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'''養老 孟司'''(ようろう たけし、[[1937年]](昭和12年)[[11月11日]] - )は、[[日本]]の[[解剖学]]者。[[神奈川県]][[鎌倉市]]出身<ref>日外アソシエーツ株式会社編 『新訂 現代日本人名録2002 4.ひろーわ』、日外アソシエーツ株式会社、2002年1月28日、1653頁。</ref>。[[東京大学]][[名誉教授]]。
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'''養老 孟司'''(ようろう たけし、[[1937年]](昭和12年)[[11月11日]] -
  
== 経歴 ==
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解剖学者。神奈川県鎌倉生まれ。幼少のころより甲虫採集を愛し、大学では昆虫の研究を望んだが、結局医学部に進学。1956年(昭和31)東京大学医学部入学、1962年卒業後同大学院に進み、解剖学を専攻した。同大学助教授を経て、1981年より同教授となる。このころより旺盛(おうせい)な執筆活動をスタート。東大時代の養老のスタンスは、まったく二つの時期に分かれた。前期は、顕微鏡の前に座り、解剖と観察にいそしむ「科学者」としての生活を送っていたが、ある時期から「人が変わった」といわれるほどに原稿を書く時間が多くなる。そのような変化は、当然思考のスタイルや表現される文章にも表れ、以後、それが科学なのか、哲学なのか文学なのか、そのジャンルわけを云々(うんぬん)するのが無意味に思われるほどに、独自のものとなっていった。
[[1937年]](昭和12年)、[[神奈川県]][[鎌倉市]]に[[小児科医]]・養老静江の次男として生まれる。4歳の時に父親を[[結核]]で亡くし、その後は小児科「大塚医院」を営む母、静江の腕一つで育てられる。[[栄光学園中学校・高等学校]]<ref>{{cite web |url = http://www.enago.jp/dryoro/ |title = 養老孟司×英文校正エナゴ・トップ研究者ロングインタビュー:英文校閲・英語論文校正・英文校正 |publisher = エナゴ |accessdate = 2011-12-23
 
}}</ref>、[[東京大学大学院医学系研究科・医学部|東京大学医学部]]を卒業後、1年間のインターン([[研修医]])を経て[[1967年]](昭和42年)に東京大学大学院[[医学#基礎医学|基礎医学]]で解剖学を専攻し博士課程を修了、[[1967年]](昭和42年)[[博士(医学)|医学博士]]号を取得する<ref name="syusyoukantei">[http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2002/yourou.html 養老孟司のプロフィール]([http://www.kantei.go.jp/ 首相官邸])</ref>。題は「ウロコ形成におけるニワトリ胎児表皮の増殖と分化」<ref>博士論文書誌データベース</ref>。東京大学[[助手 (教育)|助手]]・[[助教授]]を経て、[[1981年]](昭和56年)解剖学第二講座[[教授]]となる。この間、[[1971年]](昭和46年)から[[1972年]](昭和47年)にかけて[[メルボルン大学]]に[[留学]]。
 
  
[[1989年]]から[[1993年]](平成5年)は[[東京大学総合研究博物館|東京大学総合研究資料館]]館長、[[1991年]](平成3年)から[[1995年]](平成7年)は[[東京大学出版会]]理事長を歴任した。
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 養老の世界を語るキーワードは、「脳」そして「身体」である。ふつう、どちらもヒトにかかわるもので、似たものと考えられがちだが、養老はこの二つのキーワードを対立する正反対のものと考えた。たしかに脳も、身体の一部であるが、ここでいう脳とはとくにその機能をさす。都市や人工物といった現代社会にあるものを、養老は「脳の産物」ととらえた。一方身体は、それら人工物と対極の世界にある、「都市に残された最後の自然」と考えた。これら脳と身体の対立は、心身二元論と解釈されかねないが、それが「脳」であって「心」でないところに、二元論を超える何かがあるといえる。つまり脳は、身体の対立物であると同時に、身体の一部でもあるからだ。これらの主張は『唯脳論』(1990)、『カミとヒトの解剖学』(1992)などで展開された。
 
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[[1995年]](平成7年)、東京大学を[[定年]]前に退官。以後は[[北里大学]]教授、[[大正大学]][[客員教授]]を歴任し、現在は[[代々木ゼミナール]]顧問、[[日本ニュース時事能力検定協会]][[名誉会長]]、[[ソニー教育財団]][[理事]]、21世紀高野山医療フォーラム理事<ref>[http://www.koyasan21.org 21世紀高野山医療フォーラム公式サイト]</ref>を務めている。
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 養老の語り口は、科学のみならず現代社会そのものを小気味よく明快に斬(き)るもので、医学以外の多くのジャンルにも影響を及ぼすことになる。養老は「諸学の学」といういい方をするが、クラシックとも時代遅れともいわれた解剖学をベースに、まったく新しい現代の知を展開することに成功した。
 
