「亜硝酸」の版間の差分

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化学式 HNO<sub>2</sub> 。無機亜硝酸塩に酸を作用させて得られるが,溶液中でのみ存在する淡青色の弱酸。水中では迅速に酸化窒素と硝酸に分解する。  
 
化学式 HNO<sub>2</sub> 。無機亜硝酸塩に酸を作用させて得られるが,溶液中でのみ存在する淡青色の弱酸。水中では迅速に酸化窒素と硝酸に分解する。  
  
3HNO<sub>2</sub>2NO+H<sub>3</sub>O<sup>+</sup>+NO<sub>3</sub>
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3HNO<sub>2</sub>2NO+H<sub>3</sub>O<sup>+</sup>+NO<sub>3</sub><sup>-</sup>
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リチウム,ナトリウム,カリウム,カルシウム,ストロンチウム,バリウム,銀と安定な[[塩]]をつくり,またアルコール類と反応し[[エステル]] RONO (Rはアルキル基) を形成する。芳香族第一アミン ArNH<sub>2</sub> と無機酸 HXの水溶液を冷却して,NaNO<sub>2</sub> 水溶液を加えると,[[ジアゾニウム塩]] ArN<sub>2</sub>
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リチウム,ナトリウム,カリウム,カルシウム,ストロンチウム,バリウム,銀と安定な[[塩]]をつくり,またアルコール類と反応し[[エステル]] RONO (Rはアルキル基) を形成する。芳香族第一アミン ArNH<sub>2</sub> と無機酸 HXの水溶液を冷却して,NaNO<sub>2</sub> 水溶液を加えると,[[ジアゾニウム塩]] ArN<sub>2</sub>
<sup>+</sup>X<sup>-</sup> を生じる。この塩は脂肪族第一アミンの場合は非常に不安定で,ただちに分解し窒素ガスを発生するが,芳香族第一アミンの場合はやや安定であり,種々の芳香族化合物合成の中間体として利用される。
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<sup>+</sup>X<sup>-</sup> を生じる。この塩は脂肪族第一アミンの場合は非常に不安定で,ただちに分解し窒素ガスを発生するが,芳香族第一アミンの場合はやや安定であり,種々の芳香族化合物合成の中間体として利用される。
 
  
 
== 参考文献 ==
 
== 参考文献 ==

2018/10/4/ (木) 23:53時点における最新版

亜硝酸(あしょうさん、nitrous acid)

化学式 HNO2 。無機亜硝酸塩に酸を作用させて得られるが,溶液中でのみ存在する淡青色の弱酸。水中では迅速に酸化窒素と硝酸に分解する。

3HNO22NO+H3O++NO3-

リチウム,ナトリウム,カリウム,カルシウム,ストロンチウム,バリウム,銀と安定なをつくり,またアルコール類と反応しエステル RONO (Rはアルキル基) を形成する。芳香族第一アミン ArNH2 と無機酸 HXの水溶液を冷却して,NaNO2 水溶液を加えると,ジアゾニウム塩 ArN2 +X- を生じる。この塩は脂肪族第一アミンの場合は非常に不安定で,ただちに分解し窒素ガスを発生するが,芳香族第一アミンの場合はやや安定であり,種々の芳香族化合物合成の中間体として利用される。

参考文献

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