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{{基礎情報 会社
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|社名 = マックスバリュ東北 株式会社
 
|英文社名 = Maxvalu Tohoku Co., Ltd.
 
|ロゴ = [[ファイル:MaxValu.JPG|200px]]|
 
|種類 = [[株式会社]]
 
|市場情報 = {{上場情報 | 東証2部 | 2655}}
 
|略称 = MV東北
 
|国籍 ={{JPN}}
 
|本社郵便番号 = 011-0941
 
|本社所在地 = [[秋田県]][[秋田市]]土崎港北1-6-25
 
|設立 = [[1972年]][[12月8日]]<br />(登記上は、[[1981年]]3月・[[1957年]]創業)
 
|業種 = 6100
 
|統一金融機関コード =
 
|SWIFTコード =
 
|事業内容 = [[スーパーマーケット]]事業
 
|代表者 = 代表取締役社長 佐々木智佳子
 
|資本金 = 36億8500万円<br />(2016年2月末日現在)
 
|発行済株式総数 =
 
|売上高 =
 
|営業利益 =
 
|純利益 =
 
|純資産 =
 
|総資産 =
 
|従業員数 = 634名<br />(2016年2月末日現在)
 
|決算期 = 2月末日
 
|主要株主 = [[イオン (企業)|イオン株式会社]] 70.08%<br />MV東北共栄会 2.39%<br />マックスバリュ東北従業員持株会 2.17%<br />(2016年2月末日現在)
 
|主要子会社 =
 
|関係する人物 =
 
|外部リンク = [http://www.mv-tohoku.co.jp/ www.mv-tohoku.co.jp]
 
|特記事項 =
 
}}
 
'''マックスバリュ東北株式会社'''(マックスバリュとうほく)は[[1981年]]に設立された、[[青森県]]、[[秋田県]]、[[岩手県]]、[[山形県]]に[[マックスバリュ]]・マックスバリュエクスプレス及び[[ザ・ビッグ]]を展開する[[イオングループ]]の[[スーパーマーケット]]である。本社は[[秋田県]][[秋田市]]。
 
 
 
== 概要 ==
 
ジャパン・ユナイテッド・ストアーズ・カンパニーを社名の起源とする[[ジャスコ]](現:[[イオン (企業)|イオン]])は、連邦制を掲げ、[[東海道メガロポリス]]を中心にローカルスーパーのグループ化を進めた<ref>『ジャスコ三十年史』p.116</ref>。
 
 
 
[[1969年]]9月10日、従前の東海道メガロポリスのみの展開から[[版図]]を広げようと、[[岡田卓也 (経営者)|岡田卓也]]ジャスコ社長は経営研究会を組織し、研鑽と親睦を重ねていた[[東北地方]]のスーパーである[[伊徳]](本社:秋田県[[大館市]])、かくだい食品(本社:山形県[[米沢市]])、つるまい(本社:秋田県[[本荘市]])、マルイチ(本社:山形県[[酒田市]])、マルトミ(本社:[[福島県]][[会津若松市]])<ref group="注釈">1977年8月にスーパーの営業権を[[ヨークベニマル]]へ譲渡。</ref>、[[ヤマザワ]](本社:山形県[[山形市]])に提携を呼びかけ、それに応えた6社は商品の一括購入による規模のメリット追求と配送センターの建設による物流コストの削減を目指すべく、提携を結んだ。この提携に翌年3月、[[新潟県]]の堀川蒲鉾工業(現:[[堀川 (水産加工業)|堀川]])も参画を表明し、ジャスコを含む8社で「東北ジャスコチェーン」を設立した。そして同年6月には一部共同仕入れと商品の共同開発を開始した<ref>『ジャスコ三十年史』p.116 - 117</ref>。
 
 
 
1971年1月に入り、東北ジャスコチェーンを中心に「[[セルコチェーン|北日本セルコ]]」と「[[セルコチェーン|東北セルコ]]」が加わり、東北スーパーチェーン連合が発足した。同連合は企業数26社、店舗数128店、年商総額309億円を誇る組織として発足したが、提携は緩やかのものであったため、捗々しい成果が上がらず、数年後には東北ジャスコチェーンとともに解散するに至った<ref>『ジャスコ三十年史』p.179 - 182</ref>。
 
 
 
