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[[File:Muko-jima Island Aerial photograph.jpg|thumb|270px|聟島の空中写真。空中写真撮影当時(1978年)は、上記の画像と比較すると裸地が目立つ。この写真は上方が北北西方角である。1978年撮影の3枚を合成作成。<br/>{{国土航空写真}}。]]
 
'''聟島'''(むこじま)は、[[東京都]][[小笠原村]]にある[[無人島]]。[[小笠原諸島]]のうち最北に位置する[[聟島列島]]の主島である。別名に、'''ケーター島'''、'''平島'''など。面積2.57[[平方キロメートル|km{{sup|2}}]]。[[父島]]から船で所要約2時間。南東約5[[キロメートル|km]]の地点に[[媒島]]がある。
 
  
== 概要 ==
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'''聟島'''(むこじま)
[[1881年]]に移住が始まり2人が入植、[[1905年]]の調査では初寝村という集落が存在し、人口25人を数えていた。[[ウシ|牛]]や[[ヒツジ|羊]]の放牧と[[甘藷]]栽培が主な産業であったが、後に[[サトウキビ]]栽培と製糖業も行われた。しかし、[[第一次世界大戦]]後の[[砂糖]]価格暴落に伴い、多くの住民が島を離れ、その後は少数の住民が放牧を営んでいた。[[1944年]]の小笠原引き上げの際には、すでにほぼ無人島化していたといわれる。残っていた住民が死亡した後は完全に無人島化した。現在でも開拓者であった岩崎亀五郎の墓が残っている<ref>{{Cite web|url=http://homepage1.nifty.com/Bonin-Islands/PlaceNames_Muko.html|title=小笠原諸島地名事典 Place Names 聟島列島の地名|publisher= 月間小笠原諸島 |accessdate=2011-10-22}}</ref>。
 
  
現在では観光で一社が利用しており、一年に数百人が上陸している<ref>{{Cite web|url=http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/koho/event/pdf/070630-2.pdf|title=平成20年度小笠原諸島森林生態系保護地域保全管理委員会 第1回利用専門部会 議事要旨|format=pdf|publisher= 関東森林管理局 |date=2008-05-20 |accessdate=2011-02-10}}</ref>。
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[[東京都]][[小笠原諸島]]の最北端にある[[聟島列島]]最大の島。面積 2.57km<sup>2</sup>。小笠原支庁[[小笠原村]]に属する。第2次世界大戦前は[[サトウキビ]]の栽培,牧畜が行なわれていた。戦後はアメリカ合衆国軍の管理下に置かれていたが,1968年復帰。今日では無人島。2011年[[世界遺産]]の自然遺産に登録。
 
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== 地理 ==
 
島で最も標高が高いのは[[大山 (東京都)|大山]](88m)であり、島の東部に存在する。西部には象頭山と聟島小富士、属島の小島である聟島鳥島が存在する<ref>{{Cite web|url=http://homepage1.nifty.com/Bonin-Islands/yama-muko.htm|title=聟島列島の山々 Mountains on Muko-jima Group|publisher= 月刊小笠原諸島 |accessdate=2011-10-22}}</ref>。中部の南側には南浜が存在し、上陸地点になっている。
 
 
 
== 自然相 ==
 
無人島化後は野生化した[[ヤギ]]が増殖していたが、90年代から駆除が始められ、現在では根絶に成功している<ref>{{Cite web|url=http://www.soumu.metro.tokyo.jp/07ogasawara/nature/grapple_mukojima.html|title=東京都の取組 聟島列島のノヤギ排除と植生回復|publisher= 東京都 |accessdate=2011-10-22}}</ref>。現在では本来島内に存在しない[[クマネズミ]]のほか、[[ギンネム]][[タケ]][[ササ]]類も駆除が進められており、これらの排除によって在来の植物や昆虫の保全と復活を見込んでいる<ref>{{Cite web|url=http://ogasawara-info.jp/pdf/isan/ActionPlan_nihongo.pdf|title=世界自然遺産推薦地 小笠原諸島生態系保全アクションプラン|format=pdf|publisher= [[関東地方環境事務所]]、[[関東森林管理局]]、[[東京都]]、[[小笠原村]] |date=2010-01 |accessdate=2011-10-22}}</ref>。
 
 
 
=== アホウドリの繁殖地形成計画 ===
 
{{see also|聟島列島}}
 
[[アホウドリ]]の[[繁殖]]地である[[鳥島 (八丈支庁)|鳥島]]は日本有数の活火山であり繁殖地が破壊される可能性があるため、聟島に新たな繁殖地を人為的に設ける計画が[[2006年]]から進められている<ref>{{Cite web|date=2008-08-17|url=http://www.flintstone.co.jp/20080817.html|title=アホウドリの人工飼育に世界で初めて取り組む 山階鳥類研究所の研究員、出口智広さんを迎えて|publisher= Frint Stone|accessdate=2011-10-22}}</ref>
 
 
 
計画は5年間で、鳥島産まれのアホウドリの雛を聟島に運んで育て、聟島を新たな繁殖地として認識させるもので、同時に成鳥の模型で島内への誘引と、偽物の卵を置くことによって戻ったつがいの産卵を促している。5年間でのべ70羽のひなを移送し、死んだ1羽をのぞく69羽すべてが巣立った。2012年に巣立った14羽のうち6羽には発信器が取り付けられており、追跡調査が行われている<ref>{{Cite web|date=2012-05-25|url=http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012052501002223.html|title=聟島、アホウドリ14羽巣立ち|publisher= [[中日新聞]]|accessdate=2012-05-26}}</ref>
 
