「竹島の日」の版間の差分

提供: miniwiki
移動先:案内検索
(1版 をインポートしました)
(内容を「 '''竹島の日'''(たけしまのひ) 2月22日。竹島の島根県編入が決まった1905年(明治38)から100年目の2005年(平成17)に制定され...」で置換)
(タグ: Replaced)
 
1行目: 1行目:
[[ファイル:Shimane Goko-vill Takeshima.png|thumb|300px|[[島根県]][[隠岐郡]][[隠岐の島町]][[竹島 (島根県)|竹島]]]]
 
'''竹島の日'''(たけしまのひ)は、[[島根県]]が[[条例]]により定めた[[記念日]]。[[2月22日]]がこれに定められた。
 
  
== 概要 ==
+
'''竹島の日'''(たけしまのひ)
竹島の日は、[[2005年]](平成17年)に「竹島の日を定める条例」(平成17年3月25日島根県条例第36号)により定められた。
 
  
島根県[[隠岐郡]][[隠岐の島町]]の[[竹島 (島根県)|竹島]]は、[[1905年]]([[明治]]38年)1月28日に島根県への編入を[[閣議決定]]し、同年2月22日に第16代[[島根県知事一覧|島根県知事]]の[[松永武吉]]が所属所管を明らかにする[[告示]]を行った(明治38年島根県告示第40号)。
+
2月22日。竹島の島根県編入が決まった1905年(明治38)から100年目の2005年(平成17)に制定された島根県の記念日。条例には「県民、市町村及び県が一体となって、竹島の領土権の早期確立を目指した運動を推進し、竹島問題についての国民世論の啓発を図るため、竹島の日を定める」と掲げられている。この条例制定に対し竹島を独島と称し実効支配下に置いている韓国は、国民、政府とも反発を続けている。2005年3月に韓国の馬山市が「対馬島の日」を制定し、対馬が韓国領であることを主張するなど両国政府間、自治体間の対立が深まった。
  
2005年はこの[[閣議 (日本)|閣議]]決定および告示から100周年にあたることを記念して、同年3月16日、島根県議会は'''2月22日'''を「竹島の日」とする「竹島の日を定める条例」を制定し、[[澄田信義]][[島根県知事]]もこれを全面的に支持した<ref>{{Cite journal|和書
+
 実効支配強化を目ざす韓国は2012年8月に李明博が現職大統領として初めて竹島に上陸。そうした背景もあり2013年2月22日に厳戒態勢のもとで行われた式典には、日本政府関係者が初めて出席し、政府・県が一体となって竹島が日本領であることを訴えた。
| author = [[澄田信義]]、[[井沢元彦]]
 
| date = 2005-05-11
 
| title = 50年にわたり政府、メディアに無視された島根県民の“竹島への思い”を聞け
 
| journal = [[SAPIO]]
 
| volume = 17
 
| issue = 8
 
| page = 28
 
| publisher = [[小学館]]
 
}}</ref>。
 
 
 
同条例1条は、「県民、市町村及び県が一体となって、竹島の[[領土権]]の早期確立を目指した運動を推進し、[[竹島問題外交交渉史|竹島問題]]についての国民世論の啓発を図るため、竹島の日を定める。」としている。
 
 
 
== 竹島の日を定める条例 ==
 
{{Quotation|
 
竹島の日を定める条例(平成17年3月25日島根県条例第36号)
 
 
 
(趣旨)
 
* 第1条 県民、市町村及び県が一体となって、竹島の領土権の早期確立を目指した運動を推進し、竹島問題についての国民世論の啓発を図るため、竹島の日を定める。
 
(竹島の日)
 
*第2条 竹島の日は、2月22日とする。
 
(県の責務)
 
*第3条 県は、竹島の日の趣旨にふさわしい取組を推進するため、必要な施策を講ずるよう努めるものとする。
 
*附則 この条例は、公布の日から施行する。
 
}}
 
 
 
== 制定に対する反応 ==
 
=== 日本 ===
 
日本では、竹島の日の制定とは関係なく交流行事などは通常通り実施された。
 
 
 