しかしながら、東北ジャスコチェーンに参画したかくだい食品とマルイチがジャスコの第三次合併に参画したほか<ref>『ジャスコ三十年史』p.117</ref>、両社が傘下子会社として設立したカクダイジャスコ(本社:米沢市)、西奥羽ジャスコ(本社:酒田市)がマックスバリュ東北の前身会社となった。加えて、つるまいが衣料品販売を手掛ける新会社である東日本衣料(本社:本荘市)を設立した直後、ジャスコは同社に資本参加したほか、[[1994年]]2月につるまいはジャスコが全株式を取得し子会社化した<ref>『ジャスコ三十年史』p.189</ref>。
 
 
 
[[1994年]]8月に山形ウエルマート(旧称:西奥羽ジャスコ)とカクダイウエルマート(旧称:カクダイジャスコ)が合併し、東北ウエルマート(本社:[[寒河江市]])が発足。さらに翌年2月に、羽後ショッピング(本社:横手市)とつるまいが合併し、北日本ウエルマート(本社:秋田市)が発足した<ref name=nikkei19941223>「羽後ショッピングとつるまいが2月合併 新業態スーパーを展開へ」『日本経済新聞』1994年12月23日</ref>。そして、[[1998年]]2月に北日本ウエルマートと東北ウエルマートの合併によって、新社となる東北ウエルマート(本社:秋田市)が発足した。同社は[[2000年]]5月にマックスバリュ東北に商号変更し、同年8月に[[東証2部]]に上場を遂げた<ref>『ジャスコ三十年史』p.721</ref>。
 
 
 
秋田・山形のスーパーの糾合によって発足した経緯から、当初は両県のみの店舗展開であったが、[[2001年]]に青森県のマックスバリュとウエルマートの営業権を[[イオン (企業)|イオン]]から譲り受けたことを手始めに、経営難に陥った地元スーパーの救済や[[M&A]]を積極的に行うなど攻勢に転じた。
 
 
 
== 沿革 ==
 
'''太字'''は、現在の直接の存続法人を指す。
 
 
 
* [[1957年]] - 近野兼史<ref>[http://www.konnokenji.jp/ すべては感謝から]近野兼史個人ホームページ</ref>が米沢市に市内初のスーパー「かくだい食品」を設立。
 
* [[1972年]]12月 - 西奥羽ジャスコ設立。
 
* [[1973年]] - カクダイとジャスコの合弁によりカクダイジャスコ設立。近野は代表取締役に就任。
 
* [[1975年]]
 
** 2月 - 西奥羽ジャスコ、100%子会社である西奥羽ファミリーを吸収合併する。
 
** 2月 - カクダイジャスコ、100%子会社であるカクダイジェーホームを吸収合併する。
 
* [[1981年]]3月 - '''羽後ショッピング株式会社'''(現在の会社の存続会社で、登記上の設立日である)が設立。
 
* [[1986年]]5月 - 羽後ショッピングが羽後ジャスコを合併する。
 
* [[1987年]]2月 - 西奥羽ジャスコが商号変更を行い、山形ウエルマートとなる。
 
* [[1989年]]2月 - カクダイジャスコが商号変更を行い、カクダイウエルマートとなる。
 
* [[1993年]]2月 - 山形ウエルマートがマルダイを合併。
 
* [[1994年]]
 
** 2月 - つるまいにジャスコが資本参加する。
 
** 8月 - 山形ウエルマートとカクダイウエルマートが合併。東北ウエルマート株式会社に商号変更した上で、本店を山形県寒河江市に移転。
 
* [[1995年]]
 
** 2月 - 羽後ショッピングとつるまいが合併。合併に伴い本店所在地を秋田県秋田市に置き、商号を'''北日本ウエルマート株式会社'''とする。
 
** 2月 - 東北ウエルマートは100%子会社である丸大商会を吸収合併する。
 
* [[1996年]]2月 - 北日本ウエルマートは100%子会社である由利商事及び東北商事を吸収合併する。
 
* [[1998年]]2月 - 北日本ウエルマート、東北ウエルマートと合併し'''東北ウエルマート株式会社'''に商号変更。
 
* [[1999年]]8月 - ジャスコからマックスバリュ大館西店の運営を移管。
 
* [[2000年]]
 
** 5月 - '''マックスバリュ東北株式会社'''に商号変更。
 
** 8月 - 東証2部へ上場。
 
* [[2001年]]
 
** 7月 - ジャスコ(現:イオン)より青森県内8店舗の営業を譲り受ける。
 
** 12月 - [[亀屋みなみチェーン]]より13店舗の営業を譲り受ける。
 
* [[2002年]]
 
