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{{鉄道車両
+
{{テンプレート:20180815sk}}
| 車両名  = 新幹線E1系電車
 
| 背景色  = green
 
| 文字色  = white
 
| 画像    = JR_East_Shinkansen_E1(renewal).jpg
 
| 画像説明 = 新幹線E1系電車(大宮駅)
 
| 運用者  = [[東日本旅客鉄道]]
 
| 製造所  = [[川崎重工業車両カンパニー|川崎重工業]]、[[日立製作所]]
 
| 製造年  = 1994年 - 1995年
 
| 製造数  = 6編成72両
 
| 運用開始 = 1994年7月15日
 
| 引退    = 2012年
 
| 運用範囲 = [[東北新幹線|東北]]・[[上越新幹線]]
 
| 編成    = 12両編成 ([[MT比|6M6T]]<ref name="E1 spec">{{Cite book|和書|editor=日本機械学会|title=高速鉄道物語 -その技術を追う-|year=1999|publisher=成山堂書店|pages=p.53|id= ISBN 4-425-92321-9}}</ref>)
 
| 軌間    = 1,435 mm
 
| 電気方式 = [[交流電化|交流]]25,000V 50Hz<br />([[架空電車線方式]])
 
| 最高運転速度 = 240 km/h<ref name="E1 spec" />
 
| 設計最高速度 =
 
| 起動加速度 = 1.6 km/h/s<ref name="E1 spec" />
 
| 常用減速度 = 2.69 km/h/s
 
| 非常減速度 =
 
| 編成定員 = 計1,235名(102名)<ref name="E1 spec" /><br />()内はグリーン車
 
| 車両定員 =
 
| 自重    =
 
| 編成重量 = 692.3 t
 
| 編成長  = 302 m<ref name="E1 spec" />
 
| 全長    = 26,050 mm(先頭車)<ref name="E1 spec" /><br /> 25,000 mm(中間車)<ref name="E1 spec" />
 
| 全幅    = 3,380 mm<ref name="E1 spec" />
 
| 全高    = 4,485 mm<ref name="E1 spec" />
 
| 車体材質 = [[炭素鋼|普通鋼]]製
 
| 台車    = SUミンデン式ボルスタレス台車<br />DT205(電動車)<br />TR7003(付随車)
 
| 主電動機 = [[かご形三相誘導電動機|三相交流誘導電動機]]MT204
 
| 主電動機出力 = 410 kW × 4
 
| 駆動方式 = [[WN駆動方式]]
 
| 歯車比  = 3.63
 
| 編成出力 = 9,840 kW<ref name="E1 spec" />
 
| 制御方式 = [[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]] ([[ゲートターンオフサイリスタ|GTO]])
 
| 制御装置 =
 
| 制動装置 = [[回生ブレーキ|回生併用]][[電気指令式ブレーキ|電気指令式空気ブレーキ]](応荷重装置付き)
 
| 保安装置 = [[自動列車制御装置#ATC-2型(東北・上越・長野型)|ATC-2型]]、[[自動列車制御装置#DS-ATC|DS-ATC]]
 
| 備考    =
 
}}
 
'''新幹線E1系電車'''(しんかんせんE1けいでんしゃ)は、かつて[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)に在籍していた[[新幹線車両]]。
 
 
 
== 概要 ==
 
[[新幹線の編成記号|編成記号]]は「M」で、[[1994年]]([[平成]]6年)3月から[[1995年]](平成7年)11月までM1 - M6の12両編成6本(72両)が製造され、1994年(平成6年)[[7月15日]]から[[2012年]](平成24年)まで営業運転を行った。
 
 
 
新幹線では初めて編成中の全車両が[[2階建車両]]とされ、'''''M'''ulti '''A'''menity E'''x'''press''を略した''[[Max (鉄道車両)|Max]]''という[[車両愛称]]がある。試運転の時点ではこの愛称が決まっておらず、暫定的に'''''D'''ouble '''D'''ecker '''S'''hinkansen''を略した''DDS''と[[新幹線の車両形式|形式称号]]である「E1」が表記された[[ロゴタイプ|ロゴ]][[シール|ステッカー]]が車体側面に貼付されていた。
 
 
 
