「葉緑体」の版間の差分

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[[ファイル:葉緑体の構造.jpeg|right|450px|thumb|'''種子植物の葉緑体の構造''' ([[外膜]]、[[内膜]]、[[ストロマ ]]、[[チラコイド]]、[[グラナム]](=[[グラナ]]の単数形)、[[ラメラ]]、[[ルーメン (解剖学)|ルーメン]])<br/>葉緑体は[[回転楕円体]]を押しつぶしたような形をしている。二重の膜(Outer MembraneとInner Membrane)で囲まれた内部空間をストロマ (Stroma) と呼ぶ。ストロマを最も薄い緑色で示した。葉緑素は図中に多数描かれているチラコイド (Thylakoid) と呼ばれる円盤状の[[小胞]]に収められており、チラコイドは積み重なってグラナ (Granum) と呼ばれる塊にまとまっている。一部のチラコイドは細長く延びて複数のグラナ間を結んでいる。これをラメラ (Lamella) と呼ぶ。光合成によってチラコイド膜内部、すなわちルーメン (Lumen) の水素イオン濃度が高くなる。水素イオン濃度勾配を利用してチラコイド膜上に分布する[[ATP合成酵素]]が[[アデノシン二リン酸|ADP]]から細胞のエネルギー源である[[アデノシン三リン酸|ATP]]を合成する。]]
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[[ファイル:葉緑体の構造.jpeg|right|450px|thumb|'''種子植物の葉緑体の構造''' ([[外膜]]、[[内膜]]、[[ストロマ ]]、[[チラコイド]]、[[グラナム]](=[[グラナ]]の単数形)、[[ラメラ]]、[[ルーメン (解剖学)|ルーメン]])]]
[[ファイル:Plagiomnium affine laminazellen.jpeg|thumb|right|200px|[[:en:Plagiomnium affine|Plagiomnium affine]]の細胞内に見える葉緑体]]
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[[ファイル:Plagiomnium affine laminazellen.jpeg|thumb|right|200px]]
[[ファイル:Überseemuseum Bremen 2009 238.JPG|thumb|right|200px|葉緑体の[[模型]]の一例]]
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[[ファイル:Chloroplast in leaf of Anemone sp TEM 12000x.png|thumb|200px|right|[[透過型電子顕微鏡]]による葉緑体の画像]]
 
 
'''葉緑体'''(ようりょくたい、{{lang-en-short|Chloroplast}})
 
'''葉緑体'''(ようりょくたい、{{lang-en-short|Chloroplast}})
  

2018/9/29/ (土) 16:31時点における最新版

種子植物の葉緑体の構造外膜内膜ストロマ チラコイドグラナム(=グラナの単数形)、ラメラルーメン
Plagiomnium affine laminazellen.jpeg

葉緑体(ようりょくたい、: Chloroplast

葉緑素 (クロロフィル) を含む色素体で,真核生物の細胞内にある光合成器官。分裂によって増殖する。葉緑素のほかに,カロテノイド (カロテンとキサントフィルと呼ばれる黄色色素) を含むが,通常緑色を示す。斑 (ふ) 入り葉などで色素を欠くと白色体になり,またトウガラシやトマトなどの果実が熟すと,葉緑体のクロロフィルが失われて赤や黄の有色体になる。葉緑体の外形は高等植物では直径約5μmのレンズ形であるが,藻類などでは板状,星状,螺旋状,網状など種類によって特徴ある形となり,かなり大きいものもある。電子顕微鏡的には2重の膜で包まれ,内部は下等植物では膜状構造であるラメラだけのものが多く,デンプンの形成と貯蔵に関与する核様体をもつものもあるが,高等植物では層状のラメラのほかに,小面積のラメラがコイン状に積重なったグラナ構造も有し,核様体はない。ラメラやグラナは色素を含み,光合成の明反応を行い,それ以外の基質,すなわちストローマでは暗反応を行い,デンプンなどをたくわえる。

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