五畿七道(ごきしちどう)
令制における地方行政区画。中国では,古くから天子のいる都を畿と称し,その周辺地を畿内と呼んだ。日本では,令制において五畿とは都のあった大和国を中心として山背国 (のち山城国 ) ,河内国,和泉国,摂津国の5ヵ国を称し,七道とは7つの官道に沿った国々を称し,東海道,東山道,北陸道,山陰道,山陽道,南海道,西海道をさした。道ごとに国府を連ねて官道が設けられ,その間に駅家 (うまや) がおかれた。西海道は大宰府が特別の機能をもち,九州全域を支配した。