設計時点では'''600系'''の形式番号を付与する予定であったが、JR東日本が新幹線の[[鉄道の車両番号|車両番号]]付番方法を変更したため、東日本旅客鉄道株式会社の英文社名表記''East Japan Railway Company''の'''''E'''ast''(東)の頭文字を取って「'''E1系'''」の形式称号を付与することになった<ref>{{Cite book|和書|author=[[曽根悟]]|title=新幹線50年の技術史|year=2014|page=99|publisher=[[講談社]]|series=[[ブルーバックス]]|isbn=978-4-06-257863-9}}</ref>。そのため、600系は[[欠番]]となった。
 
{{-}}
 
 
 
== 構造 ==
 
=== 車体概観 ===
 
[[File:Shinkansen E1 Series Control Car.jpg|thumb|200px|前面形状<br/>(2005年5月 [[上野駅]])]]
 
車体は、設計当時の技術では2階建ての構造にした時の強度が心配されたために、[[炭素鋼|普通鋼]]製で製造された。JR東日本の新幹線車両の中では1両あたりの重量および編成重量が最も重い。現在のところ最後の普通鋼製新幹線電車である<ref group="注">普通鋼製新幹線電車は[[新幹線0系電車|0系]]、[[新幹線100系電車|100系]]、[[新幹線200系電車|200系]]2階建て車、[[新幹線400系電車|400系]]でも採用されていたが、本系列の全廃をもって消滅した。</ref>。
 
 
 
外観のデザインコンセプトは「グランド&ダイナミック」を掲げ、先頭部分は2階建てのボリュームを生かしながら、騒音・微気圧波対策を考慮したエアロダイナミックノーズとなっている<ref name="E1 double" /><ref name="JReastE1">[http://www.jreast.co.jp/train/shinkan/e1.html JR東日本:車両図鑑>新幹線 E1系 Maxとき/Maxたにがわ] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20110722223020/http://www.jreast.co.jp/train/shinkan/e1.html |date=2011年7月22日 }}(JR東日本)</ref>。新製当時の車体塗装は上半分がスカイグレー、下半分がシルバーグレー、車体側面の帯がピーコックグリーンというものであった。
 
 
 
=== 主要機器 ===
 
==== 電源・制御機器 ====
 
2階建車両で床下に各種機器を配置することが困難であるため、床下機器は水タンク、空気[[圧縮機]]、主電動機電動[[送風機]]にとどめ、主[[変圧器]]、[[主変換装置]]、補助電源装置は車端部の床上に搭載する<ref name="E1 double">『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』2003年11月号、交友社、2003年、p.34</ref>。機器室は室内とは気密壁によって仕切り、気密外としている<ref name="E1 double" />。
 
[[File:E145-4.jpg|thumb|200px|走行機器を車端部の床上に搭載]]
 
 
 
4両 (T+M1+M2+T) で1ユニットを構成し、M1車に主変換装置・補助電源装置を、M2車に主変圧器・主変換装置を搭載する。
 
 
 
主回路制御にはJR東日本の新幹線電車では初めて[[可変電圧可変周波数制御]](VVVF制御)が採用された。主変換装置 (CI2)は、[[ゲートターンオフサイリスタ|GTOサイリスタ]][[半導体素子|素子]]を使用した2レベルコンバータ+2レベルインバータで構成されている。
 
 
 
主変圧器 (TM208) は強制風冷式を採用し、3,730kVAの容量を備える<ref>[http://www.mitsubishielectric.co.jp/society/traffic/syaryou/suisin/syuhenatuki/henatuki_seihin.html 車両システム・推進制御システム・主変圧器--製品紹介--]三菱電機 車両システム</ref>。
 
 
 
主[[電動機]] (MT204) は[[かご形三相誘導電動機]]を採用し、連続定格出力を410kWに増強した<ref name="JRR 2010sum 8">ジェー・アール・アール『JR電車編成表』2010夏、[[交通新聞社]]、2010年、p.8</ref>。これによって、編成でのMT比が1:1でありながらも、[[新幹線200系電車|200系]]と同等の[[起動加速度]]1.6km/h/sを確保している。
 
 
 
電動空気圧縮機はMH1114-TC2000Aを採用する<ref name="JRR 2010sum 8" />。
 
 
 
