足立区

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あだちく
足立区
地方 関東地方
都道府県 東京都
団体コード 13121-1
面積 53.25km2
総人口 678,686
推計人口、2018年4月1日)
人口密度 12,745人/km2
隣接自治体 葛飾区北区荒川区墨田区
埼玉県八潮市草加市川口市
区の木 サクラ
区の花 チューリップ
足立区役所
区長 近藤弥生
所在地 120-8510
東京都足立区中央本町一丁目17番1号
北緯35度46分29.8秒東経139度48分15.7秒
足立区役所の写真。中央本町にある
外部リンク http://www.city.adachi.tokyo.jp/

― 区 / ― 市 / ― 町・村

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足立区(あだちく)は、東京都区部(23区)の一つで、その北部に区分され、23区で最北端に位置する。

郵便番号上3桁は120・121・123である。

概要

東京都区部(東京23区)の北東部に位置し、隅田川荒川に挟まれた地区と、面積の大半を占める荒川以北の地区とに分かれている。

武蔵国足立郡が、1878年明治11年)に南北に分かれた南足立郡の10ヶ町村が前身。「足立」の由来は、もと万葉仮名で「阿太知(平仮名の元となった漢字を当てたもの)」だった[1]とみられるほか、「葦立ち(アシダチ)(荒川河川敷に葦(アシ)が立ち並んで生えていたことから)」に転じたもの。なお、東京市による最初の区名原案は「千住区」(せんじゅく)だった[2]奥の細道松尾芭蕉出立の地だったことから)。

南東の荒川南岸に位置する千住地区は、江戸時代には日光街道奥州街道の第1宿「千住宿」であり、現在はターミナル駅である北千住駅を擁する区内随一の繁華街となった。綾瀬なども足立で有名な繁華街となっておりJR常磐線や東京メトロ千代田線の駅もあり、県外から仕事に来る人も多い。

人口

総人口665,179人、総世帯数316,416
住民基本台帳 世帯数300,892(男324,941人、女316,947人、男女計641,888人)
外国人登録数 世帯数15,524(男10,120人、女13,171人、男女計23,291人)

足立区公式サイトにおける区発表「足立区の町丁別の世帯と人口(最新版)」2010年(平成22年)1月1日現在 による

足立区(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

昼夜間人口

2005年に夜間人口(居住者)は622,500人であるが、区外からの通勤者と通学生および居住者のうちの区内に昼間残留する人口の合計である昼間人口は539,309人での0.866倍の人口になる。通勤者で見ると区内から区外への通勤者は153,863人、区外から区内への通勤者は87,847人と労働人口の通勤では区内から区外へ出る通勤者の方が多い(東京都編集『東京都の昼間人口2005』平成20年発行140,141ページ。国勢調査では年齢不詳のものが東京都だけで16万人いる。上のグラフには年齢不詳のものを含め、昼夜間人口に関しては年齢不詳の人物は数字に入っていないので数字の間に誤差は生じる)。

地理

気温

2004年7月20日区内江北で最高気温42.7を記録した[3]

河川・橋梁

歴史

年表

先史時代
古代
中世
  • 室町時代の中期から戦国時代にかけての中世期には千葉氏の領国であった。戦国の動乱で領国の拡大化が進んだ戦国時代の後期には、千葉氏を従属下においた小田原北条氏(後北条氏)の領国となった。
近世
  • 天領寛永寺領に配さる。
  • 石高は約2万石。
  • 千住宿は江戸の北端であり、また日光街道の宿場として栄えた。
  • 千住青物市場は江戸三大市場の一つとして栄えた。
  • 文禄3年(1594年)千住大橋が架橋される。
近代
現代

区の沿革

明治22年以前 明治22年5月1日 明治22年 - 昭和3年 昭和4年 - 昭和17年 昭和18年 - 現在
足立郡千住宿 南足立郡千住町 南足立郡千住町 東京市足立区 東京都足立区
足立郡千住宿掃部宿
足立郡西新井村 南足立郡西新井村 南足立郡西新井町
足立郡興野村
足立郡本木村
足立郡梅田村 南足立郡梅島村 南足立郡梅島町
足立郡島根村
足立郡栗原村
足立郡小右衛門新田
足立郡鹿浜村 南足立郡江北村
足立郡鹿浜新田村
足立郡加賀皿沼村
足立郡高野村
足立郡沼田村
足立郡谷在家村
足立郡宮城村
足立郡小台村
足立郡堀之内村
足立郡舎人村 南足立郡舎人村
足立郡古千谷村
足立郡入谷村
足立郡竹塚村 南足立郡渕江村 南足立郡渕江村
足立郡六月村
足立郡保木間村
足立郡伊興村 南足立郡伊興村
足立郡大谷田村 南足立郡東渕江村
足立郡佐野新田
足立郡長右衛門新田
足立郡普賢寺村
足立郡北三谷村
足立郡蒲原村
足立郡弥五郎新田 南足立郡綾瀬村
足立郡次郎左衛門新田
足立郡五兵衛新田
足立郡伊藤谷村
足立郡花又村 南足立郡花畑村
足立郡久左衞門新田
足立郡六ツ木村
足立郡嘉兵衛新田
足立郡久右衛門新田
足立郡辰沼新田
足立郡内匠新田
足立郡長左衛門新田

