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'''大相撲力士大麻問題'''(おおずもうりきしたいまもんだい)は[[2008年]]に起きた大相撲力士の大麻所持事件。
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[[日本相撲協会]]の理事長が交代するに至った。
 
 
 
== 若ノ鵬の大麻所持事件 ==
 
[[2008年]][[8月18日]]、[[大相撲]][[間垣部屋]]の当時[[前頭]]筆頭の幕内力士[[若ノ鵬寿則]]が、[[6月24日]]に[[東京都]][[墨田区]][[錦糸町]]の路上で落とした財布の中にあったロシア製の[[たばこ]]に、大麻成分を含んだ植物片0.368グラムが入っていたとして、[[警視庁]]組織犯罪対策第五課は若ノ鵬を[[大麻取締法]]違反(所持)の疑いで逮捕した事が発覚<ref>ロシア人幕内力士、大麻所持で逮捕 [[産経新聞]]、[[2008年]][[8月18日]]、[[2008年]][[9月8日]]閲覧</ref><ref>若ノ鵬を大麻で逮捕…角界また不祥事 [[デイリースポーツ]]、[[2008年]][[8月19日]]、[[2008年]][[9月8日]]閲覧</ref>。若ノ鵬は取調べで容疑を認め、その後の家宅捜索の結果で、間垣部屋や若ノ鵬の自宅から吸引用パイプなどが発見された。
 
 
 
当時の[[日本相撲協会]]理事長だった[[北の湖敏満]]は、逮捕当日に緊急で記者会見を開き謝罪文を読み上げた。若ノ鵬は犯行当時未成年であったが、一部のメディアでは実名で報道していた。そして、[[8月21日]]の緊急理事会で、若ノ鵬を解雇した。現役力士に対して解雇の処分が下されるのは初めてであった。若ノ鵬の師匠の[[若乃花幹士 (2代)|間垣親方]]は理事職を辞任した<ref> 若ノ鵬解雇 素早い対応に「容疑を認めているから」と北の湖理事長 [[産経新聞]]、[[2008年]][[8月21日]]、[[2008年]][[9月8日]]閲覧</ref>。
 
 
 
その後、大麻取締法の起訴の基準となる所持量に達していないこと、容疑者が初犯で容疑を認めていること、[[社会的制裁|社会的な制裁]]を受けていることを考慮し、[[東京地方検察庁]]は若ノ鵬を処分保留のまま釈放し<ref>【角界大麻汚染】元若ノ鵬を釈放 起訴猶予の公算 [[産経新聞]]、[[2008年]][[9月8日]]、[[2008年]][[9月8日]]閲覧</ref>、9月12日には[[起訴猶予処分]]とした<ref>元若ノ鵬、起訴猶予に 大麻少量で初犯を重視 [[日本経済新聞]]、[[2008年]][[9月12日]]、2008年9月20日閲覧</ref>。
 
 
 
2008年9月場所の番付には東前頭8枚目に掲載される予定だったが、番付から削除され、若ノ鵬の名前が入る部分は空欄となった。
 
 
 
若ノ鵬は2008年9月11日、相撲協会を相手に解雇処分は無効として力士としての地位確認を求める訴訟の提起と仮処分の申請を[[東京地方裁判所]]に行った。訴訟については同年10月27日に第1回の口頭弁論が開かれ、相撲協会側は全面的に争う姿勢を示した。一方、仮処分の申請については同年10月30日に東京地裁が却下、若ノ鵬側はこれを不服として[[東京高等裁判所]]に即時抗告を行ったが、12月9日にこれも却下された。これを受けて若ノ鵬は2009年2月に訴訟を取り下げ、ロシアへ帰国した。
 
 
 
== 露鵬と白露山の大麻吸引・所持疑惑 ==
 
2008年9月2日、日本相撲協会の[[再発防止検討委員会]]は、[[日本アンチ・ドーピング機構]]の[[大西祥平]]専門委員の指導のもと、力士会の定例会の冒頭で抜き打ちで簡易検査による尿検査を行った。その中で[[露鵬幸生|露鵬]]と[[白露山佑太|白露山]]の2名の尿のサンプルから陽性反応が出た<ref><大相撲>露鵬と白露山が大麻陽性反応 所属部屋を家宅捜索 [[毎日新聞]]、[[2008年]][[9月2日]]、[[2008年]][[9月8日]]閲覧</ref>。協会は警視庁に報告を行い、これを受けて、警視庁組織犯罪対策第五課は大麻取締法違反(所持)容疑で、2人の所属する[[大嶽部屋]]と[[北の湖部屋]]を家宅捜索したが、大麻の所持を裏付けるものは発見されなかった。露鵬と白露山は警察の取調べでも大麻の所持を否定した。
 