==== 台車 ====
 
[[鉄道車両の台車|台車]]は、ゴム併用板バネ式[[鉄道車両の台車史#ボルスタレス台車|ボルスタレス台車]]である。電動台車はDT205、付随台車はTR7003と称する。車輪径や軸距は200系と同値である(それぞれ910mm、2,500mm)<ref name="E1 spec2">{{Cite book|和書|editor=日本機械学会|title=高速鉄道物語 -その技術を追う-|year=1999|publisher=成山堂書店|pages=p.53|id= ISBN 4-425-92321-9}}</ref>。
 
 
 
ブレーキシステムは[[回生ブレーキ]]併用[[電気指令式ブレーキ|電気指令式空気ブレーキ]]であり、回生ブレーキはJR東日本の新幹線車両では初採用となった。付随車のブレーキシステムは空気ブレーキのみであり、[[新幹線300系電車|300系]]などの付随車で採用された[[渦電流式ディスクブレーキ]]は装置の重量が電動車の誘導電動機よりかさむことと、高速域からの減速では電動車の回生ブレーキで付随車のブレーキ力も負担する[[遅れ込め制御]]を導入した<ref name="E1 double" />ことから、本系列および以後登場するJR東日本の新幹線車両では採用していない。
 
 
 
==== 集電装置 ====
 
[[集電装置]]は200系と同様の下枠交差型パンタグラフが採用された。PS201と呼称される。集電舟(架線と接触する部分)が可動式となった微動すり板を採用したことにより架線追従性が向上し、台枠をFRP製にすることで誘導障害の低減を図った<ref name="Fuji TEC200">{{PDFlink|[http://www.fujielectric.co.jp/company/jihou_archives/pdf/55-06/FEJ-55-06-405-1982.pdf 日本国有鉄道200系新幹線電車用電気機器]}}富士時報 第55巻第6号(1982年)、富士電機</ref>。さらに、降雪対策として押上げ力を5.5kgから7.5kgまで向上させた<ref name="Fuji TEC200"/>。
 
 
 
車体が車両限界ギリギリで作られているためパンタグラフカバーはなく、パンタグラフ設置部の屋根が一段低くなっている。
 
[[File:Shinkansen-e1.jpg|thumb|200px|初期車体塗装のE1系<br />(2004年11月14日 [[大宮駅 (埼玉県)|大宮駅]])]]
 
[[File:E1 Max logo M1 Omiya 20031202.JPG|thumb|200px|リニューアル前のロゴマーク]]
 
 
 
=== 内装 ===
 
「ハイクオリティ&アメニティ」をデザインコンセプトに掲げてデザインされている<ref name="E1 double" /><ref name="JReastE1" />。
 
 
 
通勤・通学輸送をはじめとする[[東北新幹線|東北]]・[[上越新幹線]]の需要増加に対応するべく、速度よりも大量輸送(1編成の座席定員は1,235名)に重きを置いた設計がなされている。そのため、全車両が[[2階建車両]]とされた。[[自由席]]として使用される車両の1 - 4号車の2階[[鉄道車両の座席|座席]]は車内販売を行わないことを前提に通路幅を極限まで切り詰めることにより、横3+3配列構造を実現した。座席幅は窓側・通路側420mm、中央席は440mmを確保しているが、中央部の肘掛がない構造であるため横3+2列の座席と比べて相当狭い。また座席構造の問題からリクライニング機能がついていない回転クロスシートであるが、背もたれの角度をある程度リクライニングした状態と同様に傾けた状態で固定している。また、 2 - 4号車の新潟方デッキには、壁面に収納された補助席(通称ジャンプシート)が2席ずつ設置されている。
 
 
 
8・9号車には、車椅子用の昇降リフト装置が設置されているほか、車椅子対応の座席(2階席のみ)と便所が設置されている。
 
 
 
[[File:Max-toki 20040722.jpg|thumb|行先表示機]]
 
側面の行先表示機は、400系の先行試作車とは全く異なるタイプの3色LEDを採用し、表示は列車種別・指定席/自由席と行先を交互に表示する方式となった。この方式はこれ以後のJR東日本の新幹線車両の標準となり、座席表示に至っては2014年に登場したE7系までのすべての車両にも採用されている。
 
 
 
