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'''地球史年表'''(ちきゅうしねんぴょう)では、[[地球]]の[[歴史]]に関する簡潔な[[年表]]を掲げる。
 
* この項目ではなるべく平易な説明にとどめ、学術的な年代区分や詳細な説明・年表は別にゆずる。
 
* 時代区分については[[地質時代]]を参照。
 
* '''仮説や、議論が現在されている項目も含んでいる点に注意。'''
 
 
 
==地球誕生前==
 
{{see also|宇宙の年表}}
 
* 138億年前 - [[ビッグバン]]、その38万年後[[宇宙の晴れ上がり]]([[宇宙マイクロ波背景放射]]、[[宇宙の大規模構造]])のあと、[[超銀河団]]、[[銀河団]]、[[銀河]]、[[恒星]]の形成とその後に発生した[[超新星爆発]]と[[超新星]]の残骸である[[重元素]]を含む[[星間物質]]の飛散
 
* 46億年以前 - [[地球]]誕生前。
 
: [[太陽]]は、過去の[[超新星爆発]]で散らばった[[星間物質]]がふたたび集まって形成された[[星の種族|種族Iの星]]である<ref>{{cite web|url=http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~nishio/KOUGI/InSP2003-7Resume.pdf|format=PDF |title=宇宙科学入門第7回資料 恒星の誕生と進化|author=西尾正則|publisher=[[鹿児島大学]]理学部|language=日本語|accessdate=2010-10-19}}</ref>と考えられている。また、[[太陽系]]には[[鉄]]や[[金]]、[[ウラン]]といった[[重元素]]が多く存在している<ref name=Newton2009-134>[[#ニュートン (別2009)|ニュートン (別2009)、6章 太陽系のなりたち、p134 私たちの体は星の死からつくりだされた?]]</ref>。これらの重元素の成因としては、質量の大きな高温の星の内部での[[元素合成]]とその後に発生する[[超新星爆発]]によって作られ、[[宇宙]]空間にまき散らされた、という過程が最も可能性が高いシナリオだからである<ref name=Newton2009-134 />。[[太陽系]]は46億年前に形成され始めた。
 
 
 
== 地球誕生 - 生命誕生 ==
 
{{原生代}}
 
'''[[先カンブリア時代]]'''(46億 - 5億4200万年前)
 
* 45億4000万年前(±5000万年) - [[地球]]誕生。
 
: [[太陽系]]の[[隕石]]や[[月]]の[[岩石]]の生成年代から、この頃、原始地球が形成されたと考えられている。地球の形成は[[太陽系の形成と進化]]での説明が詳しい。
 
: [[水]]、[[アンモニア]]、[[メタン]]などの水素化合物が凝集し固体となるのに充分な低温となる主たる恒星からの距離を[[凍結線]]と呼び、[[太陽系]]の場合、凍結線は約2.7[[天文単位|AU]]であり、[[小惑星帯]]の辺りになる。原始太陽系星雲内で凍結線よりも温度の低いところでは、[[降着円盤|降着]]による[[微惑星]]および[[惑星]]の生成が、これらの固体となった粒子によって起こりやすくなる。したがって凍結線は惑星の質を[[地球型惑星|地球型]]と[[木星型惑星|木星型]]に分ける境界になる<ref>{{cite book |title= Discovering the Universe |last= Kaufmann |first= William J. |year= 1987 |publisher= W.H. Freeman and Company |isbn= 0-7167-1784-0 |page= 94}}</ref>。H2O(水)が昇華する温度がおよそ170Kであり、凍結線の内側ではH2O(水)は水蒸気に、外側では氷になり、そのため凍結線の内側では地球のような岩石の惑星が形成され、その外側には氷の惑星ができる<ref>http://www.nao.ac.jp/open_lecture/2006/qa.html</ref>{{リンク切れ|date=2012年10月}}{{信頼性要検証|date=2012年10月}}。
 
: また、地球の形成位置は、後に生命を育むことができる液体の水を保持することができる[[ハビタブルゾーン]]に位置していた。
 
: [[月]]の形成時期も、45億5000万年前とされる。月の形成仮説の1つとして、地球に[[原始惑星]]が衝突して形成されたとする[[ジャイアント・インパクト説]]がある。
 
: 地球が誕生して間もない45億4000万年前から44億4000万年前の[[マントル]]に由来する溶岩が、カナダ・バフィン島とグリーンランド西部で見つかったと、米[[カーネギー研究所]]の研究チームが2010年8月『[[ネイチャー]]』に発表した。
 
: 地球大気の歴史については、確証は得られていないが、以下のようなことが考えられている。地球が誕生した46億年前頃の原始[[大気]]は、主に[[ヘリウム]]と[[水素]]からなり、高温高圧だった。これは現在の[[太陽]]の大気と似た成分である。これらの軽い成分は、原始太陽の強力な[[太陽風]]によって数千万年のうちにほとんどが吹き飛ばされてしまったと考えられている。やがて、太陽風は太陽の成長とともに次第に弱くなってくる。この頃には、地表の温度が低下したことで[[地殻]]ができ、地殻上で多くの[[火山]]が盛んに噴火を繰り返していた。この噴火にともなって、[[二酸化炭素]]と[[アンモニア]]が大量に放出された。[[水蒸気]]と多少の[[窒素]]も含まれていたが、[[酸素]]は存在しなかった。この原始大気は二酸化炭素が大半を占め、微量成分として[[一酸化炭素]]、窒素、水蒸気などを含む、現在の[[金星]]の大気に近いものであったと考えられている。100[[気圧]]程度と濃く、高濃度の二酸化炭素が存在した。地球が十分に冷却されていなかった時期の原始大気には大量の水蒸気が含まれていたと考えられる<ref>宮路茂樹 [http://www.astro.phys.s.chiba-u.ac.jp/~miyaji/class/daigakuin/uchubuturi-1/uchubutsuri02.pdf 太陽系の起源 大学院講義:宇宙物理学1 千葉大自然 2006/11/29]</ref>{{信頼性要検証|date=2012年10月}}。
 
* 44億年前 - 現在、知られている最古の[[岩石]][[鉱物]]が現れる。
 
: [[西オーストラリア州]]のジャック・ヒルズで発見された[[ジルコン]]粒子のうち最古の物(44億400万±800万年前)<ref name="yokuwakaru2009_p168">川上紳一・東條文治『図解入門 最新地球史がよく分かる本 [第2版]』秀和システム 2009年 168ページ</ref>。
 
: ジルコン粒子の中に[[ダイヤモンド]]が含まれていることが、2007年に明らかになった。このジルコン粒子年代値は、30億年 - 42.5億年前である<ref>川上紳一・東條文治『図解入門 最新地球史がよく分かる本 [第2版]』秀和システム 2009年 173ページ</ref>。
 