全国紙各紙は、いずれも韓国に対して冷静な対応を求めたが、[[毎日新聞]]は「国交正常化以来40年間積み重ねてきた友好関係にここでキズをつけては、両国民にとってプラスではない。」<ref>2005年3月17日付『毎日新聞』、「社説:日韓関係 40年の友好の歴史を大切に」。</ref>、[[朝日新聞]]は「将来は領土争いを超えて、島が友好の象徴になる日だって来ないとも限りません。竹島問題を、日韓が互いを思い合う素材としたいものです。」<ref>2005年3月17日付『朝日新聞』、「竹島 韓国の皆さんへ(社説)」。</ref>と韓国側に呼びかけ、また、同紙論説主幹の[[若宮啓文]]が「例えば竹島を日韓の共同管理にできればいいが、韓国が応じるとは思えない。ならば、いっそのこと島を譲ってしまったら、と夢想する。」<ref>{{Cite web|url=http://www.asahi.com/column/wakayama/TKY200503270067.html|title=竹島と独島 これを「友情島」に…の夢想|accessdate=2011-02-22|author=[[若宮啓文]]|date=2005-03-27|publisher=朝日新聞}}</ref>と書くなど、日本の領有権主張を弱めるか放棄した上での日韓友好関係の構築を支持したのに対して、[[読売新聞]]は「領土問題は国の尊厳にかかわる基本問題だ。ゆるがせにしてはならない。韓国を刺激しないよう、という事なかれ主義では、日本国民の理解は深まらない。」<ref>2005年3月17日付『讀賣新聞』、「[社説]「竹島の日」 事なかれ主義ではいけない」。</ref>とし、[[産経新聞]]は「日本国内でも、「竹島の日」条例成立を機に、田村<ref>1965年(昭和40年)に『島根県竹島の新研究』を著した島根県職員の田村清三郎。</ref>らが残した研究を多くの国民が学び、竹島が歴史的にも法的にもまぎれもない日本の領土であるという認識をさらに深めたい。」<ref>2005年3月17日付『産経新聞』、「【主張】竹島の日 韓国はなぜ提訴に乗らぬ」。</ref>とするなど、日本が竹島の領有権を主張することへの正当性を支持する意見を掲載した。[[曹洞宗]]の僧侶たちが[[大韓民国|韓国]]側から竹島に上陸し「独島は韓国領」と主張する抗議活動を行なった<ref>独島に行った日本人歴史学者・僧侶3人、「独島は韓国領土」 [[中央日報]] 2014年5月24日 [http://japanese.joins.com/article/965/171965.html]</ref>。
 
 
 
[[第2次安倍内閣]]は日本政府主催による「竹島の日」記念式典の開催は見送ったが、[[2013年]]2月22日に島根県主催でおこなわれた第8回「竹島の日」記念式典には、日本政府の代表として[[島尻安伊子]][[内閣府大臣政務官]]を派遣した(政府関係者としては初)<ref name="sankei20130222">{{Cite news|title=【竹島の日】安倍政権「最大限の配慮」も韓国に通じず (1/2ページ)|newspaper=[[産経新聞]]|date=2013-02-22|url=http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130222/plc13022223590033-n1.htm|accessdate=2013-03-17|publisher=[[産業経済新聞社]]}}</ref>。島根県は[[安倍晋三]]首相の出席を要望したが、実現しなかった<ref>{{Cite news|title=竹島式典に初の高官出席<動画あり>|newspaper=[[中国新聞]]|date=2013-02-23|url=http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201302230030.html|accessdate=2013-03-17|publisher=[[中国新聞社]]}}</ref>。他の閣僚の出席についても韓国側に配慮し、見送られた<ref name="sankei20130222" />。
 
 
 
=== 韓国 ===
 
大韓民国では、この「竹島の日」の制定に対して、激しい[[抗議]]運動が起こった。
 
 
 
2005年2月23日、[[テレビ朝日]]ソウル支局の韓国人記者が、外信記者クラブで[[高野紀元]]駐韓[[大使]]に対し『竹島の日』条例をどう思うかと質問した。高野大使は「そういう問題が起きているのは知っている」が「竹島は日本領」で「この問題が日韓関係全般に悪影響を与えないことを望む」と回答した。韓国では「竹島は日本領」の部分のみが切り出されて報じられ、反発を呼び、ついには駐韓[[特命全権公使|公使]]を呼び出しての「厳重抗議」に至った<ref>[[下川正晴]]『大統領が旗を振るインターネット民族主義』、『現代コリア』、2005年6月。</ref>。
 
 
 