2階建てとしたことによる定員の増加に対応するために、客用扉は1,050mm(200系は700mm)と広く設定されている<ref name="E1 double" />。
 
 
 
当初、車内には弁当の自販機があったが(途中に階段があって車販でワゴンが使えない代わり)、利用状況が悪く、弁当の出し入れや交換が面倒だったこともあってか、のちに撤去されている。
 
{{-}}
 
: 写真はすべてリニューアル前の内装
 
<gallery>
 
File:E1 std lower non-reserved Gala-Yuzawa 20020101.JPG|普通車自由席<br />(4号車1階)
 
File:E1 std upper non-reserved Gala-Yuzawa 20020101.JPG|普通車自由席<br />(4号車2階)
 
File:E1 std upper reserved Gala-Yuzawa 20020101.JPG|普通車指定席<br />(7号車2階)
 
File:E1 std lower reserved Gala-Yuzawa 20020101.JPG|普通車指定席<br />(11号車1階)
 
File:E1 green upper Gala-Yuzawa 20020101.JPG|グリーン席<br />(11号車2階)
 
</gallery>
 
{{-}}
 
 
 
== リニューアル ==
 
E1系のデビューから10年近くが経過し、内装の陳腐化が目立ち始めたことなどから、[[2003年]](平成15年)度から[[2006年]](平成18年)度にかけて内外装のリニューアルが施工され、最初に施工されたM4編成は同年[[11月28日]]の「MaXとき」326号より営業運転を開始した<ref name="E1 Series">{{Cite book|和書|title=JR電車編成表 '08冬号|year=2007|publisher=ジェー・アール・アール|pages=p.8|id=ISBN 9784882830481}}</ref>。車体塗装は[[新幹線E2系電車|E2系]]、[[新幹線E4系電車|E4系]]と同様白(飛雲ホワイト)と青(紫苑ブルー)の2色を中心に境目に「[[とき (列車)|朱鷺]](とき)色」と称されるピンクの帯を配したものに変更された。あわせてロゴにも[[朱鷺]]の[[イラストレーション|イラスト]]が加えられた<ref group="注">本系列の営業運転終了後、ロゴマークの朱鷺のイラストはE4系P81編成に引き継がれた。</ref>。
 
 
 
座席は、グリーン車は[[新幹線E2系電車|E2系1000番台]]のもの、普通車はE4系のものに交換されている。自由席車(1 - 4号車)2階部分の3人掛け座席のうち中央の座席の背もたれ部分にくり抜かれていた肘掛けの代用品も廃止となった。ほかにも、床材などが交換されたが走行機器関係には手を加えられてはいない。
 
 
 
車体塗色変更は[[新幹線総合車両センター]]で行われたが、アコモ改造は[[新潟新幹線車両センター]]で実施された<ref name="E1 Series" />。
 
 
 
東北新幹線および上越新幹線の[[自動列車制御装置#DS-ATC|デジタルATC (DS-ATC) ]]採用に伴って、全編成に対してDS-ATCへの改造も実施された。
 
 
 
[[2005年]]4月に[[新潟県]]が発売した「[[新潟県中越地震|新潟県中越大震災]]復興[[宝くじ]]」には、E1系リニューアル車が図柄に選ばれた。
 
 
 
この朱鷺色の塗装は2014年4月から2016年にかけて、順次施工されるE4系の塗装変更にも採用された。
 
 
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%"
 
|-style="background:#efefef"
 
!編成名!!新製年月日!!製造会社!!車体塗色変更!!アコモ改造!!DS-ATC搭載改造!!廃車年月日!!備考
 
|-
 
!M1
 
|1994年03月03日
 
|川崎重工業
 
|2004年09月17日
 
|2004年07月10日
 
|2005年09月15日
 
|2012年04月02日
 
|
 
|-
 
!M2
 
|1994年03月23日
 
|日立製作所
 
|2004年11月27日
 
|2005年06月04日
 
|2005年08月05日
 
|2012年04月14日
 
|
 
|-
 
!M3
 
|1995年02月06日
 
|日立製作所<br />川崎重工業
 
|2003年12月26日
 
|2004年03月31日
 
|2005年11月02日
 
|2012年08月29日
 
|<ref group="注" name="M3編成製造">M3編成の1 - 8号車は日立製作所、9 - 12号車は川崎重工業が製造した。</ref>
 
|-
 
!M4
 
|1995年10月17日
 
|日立製作所
 
|2003年11月25日
 
|2003年10月02日
 
|2006年02月02日
 
|2012年12月07日
 
|リニューアル施工 第1編成・新潟行き 定期運用 ラストラン 運転編成・2012年 新潟新幹線車両センター公開時 展示編成・ありがとう Max あさひ号 使用編成
 