** 3月 - [[同友]]の株式を取得し子会社とする。
 
** 6月 - 同友と合併する。
 
* [[2008年]]
 
** 3月 - [[電子マネー]]決済(「[[WAON]]」・「[[Suica]]」・「[[PASMO]]」・「[[iD (クレジット決済サービス)|iD]]」)をMV東北管轄のほとんどの店舗において導入し、東北地方の[[ジャスコ]]各店(当時はイオン直営、現在はイオンリテール運営)と同時に導入した。
 
** 3月 - [[イオン銀行]]ATMの設置、運用開始。
 
** 4月 - マックスバリュ青森東店を業態転換し、同社初のフードディスカウント:ザ ビッグ青森東店として開店。
 
* [[2009年]]9月 - マックスバリュ神岡店、協和店、中仙店を業態転換し、ウエルマート神岡店、協和店、中仙店としてリニューアルオープン(この3店舗は「マックスバリュ」に商号変更する以前も「ウエルマート」であった)。
 
* [[2012年]]9月 - マックスバリュ東北が保有していた平賀ショッピングセンター、たかのすショッピングセンター、大曲福田ショッピングセンターの3SCを[[イオンタウン|イオンタウン株式会社]]へ譲渡<ref>{{Cite press release|title=固定資産の譲渡に関するお知らせ|publisher=マックスバリュ東北株式会社|date=2012-07-23|format=PDF|url=http://www.mv-tohoku.co.jp/newsrelease/pdf/new_20120723.pdf|accessdate=2012-09-07}}</ref>(譲渡と同時に、SCの名称を[[イオンタウン平賀]]・イオンタウン鷹巣・イオンタウン大曲福田にそれぞれ変更<ref>{{Cite press release|title=マックスバリュ東北保有3SC譲受について|publisher=イオンタウン株式会社|date=2012-07-23|format=PDF|url=http://www.aeontown.co.jp/sites/default/files/images/20120723.pdf|accessdate=2012-09-07}}</ref>)。
 
* [[2013年]]
 
** 6月 - 同年5月に[[自己破産]]を申請した株式会社[[パワーズフジミ]]から7店舗を譲り受け、[[新潟県]]に進出することを発表<ref>{{Cite press release|title=株式会社パワーズフジミの事業の一部譲り受けに関するお知らせ|publisher=マックスバリュ東北株式会社|date=2013-06-14|format=PDF|url=http://www.mv-tohoku.co.jp/newsrelease/pdf/new_130614.pdf|accessdate=2013-07-14}}</ref>。
 
** 7月 - 株式会社パワーズフジミからの譲受店舗1号店で且つ、マックスバリュ東北運営店舗としては新潟県1号店となるマックスバリュ荒川アコス店をオープン<ref>{{Cite press release|title=「マックスバリュ荒川アコス店」オープンのご案内|publisher=マックスバリュ東北株式会社|date=2013-07-16|format=PDF|url=http://www.mv-tohoku.co.jp/newsrelease/pdf/new_130716.pdf|accessdate=2013-07-20}}</ref>。
 
* [[2014年]]3月 - [[マックスバリュ北東北]]株式会社を吸収合併し、岩手県内の「マックスバリュ」9店舗をマックスバリュ東北運営店舗に組み込む。なお、この統合により、運営店舗が100店舗を突破した<ref>{{Cite press release|title=新生マックスバリュ東北誕生のお知らせ|publisher=マックスバリュ東北株式会社|date=2014-02-28|format=PDF|url=http://www.mv-tohoku.co.jp/newsrelease/pdf/new_140228_2.pdf|accessdate=2014-03-01}}</ref>。
 
* [[2015年]]7月 - マックスバリュ御門町店をマックスバリュ東北初の「マックスバリュエクスプレス」に業態転換してリニューアルオープン(なお、「マックスバリュエクスプレス」全体においても東北地方への進出は初となった)<ref>{{Cite press release|title=7月15日、マックスバリュ御門町店は便利で快適なお店「マックスバリュエクスプレス」に生まれ変わります!|publisher=マックスバリュ東北株式会社|date=2015-07-08|format=PDF|url=http://www.mv-tohoku.co.jp/newsrelease/pdf/new_20150708.pdf|accessdate=2015-07-22}}</ref>。
 
* [[2016年]]
 