* 41億年前 - 38億年前 [[後期重爆撃期]]には、木星型惑星の移動による重力の釣り合いの変化([[太陽系の形成と進化#惑星の軌道の移動]]を参照)によって、多数の小天体が内部太陽系に侵入し、それ以前の元々小惑星帯にあった物質が枯渇して現在の状態になった<ref name=OBrien2007>{{cite journal|author= David O’Brien, Alessandro Morbidelli, William F. Bottke|title=The primordial excitation and clearing of the asteroid belt?Revisited |journal=Icarus|volume=191| pages=434–452 |year=2007|doi= 10.1016/j.icarus.2007.05.005|format=PDF| url=http://www.boulder.swri.edu/~bottke/Reprints/OBrien_2007_Icarus_191_434_Primordial_Excitation_Clearing_Asteroid_Belt.pdf}}</ref>。これが引き金となって、[[月]]に多くの衝突[[クレーター]]が形成され、[[地球]]・[[水星]]・[[金星]]・[[火星]]といった[[地球型惑星|岩石惑星]]も多くの天体衝突を受けたと考えられている。天体衝突に由来する月面の溶融岩石の大部分がこの短い期間に作られたと示されている。
 
* 40億年前 - [[海|原始海洋]]ができた。花崗岩(カナダ北部のアカスタ[[片麻岩]])ができた。プレートができた<ref name="iwanami543">丸山茂徳・磯村行雄著『生命と地球の歴史』岩波書店(岩波新書543)2005年6月</ref><ref>前掲岩波新書543 18頁、20頁、21頁</ref>。<ref>カナダ北西部のアカスタ片麻岩に含まれるジルコンのU-Pb([[ウラン・鉛年代測定法]])で、40.31億年である。(川上紳一・東條文治『図解入門 最新地球史がよく分かる本 [第2版]』秀和システム 2009年 168ページ)</ref>。
 
: 古い[[変成岩]]に含まれる[[堆積岩]]の痕跡などから、43 - 40億年前頃に[[海洋]]が誕生したとみられる。この海洋は、原始大気に含まれていた水蒸気が、火山からの過剰な噴出と温度低下によって凝結して、雨として降り注いで形成されたものであった。初期の海洋は、原始大気に含まれていた[[亜硫酸]]や[[塩酸]]を溶かしこんでいたため酸性であったが、陸地にある[[金属イオン]]が雨とともに流れ込んである程度中和されたと考えられている。ある程度中和されると二酸化炭素が溶解できるようになるため、大量の二酸化炭素を吸収していった。地球全体は還元的な雰囲気下にあり、鉄は2価鉄のイオンとして溶解していた。水蒸気が[[紫外線]]を受けて[[光分解]]することで酸素が生成されてはいたが、2価鉄が3価鉄への酸化により発生した酸素がすぐに吸収されたため、大気中にはほとんど残らなかった。
 
* 40億年前(±2億年) - この頃、原始[[生命]]が誕生したと考えられている。 → [[生命の起源]]
 
* 38億年前 - 現在、知られている最古の[[堆積岩]]が現れる。
 
: 西[[グリーンランド]]のイスア地方(約38億年前)の表成岩やイサック片麻岩複合体など<ref name="yokuwakaru2009_p168" />。[[堆積作用]]があったことから、この頃には海が存在していたと考えられている。
 
* 38億年前(±3億年) - [[真正細菌]](バクテリア)と[[古細菌]](アーキア)の出現。 → [[共通祖先]]。
 
: 共通祖先に近い原始的な生物は[[好熱菌|好熱性]]を示すものが多く見られる。例えば、真正細菌の根に一番近いのは超好熱性水素細菌である。古細菌でも根に近いものは好熱性のものに占められている。最も早い推計では、タンパク質アミノ酸配列の置換速度から、共通祖先は42億年前にいたとする研究がある<ref>Battistuzzi FU, Hedges SB (February 2009). "A major clade of prokaryotes with ancient adaptations to life on land". Mol. Biol. Evol. 26 (2): 335–43.</ref>。
 
* 35億年前 - 生物活動の化石証拠
 
:地球上での最古の[[化石]](西オーストラリア・ピルパラ地域からの[[バクテリア]]の化石)<ref>前掲岩波新書543 22頁</ref>。[[メタン菌|メタン生成]]の痕跡(西オーストラリア・ピルパラ地域から、同位体比率異常のメタン)<ref>Ueno Y, Yamada K, Yoshida N, Maruyama S & Isozaki Y (2006). “Evidence from fluid inclusions for microbial methanogenesis in the early Archaean era”. Nature 440 (7083): 516–519.</ref>
 
* 32億年前 - [[光合成]]をする生物が現れる。[[藍藻]](シアノバクテリア)。
 
: [[ストロマトライト]]として痕跡を残した。[[ストロマトライト]]は藍藻(シアノバクテリア)の活動で形成された岩石。また、これよりも古い時代とする説もある。遅くとも32億年前までには光合成をする生物が現れ、海中に[[酸素]]を供給しはじめた。
 
: 二酸化炭素[[光合成]]を行う[[生物]]が誕生すると、それらは二酸化炭素を[[酸素]]に変換するようになる。さらに、二酸化炭素が[[生物]]の体内に[[有機物]]として蓄積されるようになり([[炭素固定]])、長い時間をかけて過剰な[[炭素]]は[[化石燃料]]、生物の[[殻]]からできる[[石灰岩]]などの堆積岩といった形で固定される。
 
* 27億年前 - シアノバクテリアが大量発生。
 
: この頃のシアノバクテリアの化石が大量に見つかっている。[[酸素]]の供給量が増加。
 
<!-- 下のヒューロニアン氷期
 
* 27億 - 23億年前 - 大規模な[[氷期|氷河時代]]であったとする仮説。-->
 
* 25億年前 - [[縞状鉄鉱層]]が形成される。
 
: [[藍藻|シアノバクテリア]]の活動で海中の酸素量が増加し、海中の2価の鉄イオンが3価鉄に[[酸化]]して沈殿したため形成される。縞状鉄鉱層の形成がおよそ19億年前まで続き、これ以後は形成されなくなる。
 
* 24億 - 22億年前 - 現在分かっている最古の氷期。→ [[ヒューロニアン氷期]]
 
* 22億2000年前 - マクガニン氷河時代、[[全球凍結]]<ref name=tajika2>田近英一 『大気の進化46億年 O2とCO2』 p120ほか、技術評論社、2011年9月25日発行、ISBN987-4-7741-4784-0</ref>
 
* 20数億年前? - 大気中の酸素の増加。酸素は初期の生物の大量絶滅と酸素を効果的に利用した生物のさらなる進化を導いた。
 
: 海中の[[鉄イオン]]濃度が低下し、海中の鉄イオンが酸化し尽くされると[[縞状鉄鉱層]]の形成も停止し、余剰となった海中の酸素が大気中にも多く供給されるようになった。
 
: 大気中の酸素は紫外線と反応し[[オゾン]]をつくった。酸素濃度が低かったころは地表にまで及んでいた[[オゾン層]]は、濃度の上昇とともに高度が高くなり現在と同じ成層圏まで移動した。これにより地表に到達する[[DNA]]を破壊する有害な[[紫外線]]が減少し、生物が陸上にあがる環境が整えられた。
 
* 21億年前(±6億年) - [[ミトコンドリア]]、[[葉緑体]]等に相当する生物と[[共生]]した[[真核生物]]の出現。
 
* 20億年前 - 現存する最古かつ最大の小惑星衝突 → [[フレデフォート・ドーム]]
 
* 20億 - 19億年前 - 最初の[[超大陸]]([[ヌーナ大陸]])出現か?
 
