「体節」の版間の差分

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'''体節'''(たいせつ、[[英語]]:segment, metamere)とは、[[動物]]の体の構造に見られる体軸方向の繰り返し構造を指す[[生物学]][[専門用語|用語]]である。[[19世紀]]の[[生物学|生物学者]][[エルンスト・ヘッケル]]はこれを動物の体の構成の一つの単位と見なした。
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'''体節'''(たいせつ、[[英語]]:segment, metamere)
 
 
全身の構造が体節の繰り返しでできている場合、これを'''[[体節制]]'''と言う。
 
 
 
また、[[脊椎動物]]の[[胚発生|発生]]においても[[胚葉#中胚葉|中胚葉]]性の分節構造の名称として「体節」があるが、こちらは'''somite'''の訳語であって、本項目の述べる概念とは意味が異なるので注意。背中側で[[脊索]]の両側に位置し、のちに[[脊椎]]骨を含む[[骨格]]や[[骨格筋]]、[[真皮]]などに[[分化]]する。(詳細は[[体節 (脊椎動物)]])
 
 
 
== 動物体に見られる体節 ==
 
[[節足動物]]や[[環形動物]]の体が節に分かれ、それぞれの節に[[付属肢]]を持っているのはよく知られている。このような節を「体節」と言い、これらの動物では体全体が体節の組み合わせで構成されていることから、そのような体制を「体節制」と言う。
 
 
 
しかしながら、体節のような構造はこれらの動物のみに見られるものではない。たとえば脊椎動物においても、[[脊椎骨]]は体軸方向にほぼ同じものが繰り返されている。[[ヒト]]の体であれば、[[腹筋]]などははっきりとした体節様の見かけを持つ。[[筋肉]]に関しては、[[魚類]]では体節様の筋肉の配置をより明確な形で見ることができ、それは日常生活においても[[煮る|煮魚]]の身をほぐすなどすることで容易く確かめられる。このような構造も体節と呼べるのであって、その意味では「体節」の語義は「体節制」のそれより広い。
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* 八杉竜一, 小関治男, 古谷雅樹, 日高敏隆 編『岩波生物学辞典(第4版)』 岩波書店、1996年、ISBN 4-00-080087-6。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[生物学]] - [[形態学]] - [[解剖学]]
 
 
 
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動物体で類似した構造の部分が繰返し前後に連なっているもの,すなわち内臓,骨格,神経などが体内で数個の同じ構造の単位になって連続している場合に,そのひとつひとつを体節という。多足類にみられるような同じ構造単位が連なっている動物体を同規体節,無翅昆虫,脊椎動物のように体の各部分の機能が次第に分化して分業的になり各部分の構造が異なったものを異規体節という。ヒルのように体表面が体節構造をし内臓は異なるときには体環,ウドンムシのように体表面は体節ではなく内臓が体節的構造を示すものを擬体節といい,サナダムシ,ミミズのように体表面と内臓とが一致して体節構造を示すものを真体節という。脊椎動物の発生の途中では,左右の中胚葉が一定間隔で横位の隔壁により一定数の分節に区画される。この分節のひとつひとつもまた体節というが,正しくは中胚葉節または原節である。
  
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[[CATEGORY:生物学]]
 
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2018/10/16/ (火) 23:12時点における最新版

体節(たいせつ、英語:segment, metamere)

動物体で類似した構造の部分が繰返し前後に連なっているもの,すなわち内臓,骨格,神経などが体内で数個の同じ構造の単位になって連続している場合に,そのひとつひとつを体節という。多足類にみられるような同じ構造単位が連なっている動物体を同規体節,無翅昆虫,脊椎動物のように体の各部分の機能が次第に分化して分業的になり各部分の構造が異なったものを異規体節という。ヒルのように体表面が体節構造をし内臓は異なるときには体環,ウドンムシのように体表面は体節ではなく内臓が体節的構造を示すものを擬体節といい,サナダムシ,ミミズのように体表面と内臓とが一致して体節構造を示すものを真体節という。脊椎動物の発生の途中では,左右の中胚葉が一定間隔で横位の隔壁により一定数の分節に区画される。この分節のひとつひとつもまた体節というが,正しくは中胚葉節または原節である。



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