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{{複数の問題
 
| 出典の明記 = 2017年2月
 
| 独自研究 = 2017年2月
 
| Cleanup = 2017年2月
 
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{{性的}}
 
[[Image:Mémoires d'un Flagellant de Marque.png|thumb|alt=Illustration du masochisme érogène|300px|マゾヒズム]]
 
'''マゾヒズム'''([[ドイツ語]]: ''Masochismus'' [[英語]]: ''Masochism'')または'''被虐性欲'''(ひぎゃくせいよく)とは、肉体的精神的苦痛を与えられたり、[[羞恥心]]や屈辱感を誘導されることによって性的快感を味わったり、そのような状況に自分が立たされることを想像することで性的興奮を得る[[性的嗜好]]の一つのタイプである。極端な場合や[[世界保健機関]]の[[疾病及び関連保健問題の国際統計分類|ICD]]においては、[[精神疾患]]とも見なされ、この場合は[[性的倒錯]](パラフィリア)となる。しかしながら現在[[デンマーク]]においてはマゾヒストの[[人権]]に配慮してマゾヒズムは[[精神疾患]]とはみなされなくなった{{要出典|date=2017年2月}}。[[ジル・ドゥルーズ]]の批判にもかかわらず、ICDにおいては[[サディズム]]と'''マゾヒズム'''は相関関係にあるという考えを背景にして両者は今なお「サドマゾヒズム(F 65.5)」という疾患名に包括されている{{要出典|date=2017年2月}}。
 
  
なお、マゾヒズムという発音・表記は[[ドイツ語]][[英語]]の混淆したものと推測される。発音は、英語ではマソキズム、ドイツ語(''Masochismus'')ではマゾヒスムスに近い。
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'''マゾヒズム'''([[ドイツ語]]: ''Masochismus'' [[英語]]: ''Masochism'')または'''被虐性欲'''(ひぎゃくせいよく)
  
== 語源 ==
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性倒錯の一種。性対象から苦痛を与えられることによって性的満足を得ること。被虐体験を題材にした作家ザッヒャー=マゾッホにちなんで名づけられた。[[サディズム]]が逆転して自分に向けられた場合を2次的マゾヒズム,またはサド・マゾヒズムと呼ぶ。これは,同一人にサディズムとマゾヒズムの両傾向が重複して現れるものである。
[[File:Leopold von Sacher-Masoch with Fannie.jpg|thumb|upright=1.4|毛皮を着た愛人のファニーにひざまずくマゾッホ]]
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『[[毛皮を着たヴィーナス]]』(''Venus im Pelz'')など[[自伝]]的な作品で、身体的精神的苦痛を性的快楽と捉える嗜好を表現した[[オーストリア]]の作家[[レーオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホ|ザッヘル=マゾッホ]]の名前に由来してこう呼ばれる。1886年に著書「性の心理学」でマゾヒズムの概念を提唱したのは、[[リヒャルト・フォン・クラフト=エビング|クラフト=エビング]]である(当時、マゾッホは存命であった)。性的な倒錯として定義されたが、後に、被虐的な傾向一般をマゾヒズム(Masochism)と言うようになり、[[性的嗜好]]のマゾヒズムは、「性的マゾヒズム(Sexual Masochism)」とも言い分けて区別することがある。
 
 
 
== マゾヒスト ==
 
マゾヒズムの嗜好を持つ人を「マゾヒスト」と呼ぶ。[[俗語]]で「マゾ」と呼ぶ(用例「マゾ男」など)が、単に「マゾ」と略すと、マゾヒストとマゾヒズムの両方の意味がある。被虐性淫乱症とも呼ぶが、これは[[変態性欲]]の通俗概念などと同様、多分に差別的な呼称である。
 
 
 
ひとりの人間が[[サディズム]]とマゾヒズムを合わせ持っている場合は[[サドマゾヒズム|サドマゾヒスト]]と言われる。略として、サドマゾとも言う。
 
 
 
== マゾヒズムとは何か ==
 
マゾヒズムは個人の自我の心理的な安定機制と深く関係している。これに対し、他者から苦痛や加虐を与えられて単に喜ぶだけの[[心理]]はマゾヒズムではないとする考えがある。しかし、性的な状況においてこのような機制が働けば、性的快感や性的興奮に繋がるのであって、それは即ち性的マゾヒズムであり、自虐的な心理傾向を、性的嗜好としてのマゾヒズムと区別する方が寧ろおかしい。このような区別の背景には、マゾヒズムを[[先天的]]な[[気質]]あるいは[[人格]]の基底的趨向とする見方があるが、この考えは実証されていない{{要出典|date=2017年2月}}。
 
 
 