: [[大陸移動説]]によれば、大陸は数億年程度の周期で離散集合を繰り返していると考えられ、この頃、ヌーナ大陸と名づけられた超大陸が出現したと考えられている。
 
* 約20億 - 10億年前 - 酸素濃度が現代の1/100以上のレベルとなり大きくは増加しなかった<ref name=tajika2/>。
 
* 約10億 - 7億年前 - [[ロディニア大陸]]誕生
 
* 10億 - 6億年前 - この頃、[[多細胞生物]]が出現したと考えられている。多細胞生物は[[原口 (生物学)]]の獲得により強力な[[捕食]]能を有するに至った。
 
* 8億5000万年前頃 - この頃の1年は約435日。
 
: [[ストロマトライト]]からの[[計測]]結果による。
 
: → [[ジャイアント・インパクト説]]
 
* 8億 - 6億年前 - 大規模な[[氷河時代]]であったとされる。
 
* 7億年前 - スターチアン氷河時代、全球凍結<ref name=tajika2/>
 
* 6億5000年前 - マリノアン氷河時代、全球凍結<ref name=tajika2/>
 
: 全球凍結([[スノーボールアース]])仮説。
 
: スノーボールアースの地理的な隔離の間、どのように捕食するか、どのように捕食から逃れるかの観点から多細胞生物は多様性を形成し、これが[[エディアカラ生物群]]や[[バージェス動物群]]のような多様性を形成し、スノーボールアース終結からカンブリア爆発まで、少なくとも3200万年も経過していることから、その間、全地球的な捕食と被捕食の生存競争が存在したと考えられる。
 
* 6億年前 - 酸素濃度が現代の水準に近づく<ref name=tajika2/>。
 
* 6億 - 5億5000万年前 - [[エディアカラ生物群]]
 
: 大型の軟体性の生物群であるエディアカラ生物群は、地球全体が氷に覆われていた時期(スノーボールアース)の直後に出現し、その大部分が[[カンブリア紀]]の始まる前に絶滅した。[[バージェス動物群]]に見られる[[アノマロカリス]]や[[オパビニア]]などの大型捕食動物の出現とともに、[[カンブリア爆発]]の際には堅い[[外骨格]]をまとった動物が多く見られるようになった。エディアカラ生物群は、新たに出現した[[捕食]]動物に食い尽くされて絶滅したとも言われている<ref>[http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/rika-b/htmls/multicell_animals/appearance.html カンブリア大爆発] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20090516062109/http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/rika-b/htmls/multicell_animals/appearance.html |date=2009年5月16日 }} [http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/index_top.html トップページ] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20091105142217/http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/index_top.html |date=2009年11月5日 }}を見ると漢字にふりがなが振ってある。</ref>{{信頼性要検証|date=2012年10月}}。
 
* 約6億年前 - [[ゴンドワナ大陸]]が[[ロディニア大陸]]から分裂
 
 
 
== 古生代(約5億7000万 - 約2億5000万年前) ==
 
{{顕生代}}
 
生命の多様化、カンブリア爆発
 
* およそ5億4200万年前から5億3000万年前の間 -  [[カンブリア爆発]]と呼ばれる生物の多様化が起こる。突如として[[脊椎動物]]をはじめとする今日見られる[[動物界]]のほとんどの[[門 (分類学) ]]が出そろった現象である。
 
: 短期間(約1000万年の間)に生物の種類を多く増やした。この頃から多くの[[化石]]が発見されるようになる。
 
* 約5億3000万年前 - [[バージェス動物群]]、[[バージェス頁岩]]
 
* [[三葉虫]]などの生物が現れる。
 
* 4億6000万 - 4億3000万年前 - 一時的な氷河期([[アンデス-サハラ氷期]])
 
* 4億3000万年前頃 - 生物の[[大量絶滅]]([[オルドビス紀]]末)
 
: 6000[[光年]]以内で起こった[[超新星]]爆発による[[ガンマ線バースト]]仮説<ref>{{cite web |url=http://www.nasa.gov/vision/universe/starsgalaxies/gammaray_extinction.html |title=Explosions in Space May Have Initiated Ancient Extinction on Earth |accessdate=2008-06-15 |last= Wanjek |first=Christopher |coauthors= |date=April 6, 2005 |work= |publisher=NASA}}</ref>
 
* 5億年万前 - 4億年万前 - 二酸化炭素の濃度は現代の20倍程度<ref name=tajika2/>
 
* 4億2000年万前 - [[植物]]の上陸<ref name=yama/>
 
* 4億年前 - [[節足動物]]の上陸<ref name=yama>[http://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~ymiyata/files/life/Life_evolution.htm 生命の起源・進化と地球環境] (山口大学地球進化学宮田研究室)講義資料</ref>{{信頼性要検証|date=2012年10月}}
 
* 4億年前 - [[アンモナイト]]が現れる<ref>和仁 良二、「[http://doi.org/10.2331/suisan.81.138 5. 古生物学からみた頭足類、頭足類学の創成—水産学における応用的基礎として—]」、『日本水産学会誌』Vol. 81 (2015) No. 1 p. 138</ref>。
 
: [[北海道]]もアンモナイトの世界的な産地の1つで、約1億年前頃の化石が多く発見されている。
 
* 3億6000万年前 - 生物の[[大量絶滅]]([[デボン紀]]後期)
 
: 寒冷化と[[海洋無酸素事変]]の発生
 
* 3億6000万年前 - 温暖期
 
: 氷河の消滅。この頃、大森林が各地に形成され、[[石炭]]の元になったとされる。[[地質時代]]では[[石炭紀]]という名称がついている。[[リグニン]]を含む樹木を分解する菌類が存在せず、石炭の原料が地表に積もる。光合成により二酸化炭素が減少し温室効果が減少し寒冷化に向かい酸素濃度が増える<ref name=ha>長谷川政美、「系統樹をさかのぼって見えてくる進化の歴史」p102ほか、2014年10月25日、ベレ出版、ISBN 978-4-86064-410-9</ref>。
 
