芝浦アイランド

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ファイル:芝浦アイランド・レジデンスタワー群.JPG
エアタワー(左)、ブルームタワー(中央奥)、グローブタワー(右)
ファイル:Shibaura island overview minato tokyo 2009-2.JPG
芝浦アイランド概観(北部方向・芝潟橋より)

芝浦アイランド(しばうらアイランド、Shibaura Island)は、東京都港区芝浦4丁目にある再開発地区の総称・愛称である。再開発地区は四方を運河に囲まれた島状の区域のほぼ全周に及び、複数の事業者による高級大規模マンション(賃貸棟2棟、分譲棟2棟)や港区による公共施設などから構成されている[1]

概要

再開発地区は東京湾岸埋立地であり、元々は新三井製糖工場や、都電の車両工場と操車場、東京都下水道局ポンプ場や都営アパート、フジエクスプレスバスの車庫などが立地していた。これを独立行政法人・都市再生機構 (UR)、及び民間事業者8社(三井不動産三菱商事オリックスリアルエステート住友商事新日鉄都市開発伊藤忠都市開発大和ハウス工業ケン・コーポレーション)が共同事業として再開発を行った[1][2]

「芝浦アイランド」と名付けられた再開発地区は4つの街区から構成され、超高層マンションが、分譲賃貸それぞれ2街区ずつ建設されている。地区は南北2ヶ所に分かれており、敷地面積約4.5万平米の北地区にはA1、A2、A3の3街区があり、南地区は敷地面積約1.6万平米の単一街区となっている[1]

北地区は都市再生機構(当時は都市基盤整備公団)が2001年平成13年)に東京都から取得、南地区は三井不動産をはじめとする民間事業者6社が新三井製糖から2002年(平成14年)に取得した後に、両地区一体の再開発事業が開始された。完成した芝浦アイランドは、地区全体では総戸数約4,000戸、人口約10,000人の街となっている。

エリア内には都下水道局ポンプ場と都営アパート、バス車庫が現在も残るほか、周辺には倉庫オフィスビルが多い。最寄り駅の一つである田町駅の東口は都による再開発計画が決定しており、「今後の発展エリアの一つ」という評価もある。また、西側を東京モノレールが通っており、付近への新駅設置を求めているものの、現在のところ同社親会社の東日本旅客鉄道 (JR東日本)は計画に着手していない。

各街区の詳細

街区は4区画[3]に別れており、各街区ともタワー(詳細は後述)を中心に構成されている。また、島を一周する遊歩道が設けられている。

A1街区・エアタワー

ファイル:エアタワー・クラブハウス(エントランス棟)内1Fロビー.JPG
エアタワー・クラブハウス(エントランス棟)内1Fロビー
ファイル:エアタワー・クラブハウスとレジデンスタワー.JPG
エアタワー・クラブハウス(手前:エントランス棟)とレジデンスタワー(奥)

エアタワー(Air Tower)は、地上48階建て、総戸数871戸の高級賃貸マンションであり、エントランス棟のクラブハウスと住宅棟のエアタワーレジデンスおよび店舗棟のエアテラスの3棟構成になっている。住戸の形式は37平米(m2)ワンルーム(家賃15万円台)から229平米の4LDK(家賃150万円台)までで、2007年平成19年)3月に竣工した[1]。エントランス棟には、コンシェルジュカウンターや入居者専用のカフェ・ファーストラウンジ・各種パーティールーム・シアタールーム・OAルームなどが設けられている。また、エアテラスには店舗(ピーコックストアなど)が入居している。住人には、クルーザーのチャーターサービス等も提供しており、東京ベイエリアの魅力を満喫できる。

A1街区の土地所有者は都市再生機構 (UR)であり、民間供給支援型賃貸住宅制度により民間事業者が定期借地権を借地期間70年で取得して賃貸住宅を運営している[1]。この街区の民間事業者は、三井不動産ケン・コーポレーション新日鉄都市開発オリックスリアルエステートである[1]