|-
 
!M5
 
|1995年11月03日
 
|川崎重工業
 
|2006年03月11日
 
|2006年06月06日
 
|2006年03月11日
 
|2012年10月04日
 
|
 
|-
 
!M6
 
|1995年11月22日
 
|川崎重工業<br />日立製作所
 
|2005年11月27日
 
|2005年12月23日
 
|2005年11月27日
 
|2012年11月07日
 
|<ref group="注" name="M6編成製造">M6編成の1 - 8号車は川崎重工業、9 - 12号車は日立製作所が製造した。</ref>
 
|}
 
 
 
<gallery>
 
File:JReastE1 Omiya 20120918.jpg|新車体塗装
 
File:Shinkansen E1 Max Toki logo.jpg|リニューアル後のロゴマーク
 
File:JR East E1series E146-3 reserve seat.jpg|普通車指定席<br />(11号車1階)
 
File:JR East E1series E146-3 Green reserve seat.jpg|グリーン席<br />(11号車2階)
 
</gallery>
 
 
 
== 形式および車種 ==
 
本系列に属する各形式名とその車種は以下のとおり。
 
 
 
奇数形式と偶数形式2両ずつ、計4両([[動力車|電動車]] (M) 2両と[[付随車]] (T) 2両)のT+M<small>1</small>+M<small>2</small>+Tで1ユニットを構成する。
 
 
 
番台としては、基本的に0番台を名乗るが、自由席の2階部分が3+3列シートとなっている1 - 4号車は100番台を、8号車は200番台を名乗る。
 
 
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%;"
 
|+E1系(M1 - M6編成) 運用終了時の編成表<ref name="E1 Series" />
 
|style="background-color:#ccc;"|&nbsp;
 
|colspan="12" style="background-color:#4da;"|{{TrainDirection|東京|新潟}}
 
|-
 
!号車
 
|1||2||3||4||5||6||7||8||9||10||11||12
 
|-
 
!形式
 
|1号車<br />E153<br> (T1c)
 
|2号車<br />E155<br> (M1)
 
|3号車<br />E156<br> (M2)
 
|4号車<br />E158<br> (T1)
 
|5号車<br />E159<br> (T2)
 
|6号車<br />E155<br> (M1)
 
|7号車<br />E156<br> (M2)
 
|8号車<br />E158<br> (Tpk)
 
|9号車<br />E148<br> (Tps)
 
|10号車<br />E145<br> (M1s)
 
|11号車<br />E146<br> (M2s)
 
|12号車<br />E154<br> (T2c)
 
|-
 
!番台
 
|colspan="4"|100番台||colspan="3"|0番台||200番台||colspan="4"|0番台
 
|-style="border-top:solid 4px #999;"
 
!rowspan="2"|座席
 
|rowspan="2" colspan="8"|普通車||colspan="3" style="background-color:#cf9;"|グリーン車||rowspan="2"|普通車
 
|-
 
|colspan="3"|普通車
 
|-
 
!定員
 
|86||121||121||135||124||110||110||91||75||91||91||80
 
|}
 
 
 
; E145形 (M1s)
 
: [[普通車 (鉄道車両)|普通席]](1階)と[[グリーン車|グリーン席]](2階)を備える中間電動車。M編成10号車として使用。新潟方に[[公衆電話]]が設置されている。多目的室を備え、[[主変換装置]]、補助電源装置、[[集電装置]]などを搭載する。新製当初は東京方に自動販売機があったが、[[2008年]][[3月31日]]限りで使用停止となった。定員91名。
 
; E146形 (M2s)
 
: 普通席(1階)とグリーン席(2階)を備える中間電動車。M編成11号車として使用。[[変圧器|主変圧器]]、主変換装置などを搭載する。定員91名。
 
; E148形 (Tps)
 