* 3億6000万年前 - [[脊椎動物]]([[両生類]])の上陸<ref name=yama/>
 
* 3億5000万 - 2億5000万年前 - 大規模な[[氷河時代]]だったとされる([[カルー氷期]])。
 
[[ファイル:Sauerstoffgehalt-1000mj2.png|thumb|350px|過去10億年の大気中の酸素濃度の変化]]
 
* 3億年前 - 二酸化炭素濃度が現代の程度まで低下する。この前後寒冷化する<ref name=tajika>田近英一、「地球環境46億年の大変動史」p113ほか、株式会社化学同人、2009年5月30日、ISBN 978-4-7598-1324-1</ref>。酸素濃度が最高の35%となる。これ以降、リグニンを含む樹木を分解できる菌類([[白色腐朽菌]])が登場し酸素濃度が徐々に減少に向い、二酸化炭素濃度は増加に向かう<ref name=ha/>。
 
* 3億年前 - [[昆虫]]が拡大。
 
: [[ゴキブリ]]もこの頃に出現。身近な[[生きている化石]]とされる。
 
* 3億年前 - [[爬虫類]]の出現<ref>[http://www.bio.nagoya-u.ac.jp/~hori/asahihyakka02.html 始祖鳥の神話と分子系統樹] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20050706043434/http://www.bio.nagoya-u.ac.jp/~hori/asahihyakka02.html |date=2005年7月6日 }} 週刊朝日百科1991年12月1日号をサイト内に掲載</ref>
 
* 2億5000万年前ごろ - [[ローレンシア大陸]]、[[バルティカ大陸]]、[[シベリア大陸]]などすべての大陸が次々と衝突したことによって[[パンゲア大陸]]が誕生した
 
* 2億5000万年前 - 生物の[[大量絶滅]]([[ペルム紀]])。
 
: 地球史の中で何度か生じた生物の大量絶滅の中で最大とされる。海生生物のうちの95 - 96%、全ての生物種で見ても90% - 95%が絶滅したとされる。 → [[P-T境界]]、[[メタンハイドレート]]が大量に気化し酸素濃度が著しく低下
 
 
 
==中生代(約2億5000万 - 約6500万年前)==
 
* 2億5000万年前 - 爬虫類から[[双弓類]]を経て進化した[[恐竜]]の出現。[[中生代]]の[[三畳紀]]、[[ジュラ紀]]、[[白亜紀]]を通して恐竜が繁栄。恐竜は[[気嚢]]をもち低酸素環境に対応できた。哺乳類の祖先の[[横隔膜]]をもつ[[単弓類]]は低酸素環境に対応できずに衰退した<ref name=ha/>。
 
* 2億2500万年前 - 最古の[[哺乳類]]の[[アデロバシレウス]]の出現。
 
: [[魚類]]、[[両生類]]、[[爬虫類]]、[[鳥類]]には4タイプの[[錐体細胞]]を持つもの([[4色型色覚]])が多い。一方ほとんどの[[哺乳類]]は錐体細胞を2タイプしか持たない([[2色型色覚]])。哺乳類の祖先は4タイプ全ての錐体細胞を持っていたが、初期の哺乳類は主に夜行性であったため、色覚は生存に必須ではなかったために退化した<ref name=nig>岡部正隆、伊藤啓 「[http://www.nig.ac.jp/color/barrierfree/barrierfree1-4.html 1.4 なぜ赤オプシン遺伝子と緑オプシン遺伝子が並んで配置しているのか]「第1回色覚の原理と色盲のメカニズム」 『細胞工学』7月号をWEBに掲載。</ref>。
 
* 2億2000万年前 - 生物の[[大量絶滅]]([[三畳紀]]末)。
 
* 2億2000万年前 - [[マニコーガン・クレーター]]の形成。
 
: [[カナダ]]にある[[北アメリカ]]最大の[[クレーター]](直径約100km)。
 
* 2億年前 - 酸素濃度が12%まで低下する。二酸化炭素濃度は現代の数倍から10倍程度に増加する。この前後温暖な気候が続く。これ以降徐々に酸素濃度が上昇し、二酸化炭素濃度が減少する<ref name=ha/><ref name=tajika/>。
 
* 2億年前 - [[パンゲア大陸]]の分裂がはじまる。
 
* 1億8000万年前 - 北は[[ローラシア大陸]]、南は[[ゴンドワナ大陸]]へと分裂し、[[ゴンドワナ大陸]]はその後、西ゴンドワナ大陸と東ゴンドワナ大陸へと分裂
 
* 1億5000万年前 - [[始祖鳥]]([[鳥類]]の出現)。
 
* 1億4000万年前 - [[白亜紀]]に入ると、西ゴンドワナ大陸は[[アフリカ大陸]]と[[南アメリカ大陸]]に分裂し、その間に[[大西洋]]が成立した。また、東ゴンドワナ大陸は、[[インド亜大陸]]及び[[マダガスカル島]]と、[[南極大陸]]及び[[オーストラリア大陸]]に分裂した。この分裂が、オーストラリア大陸でのその後の[[単孔類]]の生き残りや[[有袋類]]の独自進化につながる<ref>山賀進 [http://www.s-yamaga.jp/nanimono/seimei/seibutsunoshinka-05.htm 第3部生命 第2章 生物の進化(5)]「[http://www.s-yamaga.jp/nanimono/nanimono-hyoushi.htm われわれはどこから来て、どこへ行こうとしているのかそして、われわれは何者か]」 2005年12月28日完成との記述。</ref>。
 
* 1億年前 [[恐竜]]の全盛時代
 
* 6550万年前 - 生物の[[大量絶滅]]([[白亜紀]]末)。この頃、[[恐竜]]が絶滅。[[アンモナイト]]も絶滅。
 
: [[隕石]]の落下による環境の激変を原因とする説が有力と考えられている。→ [[K-T境界]]、[[チクシュルーブ・クレーター]]
 
 
 
==新生代(約6500万年前 - 現代)==
 
=== 約6500万年前 - 1000万年前 ===
 
{{第三紀}}
 
*6千数百万年前 - インド半島の大部分を占める[[デカン高原]]は、膨大なマグマが噴出して形成された<ref>石弘之著『世界史の鏡1 歴史を変えた火山噴火 ー自然災害の環境史ー』刀水書房 2012年 11ページ)</ref>。
 
* 約6550万年前 - [[霊長類]]の出現。
 
: 約5500万年前に現れた[[アダピス類]]が初期の霊長類と考えられている。これより前の約7000万年前に北米に出現した[[プレシアダピス類]]の{{仮リンク|プルガトリウス|en|Purgatorius}}を最古とする考え方もある。
 