2005年3月16日、[[ソウル特別市|ソウル]]市議会議員[[崔在翼]]が抗議のため島根県議会を訪問。玄関付近で[[カッターナイフ]]を取り出したため、[[日本の警察官|警察官]]らに取り押さえられる[[事件]]が発生した<ref>{{Cite news | url = http://www.47news.jp/CN/200503/CN2005031601000666.html | title = ソウル市議がカッター 島根県議会前 | agency = [[共同通信社]] | publisher = [[47NEWS]] | date = 2005-03-16 | accessdate = 2012-02-22 }}</ref>。同日11時に[[慶尚北道]]議会は道議会前の庭で「日本の独島領有権侵奪の野慾を糾弾する決起大会」を開催し、横3メートル・縦2メートルの大きさの[[日本の国旗|日の丸]]旗に火をつけて、[[大邱市]]議会も「日本政府は、韓国の犠牲者に頭をさげて謝罪するように」の決議文を採択した<ref>東亜日報 2005年3月16日 [http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=040000&biid=2005031793638]</ref>。
 
 
 
竹島の日条例制定に反発した韓国政府はこれまで厳重に規制していた観光客の竹島上陸を解禁すると発表し、3月28日に一般観光客が初めて竹島に上陸した。
 
 
 
2005年6月19日、[[慶尚南道]][[馬山市]]は竹島の日に対抗し、[[1419年]]([[応永]]26年)に[[李氏朝鮮]]の[[李従茂]]が大軍を率い、[[倭寇#前期倭寇|倭寇]]の根拠地と見なしていた[[応永の外寇|対馬征伐のために出兵]]した6月19日を「[[対馬島の日]]」とする条例を制定した。馬山市は応永の外寇のちに対馬が服属したとしているが、韓国政府は馬山市に対して条例の撤回を求めている<ref>{{ko icon}} [http://www.mofat.go.kr/si/si_d/1170549_17347.html 馬山市議会の「対馬島の日」制定関連における外交通商部スポークスマンの論評]によると、「異常な愛国心から由来するものであり、理解は出来る」としながらも「不必要な論争を誘発する可能性が高い」とし、妄想を自制するべきだと呼びかけている。</ref>。2005年6月に慶尚北道は、10月を「[[独島の月]]」とし、日本との交流を制限できるとする条例を制定した。
 
 
 
[[2007年]]2月24日に島根県で行なわれた[[「竹島の日」記念式典]]について、外交通商省が「条例を即時に撤廃し、竹島に対する不当な領有権主張をやめるよう、強く求め」る声明を発表。「竹島は[[歴史]]的、[[地理]]的、[[国際法]]的に明白な韓国固有の領土であり、領有権を損なういかなる試みも容認しない」としている。3月2日に[[江原道 (南)|江原道]]知事が、鳥取県庁が「竹島は日本固有の領土」と表示する電光掲示板を設置している事に触れ「領土問題は両国政府が国レベルで取り上げるべき課題であるにもかかわらず鳥取県が直接介入することは、両地域間の友好協力の観点からも実に遺憾」である旨表明、関係正常化への適切かつ必要な措置を望むメッセージを鳥取県宛に発した。
 
 
 
[[2009年]]2月の調査で、韓国のネット利用者の6割が、島根県が2月22日を「竹島の日」としたことを知らなかったり、関心がないと回答している<ref>[http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=111584&servcode=400&sectcode=400 韓国ネットユーザーの6割 「竹島の日を知らない」] 中央日報 2009.02.19</ref>。
 
 
 
== 日韓交流への影響 ==
 
竹島の日制定で、交流イベントの中止など2県24市町村の26の[[地方公共団体]]に影響した。多くは韓国から一方的な交流中止の申し入れで、日本は安全面を危惧するために一時的な人材の交流を中止するに留まった。
 
 
 