: 普通席(1階)とグリーン席(2階)を備える中間付随車。M編成9号車として使用。新潟方に便所、洗面所、パウダールームが設置されている。車椅子対応設備を搭載。定員75名。
 
; E153形 (T1c)
 
: 普通席を備える制御付随車。M編成1号車として使用され、東京向き運転台が設置されている。新潟方に便所と洗面所を備え、空気圧縮機などを搭載する。定員86名。0番台は存在しない。2011年4月29日より、[[東北地方太平洋沖地震]]([[東日本大震災]])の復興支援スローガンである「つなげよう日本」のステッカーが貼られた。
 
; E154形 (T2c)
 
: 普通席を備える制御付随車。M編成12号車として使用され、新潟向き運転台が設置されている。東京方に便所と洗面所を備え、空気圧縮機などを搭載する。定員80名。2011年4月29日より、[[東北地方太平洋沖地震]]([[東日本大震災]])の復興支援スローガンである「がんばろう日本! がんばろう東北!」のステッカーが貼られた。
 
; E155形
 
: 普通席を備える中間電動車。主変換装置、補助電源装置などを搭載する。東京方に設置されていた自動販売機は、[[2008年]][[3月31日]]限りで使用停止となった。
 
:; 0番台 (M1)
 
:: M編成6号車として使用。定員110名。
 
:; 100番台 (M1)
 
:: M編成2号車として使用。定員121名。
 
; E156形
 
: 普通席を備える中間電動車。主変圧器、主変換装置などを搭載する。
 
:; 0番台 (M2)
 
:: M編成7号車として使用。定員110名。
 
:; 100番台 (M2)
 
:: M編成3号車として使用。定員121名。
 
; E158形
 
: 普通席を備える中間付随車。0番台は存在しない。
 
:; 100番台 (T1)
 
:: M編成4号車として使用。東京方に便所と洗面所、新潟方に公衆電話がある。定員135名。
 
:; 200番台 (Tpk)
 
:: M編成8号車として使用。東京方に便所と洗面所、新潟方に売店がある。車椅子対応設備、空気圧縮機を搭載する。定員91名。
 
; E159形 (T2)
 
: 普通車を備える中間付随車。M編成5号車として使用。新潟方に便所と洗面所を備える。定員124名。
 
 
 
<gallery>
 
File:E145-4.jpg|E145形
 
File:E154-4.jpg|E154形
 
File:E158-204.jpg|E158形200番台
 
</gallery>
 
 
 
== ラッピング ==
 
* 2002年(平成14年):[[ガーラ湯沢スキー場]]の営業シーズンに合わせ、一部の編成に「JR Snow Alpen Super Express」のラッピングが施された。
 
* 2005年(平成17年)4月:[[新潟県中越地震]]復興推進企画として、一部の編成に「がんばってます!にいがた」のステッカーが掲出された。
 
* 2011年(平成23年)4月29日以降:[[東日本大震災]]復興推進キャンペーンとして、全編成の東京方・新潟方にステッカーを貼付
 
* 2011年(平成23年)7月1日 - 9月30日:「群馬デスティネーションキャンペーン」開催に伴い、M4・M6編成の1・6・12号車の東京方に「心にググッとぐんま」の車体広告が掲出された。
 
* 2012年(平成24年)8月28日 - 9月28日:放鳥[[トキ]]のひな誕生を受け、M4 - M6編成の車体のロゴに記念のラッピングを追加のうえ運転された<ref>{{cite web|url=http://www.jrniigata.co.jp/press/20120824tokihina.pdf|title=E1 系車両(オール2階建て12両編成)に「朱鷺のひな誕生」ラッピングスタート!!|publisher=東日本旅客鉄道 新潟支社|date=2012-08-24|accessdate=2012-09-13|format=PDF}}</ref>。
 
 
 
<gallery>
 
File:E1 Max logo Omiya 20020314.jpg|JR Snow Alpen Super Expressのラッピング
 
File:Shinkansen E1 Max Toki logo added.jpg|「祝 朱鷺のひな誕生」ラッピング追加後
 
</gallery>
 
 
 