** 3月 - 新潟県内の「マックスバリュ」全店舗を[[会社分割]](簡易吸収分割)により[[イオンリテール]]株式会社へ継承<ref>{{Cite press release|title=イオンリテール株式会社との会社分割(簡易吸収分割)に関する吸収分割契約締結のお知らせ|publisher=マックスバリュ東北株式会社|date=2015-10-14|format=PDF|url=http://www.mv-tohoku.co.jp/newsrelease/pdf/new_20151014.pdf|accessdate=2015-10-14}}</ref>。継承後、改装を行い順次「イオン」へ屋号変更される。
 
** 5月 - ウエルマート協和店を「マックスバリュ」に屋号変更してリニューアルオープンし、同時にウエルマート神岡店も「マックスバリュ」に屋号変更。これにより、東北ウエルマート時代から展開していた「ウエルマート」は全て「マックスバリュ」に統一された<ref>{{Cite press release|title=5月27日、ウエルマート協和店は「マックスバリュ協和店」に生まれ変わります!|publisher=マックスバリュ東北株式会社|date=2016-05-25|format=PDF|url=http://www.mv-tohoku.co.jp/wp-content/uploads/2016/05/new_160525_1.pdf|accesdate=2016-06-29}}</ref>。
 
** 12月 - 山形県での「マックスバリュエクスプレス」1号店となるマックスバリュエクスプレス南三番町店をオープン<ref>{{Cite press release|title=山形市に「マックスバリュエクスプレス南三番町店」オープン!|publisher=マックスバリュ東北株式会社|date=2016-12-01|format=PDF|url=http://www.mv-tohoku.co.jp/wp-content/uploads/2016/12/20161208_MVEX南三番町店オープンver8.pdf|accesdate=2017-08-19}}</ref>。
 
 
 
== 店舗 ==
 
一時、24時間営業店舗を拡大したが、2008年に一部の24時間営業店舗で終夜営業を取り止めるなど、営業時間の見直しを進めており、9:00 - 22:00ないし23:00を中心に、各店舗の立地や集客状況により設定している。2012年6月からは一部の店舗で開店時間を7:00に繰り上げた。当初は同年9月までの期間限定だったが、現在も24時間営業店舗や秋田県・山形県の一部店舗を除いて7:00開店を継続している。
 
<!-- 個別店舗の営業時間は流動的であり、百科事典に記載するには不向きである -->
 
 
 
;マックスバリュ
 
:イオングループが国内及び海外で展開する、食品中心のスーパーマーケット。
 
:青森21店舗、秋田27店舗、山形21店舗、岩手10店舗の計79店舗。うち青森の5店舗はジャスコ(現・[[イオン (企業)|イオン]]、[[イオンリテール]])から譲受された店舗、岩手の9店舗は[[マックスバリュ北東北]]が運営していた店舗。青森の6店舗・秋田の14店舗・山形の7店舗は元々「[[ウエルマート]]」として開店した店舗。また、同業他社からの譲受店舗も複数存在する。
 
 
 
;マックスバリュエクスプレス
 
:[[イオンリテール]]が立ち上げ、事業を受け継いだ[[マックスバリュ関東]]を手始めに国内で展開している小規模のスーパーマーケット。これまで、北海道・関東・中部・関西・中国・九州の一部に展開していたが、御門町店の業態転換により、東北地方にも進出した。秋田の2店舗と山形の1店舗の計3店舗。
 
:1号店の御門町店では、マックスバリュ東北運営店舗で初めてカウンターレジを導入している。
 
 
 
;ザ・ビッグ
 
:フードディスカウントストア。秋田県の能代高塙店と潟上店を除く全店舗「マックスバリュ」から転換された店舗である。
 
:もともとは同じイオングループの[[マックスバリュ西日本]]が独自に展開していた店舗名だったが、2008年にマックスバリュ東北が青森東店を開業したのを皮切りに(後述)、他の全国のイオングループ運営会社でも店舗展開を行うようになった。名称は2010年までマックスバリュ東北と琉球ジャスコ(現・[[イオン琉球]])の店舗のみ「ザ ビッグ」で展開していたが、2010年10月開店した能代長崎店以降はイオングループ他社に合わせて「ザ・ビッグ」と、2文字目に[[中黒]]を入れ統一し、現行の3代目ロゴマークでの出店となった。
 
:青森に2店舗、秋田に9店舗、山形に2店舗の13店舗。うち3店舗は旧ジャスコからの譲受店舗。青森東店、浪岡店、大館西店の3店舗は「ザ ビッグ」表記で2代目ロゴマークを使用。酒田北店は2017年6月の外装リニューアルにより、3代目のロゴマークになった。
 