: [[霊長目]]で[[ビタミンC]]合成能力が失われたのは約6300万年前であり、[[直鼻猿亜目]](合成能力なし)と[[曲鼻猿亜目]](合成能力あり)の分岐が起こったのとほぼ同時である。ビタミンC合成能力を失った直鼻猿亜目には[[メガネザル下目]]や[[真猿下目]]([[サル]]、[[類人猿]]、[[ヒト]])を含んでいる。ビタミンC合成能力を有する曲鼻猿亜目には、[[マダガスカル]]に生息する[[キツネザル]]などが含まれる<ref name="pmid3113259">{{cite journal | author = Pollock JI, Mullin RJ | title = Vitamin C biosynthesis in prosimians: evidence for the anthropoid affinity of Tarsius | journal = Am. J. Phys. Anthropol. | volume = 73 | issue = 1 | pages = 65–70 | year = 1987 | month = May | pmid = 3113259 | doi = 10.1002/ajpa.1330730106 | url = | issn = }}</ref>。
 
* 5500万年前 - [[暁新世]]・[[始新世]]境界で突発的温暖化事件([[:en:Paleocene–Eocene Thermal Maximum]])が発生し、新生代では最も高温の時代になった(始新世温暖化極大・始新世高温期)。その原因として1500Gtの[[メタンハイドレート]]の融解などの温暖化ガスの大量放出があり、地表5-7℃の気温上昇の温暖化が起こった<ref name=inoue>井上勲 『藻類30億年の自然史』 564頁、東海大学出版会、2007年11月5日発行</ref>。
 
* 4500万年前 - [[インド亜大陸]]が北上を続け、[[ユーラシア大陸]]に衝突し、[[ヒマラヤ山脈]]を形成
 
* 約4000万年前 - [[南極大陸]]で氷河の形成がはじまり、徐々に寒冷化。
 
: これ以前は非常に温暖な時期だった。 → [[古第三紀]]、[[海水準変動]]
 
* 4000万年前 - 3000万年前
 
: [[真猿下目]]の[[狭鼻下目]]([[旧世界]]ザル)と[[広鼻下目]]([[新世界]]ザル)が分岐した。一説では、当時のアフリカ大陸で大きな洪水が起こり、倒れて流された大木に乗った真猿下目のサルが当時それ程広がっていなかった大西洋を越えて南アメリカにたどり着いて広鼻下目の祖先となった<ref name=kyoto>三上章允[http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/official/tokyo2004/mikami.pdf 霊長類の色覚と進化]2004年9月18日。 [http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/official/tokyo2004/ 京都大学霊長類研究所 東京公開講座「遺伝子から社会まで」]のレジュメ</ref>。
 
* 3000万年前
 
: 2色型色覚(赤緑色盲)に退化した[[哺乳類]]のうち霊長目[[狭鼻下目]]が3色型色覚を再獲得した。[[ビタミンC]]を豊富に含む色鮮やかな[[果実]]等の獲得と生存に有利だった<ref name=nig/>。
 
* 2800万年から2400万年前
 
: 狭鼻下目の[[ヒト上科]]([[テナガザル]]、[[オランウータン]]、[[チンパンジー]]、[[ゴリラ]]、[[ヒト]]の共通祖先)が[[オナガザル上科]]から分岐し<ref>[http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2741112/5970393 サルとヒトとの進化の分岐、定説より最近か ミシガン大]{{リンク切れ|date=2017年9月 |bot=InternetArchiveBot }} AFPBB News 2010年07月16日</ref><ref>[[Nature]]2010年7月15日号</ref>、同時にヒト上科で[[尿酸]]を分解する[[尿酸オキシダーゼ]]活性が消失した<ref>[http://jdream2.jst.go.jp/jdream/action/JD71001Disp?APP=jdream&action=reflink&origin=JGLOBAL&versiono=1.0&lang-japanese&db=JSTPlus&doc=85A0339167&fulllink=no&md5=b554a2372327abd9931539aa8c9bbb47 霊長類の進化による尿酸分解活性の消失 I ヒト上科祖先での尿酸オキシダーゼの消滅] {{cite journal |author=Friedman TB, Polanco GE, Appold JC, Mayle JE |title=On the loss of uricolytic activity during primate evolution--I. Silencing of urate oxidase in a hominoid ancestor |journal=Comp. Biochem. Physiol., B |volume=81 |issue=3 |pages=653?9 |year=1985 |pmid=3928241}}</ref>。尿酸が[[直鼻猿亜目]]で合成能が失われたビタミンCの[[抗酸化物質]]としての部分的な代用となった<ref name="proctor1970">Peter Proctor [http://www.drproctor.com/rev/ascorbicuric.htm Similar Functions of Uric Acid and Ascorbate in ManSimilar Functions of Uric Acid and Ascorbate in Man] ''Nature'' vol 228, 1970, p868.</ref>。
 
* 2500万年前 - 最古の[[類人猿]]と思われる化石?
 
: [[アフリカ]]の[[ケニヤ]]で発見された。
 
* 約2500万年前 - アルプス・ヒマラヤ地帯などで山脈の形成がはじまる。
 
: [[テチス海]]が消滅し、[[造山運動]]により隆起。→ [[新第三紀]]、[[w:Geology of the Himalaya|Geology of the Himalaya]]
 
* 2000万年から1600万年前 - [[ヒト科]]と[[テナガザル科]]が分岐した<ref>[http://jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp/ChimpHome/keito.html ヒトとチンパンジーの系統的学位置] [http://jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp/ 京都大学人類進化論研究室へようこそ]の研究案内「野生チンパンジーの世界」</ref>{{信頼性要検証|date=2012年10月}}。
 
* 約2000万年前 - 現存する最古の湖の形成。
 
: [[バイカル湖]]、[[タンガニーカ湖]]。→ [[古代湖]]
 
* 約1800万 - 1700万年前のウマの化石が[[岐阜県]][[可児市]]で1961年と1971年に発見されていた。「[[アンキテリウム属]]」の1種で、和名「[[ヒラマキウマ]]」という。日本最古とされていたが、アジアでも最古級であることが分かった。
 
* 1600万年前頃 - [[大和三山]]の内の[[畝傍山]]や[[耳成山]]、また[[二上山 (奈良県・大阪府)|二上山]]もこの頃火山活動していた。
 
: 「ステゴロフォドン」の頭骨化石の一部が茨城県[[常陸大宮市]]で2011年12月に発見された<ref>[http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000001112160006 古代ゾウ「完全な頬骨」 高校生発見] 朝日新聞 2011年12月16日</ref><ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date3&k=2011121500684 高校生が古代ゾウ化石発見=専門家「進化解明につながる」-茨城] 時事ドットコム 2011/12/15</ref>。
 
* 約1500万年前 - [[ヨーロッパ]]に[[隕石]]が落下、[[クレーター]]を形成する。
 
: 現在の[[ドイツ]]・[[バーデン=ヴュルテンベルク州]]にある[[ネルトリンガー・リース|リース隕石孔]]、[[シュタインハイム・クレーター]]。
 
* 約1400万年前 - ヒト科が[[ヒト亜科]]と[[オランウータン亜科]]に分岐したと推定されている<ref name=ikeda>池田清彦、『38億年生物進化の旅』(2010年)、186頁、株式会社新潮社、ISDN978-4-1D-423106-5</ref>。
 