== 運用 ==
 
=== 運転開始当初 ===
 
[[File:E1 M1 Max Asahi 317 Omiya 20020629.jpg|thumb|200px|「Maxあさひ」317号<br />(2002年6月29日 大宮駅)]]
 
1994年の営業開始時点では仙台総合車両所(現・[[新幹線総合車両センター]])に配置され、東北新幹線では[[東京駅|東京]] - [[盛岡駅|盛岡]]間の「[[やまびこ (列車)|Maxやまびこ]]」2往復および[[那須塩原駅|那須塩原]] - 東京間の「[[やまびこ (列車)|Maxあおば]]」上り1本、上越新幹線では東京 - [[新潟駅|新潟]]間の「[[とき (列車)|Maxあさひ]]」2往復および[[高崎駅|高崎]] - 東京間の「[[とき (列車)|Maxとき]]」上り1本に運用された。なお、東北新幹線運用は毎週水・木曜日は車両検査のため全列車が運休し、200系が代走した(M3編成が増備された翌1995年3月に解消)。
 
 
 
=== 東北新幹線からの撤退 ===
 
その後、東北新幹線では途中駅において[[増解結|分割・併合]]を行う列車が増えたことから、全車2階建車両であるが他系列などとの相互連結を考慮して8両編成とした[[新幹線E4系電車|E4系]]を1997年に導入し、1998年12月8日のダイヤ改正からは東京 - [[仙台駅|仙台]]間の「Maxやまびこ」1往復のみとなり、同時に仙台 - 盛岡間で定期運用から撤退。そして1999年12月4日のダイヤ改正をもって東北新幹線大宮以北での本系列の運用は消滅し、全編成が新潟新幹線第一運転所(現・[[新潟新幹線車両センター]])に転属した<ref>{{Cite book|和書|editor= |title=鉄道ダイヤ情報2000年4月号 |year=2000 |publisher=交通新聞社|pages=p.21|id=}}</ref>。
 
 
 
=== 廃止および廃車に至った経過 ===
 
E4系の増備が完了した2003年からは、車両内装や外装の[[#リニューアル|リニューアル工事]]が行われた。
 
 
 
2011年12月16日付のJR東日本プレスリリースにおいて、2012年3月17日のダイヤ改正で東北新幹線向けに[[新幹線E5系電車|E5系]]が増備され、それによって運用の余裕が出たE4系で運用を置き換えることが発表された<ref>{{PDFLink|[http://www.jreast.co.jp/press/2011/20111211.pdf 2012年3月 ダイヤ改正について]}} - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2011年12月16日</ref>。これに伴い、[[越後湯沢駅|越後湯沢]] - [[新潟駅|新潟]]間([[ガーラ湯沢駅]]を除く)ではホームの延長工事が実施され、上越新幹線全区間にてE4系2本連結(16両編成)での運転を開始されることとなった。
 
 
 
2012年4月、M1・M2の2編成が廃車となった<ref>鉄道ダイヤ情報 2012年7月号、P28</ref>。残るM3 - M6の4編成は引き続き上越新幹線の「Maxとき」(4往復のみ)および「[[たにがわ (列車)|Maxたにがわ]]」(2往復のみ)で運用されていた<ref group="注">2012年3月17日のダイヤ改正前は、「Maxとき」9往復と「Maxたにがわ」2往復であった。</ref>。
 
 
 
=== 運用終了 ===
 
2012年7月6日、JR東日本は同日付のプレスリリースで、2012年9月29日のダイヤ改正をもって上越新幹線内のE1系運行列車を、2012年3月16日のダイヤ改正より運用が開始されたE4系2本併結(16両編成)に置き換え、E1系によるすべての定期運用を終了すると発表した<ref>{{PDFlink|[http://www.jreast.co.jp/press/2012/20120708.pdf 2012年9月ダイヤ改正について]}} - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2012年7月6日</ref>。下り定期運行最終列車は「Maxとき343号」、上り定期運行最終列車は「Maxとき348号」であった。
 
 
 