 
 
その後も露鵬と白露山は大麻の所持を否定し潔白を主張し続けた。しかし、6日になって精密検査でも露鵬と白露山の尿から陽性反応が出た事が明らかになった<ref>大相撲大麻疑惑 精密検査でも陽性反応…露出身2力士[[毎日新聞]]、[[2008年]][[9月6日]]、[[2008年]][[9月8日]]閲覧</ref>。白露山の師匠でもある北の湖理事長は、再検査で陽性となった場合も、警察の捜査結果が出るまで処分を下さない方針を示唆しており、14日から始まる予定の9月場所にも出場させる考えを示していた。
 
 
 
[[9月8日]]、日本相撲協会は再発防止検討委員会、臨時理事会、評議員会を開いた。再発防止検討委員会では、精密検査の結果が委員と露鵬と白露山本人に報告し、2人から弁明も聞いた。その上で、精密検査の結果は副流煙のものとは考えられないほど高い数値を示していることと検査の信頼性などから、大麻の使用を否定するのは難しいと結論付け、午後の理事会の冒頭で報告した。理事会では北の湖理事長は理事長を辞任し、[[貴闘力忠茂|大嶽親方]]は委員から年寄へ降格、露鵬と白露山は解雇処分とすることを決定した<ref>北の湖理事長が辞任=大麻問題で引責-相撲協会 [[時事通信]]、[[2008年]][[9月8日]]、[[2008年]][[9月8日]]閲覧</ref><ref>露鵬と白露山は解雇 大相撲大麻問題 [[産経新聞]]、[[2008年]][[9月8日]]、[[2008年]][[9月8日]]閲覧</ref>。任期の途中で理事長が交代される例は2例目([[1957年]]に[[出羽海]]理事長 (元横綱[[常ノ花]])が自殺未遂の末に辞任)で、引責辞任による交代は初めてであった。
 
 
 
2008年9月場所の番付が発表された後だったが、一部の新聞では場所中の星取表に、「露鵬 解雇」「白露山 解雇」と表記されず、2人の名前が削除されたものがあった。
 
 
 
露鵬と白露山の両名は、2008年10月27日、解雇処分に対し、日本相撲協会を相手にこれを無効とし力士としての地位確認を求める訴訟を[[東京地方裁判所]]に提起し、同年12月1日に初回口頭弁論が行われた。また、力士としての地位保全を求めた仮処分の申請も同時に東京地裁に対して行ったが、2009年3月16日に東京地裁は申請を却下。両名はこれを不服として東京高裁に即時抗告を行ったが、同年7月上旬にこれも却下された。
 
 
 
2009年6月29日に開かれた口頭弁論での本人尋問においては、原告両名がともに髷を結い羽織をまとって力士としての姿で出廷し、無実と角界への復帰を訴えた<ref>[http://www.sponichi.co.jp/sports/flash/KFullFlash20090629120.html 元露鵬らまげに着物で出廷 大麻使用あらためて否定] スポーツニッポン2009年6月29日 2009年10月18日閲覧</ref>。同年8月31日の口頭弁論では、露鵬の師匠であった大嶽親方が原告側証人として出廷し、簡易検査において相撲協会から「解雇はしないから検体を出すように」と言われて露鵬を説得したが、直後に警察に通報されたことを「はめられたと思った」と証言した<ref>[http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2009/09/01/04.html 協会尿検査に協力 大嶽親方「はめられた」] スポーツニッポン2009年9月1日 2009年10月19日閲覧</ref>。また、この口頭弁論では、この事件後に大麻所持によって有罪判決を受け相撲協会を解雇された元[[鈴川真一|若麒麟]]による陳述書が提出され、2008年9月の検査で若麒麟に陽性反応があったにもかかわらず、処分なしとされた内容が含まれていたと原告側訴訟代理人が明らかにした<ref>[http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2009/09/17/02.html 仰天陳述書!陽性の元若麒麟に協会“おとがめなし”] スポーツニッポン2009年9月17日 2009年10月19日閲覧</ref>。同年12月21日の口頭弁論では、事件当時の理事長で白露山の師匠であった北の湖親方が原告側の証人として出廷し、尿検査を行った段階では仮に陽性反応が出た場合にどのような処分を行うかは決めていなかったこと、解雇に際しては陽性反応のほか、両力士が2008年6月のロサンゼルス巡業でも大麻を吸引したとされること、検査結果が大麻の常用を疑われる数値を示したことなどを考慮したと証言した。これに対し原告側は、検査前に処分を決めておかなかったこと、ロザンゼルスでの大麻吸引に関しては根拠が薄弱なことを理由に、解雇処分の無効を主張した<ref>[http://www.daily.co.jp/general/2009/12/22/0002596653.shtml 北の湖前理事長、元露鵬側証人で出廷] デイリースポーツ2009年12月21日 2010年1月21日閲覧</ref><ref>[http://www.yomiuri.co.jp/sports/sumo/news/20091221-OYT1T01079.htm 元露鵬らの地位確認訴訟、北の湖親方が出廷] 読売新聞2009年12月21日 2010年1月21日閲覧</ref>。
 