ある種類のマゾヒズムは精神障害として、[[性的倒錯]]に規定されている。このことより[[差別]]性が生まれることがある。また、世間一般で、マゾヒストは変態だ、異常だという[[偏見]]も存在する。しかし、性的嗜好における異常か正常かという問題は難しい(参照:[[性的嗜好#正常と異常|正常と異常]]、[[性的嗜好#性における健康|性における健康]])。
 
 
 
== 精神障害としてのマゾヒズム ==
 
{{Infobox Disease
 
|Name            = 性的マゾヒズム障害
 
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{{See also|精神障害#定義}}
 
[[精神障害の診断と統計マニュアル|DSM-5]]では他者からの身体的、もしくは心理的な苦痛を受けること、もしくはそれを空想することに[[性的興奮]]を反復的に感じ、それが[[精神障害#重症度|臨床的に意味のある苦痛、または、社会的、学業的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている]]場合'''性的マゾヒズム障害'''の診断を付けることができる<ref>{{Cite journal|和書
 
|author = 高橋三郎
 
|author2 = 大野裕
 
|author3 = 染矢俊幸
 
|author4 = 神庭重信
 
|author5 = 尾崎紀夫
 
|author6 = 三村將
 
|author7 = 村井佼哉
 
|year = 2014
 
|title = DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル
 
|journal = 医学書院
 
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|pages = 688-690
 
|publisher = [[日本精神神経学会]]
 
|doi =
 
|ref = harv }}</ref>。
 
 
 
心理社会的苦痛を本人が明言せず、かつそれによって個人的な目的の追求に支障がない場合性的マゾヒズム障害の診断を付けることはできない。よって後述の[[BDSM]]は本人に心理社会的問題は発生していないので診断基準は満たさない。
 
 
 
[[窒息プレイ|窒息性愛]]を伴うものがあり、死亡事故につながる危険性もあるとされる。
 
 
 
[[異性装]]などほかのパラフィリアとの鑑別が必要で、併発も報告されている。
 
 
 
[[ICD-9のコード一覧|ICD-9]]では'''性的マゾヒズム'''が独立した診断名として存在したが最新の[[ICD-10 第5章:精神と行動の障害|ICD-10]]では、多くの患者はサディズムとマゾヒズム両方に性的興奮を感じるとしてサドマゾヒズムの診断名が用いられる。
 
 
 
== SMについて ==
 
[[File:Édouard-Henri Avril (8).jpg|thumb|SM]]
 
マゾヒストがその性的嗜好を満たそうとするとき、必ずしもパートナーとして、サディズムの人を選ぶ必要はない。人間関係の一環としての性的な交際においては、程度にもよるが、ソフトな水準のマゾヒズム嗜好を、相手がサディスティックな行為によって満たすことはそれほど不可能なことではない。また、相手に[[サディズム]]の性的嗜好がある場合は、ある意味で理想的なカップルだとも言える{{要出典|date=2017年2月}}。
 
 
 
しかし、マゾヒストやサディストという単純な区分は、微妙な個々人の性的嗜好のありようを表現できないのであり、[[失神]]するまで[[鞭]]で打つ、棒で殴るなどの加虐を受けて満足するマゾヒストもいれば、それは[[暴行]]、[[虐待]]に過ぎないと感じるマゾヒストもいる。相手との人間関係を配慮し、互いの嗜好についてある程度の妥協が行われる場合、そして両者のあいだの行為において満足が得られているのなら「'''SM'''」という概念が成立する。
 
 
 
サディズムにしろマゾヒズムにしろ、個人ごとで求める性的嗜好の内実の質は異なるのだという認識が重要である。これを無視して「サド男」や「マゾ女」など、[[先入観]]に基づく勝手な条件を相手に求めるとき、そんな好都合な条件に合う相手は極めて少ない、あるいはそもそも存在しないということを知ることになる。[[売春]]などで、マゾヒズム(あるいはサディズム)を売りにしている相手との行為などの場合は、相手が[[金銭]]と交換に「好都合な条件」を満たしてくれているのである。こういう形でも「'''SM'''」が成立する。
 
 
 
マゾヒズムである人間が同時にサディズムであるケースがあり、同じことであるが逆の場合もある。このような場合、「[[サドマゾヒズム]]」と呼ぶ。マゾヒズムの人間やサディズムの人間は必ずサドマゾヒズムなのかというと、一概には言えない。しかし、「'''サディズムとマゾヒズムは表裏一体である'''」という主張が古来よりある。「サディズム」の語源となった[[マルキ・ド・サド]]と「マゾヒズム」の語源となった[[ザッヘル・マゾッホ]]が両者共にサドマゾヒズム(サドは元来マゾヒズム的な嗜好を持っており、マゾッホは結婚した際、SMプレイで妻にM役を命じた)であった。
 