* 1300万年前 - この頃からヨーロッパ、南アジア、東アジアなどユーラシア各地にも[[類人猿]]の化石が現れる。
 
 
 
=== 1000万年前 - 100万年前 ===
 
* 1000万年前 - 約1000万年前にヒト亜科が[[ヒト族]]と[[ゴリラ族]]に分岐したと推定されている<ref name=ikeda/>
 
* 1000万 - 500万年前 - [[アフリカ]]で[[大地溝帯]](グレート・リフト・バレー)の形成が始まる。
 
: 人類誕生に大きな影響を与えたとする説がある。
 
* 約700万年前 - [[ヒト族]]は[[ヒト亜族]]と[[チンパンジー亜族]]に分岐したと推定されている<ref name=ikeda/>。
 
: [[猿人]]の出現。[[直立二足歩行]]の開始。
 
* 700万 - 600万年前 - 現在最古の人類化石は、中央アフリカ発見の[[サヘラントロプス・チャデンシス]]とされている。2002年に報告された<ref>佐藤宏之「持続的資源利用の人類史」/ 日本第四紀学会・町田洋・岩田修二・小野昭編著 『地球史が語る近未来の環境』 東京大学出版会 2007年 145ページ</ref>。
 
* 推定約600万 - 400万年前 - [[琵琶湖]]の形成。
 
: 琵琶湖は世界に現存する湖の中では3番目に[[古代湖|古い湖]]と考えられている。
 
* 370万 - 100万年前 - [[アウストラロピテクス属|アウストラロピテクス]](猿人)
 
: 最初の[[人類]]とされる。一定の道具使用した<ref>佐藤宏之「持続的資源利用の人類史」/ 日本第四紀学会・町田洋・岩田修二・小野昭編著 『地球史が語る近未来の環境』 東京大学出版会 2007年 147ページ</ref>。
 
* 約250万 - 180万年前 - この頃、[[石器]]の使用がはじまった。エレクトス[[原人]]が出現する(250万年前)。
 
: [[丹沢山地]]の大爆発(約250万年前)面積1万1750km2、降下火山灰のみの体積は2.8km3を超え、火山爆発指数VEIは5。
 
: [[オルドヴァイ文化]]、[[オルドワン石器]]
 
* 約200万年前<ref>約100万年前では?(石弘之著『世界史の鏡1 歴史を変えた火山噴火 ー自然災害の環境史ー』刀水書房 2012年 9ページ)</ref> - フィリピン海プレートに乗って移動してきた[[伊豆半島]]が北アメリカプレートに衝突し、富士山や箱根などの噴火の引き金になった。
 
* 180万年前 - [[グルジア]]の[[クラ川]]下流の下カルトリ地方ドゥマニスィ(ドマニシ)で発見された化石は、ユーラシア最古の[[原人]]として知られる<ref>前田弘毅「ユーラシア最古の人類の里」/ 北川誠一・前田弘毅・廣瀬陽子・吉村貴之編著『コーカサスを知るための60章』明石書店 2006年 37ページ</ref>。
 
* 180万 - 150万年前 - アフリカの地を脱して[[ユーラシア大陸]]の熱帯・温帯に拡散したらしい<ref>佐藤宏之「持続的資源利用の人類史」/ 日本第四紀学会・町田洋・岩田修二・小野昭編著 『地球史が語る近未来の環境』 東京大学出版会 2007
 
年 148-149ページ</ref>。
 
 
 
=== 100万年前 - 10万年前 ===
 
* 約78万年前 - 最新の[[地磁気]]の逆転。
 
: 地球磁場は10万 - 100万年ぐらいの不規則な周期で何度も逆転している。この頃の逆転が直近のものである(ブリュンヌ期、約78万年前 - 現在)。これより前の逆転は約250万年前(松山期、約250万 - 78万年前)。
 
: なお、松山期には数回の地磁気逆転イベントが存在する(約100万年前のハラミヨ亜期など)。
 
* 概ね70万年前頃
 
: この頃から10万年周期の[[気候変動]]が見られるようになる(詳細は[[氷河期|氷期・間氷期]]を参照)。
 
* 約50万年前 - [[北京原人]]。
 
* 約40万年前 - [[マンモス]]は、北東[[シベリア]]で誕生したとされている<ref>[[高橋啓一]]「ナウマンゾウは津軽海峡を泳いで渡ったか」/ 化石研究会編『化石から生命の謎を解く -恐竜から分子までー』朝日新聞出版 2011年 141ページ</ref>。
 
* 約23万年前 - [[ネアンデルタール人]]の出現。
 
* この頃、温暖期のピーク。
 
: この後、緩やかに寒冷化へと向かい、14万年前頃に氷期のピークとなった。
 
* 約20万 - 19万年前 - [[ホモ・サピエンス]](現在の[[ヒト]])の出現。16±4万年前の[[ミトコンドリア・イブ]]の存在。
 
: アフリカに出現、10万年前頃に[[ユーラシア大陸]]にも拡大したと考えられている。
 
* 台湾沖で新たな原人の化石見つかる。見つかったのは下あごの骨の右半分の化石。発見時期は不明だが、場所は台湾本島と澎湖諸島の間の海域。<ref>国立科学博物館などの国際チームが2015年1月27日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に発表した</ref>。<ref>[http://mainichi.jp/shimen/news/20150128ddm041040128000c.html アジア第4の原人:台湾に 海底であごの化石発見] 毎日新聞 2015年01月28日 東京朝刊</ref>
 
* 約15万年前 - マンモスが[[ヨーロッパ]]に現れた。
 
* 約14万年前 - [[氷期]](リス氷期)のピーク。
 
: この後、急速に温暖化へと向かった。
 
* 約13万 - 12万年前 - 温暖期のピーク。
 
: 現在よりも温暖であったと考えられている。この後、急速に寒冷化し、約11万年前頃から緩やかに上下を繰り返しながら徐々に[[氷期]]へと向かった。
 
* 約12万5千年前 - [[初期のヒト属による火の利用]]
 
: 日常的に広範囲にわたって火が使われるようになったことを示す証拠が、約12万5千年前の遺跡から見つかっている<ref name="beyondveg">{{cite web|url=http://www.beyondveg.com/nicholson-w/hb/hb-interview2c.shtml|title=First Control of Fire by Human Beings--How Early?|accessdate=2007-11-12}}</ref>。
 
* 約10万年前 - マンモスはヨーロッパから北アメリカ大陸にまで生息分布を広げた。マンモスは寒冷な草原での生活に適応していた<ref>高橋啓一「ナウマンゾウは津軽海峡を泳いで渡ったか」/ 化石研究会編『化石から生命の謎を解く -恐竜から分子までー』朝日新聞出版 2011年 142ページ</ref>。
 