地域

特産品・名物

年間行事・イベント

1月
4月
  • 春の花火と千本桜まつり(舎人公園)
6月
  • しょうぶまつり(しょうぶ沼公園、東綾瀬公園)
7月
9月
10月
11月
12月
  • 光の祭典

町丁

区内の町丁数は268で、これは東京都区部の中で世田谷区の277についで2番目に多い(典拠、東京都総務局統計部人口統計課 編集・発行「住民基本台帳による東京都の世帯と人口」平成22年1月分、平成22年3月発行、P.22より)。


ナンバープレート

足立区は、足立ナンバー(東京運輸支局)を割り当てられている。

足立ナンバー割り当て地域
  • 台東区・江東区・墨田区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区[1]

地域情報

区政

区長

近年の歴代区長

  • 古性直(ふるしょう ただし)(1980年-1996年)
  • 吉田万三(よしだ まんぞう)(1996年-1999年)
  • 鈴木恒年(すずき つねとし)(1999年-2007年)

区議会

  • 区議会議長:高山のぶゆき
  • 区議会議員定数:45(任期は2019年5月17日まで)

会派構成

(2018年5月1日現在)

会派名 議席数
足立区議会自由民主党 17
足立区議会公明党 13
日本共産党足立区議団 7
足立区議会立憲・民主の会 4
無会派 4

都議会

  • 選挙区:足立区選挙区
  • 定数:6名
  • 任期:2017年(平成29年)7月23日 - 2021年(平成33年)7月22日(「2017年東京都議会議員選挙」参照)
議員名 会派名 当選回数
後藤奈美 都民ファーストの会 1
斉藤真里子 日本共産党東京都議団 1
高島直樹 東京都議会自由民主党 5
薄井浩一 都議会公明党 1
馬場信男 都民ファーストの会 1
中山信行 都議会公明党 4

衆議院

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
東京都第12区北区豊島区の一部、板橋区の一部、足立区の一部) 太田昭宏 公明党 8 選挙区
東京都第13区(足立区の一部) 鴨下一郎 自由民主党 9 選挙区

職員

採用区分 職員数
一般行政職 2,177
福祉職 1,010
技能労務職 671
税務職 113
看護保健職 113
薬剤師職・医療技術職 49
医師職・歯科医師職 9
教育行政職 13
その他 16
総数 4,171

区民モニターアンケート

政策経営部区政相談課は、区民に対して定期的に区民モニターアンケートを行っている。アンケートは、区役所の部が調査依頼をし区民の考えを聞いた上で活動の参考とするためなどに活用されている。

食育推進

区民の平均寿命が短く、糖尿病子ども肥満が増加傾向にあることから、糖尿病・肥満増加に対する施策として食育推進を行っている。2009年1月30日には、区内で内閣府食育推進室主催の「食育プレスツアー」が実施され、報道機関8社が視察に訪れた。区では独自の「おいしい給食」を推進している[6]

犯罪対策

足立区は、かつて刑法犯罪認知件数が東京都内で連続ワーストワンとなっていた時期があった[7]。これは23区でもトップレベルの人口や区域面積によるものである。足立区危機管理課は青バイでひったくり防止などを行いたいとしている。刑法犯認知件数については、2010年、2012年に都内ワースト1位から脱却し、2012年には37年ぶりに1万件を下回った[8]

まちづくり

区は「まちづくり推進条例」を制定し、街づくりを進めている。町によっては地区の街づくり協議会を設立して災害に強く住みやすい住環境向上のために、防災訓練機関誌などの発行、交流イベントを行っている。

文化・芸術

千住地区を中心とした「足立区文化・産業・芸術新都心構想」を推進しており、その一環として2007年12月にアダチンなるゆるキャラを生み出している。足立区文化芸術振興公式キャラクターとして公式サイトも存在するほか、「アダチンのテーマ」が一時YouTube上で話題になった[9]

自治体交流

国内友好自治体

海外姉妹都市

不祥事

障害者差別発言

2018年7月、区が管理する足立区障がい福祉センターで、作業訓練に参加していた特別支援学校の生徒に対し、複数の職員が暴言を吐き心理的虐待を行っていたことが発覚。区は一部の発言を認め、第三者委員会を立ち上げ、詳しい調査の実施を要請した[10]

産業

足立区に本社を置く企業

かつて足立区に本社を置いていた企業

教育

大学

当区に最初に開設された大学は、1993年の放送大学東京足立学習センターである[11]。それ以前は当区に大学はなく、2000年になってもキャンパスを有する大学はなかった。