また、ドイツの社会心理学、精神分析学者である[[エーリヒ・フロム]]は、著書「自由からの逃走」において、サディズムとマゾヒズムは本質的な部分において完全に同質な存在であり、自己実現をあきらめた人間が、他人に対して病的に従属しようとし、相手に対して歪んだ依存心を抱いてしまうとその結果発生するものであるとした{{要出典|date=2017年2月}}。
 
 
 
== 快楽 ==
 
[[ロープ|縄]]で吊るされる、[[鞭]]で打たれる、といったハードな[[SM (性風俗)|SM]]行為はかなりの疲労と興奮をもたらす。そのため脳内麻薬物質の分泌が盛んになり、いわゆる「ハイ」な状態が起こる。これが、マゾヒストの快感の源だとする説がある。他方、行為がなくとも、状況を想像するだけで陶酔があり、快感が得られるという人も存在する{{要出典|date=2017年2月}}。
 
 
 
[[BDSM]]一般に言えることであるが、マゾヒズムにおいてもサディズムにおいても、[[心理]]的な補償や、[[カタルシス]]の効果が背景に多く存在する。発達課程における[[インプリンティング]]や[[学習]]、[[文化]]的・[[社会]]的な自己の存在主張([[現存在]]の意味充足)などの実存的なプロセスもあり、人間における[[自由]]と束縛をめぐる心理複合の所産とも言える。マゾヒズムの場合は、とりわけ複雑な現存在のありようが背景にあると考えられる。
 
 
 
== 派生語 ==
 
*通常マゾヒズム・マゾヒストともに「'''M'''」と略す。対義語は[[サディズム]](S)。
 
*極端にマゾヒスト的な性格の人間(またはそのような振る舞いや考え)を指す言葉として「'''ドM'''」という[[俗語]]が用いられている。[[ダウンタウン (お笑いコンビ)|ダウンタウン]]の[[松本人志]]は、自分が作った言葉であると主張している<ref>松本人志 『松本人志の怒り 赤版』 [[集英社]]、2008年。</ref>。
 
*また「わたしMなの」などとタレントが気楽に話すような([[夏川純]]・[[安田美沙子]]等が有名)「マゾヒズム」の用法があるが、{{要出典範囲|date=2016年5月|[[性的嗜好]]のマゾヒズムとは意味が違う場合がある}}。こうした風潮に対して内科医の[[おおたわ史絵]]は、「神聖なものを簡単に言ってほしくない」と発言したことがある<ref>企画:安達元一 製作著作:BeeTVホールマン、「ムチで叩いたり縛りあげて欲しい!! と彼女に言ってみた!!」([http://pc.video.dmkt-sp.jp/title/episode/id/10111122/groupCode/1 dTVによる公式動画リンク]、再生1分54秒頃)オンナの噂研究所
 
第156話。2016年5月17日閲覧。</ref>。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[自己敗北性パーソナリティ障害|マゾキスティックパーソナリティ障害]]
 
* [[SM (性風俗)|SM]]-[[SM嬢]]
 
* [[BDSM]]
 
* [[性器切断]]
 
* [[M男優]]
 
* [[矢代秋雄]] - 作曲家。SM雑誌『[[奇譚クラブ]]』に「麻生保」(マゾッホ)の筆名で熱心に投稿していた<ref>森下小太郎「『[[家畜人ヤプー]]』の[[覆面作家]]は[[東京高裁]]・[[倉田卓次]][[判事]]」(『[[諸君!]]』[[1982年]]11月号)</ref>。
 
 
 
== 脚注・出典==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://merckmanual.jp/mmpej/sec15/ch203/ch203c.html#sec15-ch203-ch203c-745 性的マゾヒズム](メルクマニュアル)
 
* [http://world-reader.ne.jp/psychology/matayoshi-020518.html WR1186 これで良いのか?「病める日本」の心理学(64)]
 
* [http://world-reader.ne.jp/psychology/matayoshi-020525.html WR1186 これで良いのか?「病める日本」の心理学(65)]
 
 
 
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2018/10/16/ (火) 22:54時点における最新版

マゾヒズムドイツ語: Masochismus 英語: Masochism)または被虐性欲(ひぎゃくせいよく)

性倒錯の一種。性対象から苦痛を与えられることによって性的満足を得ること。被虐体験を題材にした作家ザッヒャー=マゾッホにちなんで名づけられた。サディズムが逆転して自分に向けられた場合を2次的マゾヒズム,またはサド・マゾヒズムと呼ぶ。これは,同一人にサディズムとマゾヒズムの両傾向が重複して現れるものである。



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