「峡谷」の版間の差分

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{{混同|U字谷}}
 
{{混同|U字谷}}
'''峡谷'''(きょうこく)とは、[[渓谷]](けいこく)の幅と比較して更に深い[[谷]]のことである。谷の断面は、V字形をなす両岸が険しい[[崖]]になっていて[[谷底平野]]を持たない。'''V字谷'''(ブイじこく、ブイじだに)とも。
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'''峡谷'''(きょうこく)
  
== 概要 ==
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両岸が高く切立った急崖から成る幅の狭い谷。隆起運動の激しい地域で,谷が横へ広がるより早く下刻が進む場合に形成される。地殻運動の激しい造山帯に属する日本では,黒部峡谷,天竜峡,飛水峡など多くの例がみられるが,大陸地域でもアメリカのグランドキャニオンのように,新たな地塊の隆起に伴う先行性河川の下刻によって形成される場合がある。
[[画像:Grand_Canyon_of_the_Yellowstone-Wyoming-USA.JPG|thumb|グランドキャニオン オブ ザ イエローストーン(アメリカ合衆国イエローストーン国立公園)]]
 
[[地形輪廻]]の[[壮年期地形]]や[[河川]]の[[上流]]などの下刻作用の強い所に見られる。[[侵食]]が活発なため土砂流出も激しい。[[侵食]]によって生産される土砂は中流域や下流域に[[堆積]]し、[[扇状地]]が形成される。
 
 
 
日本においては、[[黒部川]]の[[黒部峡谷]]、[[天竜川]]の[[天竜峡]]、[[熊野川]]の[[瀞八丁]]などが有名である。峡谷は、[[川]]の名前や地名を取って「○○峡」と呼ばれて[[景勝地]]とされていることが多い。
 
 
 
大規模なものは'''キャニオン'''と呼ばれる。[[アメリカ合衆国]]の[[グランド・キャニオン]](大峡谷)などが有名である。
 
 
 
とりわけ日本においては、河川が急流のため河谷の[[浸食]]が激しいことから、[[岩]]が様々な造形を象っていることが多く、それらが密集する峡谷を'''○○峡'''などと呼んで、風光明媚な[[景勝地]]として地元に根付くことが多い。近年は、[[ハイキング]]などのコースとして遊歩道が整備されている。また、手付かずの自然が残る場所は[[エコツーリズム]]や本格的な[[トレッキング]]のメッカとして人気を集めている。
 
 
 
一方で、こういった峡谷の地形は[[ダム]]を建設しやすい{{要出典|date=2014年12月}}。そのために何度もダム建設の対象となっていて過去に幾つもの景勝地が姿を消している。現在も住民が反対運動を行っている場所が多く、ダム実行派と反対派による争いが起こっている(吾妻峡など)。
 
 
 
[[登山]]用語では、切り立った岩壁にはさまれた峡谷は'''ゴルジュ'''と呼ばれる。[[フランス語]]で「[[のど]]」という意味({{Lang-fr-short|gorge}}。のどのように狭くなっているところから)。
 
 
 
== 日本の主な峡谷 ==
 
{{Main|日本の峡谷・渓谷一覧}}
 
日本国内で、○○峡、○○峡谷と名乗る主な峡谷を採り上げる(参照→[[渓谷]])。
 
; 北海道
 
: [[層雲峡]]・[[天人峡]]・[[豊平峡]]・[[岩内仙峡]]・[[赤岩青巌峡]](あかいわせいげん-)など
 
[[ファイル:Oyasu-kyō 01.jpg|thumb|220x220px|[[小安峡]]]]
 
; 東北地方
 
: [[馬仙峡]](岩手県)
 
: [[鳴子峡]]・二口峡谷(宮城県)
 
: [[小又峡]]・[[小安峡]]・[[藤里峡]]・[[岨谷峡]]など(秋田県)
 
: [[最上峡]]・[[赤芝峡]]など(山形県)
 
: [[塔のへつり]]など(福島県)
 
[[ファイル:Taka Falls 02.JPG|thumb|220x220px|[[養老渓谷]](千葉県)]]
 
; 関東地方
 
: [[竜神峡]](茨城県)
 
: [[龍王峡]]・[[瀬戸合峡]]など(栃木県)
 
: [[吾妻峡]]、[[照葉峡]]・[[高津戸峡]]など(群馬県)
 
: [[三波石峡]](群馬県・埼玉県)
 
: [[中津峡]](埼玉県)
 
: [[御岳昇仙峡]]など(山梨県)
 
[[ファイル:黒四ダムからの黒部川 - panoramio.jpg|thumb|220x220px|[[黒部峡谷]]]]
 