飲食・商業施設

A2街区・グローヴタワー

グローヴタワー(Grove Tower)は、地上49階建、総戸数833戸の分譲マンションである。建築設計および施工は鹿島建設が行い、2007年平成19年)3月に竣工した。

住戸の形式は47平米の1LDKから178平米の3LDKである。共用部にはコンシェルジュデスク、パーティルームやゲストルーム、フィットネスルームのほか、テニスコートが設けられている。テニスコートはフットサルコートに転用可能。

A2街区の事業者は、三井不動産、三菱商事、オリックスリアルエステート、住友商事、新日鉄都市開発、伊藤忠都市開発である[1]

  • サクラ広場 - 遊歩道・公園

A3街区・ブルームタワー

ブルームタワー(Bloom Tower)は、総戸数1,028戸の高級賃貸マンションである。設計・施工は清水建設により行われ、2008年平成20年)9月に竣工した。

A3街区の土地所有者は都市再生機構(UR)であり、民間供給支援型賃貸住宅制度により三井不動産レジデンシャル定期借地権を借地期間70年で取得して賃貸住宅を運営している[1]。A3街区の開発事業者は三井不動産、大和ハウス工業、ケン・コーポレーション、新日鉄都市開発、オリックスリアルエステートであった[1]

南地区・ケープタワー

ケープタワー(Cape Tower)は、地上48階建、総戸数1,095戸の分譲マンションである。住戸の形式は44平米の1LDKから167平米の3LDKである。建築設計および施工は鹿島建設が行い、2007年平成19年)1月に竣工した。ケープタワーは超高層住居用の建築物としては日本で二番目にトライスターフォルムを採用した[4]

南地区の開発事業者は、三井不動産、三菱商事、オリックスリアルエステート、住友商事、新日鉄都市開発、伊藤忠都市開発であった[1]

その他

歴史

ファイル:Shin-shiba Minami canal and Shibaura Island.JPG
新芝南運河と芝浦アイランド

再開発以前の状況

かつては東京湾にあり、20世紀に入り埋め立てられたこの地は、都電の車両工場や製糖工場、都下水道局ポンプ場や都営アパート、バスの車庫などが存在する工業エリアであった。都電工場の痕跡は、近年まで島の北端に架かる船路橋に見られたが、開発に伴い同橋はより広い規格を以て架け替えられることとなった。

芝浦アイランドの東側の運河は芝浦運河、西側の運河は芝浦西運河である。現在の芝浦アイランド地区は1999年平成11年)、全国で初めて「高層住居誘導地区」に指定されている[1]

開発中の状況

三井不動産は、ニュースリリース[1]の中で、『旧都電の操車場のなごりであるレール等を歩行者空間にデザインモチーフとして再利用するなど、この土地の歴史を継承した広場空間等のコミュニティスペースを創出します。』とし、都電施設が存在した歴史を新たな街の中で活用していく意向を示している。この方針に沿って、2007年平成19年)5月28日に竣工した新しい船路橋にはタイルでレールを模った装飾が施された[5]

交通

街区やタワーにより所要時間は多少異なる。

脚注

  1. 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 開発面積約6万m2 約4,000戸の共同住宅・公共施設等から構成される「芝浦アイランド地区プロジェクト」が本格始動(ニュースリリース) - 三井不動産(2005年2月23日付、2010年1月18日閲覧)
  2. 2006年10月の三井不動産グループ内事業再編により、分譲マンション部分は三井不動産から三井不動産レジデンシャルに承継されたため、同社を含めると9社。
  3. 再開発対象外のものを除く。
  4. 日本初の超高層トライスター型住居は大阪市のベルパークG棟
  5. - 船路橋が開通しています。(イベント情報) - 芝浦アイランド(2007年6月14日付、2010年1月18日閲覧)

関連項目

外部リンク

  • 芝浦アイランド - 芝浦アイランド地区街づくり推進協議会(事務局: マイライフ・ハウジング)

座標: 東経139度45分4.9秒北緯35.63972度 東経139.751361度35.63972; 139.751361