E1系の営業運用からの撤退を記念し、2012年 10月27日 に 新潟 → 東京間で団体専用列車「ありがとう Max あさひ号」がM4編成にて<ref>{{cite web|url=http://shinkansen-year2012.com/pdf/20120912_shinkansen_niigata.pdf|title=おかげさまで上越新幹線開業30周年!|publisher=東日本旅客鉄道 新潟支社|date=2012-09-12|accessdate=2012-09-16|format=PDF|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120920041820/http://shinkansen-year2012.com/pdf/20120912_shinkansen_niigata.pdf|archivedate=2012年9月20日|deadlinkdate=2017年10月}}</ref>、翌28日には東京 → 新潟間で団体専用列車「さよなら E1 Maxとき号」が<ref>{{PDFlink|[http://www.travel.eki-net.com/pdf/20120920_maxtoki.pdf 「さよならE1Maxとき号」で行く日帰り新潟への旅]}} - 東日本旅客鉄道</ref>それぞれ運転された。
 
 
 
{| class="wikitable" style="font-size:80%;"
 
!運転日!!列車名!!運転区間(始発・終着時刻)!!途中停車駅!!使用<br />編成!!備考
 
|-
 
|2012年10月27日||ありがとうMaxあさひ号||[[新潟駅|新潟]] 7:02発 → [[東京駅|東京]] 9:20着||[[燕三条駅|燕三条]]、[[長岡駅|長岡]]、[[浦佐駅|浦佐]]、[[越後湯沢駅|越後湯沢]]、[[大宮駅 (埼玉県)|大宮]]、[[上野駅|上野]]||M4<ref name=":0" />||団体専用列車
 
|-
 
|2012年10月28日||さよならE1Maxとき号||東京 9:32発 → 新潟 11:36着||上野、大宮||M4<ref name=":0">[http://railf.jp/news/2012/10/29/123000.html E1系,営業運転から引退] - [[交友社]]『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』railf.jp鉄道ニュース 2012年10月29日</ref>||団体専用列車
 
|}
 
 
 
その後、2012年12月7日付のM4編成を最後に全編成が廃車となり、本系列は形式消滅となった<ref>『JR車両のうごき』 [[鉄道ダイヤ情報]]・2013年3月([[交通新聞社]])</ref>。これにより、営業運転に使用される普通鋼製の新幹線電車はすべて姿を消した。
 
[[ファイル:E1kei Max hozonsyaryou.jpg|サムネイル|160x160ピクセル]]
 
 
 
=== 保存車 ===
 
E153-104 が[[鉄道博物館 (さいたま市)|鉄道博物館]]への展示を前提に[[新潟新幹線車両センター]]に留置され、2017年10月に至るまで線路上で保管されていた。
 
 
 
<!--[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22227420T11C17A0L72000/ 2017年10月14日の日本経済新聞(Web版)]では検証不十分なのでコメントアウト。-->
 
2017年12月20日、留置されていたE153-104が[[さいたま市]][[大宮区]]の鉄道博物館に移送され、2018年7月5日に開館する新館に先立つ形で同年春に屋外に展示・公開されることが公式サイトで報じられ<ref>{{Cite web |date=2017年12月20日 |url=http://www.railway-museum.jp/news/pdf/20171220_2.pdf |title=E1系新幹線電車の搬入について |format=PDF |publisher=鉄道博物館 (さいたま市) |accessdate=2018年1月7日}}</ref><ref>{{Cite web|work=[[鉄道ファン (雑誌)|railf.jp(鉄道ニュース)]] |date=2017年12月21日 |url=http://railf.jp/news/2017/12/21/063000.html |title=鉄道博物館にE1系が搬入される |publisher=[[交友社]] |accessdate=2018年1月7日}}</ref>、同年3月14日に展示・公開された。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
 
{{Reflist|group="注"}}
 
=== 出典 ===
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[新幹線E4系電車]]
 
* [[TGV Duplex]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* {{Commonscat-inline}}
 
 
 
{{日本の新幹線}}
 
{{デフォルトソート:しんかんせんE1けいてんしや}}
 
[[Category:東日本旅客鉄道の新幹線電車|E1]]
 
[[Category:東北新幹線|車E1]]
 
[[Category:上越新幹線|車E1]]
 
[[Category:川崎重工業製の新幹線車両|E1]]
 
[[Category:日立製作所製の新幹線車両|E1]]
 
[[Category:1994年製の鉄道車両|しんかんせんE1]]
 
[[Category:2階建の鉄道車両|しんかんせんE1]]
 

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