; 中部地方
 
: [[清津峡]]・[[ヒスイ峡]]・[[橋立ヒスイ峡]]・[[荒川峡]]など(新潟県)
 
: [[黒部峡谷]]・[[神通峡 (富山県)|神通峡]]・[[庄川峡]]など(富山県)
 
: [[天竜峡]]・[[内山峡]]・[[寝覚の床]]・[[横谷峡 (長野県)|横谷峡]]・[[差切峡]]など(長野県)
 
: [[恵那峡]]・[[蘇水峡]]・[[深沢峡]]・[[付知峡]]・[[飛水峡]]・[[揖斐峡]]・[[横谷峡 (岐阜県)|横谷峡]]など(岐阜県)
 
: [[寸又峡]]・[[接岨峡]]・[[山王峡]]・[[世古峡]]など(静岡県)
 
: [[鳳来峡]]・[[勘八峡]]・[[下山峡]]など(愛知県)
 
: [[大杉谷]]・[[宮妻峡]]・[[多度峡]]・[[香肌峡]]・[[宮川峡]]など(三重県)
 
: [[手取峡谷]]など(石川県)
 
: [[九頭竜峡]]など(福井県)
 
[[ファイル:171007 Dorohatcho Shingu Wakayama pref Japan01s3.jpg|thumb|220x220px|[[瀞八丁]]]]
 
; 近畿地方
 
: [[醒井峡谷]](滋賀県)
 
: [[保津峡]]・夢絃峡など(京都府)
 
: [[摂津峡]]など(大阪府)
 
: [[蓬莱峡]]・[[立雲峡]](兵庫県)
 
: [[瀞峡]](奈良県・和歌山県・三重県)
 
: [[瀞八丁]](奈良県・和歌山県)
 
: [[奇絶峡]]・[[玉川峡]]・[[古座川峡]]など(和歌山県)
 
[[ファイル:Tachikue-gorge.JPG|thumb|220x220px|[[立久恵峡]]]]
 
; 中国地方
 
: [[匹見峡]]・[[立久恵峡]]・[[鬼の舌震]]など(島根県)
 
: [[井倉峡]]など(岡山県)
 
: [[三段峡]]・[[帝釈峡]]・[[山野峡]]・[[南原峡]]・[[二級峡]]・[[二河川 (広島県)|二河峡]]・神之瀬峡(かんのせ-)・[[石ヶ谷峡]]など(広島県)
 
: [[寂地峡]]・[[長門峡]]・[[深谷峡]]など(山口県)
 
[[ファイル:Oboke Koboke 02.jpg|thumb|220x220px|[[大歩危]]]]
 
; 四国地方
 
: [[大歩危]]・[[小歩危]]・[[高の瀬峡]]など(徳島県)
 
: 別府峡(べふ-)など(高知県)
 
; 九州地方
 
: [[日向神峡]]・[[福智川#流域の名所|上野峡]](あがの-)など(福岡県)
 
: [[川上峡]]など(佐賀県)
 
: [[轟峡]]など(長崎県)
 
: [[蘇陽峡]]・[[仙酔峡]]・遊水峡・立神峡(たてがみ-)など(熊本県)
 
: [[由布川峡谷]]・[[犬江釜峡]](けんこうふ-)(大分県)
 
: [[高千穂峡]]・[[杉安峡]]・[[三之宮峡]]・[[狗留孫峡]]など(宮崎県)
 
: [[白谷雲水峡]]・[[唐船峡]]・[[大川原峡]]など
 
 
 
※なお、谷底が浅く、河川が急流で、蛇行が激しいものは渓谷、渓流といい、○○渓と付いているものが多い([[谷#日本の主な渓谷|日本の主な'''渓谷''']]を参照)。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[マリネリス峡谷]] - [[火星]]にある峡谷。長さ4000km、深さ7km、幅は最大200km。
 
* [[名勝]]
 
* [[土砂災害]]([[土石流]])
 
  
 
{{地形}}
 
{{地形}}
  
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[[Category:谷|*きようこく]]
 
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[[Category:日本の観光地 (自然)]]
 
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峡谷(きょうこく)

両岸が高く切立った急崖から成る幅の狭い谷。隆起運動の激しい地域で,谷が横へ広がるより早く下刻が進む場合に形成される。地殻運動の激しい造山帯に属する日本では,黒部峡谷,天竜峡,飛水峡など多くの例がみられるが,大陸地域でもアメリカのグランドキャニオンのように,新たな地塊の隆起に伴う先行性河川の下刻によって形成される場合がある。




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