 
 
== 店舗展開 ==
 
=== 秋田県での店舗展開 ===
 
==== 秋田地盤の主要前身2社の経緯 ====
 
つるまいは、先述の通り、東北ジャスコチェーンに加わり本荘市を中心に店舗を展開していた。[[1994年]]2月、ジャスコはつるまいの全株式を取得。子会社化した。子会社化時点でつるまいは計14店舗のスーパーを展開していた<ref>「秋田の中堅スーパーつるまい ジャスコが全株取得」『日本経済新聞』1994年1月11日</ref>。
 
 
 
このほか、[[1970年]]6月につるまいは衣料品販売を手がける新会社である東日本衣料を立ち上げ、スーパーストア本荘店を開業し、同店の開業直後に東日本衣料はジャスコの傘下に入った。また東日本衣料は[[1976年]]8月にサンプラザ本荘店を開業した。同店は増床を経て、[[1995年]]にジャスコに[[営業譲渡]]され、その後、ジャスコ東北カンパニーの所管となった<ref>『ジャスコ三十年史』p.189</ref>。
 
 
 
[[1981年]]7月、ジャスコは西奥羽ジャスコジャスコ社長の仲介で[[横手市]]に5店舗を展開していた羽後ショッピングと提携し、[[羽後ジャスコ]]を設立。同年12月に羽後ジャスコ湯沢店が開業した<ref>『ジャスコ三十年史』p.333</ref>。1982年3月、同社はスーパー事業を展開するため、子会社として新社となる羽後ショッピングを設立した。1986年6月、羽後ショッピングが羽後ジャスコを合併した。
 
 
 
[[1995年]]2月、共にジャスコ傘下であったつるまいと羽後ショッピングが対等合併。北日本ウエルマートが総店舗30店で発足した<ref name=nikkei19941223 />。[[1998年]]2月に同社と東北ウエルマートが合併、新「東北ウエルマート」が発足した。2000年5月に東北ウエルマートはマックスバリュ東北に商号変更した。
 
 
 
==== 近年の店舗政策 ====
 
規模の大きな店をウエルマートからマックスバリュに変更する一方で、小規模店や不採算店を閉鎖する「[[スクラップアンドビルド]]」を実施し、その一環として大型店を進出させることもある。この一例として、マックスバリュ新仁賀保店が[[2003年]][[11月10日]]に営業を終了し、道路を隔てた南側に、直営店舗面積5割増しで[[11月14日]]に開店した「にかほ店」がある<ref group="注釈">この店名には曰くがあり、開店当時は[[にかほ市]]の合併協議中で、所在地が旧[[仁賀保町]]にあるが、新市名候補の「にかほ市」の平仮名表記を先取りする形で開店した。しかし3町の合併協議会から一時期、[[象潟町]]が脱退したため、合併がこのまま破綻した際に、店名の命名について報道されたほどである。<!--スクラップアンドビルドに直接関係のない部分を脚注へ--></ref>。ほかにも、マックスバリュ河辺店(旧:河辺店)のように、移転せずそのまま拡張・改築を行った店舗や、一方で数km離れた場所に移転する手法をとったところも見られる。
 
 
 
閉鎖した大型店の跡地に店舗展開をするケースとして[[秋田ニューシティ]]の[[ダイエー]]秋田店→MV大町店<ref>「大手スーパーマックスバリュ東北 旧ダイエー秋田店跡に来月出店」『読売新聞』秋田版 2002年10月3日</ref>、[[羽後交通]]ビルのジャスコ横手店→MV横手駅前店などが見られた。このほか、[[イオンタウン茨島パワーセンター]]の様な広大な敷地20数店舗のテナントを展開する所もみられる。
 
 
 
[[2002年]]4月30日、同和鉱業(現:[[DOWAホールディングス]])の子会社であった[[同友]](本社:大館市)の全株式をマックスバリュ東北を取得。同友はマックスバリュ東北の子会社とされ、不採算店舗を除く5店舗は一時閉店し改装工事を実施したのち、店舗名を「同友」から「マックスバリュ」に変更し順次再オープンした。
 
 
 
[[大館市]]の[[イオンタウン大館西]]の核店舗である大館西店は、県内で唯一[[ジャスコ]](当時)直営の店舗であったが、[[1999年]]に事業譲受し、マックスバリュ東北の運営する店舗となった。同店は[[2008年]][[12月12日]]から店舗を改装し、ザ ビッグ大館西店として営業している。また同年には、[[北秋田市]]にマックスバリュたかのす店(現:ザ・ビッグたかのす店)を核とするイオンタウンたかのすショッピングセンター(現:[[イオンタウン鷹巣]])を開設した。
 