* 秋田県[[本荘市]] - [[梁山市]]の中学生の来日取りやめ
 
* 埼玉県[[所沢市]] - [[安養市]]の親善協会の来日取りやめ
 
* 東京都[[武蔵野市]] - [[忠州市]]と結んでいた職員派遣協定を保留
 
* 神奈川県[[湯河原町]] - 忠州市との交流事業計画を保留
 
* 神奈川県[[横浜市]] - [[仁川広域市]]との小学生サッカー親善試合延期
 
* 新潟県[[新発田市]] - [[議政府市]]とのスポーツ交流事業の事前協議の延期
 
* 福井県[[小浜市]] - [[慶州市]]で開かれる予定のイベント参加を辞退される。また[[保寧市]]との小学校の音楽交流コンサートの会場変更
 
* 長野県[[飯田市]] - [[江陵市]]での小学生交流イベントの取りやめ
 
* 岐阜県[[各務原市]] - [[春川市]]との交流イベント取りやめ
 
* 滋賀県[[大津市]] - [[亀尾市]]への市長の訪問延期
 
* 滋賀県[[近江八幡市]] - [[密陽市]]への市長の訪問中止
 
* 奈良県[[奈良市]] - [[慶州市]]でのイベント参加を辞退される
 
* 和歌山県[[和歌山市]] - [[済州市]]への団体訪問延期
 
* [[鳥取県]] - [[江原道 (南)|江原道]]との職員相互派遣交流延期
 
* 鳥取県[[鳥取市]] - [[清州市]]との交流イベント事前協議の延期
 
* 鳥取県[[智頭町]] - [[楊口郡]]への町長の訪問取りやめ
 
* [[島根県]] - [[慶尚北道]]知事が姉妹都市交流を停止すると発表
 
* 島根県[[松江市]] - [[晋州市 (慶尚南道)|晋州市]]との交流を全面延期
 
* 島根県[[安来市]] - 密陽市との交流を全面中断
 
* 広島県[[三次市]] - [[泗川市]]のイベントへの招待辞退
 
* 山口県[[防府市]] - 春川市との小・中学生交流延期
 
* 香川県[[高瀬町 (香川県)|高瀬町]] - [[陜川郡]]のマラソン大会への参加取りやめ
 
* 福岡県[[宗像市]] - [[金海市]]舞踊協会の来日中止
 
* 福岡県[[赤池町]] - 泗川市との小学生交流延期
 
* 佐賀県[[鹿島市]] - [[高興郡]]との交流を全面中断
 
* 鹿児島県[[川辺町 (鹿児島県)|川辺町]] - [[淳昌郡]]への町長・町議会議長の訪問を自主的に取りやめ
 
以上が[[共同通信社]]2005年4月16日調べ。
 
 
 
* [[江原道 (南)|江原道]] - 知事が[[鳥取県]]との交流を停止
 
* 江原道[[春川市]] - 日本の[[姉妹都市]]との交流を停止すると発表
 
* [[光州広域市]] - 宮城県[[仙台市]]と姉妹都市の同市が、同市内の道に[[仙台路]]と名付けたが、道路標示碑が破壊されるなどしたため、当初とは異なる道に仙台路と名付けた。
 
他にも姉妹都市交流停止の動きが広がっている。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[対馬の日]]
 
* [[反日感情]]
 
* [[嫌韓]]
 
* [[北方領土の日]]
 
* [[尖閣諸島開拓の日]]
 
* [[竹島資料室]]
 
* [[島尻安伊子]] - 2013年2月22日、政府高官(内閣府大臣政務官)として初めて竹島の日に出席。
 
* [[崔在翼]] - ほぼ毎年竹島の日前後に日本に抗議する為に来日する、ソウル市議会議員。
 
* [[「竹島の日」記念式典]]
 
* [[日本製品不買運動]]
 
* [[『竹島の日』を考え直す会]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [https://www.youtube.com/watch?v=TXg-NGVKuWI  Web 竹島について] - 外務省
 
* [http://www.pref.shimane.lg.jp/admin/pref/takeshima/web-takeshima/ Web 竹島問題研究所] - 島根県庁
 
* [http://web.archive.org/web/20091025144043/http://www.pref.shimane.lg.jp/gikai/ugoki/takesima.html 竹島問題と「竹島の日を定める条例」について] - 島根県議会(2009年10月25日時点のアーカイブ)
 
* [http://japanese.chosun.com/site/data/category/dokdo/dokdo-0.html 「竹島の日」条例特集] - 朝鮮日報 {{ja icon}}
 
  
 +
{{テンプレート:20180815sk}}
 
{{DEFAULTSORT:たけしまのひ}}
 
{{DEFAULTSORT:たけしまのひ}}
 
[[Category:竹島]]
 
[[Category:竹島]]

2018/10/28/ (日) 20:05時点における最新版

竹島の日(たけしまのひ)

2月22日。竹島の島根県編入が決まった1905年(明治38)から100年目の2005年(平成17)に制定された島根県の記念日。条例には「県民、市町村及び県が一体となって、竹島の領土権の早期確立を目指した運動を推進し、竹島問題についての国民世論の啓発を図るため、竹島の日を定める」と掲げられている。この条例制定に対し竹島を独島と称し実効支配下に置いている韓国は、国民、政府とも反発を続けている。2005年3月に韓国の馬山市が「対馬島の日」を制定し、対馬が韓国領であることを主張するなど両国政府間、自治体間の対立が深まった。

 実効支配強化を目ざす韓国は2012年8月に李明博が現職大統領として初めて竹島に上陸。そうした背景もあり2013年2月22日に厳戒態勢のもとで行われた式典には、日本政府関係者が初めて出席し、政府・県が一体となって竹島が日本領であることを訴えた。



楽天市場検索: