]]であり、その後いくつかの日本車にも採用されている。</ref>、「ハンド」「サイド」ともに実情にそぐわなくなってきたことから、[[カタログ]]の表記などでは「パーキングブレーキ」あるいは「駐車ブレーキ」という呼称に統一されている。
 
 
 
パーキングブレーキは駐車時のみならず、フットブレーキの故障などで車を停止できなくなったときの非常用ブレーキとしても制動手段として使用される。方法は、ギヤを低い方にチェンジし、エンジンブレーキを作用させる。次に、パーキングブレーキを少しずつ引いていき、摩擦により制動をかけていく。
 
 
 
[[氷点下]]では長時間の駐車の際に、ブレーキ周りやワイヤー被覆内の水分が凍結し、ブレーキ解除が不可能になる恐れがあるため、パーキングブレーキを使わないことが推奨されている([[オートマチックトランスミッション]]ではP位置にレバーをセットし、[[マニュアルトランスミッション]]ではエンジン停止後、平地・下り坂では後退位置の「R」、上り坂では「1速」にセットする(その後、[[手歯止め|輪止め]]を車輪にかませることが推奨される)が、電子式についてはワイヤーを介さないため、その必要はない<ref>初代[[ランドローバー・レンジローバー|レンジローバー]]のパーキングブレーキは[[プロペラシャフト]]と同軸のセンターブレーキであるが、その動作にはワイヤーに代えてロッドを用いており、ある程度の凍結であればパーキングブレーキレバーを押し込むことで解除できるようになっている。</ref>。
 
 
 
また、[[差動装置]]に{{仮リンク|リミテッド・スリップ・デフ|en|Limited-slip_differential}}(LSD)が装着されていない車体(オープンデフ)の場合、パーキングブレーキの掛かる車輪と[[駆動輪]]が一致している構造の場合に限り<ref>例えば後輪のみにパーキングブレーキが掛かる構造の[[前輪駆動|FF]]車や、後述のセンターブレーキ車などでは使用出来ない。</ref>、何らかの原因で片輪が空転する事で接地している車輪へのトルクが伝達されなくなり、結果として駆動輪に{{仮リンク|トラクション|en|Traction (engineering)}}が掛からなくなった際に、[[坂道発進]]の要領でパーキングブレーキを半分ほど掛けながら発進の操作を行う、または空転中に断続的にパーキングブレーキを引くなどにより、空転している片輪をパーキングブレーキで強制的に止める事で、瞬間的ではあるがLSDや[[デフロック]]と同様の差動制限効果を擬似的に発生させる事が出来る。パーキングブレーキを用いた差動制限は、オープンデフの[[四輪駆動車]]で[[オフロード]]走行を行う場合や、[[後輪駆動|FR]]車が雪道で[[スタック]]した場合に用いられる事の多い走行技術で<ref>[http://www.h6.dion.ne.jp/~analysis/carmaru/snow/snow.htm 雪道の運転 快適なスノードライブの為に]</ref>、[[2010年代]]以降の車両に採用例が増えてきている[[トラクションコントロールシステム]]の一種である「ブレーキLSD」は、この走行技術を応用して車輪の空転をセンサーで検知し、その車輪のみに[[フットブレーキ]]を掛ける事でLSDと同様の効果を発揮させるものである。
 
 
 
=== 構造 ===
 
パーキングブレーキ機構は、ほとんどの場合は後輪に備えられ<ref>小型から中型のトラック、バスや四輪駆動車ではプロベラシャフト前端に専用ブレーキドラムを持つ「センターブレーキ」も多い。乗用車で前輪にパーキングブレーキを備えた車種としては、[[スバル・レオーネ]]が挙げられる。これには、対米輸出に際し、「駐車ブレーキは駆動輪に設けること」とされた[[アメリカ合衆国|アメリカ]]のいくつかの[[州法]]に適合させる目的があった。</ref>、一般的にはワイヤー[[ケーブル]]で作動させるものが多い。
 
 
 
[[1970年代]]末から4輪[[ディスクブレーキ]]が採用され始め、ワイヤー駆動でリア[[ブレーキキャリパー|キャリパー]]を作動させるパーキングブレーキが存在したが、このタイプは自己倍力作用が無く、制動を維持する力(拘束力)が小さいため<ref>それ以外にも、ワイヤーディスク機構は構造上スライド式キャリパーにしか内蔵できず、ブレーキキャリパーのマルチピストン化にも対応できなかったため、[[1990年代]]までには廃れた。</ref>、ほどなく[[ハブ (機械)|ハブ]]内部にパーキングブレーキ用の小型の[[ドラムブレーキ]]を内蔵したインナードラム式(ドラムインディスク)に取って代わられた。
 
 
 