 
 
2016年5月25日に最後まで「ウエルマート」として営業していた協和店と神岡店の2店舗が「マックスバリュ」へ屋号変更した。「ウエルマート」は[[マックスバリュ西日本]]でも展開していたが、同年2月に「ウエルマート」の営業を終了して以降はマックスバリュ東北の独自業態となっていたことから、「ウエルマート」は完全に終焉した。
 
 
 
=== 山形県での店舗展開 ===
 
==== 山形地盤の主要前身2社の経緯 ====
 
東北ジャスコチェーンに加わったかくだい食品は、[[1972年]]12月にカクダイジャスコを設立後、子会社のかくだい商事とともに翌年2月にジャスコと合併した<ref>『ジャスコ三十年史』p.179</ref>。カクダイジャスコは発足後、地盤の米沢地区のみにとどまらず、1973年10月、仙台地区における初進出として[[仙台市]]宮町(現:同市[[青葉区 (仙台市)|青葉区]]宮町)と[[泉市]][[南光台]](現:仙台市[[泉区 (仙台市)|泉区]]南光台)に店舗を開設したほか、[[1979年]]には泉市にさらに新店、翌年には[[名取市]]にも店舗を構えるなど積極的に県外進出も進めた<ref>『ジャスコ三十年史』p.180</ref>。なお、カクダイジャスコは大型店の大部分を[[1986年]]2月にジャスコに営業譲渡している<ref name=ja491>『ジャスコ三十年史』p.491</ref>。
 
 
 
かくだい食品とともに東北ジャスコチェーンに加わったマルイチは、1972年12月に西奥羽ジャスコを設立後、子会社の新庄マルイチとともに翌年2月にジャスコと合併した。西奥羽ジャスコは酒田市を中心に店舗を展開し、[[1973年]]11月、初の県外進出として[[新潟県]][[村上市]]に店舗を設けるなど業容の拡大に取り組んだ。また[[1976年]]10月の[[酒田大火]]の際には本店のほか中町マート、ストア店の3店が焼失したほか、社長宅や従業員宅も全半焼に見舞われるなど大きな被害を被った<ref>『ジャスコ三十年史』p.181</ref>。なお、西奥羽ジャスコも大型店を1986年3月までにジャスコに営業譲渡している<ref name=ja491 />。
 
 
 
{{main2|両社のジャスコに営業譲渡した店舗の詳細は「[[過去に存在したジャスコの店舗]]」}}
 
 
 
[[1994年]]8月、酒田市に本社を置く山形ウエルマート(旧称:西奥羽ジャスコ)と仙台市に本社を置くカクダイウエルマート(旧称:カクダイジャスコ)をが合併。東北ウエルマートが発足した。東北ウエルマートは[[寒河江市]]に本社を置き、[[大店法]]の[[規制緩和]]を踏まえ店舗を大型化し、店舗の希薄な[[村山地方]]でも積極的に展開を図るとした<ref>「ウエルマート、カクダイ 山形 合併、来月 大型店へ経営資源集中」『日本経済新聞』1994年7月12日</ref>。[[1998年]]2月に同社と北日本ウエルマートが合併、新「東北ウエルマート」が発足した。2000年5月に東北ウエルマートはマックスバリュ東北に商号変更した。
 
 
 
==== 近年の店舗政策 ====
 
県下では、秋田県と共に小型スーパー形態である[[ウエルマート]]の展開が進んでいたが、ダイエーや[[ヨークベニマル]]などの県内進出、従前は村山地方の地方スーパーに過ぎなかった[[ヤマザワ]]の全県展開が始まった事により競争が激化し、小規模なウエルマートでは太刀打ちできず、店舗閉鎖が加速した。
 
 
 
マックスバリュが誕生し、イオン傘下としてのテコ入れが始まると、これまでとは一転し、中心部の小規模ウエルマートや中心部のジャスコを閉鎖して郊外型マックスバリュが新規開店した。それにより山形での退潮傾向は収まり、現在に至るまで激戦が続いている。県内においては、ほとんどの市町村に進出を果たし、スーパーといえばマックスバリュ・ウエルマートのみという自治体も少なくなかった。また2003年に[[自己破産]]した山形市の食品スーパー、みつますの2店舗と従業員を引き継ぐなどもした<ref>「倒産 みつます2店舗と従業員 マックスバリュが引き継ぎ10月開業へ」『読売新聞』山形版 2003年8月13日</ref>。
 
