杭全神社
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杭全神社(くまたじんじゃ)は、大阪市平野区平野宮町にある神社。旧社格は府社。
概要
貞観4年(862年)、征夷大将軍・坂上田村麻呂の孫で、この地に荘園を有していた坂上当道が牛頭天王を勧請し、社殿を創建したのが最初と伝えられている。
以降、建久元年(1190年)に熊野證誠権現(伊弉諾尊)、元亨元年(1321年)には熊野三所権現(伊弉册尊・速玉男尊・事解男尊)を勧請合祀し、後醍醐天皇から「熊野三所権現」の勅額を賜り、熊野権現社の総社とされた。
明治になって現在の社名に改まった。日本で唯一連歌所が残っており、連歌会は明治以降廃れていたが、1987年に復活させ、現在、毎月定期的に平野法楽連歌会が催されている。1999年からはインターネット連歌が始まった。初代の連歌所は室町時代に建てられたが、大坂冬の陣で焼かれた。現存するのは1708年(宝永5年)に再建されたもので、大阪市指定文化財に指定されている。
夏祭り(平野だんじり祭)が毎年7月11-14日に行なわれ、付近の国道25号の走行が規制される。
文化財
- 重要文化財(国指定)
- 本殿 第一殿 元禄3年(1690年)建立。旧春日大社本殿。一間社春日造、檜皮葺き。
- 本殿 第二殿 永正10年(1513年)建立。三間社流造、檜皮葺き。
- 本殿 第三殿 永正10年(1513年)建立。一間社春日造、檜皮葺き。
所在地
- 大阪市平野区平野宮町2-1-67
交通
- JR関西本線(大和路線)平野駅
- 大阪シティバス「平野宮前」停留所
- 近鉄バス「平野宮町二丁目」停留所