 
 
=== 10万年前 - 1万年前 ===
 
{{see also|紀元前11千年紀以前}}
 
* 約10万年前 - 現代人(ホモ・サピエンス)が[[アフリカ]]を出て世界各地に拡がった([[アフリカ単一起源説]]を裏付けるもの<ref>『[[ネイチャー]]』 2008年2月21日発行</ref>。7万年前との説(後述)もある。ミトコンドリアDNAの分析では、現代人の共通祖先の分岐年代は14万3000年前±1万8000年である<ref name=nig02d3>[http://www.nig.ac.jp/museum/evolution/02_d3.html DNA人類進化学〜4.現代人の起源](遺伝学電子博物館)宝来聰『DNA人類進化学』岩波科学ライブラリー52、1997年の図を解説。 </ref>。
 
* 8万1000年前 - 地球温暖化に伴う海面の急速な上昇が起こっていた。国際研究グループが、気候変動に伴う氷床の拡大、縮小は今まで考えられていたよりも急速に起きる可能性があると発表した<ref>『[[サイエンス]]』 [[2010年]][[2月12日]]発行</ref>。
 
* 約7万3000年前 - [[スマトラ島]]の[[トバ火山]]の大噴火。[[スマトラ島]]の[[トバ湖]]はこの時の噴火によって形成された[[カルデラ]]湖。
 
: ここ10万年ほどでは最大級の噴火とされ、地球の気温が数年間3 - 3.5度低下した。ヒトのDNAの解析によれば、7万年ほど前に人類の人口が1万人以下に激減し、遺伝的な多様性の多くが失われ現在の人類につながる種族のみが残った「[[ボトルネック効果]](遺伝子多様性減少)」があったと考えられるが、これがトバ火山の大噴火に関連すると考えられている。→ [[トバ・カタストロフ理論]]
 
:7万年前にヒトが[[衣服]]を着るようになり、ヒトに寄生する[[シラミ|ヒトジラミ]]は7万年前に2つの亜種、主に毛髪に寄宿するアタマジラミと主に衣服に寄宿するコロモジラミに分岐した<ref>Kittler, R., Kayser, M. & Stoneking, M. : Molecular evolution of Pediculus humanus and the origin of clothing, Current Biology 13, 1414-1417 (2003)</ref>。
 
:7万年前のヒトの[[アフリカ単一起源説|出アフリカ説]]<ref name="lahr">[http://www.human-evol.cam.ac.uk/Projects/sdispersal/sdispersal.htm Searching for traces of the Southern Dispersal] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20120510133600/http://www.human-evol.cam.ac.uk/Projects/sdispersal/sdispersal.htm |date=2012年5月10日 }}, by Dr. Marta Mirazón Lahr, et. al.</ref>。
 
:7万年前±1万3000年に[[ヨーロッパ人]]と[[日本人]]の共通祖先が分岐<ref name=nig02d3/>。
 
* 約5万年前 - [[クロマニョン人]]。
 
* 約5万年前 - [[隕石]]の衝突で[[バリンジャー・クレーター]](アメリカ[[アリゾナ州]])が形成される。
 
* 約4万年前 - オーストラリアに人類が渡島したのは4万2000年 - 4万5000年前である。また、オーストラリア最古の人骨の年代はおよそ4万5000年前である<ref>横山祐典「地球温暖化と海面上昇 -氷床変動・海水準変動・地殻変動ー」/ 日本第四紀学会・町田洋・岩田修二・小野昭編著 『地球史が語る近未来の環境』 東京大学出版会 2007年 50ページ</ref>。
 
* 約3万年前 - [[ネアンデルタール人]]がこの頃絶滅。
 
* 最古の[[洞窟壁画]]
 
: 現在知られている古いものでは、南フランスの[[ショーヴェ洞窟]]壁画(約3万年前?)がある。また、[[ラスコー洞窟|ラスコー]](約1万8000年 - 1万6000年前)、[[アルタミラ洞窟|アルタミラ]](約1万4000年 - 1万3000年前)など多くの洞窟壁画がある。
 
* 約3万 - 2万年以前 - [[モンゴロイド]]が[[アメリカ大陸]]に渡る。
 
: [[氷河期]]の時代に[[ベーリング海峡]]は地続きになっていた。この頃、[[ユーラシア大陸]]から無人の[[アメリカ大陸]]に人類が移り住んだと考えられている。約1万年前頃までには、[[南アメリカ大陸]]の南端地域まで到達した。→ [[アメリカ州の先住民族]]参照。
 
* 2万6500年前頃 - [[タウポ湖]]が大爆発を起こす([[VEI]]8)。
 
* 2万5000年前頃 - [[姶良カルデラ|姶良火山]]が大爆発を起こす(VEI7)。
 
* 約2万年前 - ウルム[[氷期]]([[最終氷期]])のピーク。気温は年平均で7 - 8℃も下がった。そのため地球上で氷河が発達し、海水面が現在よりも100mから最大で130mほど低かったと考えられている([[海水準変動]]を参照)。その後、温暖化と寒冷化の小さな波をうちながら、長期では徐々に温暖化に向かった。
 
* 約1万8000年前 - [[日本海]]に[[津軽海峡]]を通って[[寒流]]である[[親潮]]が流入し、この影響で[[朝鮮海峡]]あるいは[[対馬海峡]]から表層水が流出した。
 
* 約1万6500年前 - [[青森県]][[外ヶ浜町]]にある[[大平山元I遺跡]]から土器、石器が出土している。[[AMS法]]による[[放射性炭素年代測定法]]の算定による。
 
* 約1万6000年前 - 東南アジアにあったとされる[[スンダランド]]が、海面上昇により徐々に後退。
 
: 海面の上昇により、他にも、アラスカとロシアの間にあるベーリング海峡(氷期には陸続きだった)の海没や、大陸と地続きだった日本も徐々に島化が進んだ。
 
* 約1万4000 - 約1万年前 - この頃までにヒトが[[イヌ]]を飼い慣らしたと考えられている。
 
* 約1万3000年前 - [[日本列島]]が[[大陸]]から完全に離れ、ほぼ今の形を整えたと考えられている。マイナス約60mの[[宗谷海峡]]が海水面下に没した。[[対馬暖流]]は一進一退を繰り返しながら日本海に流入していき、約1万から8千年前の間に、現在と同じような海洋環境になったと考えられている。
 
* 約1万3000 - 1万年前、温暖化が進行しつつあったが寒冷気候に戻った時期である。北ヨーロッパなどでは「[[ヤンガードリアス|新ドリアス期]]」と呼ばれている。
 