 
 
2010年4月19日に第一審の判決が言い渡され、露鵬と白露山の請求は棄却された。東京地裁は、争点となった「大麻検査および解雇手続の適正性」については問題なしとし、「他のスポーツと比較しての処分の重さ」については「薬物使用に対する協会の姿勢および社会情勢から重いとはいえず」、「国技たる相撲は他のスポーツと比較できない」と結論した。露鵬と白露山はこれを不服として4月26日に東京高等裁判所へ控訴したが、11月18日に東京高裁は控訴を棄却した<ref>[http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2010/11/19/13.html 元露鵬&白露山の控訴を棄却「解雇不当といえない」] スポーツニッポン2010年11月19日</ref>。露鵬と白露山はこれを不服として上告したが、日本相撲協会の第三者機関の委員を務めていた弁護士の望月浩一郎によれば、2011年4月1日までに露鵬と白露山の敗訴が確定したという<ref>[http://mczkk.jugem.jp/?eid=126 特別調査委員会第1次報告書] 望月浩一郎ブログ 2011年4月2日 2012年4月20日閲覧</ref>。
 
 
 
また、露鵬と白露山は、11代[[伊勢ノ海]](元関脇[[藤ノ川武雄|藤ノ川]])ら、露鵬らの解雇の原因となったドーピング検査を実施した再発防止検討委員会の元メンバー4名を相手に、薬物検査や解雇手続きに問題があったとして1億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。2010年12月10日、東京地裁は「検査の手続きが公正さや適正さを欠いたとはいえない」として露鵬と白露山の請求を棄却した<ref>[http://www.sponichi.co.jp/sports/flash/KFullFlash20101210063.html 「薬物検査手続きは適正」元露鵬らの賠償請求棄却] スポーツニッポン2010年12月10日</ref>。露鵬と白露山は判決を不服として控訴したが、2011年6月29日に東京高裁は両名の控訴を棄却した<ref>[http://mczkk.jugem.jp/?eid=143 白露山・露鵬vs伊勢ノ海親方・友綱親方・秀ノ山親方・大西祥平先生損害賠償請求事件] 望月浩一郎ブログ 2011年6月30日 2012年4月20日閲覧</ref>。
 
 
 
== 若麒麟の大麻所持事件 ==
 
2009年1月30日、[[鈴川真一|若麒麟]]が乾燥大麻16グラムを所持していたとして大麻取締法違反(所持)の現行犯で神奈川県警察薬物銃器対策課に逮捕された。
 
 
 
2008年8月19日に当時幕内力士だった若ノ鵬が大麻所持により逮捕されたことを受け、2008年9月2日に日本相撲協会が簡易キットによる抜き打ち尿検査を行った際には、1回目の検査結果は陰性であったものの、検査結果が不鮮明だったために2度再検査を受けることになり、最終的には陰性と判定されていた。この際に、露鵬と白露山は、検査に対して陽性を示したため解雇されている。
 
 
 
逮捕翌日の1月31日に師匠の尾車親方が若麒麟の弁護士を通じて、引退の意思を確認し、同日付で引退届を提出した。
 
 
 
その後、若麒麟は2月20日に大麻取締法違反(所持)の罪で起訴され、4月22日に懲役10ヶ月執行猶予3年判決が確定した。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{Reflist}}
 
 
 
==関連項目==
 
*[[大麻]]
 
*[[薬物乱用]]
 
 
 
{{相撲}}
 
{{Sumo-stub}}
 
{{DEFAULTSORT:おおすもうりきしたいまもんたい}}
 
[[Category:大相撲の歴史|りきしたいまもんたい]]
 
[[Category:大麻]]
 
[[Category:日本における大麻]]
 
[[Category:日本における麻薬及び向精神薬取締]]
 
[[Category:ドーピング]]
 
[[Category:2008年の日本の事件]]
 
[[Category:2008年の相撲]]
 
[[Category:2008年8月]]
 
[[Category:2008年9月]]
 
[[Category:2009年の日本の事件]]
 
[[Category:2009年の相撲]]
 
[[Category:2009年1月]]
 

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