 
 
2011年ごろからは人工飼育個体の帰還が始まり<ref>{{Cite web|date=2011-02-10|url=http://news.www.infoseek.co.jp/society/story/10kyodo2011021001000624/|title=アホウドリが聟島に「帰郷」 08年巣立ち、山階研確認|publisher= - [[Infoseek]] ニュース|accessdate=2011-02-10}}</ref>、その後も徐々に増加し2011年5月時点で計7羽<ref>{{Cite web|url=http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13836|title=聟島に移送したアホウドリのヒナ全羽の巣立ちについて(お知らせ)|publisher= - [[環境省]] ニュース|date=2011-05-25|accessdate=2011-10-22}}</ref>、2012年12月時点では、2008年と2009年の2年で旅立った25羽のうちの12羽が帰島した。
 
 
 
2012年12月になり、NHKのカメラによってつがいが産卵していることが確認されていたが、孵化しなかった。[[2013年]][[12月13日]]、2012年に産卵したのと同じつがいが昨年と同じ場所で今年も産卵しているのが確認されたが、孵化予定だった[[2014年]][[1月12日]]に[[山階鳥類研究所]]の研究員が実地調査したところ、[[無精卵]]で腐敗していることが判明した<ref>{{Cite web|date=2014-01-21|url=http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014012101001759.html|title=アホウドリ、ひな誕生せず 無精卵で腐敗か、小笠原諸島|publisher=[[共同通信]]([[47NEWS]])|accessdate=2014-01-21}}</ref>。この年に[[聟島列島]]内の[[媒島]]で聟島に移送した個体と鳥島の個体のつがいによる繁殖が先行して見られている。
 
 
 
[[2015年]]1月下旬には、既に置かれている成鳥の模型に加え、生後30日のひなを忠実に再現した模型10体([[京都市]]の西尾製作所製)が設置された<ref name="cn1501">「アホウドリは気付くかな? 小笠原に模型で誘う」[[中日新聞]]2015年1月4日付朝刊、社会10版36ページ</ref>。
 
 
 
2016年1月15日、島内北西部でアホウドリの雛が初確認されたことが発表され、聟島でのアホウドリの繁殖の始まりとなった。このアホウドリは2012年以来営巣していたオスの個体で、メスは野生個体と見られている<ref>{{Cite web|url=http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2016/01/20q1f800.htm|title=小笠原諸島 聟(むこ)島(じま)列島聟島でアホウドリのヒナを初確認|publisher=東京都|date=2016-01-15|accessdate=2016-02-28}}</ref>。雛は順調に育ち5月14日には巣立ちが確認された<ref>{{cite web|url=http://www.sankei.com/photo/story/news/160523/sty1605230021-n1.html|title=聟島のひな、初の巣立ち 小笠原のアホウドリ繁殖|publisher=産経新聞|date=2016-05-23|accessdate=2016-07-01}}</ref>。2017年にも聟島では繁殖が成功し、雛が巣立った。2018年も同様に繁殖と巣立ちが確認され、以前媒島で繁殖していたつがいも聟島で産卵していることも確認された<ref>{{citeweb|url=http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/05/29/08.html|title=小笠原諸島聟島でアホウドリが3年続けて繁殖成功|publisher=東京都環境局|date=2018-05-29|accessdate=2018-06-23}}</ref><ref>{{Cite news|title=アホウドリのひな1羽誕生|newspaper=埼玉新聞|date=2018-5-30|publication-date=}}</ref><ref>{{citeweb|url=https://www.sankei.com/life/news/180529/lif1805290015-n1.html|title=アホウドリのひな、3年連続で誕生 小笠原・聟島|publisher=産経新聞|date=2018-05-29|accessdate=2018-06-23}}</ref>。
 
 
 
== 注釈 ==
 
{{Reflist|40em}}
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0726/ NHKスペシャル|小笠原の海にはばたけ~アホウドリ移住計画]
 
 
 
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[[Category:小笠原諸島]]
 
[[Category:小笠原諸島]]
 
[[Category:かつて人が住んでいた小笠原諸島の無人島]]
 
[[Category:かつて人が住んでいた小笠原諸島の無人島]]

2018/10/18/ (木) 22:59時点における版

座標: 東経142度08分24秒北緯27.68194度 東経142.14度27.68194; 142.14

聟島
座標 東経142度08分24秒北緯27.68194度 東経142.14度27.68194; 142.14
面積 2.57 km²
最高標高 88.4 m
最高峰 大山
所在海域 太平洋
所属諸島 小笠原諸島
所属国・地域 日本の旗 日本東京都
地図
聟島の位置
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聟島(むこじま)

東京都小笠原諸島の最北端にある聟島列島最大の島。面積 2.57km2。小笠原支庁小笠原村に属する。第2次世界大戦前はサトウキビの栽培,牧畜が行なわれていた。戦後はアメリカ合衆国軍の管理下に置かれていたが,1968年復帰。今日では無人島。2011年世界遺産の自然遺産に登録。




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