マグニチュード

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マグニチュード (: magnitude)

地震の大きさを表すスケール。アメリカの地震学者チャールズ・F.リヒターが 1935年に提案した定義がもとになっている。最初の定義はカリフォルニアの地震を対象に特定の地震計で観測された最大振幅の対数を基準にしたスケールであったが,その後同じくアメリカの地震学者ベノ・グーテンベルクとリヒターらにより,1940年代から 1950年代にかけて地震から放射される表面波の振幅をもとにした表面波マグニチュード (Ms) や実体波 (P波とS波) の振幅による実体波マグニチュード (mBあるいは Mb) などが考案され,世界中の地震についてマグニチュードが決められ,マグニチュードの基礎ができた。日本では地震の規模を気象庁が公式に発表し,気象庁マグニチュードと呼ばれている。また世界各地にある地震観測所では,それぞれの観測網に適したマグニチュード推定方法が用いられている。これらのマグニチュードは地震から放射されるさまざまな地震波で決められるため,個々の地震の特性によって,同じ地震に対して異なる値になることは珍しくない。近年モーメントマグニチュード (Mw) という地震断層の規模を反映したマグニチュードが提案され,規模の大きい地震ではモーメントマグニチュードが用いられることが多い。しかし,従来のマグニチュードも簡便性と小さな地震までマグニチュードを決めることができる実際性から,依然重要な指標となっている。マグニチュードは,その定義から1だけ増やせば地震のエネルギーは約 30倍になるという特徴がある。なお,マグニチュードが地震の震源での規模を表す量であるのに対し,震度は地震により引き起こされた地表でのゆれの強さを表す値で,震度は震源から離れるに従い小さくなる。




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