ロンドン

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London

イギリスの首都。イングランド南東部,テムズ川の河口より約 80km上流の沿岸に位置する。43年,ローマ皇帝クラウディウス1世による征服後,湿地帯を横切る距離が最短ですむ渡河点としてテムズ川に架橋されて以来,橋頭集落ロンディニウムとして発達した。

1066年,ノルマンディー公ウィリアム(ウィリアム1世)がウェストミンスター寺院でイングランド王に即位してから,イングランドの首都として発展。1664~65年疫病が大流行,1666年のロンドン大火で市街地の大半を焼失したが,エリザベス朝時代に飛躍的な発展を遂げ,17世紀には国際金融市場の中心地となった。第2次世界大戦まで大英帝国の首都として繁栄,その後大英帝国の衰退に伴って世界経済における市の重要性は低下したが,旧植民地を含むイギリス連邦の政治,経済の中心地としての,またヨーロッパ連合 EU,第三世界に対する貿易・金融上の大中心地としての地位は依然として維持し,アメリカ合衆国のニューヨーク,スイスのチューリヒと並ぶ国際金融界の大取引場として大きな影響力を及ぼしている。

タワーブリッジより下流のテムズ川の水路と,その沿岸に並ぶドック群,埠頭からなるロンドン港はイギリス最大の貿易港で,おもに食糧と工業原料を輸入,工業製品を輸出する。工業部門は,中心市街部では奢侈品,家具,衣料などの製造,テムズ川沿岸部では製粉,製糖や,石油精製,自動車製造,造船を含む重化学工業,郊外部では機械,電機などの工業が中心。炭田を背後に控えて発展したイギリスのほかの工業都市とは異なるが,膨大な労働力と消費人口を抱える,イギリス最大の工業中心地となっている。

18世紀以降,急激に都市化が進み,1888年ロンドン市(シティ)を中心とした市街化地域がロンドン県となったが,その後も都市域が拡大し続けたため,1965年同県は廃止された。これに代わって郊外の住宅地を含めてグレーターロンドンというコナベーション(連接都市域)が設置された。イングランド銀行,大英博物館,ウェストミンスター寺院,バッキンガム宮殿,ロンドン塔,イギリス国会議事堂,セント・ポール大聖堂,ギルドホール,ナショナル・ギャラリー,ロンドン博物館など歴史的建造物が多い。

イギリス最大の総合大学であるロンドン大学をはじめとする多数の高等教育機関がある。イギリス最大の交通中心地でもあり,全国各地からの鉄道,道路が集まり,西郊にヒースロー国際空港,南郊にガトウィック空港がある。面積 1572km2。人口 817万3941(2011)。