ミネアポリス高速道路崩落事故
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ミネアポリス高速道路崩落事故(ミネアポリスこうそくどうろほうらくじこ)は、2007年8月1日にミネソタ州州都セントポールと同州最大の都市ミネアポリス間のミシシッピ川に架っていた州間高速道路35W号線(I-35W)ミシシッピ川橋(地図)が崩落した事故である。この事故で2007年8月13日現在、少なくとも60台の車が転落し[1]、9人が死亡、100人以上が負傷した。また、4人が行方不明になっている[2]。
概要
この橋は1967年に建造された長さ579m、幅33m、8車線のトラス橋だった。当時この橋では補強工事が行われており、車線が片側2車線に制限されていた上、ラッシュアワーと重なり混雑した状態だった[3]。橋は3〜4秒で崩落し、橋の南端部分が東に15メートルずれていた[4]。
事故後の対応
8月4日、ジョージ・W・ブッシュ大統領が事故現場を視察し大統領は現場で救出に当たった救助隊をたたえ、「彼らの決意に感銘を受けた。この悲劇から脱し、橋をできるだけ早く再建したい」と述べた。大統領は、犠牲者の家族らとも面会。ローラ・ブッシュ夫人も3日に負傷者が運ばれている病院を見舞いに訪れた。
日本での動き
マスコミ各社は事故を報道していく中で、日本の橋も安全基準を満たしているか懸念する声が上がった。この事故を受けて国土交通省が調査を行った結果、全国の自治体のうち7県および1567区市町村で橋の点検を行っていなかった事がわかった。今後、国土交通省は各自治体に国と同じレベルの点検を行うよう呼びかけるという[5]。
脚注
- ↑ 水没した車両は60台以上 米ミネソタ州の橋崩落事故(朝日新聞) 2007年8月4日
- ↑ さらに1遺体を収容、死者9人に 米道路橋崩壊事故 (CNN.co.jp) 2007年8月13日
- ↑ 米ミネソタ州の橋崩落:ごう音、ぐにゃり 「水中にも人が」(毎日新聞) 2007年8月2日
- ↑ 米橋崩落:3〜4秒の短時間で一気に ビデオなどで判明(毎日新聞) 2007年8月4日
- ↑ 「橋点検せず」自治体の8割、国交省が定期実施要求へ 読売新聞(ウェブ魚拓)