しかし、2006年に東京芸術大学のキャンパスが設置されてからは大学の開校・移転が相次ぎ、2007年に東京未来大学が開校、2010年に帝京科学大学が移転、2012年に東京電機大学が移転した[12]。ここまでに設置された大学はいずれも千住地区に所在しているが、2020年に文教大学が花畑地区に設置する予定である。

足立区は単なる大学誘致に留まらず、文化・産業・芸術新都心構想を策定し、各大学の特色を活かした連携事業を数多く行っている。

  • 放送大学 東京足立学習センター
    • 足立区生涯学習総合施設(学びピア21)に併設。
  • 東京芸術大学 千住キャンパス
    • 旧足立区立千寿小学校の跡地に開校。
  • 東京未来大学
  • 帝京科学大学 千住キャンパス
    • 足立区立元宿小学校の跡地に開校。
  • 東京電機大学 東京千住キャンパス
    • 日本たばこ産業社宅の跡地に開校。
    • 北千住駅東口に近接しており、高層マンションなどを建設することで計画が決定していた地区であったが、都市計画を大幅に変更して開校に至った。
  • 文教大学(予定)
    • 花畑団地・団地再生プロジェクトのA街区およびB街区に開校予定。

区立学校の特色

  • 足立区立五反野小学校は、地域、保護者、学校の3者による「学校理事会」が運営方針を協議する「コミュニティスクール」に指定された。教員公募制を2005年度から実施するなど先駆的な取り組みを行っている。
  • 興本小学校と扇中学校は、2006年度より小中一貫教育校として9年間教育を行う公立学校「興本扇学園」となった。

公共・医療機関

警察

消防

電話

ファイル:NTT Senju Building.jpg
NTT東日本千住ビル
  • 足立電話局
  • 西新井電話局
  • 竹の塚電話局
  • 東京綾瀬電話局
  • 梅島電報電話局
  • NTT東日本千住ビル(旧旧千住郵便局電話事務室)北千住にある昭和初期の近代建築

上水道

下水道

ゴミ処理

医療機関

区内にある東京都指定二次救急医療機関は以下の通り。

  • 博慈会記念総合病院(鹿浜5-11-1、東京都災害拠点病院
  • 西新井病院(西新井本町5-7-14、東京都災害拠点病院)
  • 苑田第一病院(竹の塚4-1-12、東京都災害拠点病院)
  • 東京北部病院(江北6-24-6)
  • 下井病院(綾瀬3-28-8)
  • 愛里病院(千住東1-20-12)
  • 足立東部病院(梅島2-35-16)
  • いずみ記念病院(本木1-3-7)
  • 水野病院(西新井6-32-10)
  • 等潤病院(一ツ家4-3-4)
  • 足立共済病院(柳原1-36-8)
  • 苑田第三病院(伊興本町2-5-10)
  • 柳原病院(千住曙町35-1)
  • 綾瀬循環器病院(谷中3-12-10)
  • あさひ病院(平野1-2-5)
  • 東京洪誠病院(栗原4-11-1)
  • 大内病院(西新井5-41-11)
  • 成仁病院(島根3-2-1)

足立区の災害対策

  • 東京都災害拠点病院 - 317床
  • 避難所数 - 159ヵ所
  • 避難所収容人員 - 157,231人
  • 給水拠点確保水量 - 7,500m3
  • 屋外拡声器 - 183ヵ所
  • 備蓄倉庫数 - 109ヵ所
  • 街頭消火器 - 約8,800本
  • 消防ポンプ車数 - 30台
  • 救急車数 - 12台

交通

鉄道

足立区の鉄道は8路線が通る。中央部を東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)、東部をつくばエクスプレスがそれぞれ南北に縦断し、南東部を常磐線が葛飾区との境界部を掠める。これらの3路線と東京メトロ日比谷線東京メトロ千代田線を合わせた5路線が北千住駅を経由する。同駅の一日平均乗降人員は約150万人であり、足立区を代表するターミナル駅である。

また、荒川隅田川に挟まれた南端部は京成本線が東西に横断し、西部は新交通システムである日暮里・舎人ライナーが南北に縦断する。

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東日本旅客鉄道(JR東日本)

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京成電鉄

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東京地下鉄(東京メトロ)

首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)

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東京都交通局

未成線

計画・構想段階

かつて通っていた鉄道

路線バス

水上バス

道路

名所・旧跡・文化施設

神社

稲荷神社
氷川神社
熊野神社
八幡神社
神明神社・天祖神社
浅間神社
赤城神社
御嶽神社
諏訪神社
北野神社、天神社、天満宮
大鳥・大鷲・鷲神社
胡録神社
金刀比羅神社
日枝・日吉・山王神社
愛宕神社
その他の神社

寺院

主な公園

ホール・文化施設

地域の学術研究団体

芸術団体

住宅団地

著名な出身者

※原則、居住者については割愛し、特筆ない限り足立区出身者を示す。(区域に北千住綾瀬などの住宅地があり、著名人が多数居住しているため)

芸能

文学

美術

スポーツ

報道

学者

文化

脚注

関連項目

外部リンク