後輪がドラムブレーキの場合は自己倍力作用による拘束力が強く、リアブレーキとパーキングブレーキを一つのハブに収められるため、[[車両総重量]]の大きい[[大型自動車|大型]][[貨物自動車|トラック]]、[[バス (交通機関)|バス]]を始め、[[大衆車]]や[[軽自動車]]などで広く用いられている。
 
 
 
[[ライトトレーラー]]では、車体に設置したワイヤーや[[鎖|チェーン]]をホイールに引っかける簡易な方式のパーキングブレーキも、近年認められるようになった。<!-- 法的に認められたのか、採用例が増えてきたのか--->
 
 
 
=== センターブレーキ ===
 
[[ファイル:Tokyu Bus TA1525 Hino RB10 Gearbox and parking brake.jpg|thumb|大型車のセンターブレーキ式パーキングブレーキとギアボックス([[日野・ブルーリボン|日野・RB10]]用)]]
 
中期ブレーキ規制対応以前に製作された大型車や、一部の[[四輪駆動]]車では[[プロペラシャフト]](推進軸)を拘束する「センターブレーキ」が採用されていた。これは通常[[トランスミッション]]の直後に設置されており、[[差動装置|ファイナルドライブギア]]の[[歯車比|減速比]]に応じて拘束力がさらに強まる長所があるが、パーキングブレーキの作動中でも[[差動装置|ディファレンシャルギア]]の作用によって両輪が互いに反対方向へ回転してしまうことがあり、車両が転動する危険もあるため、特に[[摩擦係数]]の低い雪道や[[路面凍結|凍結路面]]での駐車や、片輪のみの[[ジャッキ]]アップには適していない。これらの道での転動は、他の方式に比べて起こりやすいといえる。そのため、中期ブレーキ規制に対応した大型車輌の場合、次節の「ホイールパーク式」パーキングブレーキが主流となっている。
 
 
 
=== ホイールパーク式(エアブレーキ) ===
 
[[ファイル:Aero Star MP37F Allison Shift selector and Parking brake lever.jpg|thumb|大型車のホイールパーク式パーキングブレーキレバー(中央 : [[三菱ふそう・エアロスター]]用)]]
 
大型車のほとんどは基礎ブレーキが[[空気ブレーキ|エアブレーキ]]で、そのための[[圧縮機|エアコンプレッサー]]を持っており、[[2000年]]前後に発売された車種以降はパーキングブレーキの動作にも[[圧縮空気]]を用いている。圧縮空気でパーキングブレーキ用のブレーキチャンバ(通常はブレーキチャンバが[[二重系]]になっており、主ブレーキ用の空気室とは別にパーキング用の空気室がある)を加圧することにより、パーキング状態が解除されるもので、[[シフトレバーの配置|シフトレバー]]や運転席の横に短い操作レバーがあり、一般的にレバーを上げると拘束(駐車状態)、下げると緩解(走行状態)となる<ref>バスの場合、インパネ側にレバーがある場合があり、その場合は上げて走行、下げて駐車となる。</ref>(マキシ式と呼称される場合もある)<ref>大型[[けん引自動車|セミトレーラ]]・[[トラクター#トラクターと呼ばれる他の車両|トラクタ]]の場合は、パーキングブレーキとは別にトレーラ側にだけブレーキを掛けるレバーがあり、それを「ハンドブレーキ」と呼ぶ場合があるが、駐車ブレーキのことではない。</ref>
 
 
 
== オートバイ用 ==
 
[[オートバイ]]においては、斜面に駐車してサイドスタンドを立てた際に車体がずり下がり転倒する恐れがあるため、また坂道における停車時に手あるいは足をブレーキから離しても車両が動かぬよう、装備している場合がある。ワイヤー式ドラムブレーキを装備する車種<ref>[[ホンダ・CT110]]や[[ホンダ・リード]]など</ref>において、また油圧式ブレーキを装備する車種において、機械的にブレーキレバーを固定する簡易なパーキングブレーキ機構を備えるものが存在している。また、[[ビッグスクーター]]においては、乗降時の安全性を確保するなどの目的で、過去に見られたブレーキレバーロック機構とは異なる専用の「パーキングブレーキノブ」などの装置を備えた車種が見られる。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Commonscat}}
 
* [[ブレーキ]]
 
* [[サイドターン]] - ハンドブレーキで後輪を瞬間的にロックさせ、小半径で旋回する運転技術。
 
 
 
{{自動車部品}}
 
{{オートバイ部品と関連技術}}
 
 
 
{{DEFAULTSORT:はあきんくふれえき}}
 
[[Category:ブレーキ]]
 
[[Category:自動車工学]]
 
[[Category:自動車ブレーキ技術]]
 
[[Category:自動車部品]]
 
[[Category:駐車]]
 

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