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'''救い主'''(すくいぬし)とは[[聖書]]中において[[イエス・キリスト]]に与えられた[[称号]]である。[[ルカによる福音書|ルカ]]24:27に記載されている通り、聖書全体に渡って救い主について証言されている。
 
  
== 概説 ==
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'''救い主'''(すくいぬし)
=== 旧約聖書における救い主 === 
 
[[旧約聖書]]においては、「'''救い主'''」([[サムエル記]]22:3、[[詩篇|詩]]106:21、[[エレミヤ書|エレ]]14:8など)や「'''救う者'''」(すくうもの、[[ホセア書|ホセ]]13:4)と訳される。[[ヘブライ語]]ではこの語は[[名詞]]ではなく[[分詞]]として使用され、「神に与えられた名称」ではなく「(民に対する)神の行為」を指しているといえよう。
 
  
また、「救助者」(きゅうじょしゃ、[[士師記|士]]3:9,15)や「救う者」([[ネヘミヤ記|ネヘ]]9:27、[[オバデヤ書|オバ]]27節)、「救い手」(すくいて、[[列王記|Ⅱ列]]13:5)とある箇所は、直接神を意味しているのではなく、「(神が)神の民を救うために用いられた人々」を指している。
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1 救ってくれた人。「命の―」
  
=== 新約聖書における救い主 ===
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2 キリスト教で、イエス=キリストのこと。救世主。メシア。
父なる神は、御子によって人々を救った「救い主」(ルカ1:47、[[テトスへの手紙|テト]]1:3,2:10,3:4、[[ユダの手紙|ユダ]]25節、[[テモテへの手紙一|Ⅰテモ]]1:1,2:3,4:10)と讃えられ、イエス・キリストは誕生したときから[[天使]]によって「救い主」(ルカ2:11)として世に告知された。[[マタイ]]自身はこの語を使用してはいないが、「''その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。''」とイエス・キリストは民を救うために来たと記している(マタ1:21)。
 
 
 
イエスは「'''世の救い主'''」(よのすくいぬし、{{lang-el|σωτὴρ τοῦ κόσμου}}、ヨハ3:17、4:42、Ⅰヨハ4:14)と呼ばれる。つまり、救いが一民族や国に限定されずに、全人類のうちキリストを信じるすべての者に関わるものであることを示している。イエス自身も来臨の目的を「''失われた人を捜して救うために来たのです''」と語り(ルカ19:10)、信者のためには再び「救い主」として来ることが約束されている([[フィリピの信徒への手紙|ピリ]]3:20)。ただし、「さばき主」(使徒10:42)でもある。
 
 
 
新約聖書では、この語は24回使用されている。
 
 
 
== ソーテール ==
 
一般[[ギリシア語]]に「'''ソーテール'''、{{lang|gr|σωτηρ}}」という言葉がある。神の名称を指すと共に、治世者や[[哲学者]]、{{仮リンク|密儀宗教|en|Greco-Roman mysteries}}の神々の意味も併せ持ち、医療の神[[アスクレーピオス]]にも用いられている。また、ローマ人の間では[[ネロ]]皇帝の時代頃から[[ローマ皇帝]]の意味でも用いられてきた。実際、[[ヨハネ]]が用いた「世の救い主」という表現は[[ハドリアヌス]]皇帝の[[碑文]]にも見ることができる。そのため、[[ヘレニズム]]の影響からこの語が採択されたという主張もある。だがこの語は旧約時代にまで遡ることが可能であることなどから、ヘレニズムからの借用ではない。また、新約聖書内では、純粋に神とイエスのみを指す言葉として使用され、単なる人間には用いられていない。そのため、キリスト教では旧約聖書から述べられていた救い主を指すものと認識されている。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
*[[救世主]]
 
*[[イエス・キリスト#救世主イエス・キリスト|イエス・キリスト]]
 
 
 
==参考文献==
 
*『[[新聖書辞典]]』([[いのちのことば社]])
 
  
 
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[[Category:聖書の語句]]
 
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救い主(すくいぬし)

1 救ってくれた人。「命の―」

2 キリスト教で、イエス=キリストのこと。救世主。メシア。



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