 
 
新庄市では、当初[[イオンスーパーセンター]]の進出が計画され、広大な用地が取得されたものの、商店街の反対により、平屋・食品スーパーのみのマックスバリュに計画縮小の上、出店する事になった。その為、マックスバリュでは珍しく広大な駐車場を持つ「イオンタウン新庄」というパワーモールが形成され、「[[ペトラス]]」が設置されたマックスバリュになった。鶴岡市や南陽市では、中心部のジャスコが閉鎖され、新たに郊外にマックスバリュが誕生した。
 
 
 
2013年7月6日に、開店から26年半以上にわたって長らく営業していたウエルマート東和泉店を改装に伴って店舗ブランドを「マックスバリュ」に変更しリニューアルオープン。同年11月20日にウエルマート羽黒店とウエルマート立川店が閉店となったため、県下における「ウエルマート」が1店舗も存在しなくなった。
 
 
 
=== 青森県での店舗展開 ===
 
2001年に青森県内の店舗をイオンから譲受した後の12月、県内で当時最大手だったスーパーマーケットの[[亀屋みなみチェーン]]が倒産し、営業店舗は全て閉店となった。このうちの13店舗の営業権(店舗および従業員)をマックスバリュ東北が譲り受ける事になった<ref>「亀屋みなみチェーンの食品13店 マックスバリュ東北へ譲渡へ」『読売新聞』青森版 2001年12月18日</ref>。当時、マックスバリュ東北はイオンから譲渡された8店舗を運営するに留まっており、この譲受で青森県内の店舗数が2倍以上に急増する事等から当時マスコミでは話題になった。
 
 
 
2002年3月にはこれらの店舗を全店開店させたが、余裕の無い店舗展開であった為、開店当初は亀屋の店舗にマックスバリュの看板を付け替えただけの店舗が見られた。現在では、採算の合わない店舗は閉店したり(旧K・バリュー河原木店だったMV河原木店)、近郊のショッピングセンターに出店する際に移転する(旧K・バリュー大清水店だったMV大清水店は近隣のMV安原店へ事実上の移転)などしている。
 
 
 
一方、イオンから譲り受けた店舗も青森東店、浪岡店、八戸城下店以外は全てウエルマートだったものの、全店マックスバリュへ変更した。更には子会社化した株式会社同友の店舗であったおおわに店は店舗面積が狭い事等から、移転を伴わずに新店舗へリニューアルしている。
 
 
 
また、イオングループの店舗との競合を避ける為、十和田市の東四番町店はイオンスーパーセンター十和田店の出店により開店からわずか3年弱で閉店となった(店舗跡は旧サンホームビデオからリニューアルした[[TSUTAYA]]十和田店になったが、[[大規模小売店舗立地法]]による届出ではMV東北が大規模小売店舗の設置者のままである)。
 
 
 
2008年4月11日、MV青森東店を改装・業態転換し、MV東北では初のフードディスカウント1号店としてザ ビッグ青森東店がオープンした。「ザ・ビッグ(ザ ビッグ)」は元々[[マックスバリュ西日本]]の独自業態であったが、青森東店は同社以外のマックスバリュ運営会社が開業した最初の店舗でもあり、「ザ・ビッグ」が全国展開化するきっかけになった。
 
 
 
=== 岩手県での店舗展開 ===
 
岩手県はイオン(当時はジャスコ)が「マックスバリュ」業態1号店(江刺店)を置いた土地である。
 
 
 
[[2004年]]、マックスバリュ東北は[[北上市]]のロックタウン北上(現:イオンタウン北上)内に直営店舗をオープンし県下に初進出した。また、[[2014年]]3月1日には、イオンの100%子会社で県内において9店舗を展開する[[マックスバリュ北東北]]を吸収合併した<ref>{{cite news |title= マックスバリュ東北 「北東北」を吸収合併 来年3月 |author= |agency= |newspaper=河北新報 |date=2013-11-8 |url=http://www.kahoku.co.jp/news/2013/11/20131108t42022.htm|accessdate=2013-11-10}}</ref><ref>{{Cite web |date=2013-11-7 |url=http://www.mv-tohoku.co.jp/newsrelease/pdf/new_20131107.pdf |title=マックスバリュ東北株式会社とマックスバリュ北東北株式会社の合併契約締結に関するお知らせ |format=PDF |publisher=マックスバリュ株式会社 |accessdate=2013-11-10}}</ref>。運営会社の違いから、北上店の売り出し内容やサービス内容は、他の県内MV店舗と異なる場合があった。
 