* 約1万2000年前 - この頃は、[[こと座]](七夕の織り姫星付近)が[[北極星]]だった。この頃アメリカ大陸に人類が移動したとされている<ref>横山祐典「地球温暖化と海面上昇 -氷床変動・海水準変動・地殻変動ー」/ 日本第四紀学会・町田洋・岩田修二・小野昭編著 『地球史が語る近未来の環境』 東京大学出版会 2007年 51ページ</ref>。
 
: 地球の[[歳差]]運動により、北極星は25,920年周期で変化している。
 
* 約1万2000年前 - [[ナイアガラ滝]]の形成がはじまる。
 
: 解凍した氷河の水で滝の形成がはじまった。初期の滝は現在より10kmほど下流にあり、年1mほどのペースで後退しながら現在の姿となった。
 
* 約1万2000年前 - [[イスラエル]]のヒラゾン・タクティット洞窟遺跡で[[農耕]]開始以前の人々が宴会を開いていた証拠が見つかっている<ref>{{cite news |title=1万2000年前の宴席の跡、イスラエルの洞穴で発見 |newspaper=ロイター |date=2010-08-31 |url=http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-17020120100831 |accessdate=2011-01-12}}</ref>
 
 
 
=== 1万年前 - 現在 ===
 
{{see also|世界の歴史}}
 
* 約1万年前 - この頃、最後の氷期([[最終氷期]])が終わったとされる。
 
* 約1万年前 - この頃、[[ヨーロッパ]]中部の火山活動が終息へ。
 
: [[アイフェル高地]]([[ドイツ]][[ベルギー]])や[[中央高地 (フランス)|中央高地]]([[フランス]])の火山活動がおおむね終息。[[ピュイ=ド=ドーム県|ピュイ=ド=ドーム]]は約8,000年前まで活動を続けた。
 
* 前8800年頃、人類が最初に精錬した金属は、[[銅]]だった。銅製の小玉がイラクから出土しており、最古の銅製品と言われている<ref>石弘之著『世界史の鏡1 歴史を変えた火山噴火 ー自然災害の環境史ー』刀水書房 2012年 15ページ)</ref>。
 
* [[農耕]]革命(農耕の開始)
 
: 人類史上、重大な事件の1つとされる。この時期より主に[[磨製石器]]が使われたことから[[新石器革命]]([[新石器時代]])とも。
 
* 前5300年頃(calBC、[[暦年補正]]) - 鹿児島南方の[[鬼界カルデラ]]で大噴火。
 
: 日本周辺でここ1万年間の火山活動の中では大規模なものとされている。 → [[テフラ]]参照。
 
* 約4000年前 - 地球上で最後まで生き残っていたマンモスの化石がロシア国内の北極海の島([[ウランゲリ島]])で見つかっている<ref>高橋啓一「ナウマンゾウは津軽海峡を泳いで渡ったか」/ 化石研究会編『化石から生命の謎を解く -恐竜から分子までー』朝日新聞出版 2011年 143ページ</ref>。
 
* 前5000年 - 前3000年頃 - [[完新世の気候最温暖期]]。
 
: この頃、海面は現在よりも数m(4mから10mまで諸説あり)程度高かったと考えられている。→ [[海面上昇]]、[[縄文海進]]。
 
* 前3000年頃(5000年前)初期の[[文明]]が現れる。
 
: [[古代エジプト文明]]、[[メソポタミア文明]]など。
 
* 人為による[[環境問題|環境破壊]]が少しずつ表面化。
 
: [[塩害]]、[[塩類集積]]、[[森林破壊]]、[[レバノン杉]]など参照。
 
* 紀元前後 [[古代ローマ]]、[[漢]]などの古代帝国が出現。
 
* [[中世]]は比較的温暖な時期だったとされる。 → [[中世の温暖期]]。
 
* [[14世紀]]半ば - [[19世紀]]半ば - [[小氷期]]とされる。
 
* [[16世紀]]半ば - [[17世紀]]初頭 - [[太陽黒点]]の活動が低下([[マウンダー極小期]])。
 
: 最近のものでは、もっとも活動が低下した時期とされる。
 
* [[18世紀]]後半 - [[ヨーロッパ]]で[[産業革命]]が起こり、[[エネルギー]]の大量消費時代がはじまる。
 
* [[1908年]] [[ツングースカ大爆発|ツングースカの天体衝突]]
 
: [[シベリア]]の[[ツングースカ]]で[[彗星]]か[[隕石]]と思われる天体が落下し、大爆発を引き起こした。近年の天体衝突では比較的大規模なもの。仮に数時間ずれていたら、ヨーロッパに落下していた。
 
* [[1930年]]代 - 温暖期があった<ref>住明正「気候の近未来予測」/ 日本第四紀学会・町田洋・岩田修二・小野昭編著 『地球史が語る近未来の環境』 東京大学出版会 2007年 86ページ</ref>。
 
* [[20世紀]] - [[科学技術]]の発達、[[人口]]の爆発的増加(1980年頃から30年でおよそ30億人増加。2013年1月時点の米国勢調査局と国連データの推計によると70億8800万人。)[[世界大戦]]、[[環境破壊]]、[[地球温暖化]]や[[資源]]枯渇の懸念。
 
* [[21世紀]] - [[新エネルギー]]の開発と実用化。[[情報技術|IT]]、[[生物工学|バイオ技術]]の発展。多極化する世界。
 
 
 
==脚注==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist|2}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* {{Cite book|和書
 
|author = [[丸山茂徳]]
 
|coauthors = [[磯崎行雄]]
 
|title = 生命と地球の歴史
 
|year = 1998
 
|publisher = [[岩波書店]]
 
|series = [[岩波新書]]
 
|isbn = 4-00-430543-8
 
|pages =
 
}}
 
* {{Cite book|和書
 
|author = [[第四紀学]]会
 
|coauthors = [[町田洋 (火山学者)|町田洋]]・[[岩田修二]]・[[小野昭]]
 
|title = 地球史が語る近未来の環境
 
|year = 2007
 
|publisher = [[東京大学出版会]]
 
|series =
 
|isbn = 978-4-13-063705-3
 
|pages =
 
}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[地球]]、[[地球科学]]、[[地球物理学]]、[[地質学]]
 
* [[プレートテクトニクス]]、[[プルームテクトニクス]]
 
* [[地質時代]]、[[先史時代]]、[[氷期]]、[[海水準変動]]
 
* [[古生物学]]、[[生物]]、[[恐竜]]、[[ヒト]]、[[古人類学]]、[[マンモス]]
 
* [[過去の気温変化]]、[[中世の温暖期]]
 
* [[地震の年表]]、[[宇宙の年表]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* {{Cite web
 
|url = http://www.eonet.ne.jp/~libell/main.html
 
|title = 人類歴史年表
 
|work =
 
|publisher =
 
|accessdate = 2011-03-14
 
}}
 
 
 
{{地球}}
 
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