 
 
=== 新潟県での店舗展開 ===
 
マックスバリュ東北は2013年6月14日に同年5月に自己破産を申請した[[パワーズフジミ]]から[[新潟市]]と[[村上市]]の7店舗を譲り受け、新潟県に進出した<ref>「清水フード イオン傘下に 社名そのまま 競争激化で新戦略」『読売新聞』新潟版 2015年10月15日</ref>。自己破産時に同社から解雇された従業員はマックスバリュ東北の従業員として再雇用されることとなり、併せて、開業に向けた準備を進めるべく「営業本部」内に「新潟事業部」を立ち上げた。
 
 
 
譲り受けた店舗は新潟市の本店を除いて店名を変えることなくマックスバリュ東北店舗への改装を行ったうえで順次オープンした。先陣を切って、同年7月19日に荒川アコス店をオープンした。その後、同年7月23日に村上肴町店を<ref>{{PDFlink|[http://www.mv-tohoku.co.jp/newsrelease/pdf/new_130709-2.pdf 「マックスバリュ村上肴町店」オープンのご案内]}} - マックスバリュ東北株式会社 ニュースリリース 2013年7月9日(2013年7月30日閲覧)</ref>、同年7月26日に亀田店と笹口店を<ref>{{PDFlink|[http://www.mv-tohoku.co.jp/newsrelease/pdf/new_130723-1.pdf 「マックスバリュ亀田店」「マックスバリュ笹口店」2店舗同時オープンのご案内]}} - マックスバリュ東北株式会社 ニュースリリース 2013年7月9日(2013年7月30日閲覧)</ref>、同年7月30日に上木戸店・山二ツ店・藤見町店(藤見町店はパワーズフジミ本店から店舗名を改称)の3店舗<ref>{{PDFlink|[http://www.mv-tohoku.co.jp/newsrelease/pdf/new_130725.pdf マックスバリュ東北、新潟事業部店舗3店舗同時オープンのご案内]}} - マックスバリュ東北株式会社 ニュースリリース 2013年7月25日(2013年7月30日閲覧)</ref>をオープンしたことで、譲り受けた店舗すべてを「マックスバリュ」として営業を再開させた。なお、新潟県には以前から糸魚川店が営業しているが、この店舗は[[マックスバリュ北陸]]の運営であった。
 
 
 
2016年3月にマックスバリュ東北が運営していた新潟県内の全店舗をイオンリテールへ継承したことで、約2年8ヶ月で新潟県内での店舗運営から撤退した。これに伴い、イオンリテールではマックスバリュ東北から譲り受けた全店舗において中条店と同じ「イオン」へ屋号変更され、同年3月15日の村上肴町店から順次営業を再開し、同年3月30日の亀田店をもって全店舗の営業を再開<ref>{{Cite press release|title=3月26日(土)「イオン笹口店」グランドオープン|publisher=イオンリテール株式会社 北関東・新潟カンパニー|date=2016-03-24|format=PDF|url=http://www.aeonretail.jp/pdf/160324R_2.pdf|accessdate=2016-06-29}}</ref>。また、県内の「マックスバリュ」はMV北陸運営の糸魚川店のみの店舗展開に戻った。
 
 
 
{{see|マックスバリュ北陸}}
 
 
 
=== 宮城県・福島県での店舗展開 ===
 
宮城県及び福島県におけるマックスバリュを経てザ・ビッグに転換された店舗等は、2010年2月21日に発足したマックスバリュ南東北が運営を所管する。
 
{{see|マックスバリュ南東北}}
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
 
<references group="注釈" />
 
=== 出典 ===
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* ジャスコ株式会社編 『ジャスコ三十年史』ジャスコ、2000年。
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.mv-tohoku.co.jp マックスバリュ東北]
 
 
 
{{イオングループ}}
 
 
 
{{Company-stub}}
 
 
 
{{DEFAULTSORT:まつくすはりゆとうほく}}
 
[[Category:マックスバリュ|とうほく]]
 
[[Category:秋田市の企業]]
 
[[Category:東北地方のスーパーマーケット]]
 
[[Category:東証二部上場企業]]
 
[[Category:2000年上場の企業]]
 
[[Category:1972年設立の企業]]
 

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