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また、2006年の開館時から2017年3月まで[[京都国際マンガミュージアム]]館長を務め、2017年4月からは名誉館長に就任<ref>{{Cite news |url = http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20170329000135 |title = 荒俣新館長を任命、漫画愛熱く 京都マンガミュージアム |newspaper = [[京都新聞]] |date = 2017-03-29 |accessdate = 2017-03-31
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 2003年に発行された著書『バカの壁』は大ベストセラーとなり、翌2004年には新書の最多部数記録を塗り替えた。さらに著書『人間科学』(2002)などにおいて展開された「情報」論、つまり「情報とは、世界を止めたものである」などという観点からの主張は、それまでの情報論に比べ斬新(ざんしん)であった。
}}</ref>。
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 養老の世界はその多くが脳をめぐるものであった。脳科学が明らかにした以上に、脳というものの本質に迫った養老の知的営為は、それが脳という生物に普遍なものであるだけに、時代や流行をこえて「生き」続けるだろう。1995年(平成7)に東京大学を退官後、1996~2003年北里大学大学院教授を務めた。
政府関係では[[農林水産省]]食料・農業・農村政策審議会委員を務めた<ref name="syusyoukantei"/>。[[ムシテックワールド]]館長、[[日本ゲーム大賞]]選考委員会委員長<ref name="gamedata">[http://research.cesa.or.jp/interview/yourou01.html 第1回 テレビゲームと脳と文化]([http://research.cesa.or.jp/index.html ゲームデータ研究インデックス])</ref>。[[特定非営利活動法人|NPO法人]]「ひとと動物のかかわり研究会」理事長<ref>[http://web.archive.org/web/20041101221230/http://japan.discovery.com/we/we001/index.html 養老孟司先生 「ひとと動物のかかわり研究会」](2004年11月1日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) - WORLD EXPLORE</ref>。
 
 
 
その他には2017年現在、[[小林秀雄賞]]、[[毎日出版文化賞]]、[[山本七平賞]]選考委員を務めている<ref name="小林秀雄賞">{{Cite web |url = http://www.shinchosha.co.jp/prizes/kobayashisho/ |title = 小林秀雄賞|新潮社 |publisher=新潮社 |accessdate = 2017-06-14
 
}}</ref><ref name="山本七平賞">{{Cite web |url = https://www.php.co.jp/company/yamamoto/ |title = 山本七平賞|PHP研究所 PHP INTERFACE |publisher = PHP研究所 |accessdate = 2017-06-14
 
}}</ref>。
 
 
 
== 研究 ==
 
[[文化]]や[[伝統]]、社会制度、[[言語]]、[[意識]]、[[心]]など人のあらゆる営みは[[脳]]という[[器官]]の構造に対応しているという「[[唯脳論]]」を提唱した。この論は、『[[現代思想 (雑誌)|現代思想]]』([[青土社]])の連載をもとに出版された『唯脳論』(青土社)にまとめられている。
 
 
 
門下に[[美術解剖学]]の[[布施英利]]([[東京芸術大学]]准教授)<ref name="fusetw">{{Cite web|url=https://twitter.com/fusehideto/status/399554309135663104|title=布施英利(@fusehideto)|Twitter|publisher=布施英利|accessdate=2017-06-14}}</ref>。
 
 
 
== 執筆活動 ==
 
一般的な心の問題や社会現象を[[脳科学]]、[[解剖学]]をはじめとした[[医学]]・[[生物学]]領域の雑多な知識を交えながら解説することによって多くの読者を得ている。
 
 
 
[[1989年]]に『からだの見方』(筑摩書房)で[[サントリー学芸賞]]を受賞<ref>{{Cite web|url=http://www.suntory.co.jp/sfnd/prize_ssah/detail/1989sf3.html|title=養老 孟司 『からだの見方』 サントリー学芸賞 サントリー文化財団|publisher=サントリー文化財団|accessdate=2016-8-18}}</ref>。
 
 
 
[[2003年]](平成15年)に出版した『[[バカの壁]]』([[新潮社]])は同年、[[ベストセラー]]第1位になり、[[毎日出版文化賞]]特別賞を受賞<ref name="ksu2015">{{Cite web|url=http://www.kyoto-seika.ac.jp/humanities/2015/04/20/84075/|title=人文学部客員教員 養老孟司の共著『ねこバカ いぬバカ』が出版 | 京都精華大学人文学部|publisher=京都精華大学|accessdate=2017-06-14}}</ref>、さらに題名の「バカの壁」は[[新語・流行語大賞]]を受賞した<ref name="shingo2003">{{Cite web|url=http://singo.jiyu.co.jp/old/nendo/2003.html|title=ユーキャン 新語・流行語大賞 全受賞記録|publisher=ユーキャン|accessdate=2017-06-14}}</ref>。その後も同種の一般向け著書を数多く執筆している。
 
 
 
テレビ出演や講演も行う。
 
 
 
== 人物 ==
 
* 父の臨終に立ち会った際、周囲の大人たちに促されながら「さよなら」の一言を言えなかった経験が、中学生・高校生時代「人とあいさつするのが苦手」な性格に影響したと自己分析している{{要出典|date=2017年6月14日 (水) 12:41 (UTC)|title=}}。その因果関係に気づいたのは40歳を過ぎてからの通勤途中の地下鉄のホーム上であり、その後地下鉄の中で涙しながら「そのとき初めて自分の中で父が死んだ」、と自著で告白している<ref>[[ETV特集|ETVスペシャル]] [http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2003/1108.html 『人に壁あり 解剖学者■養老孟司]([[NHK教育テレビジョン]]』 2003年9月6日放送)</ref>。
 
* 卒業後、[[東京大学医学部附属病院]]での[[インターン]]にて、[[医療事故]]に3回遭遇した経験から、[[精神科医]]を目指そうとしたが[[抽選]]に外れ、結果的に解剖学の研究の道を志す{{efn|医学においては死んだ人間を扱う解剖学が最も確実なもだと考えたのが理由だとしている<ref>[http://www.k-system.net/butsugaku/pdf/066_report.pdf 物学研究会「2003年度第6回物学研究会レポート『脳化社会における、人、身体、モノの関係』養老孟司 氏 2003年9月9日」]</ref>。}}。
 
* 研究室の助手をしていた頃、当時盛んだった[[全学共闘会議|全共闘]]運動の被害を受けた。研究室がゲバ棒を持ち覆面を被った学生達に押し入られ、「こんな一大事に研究なんかしている場合か」と非難されながら研究室を追い出された経験をして以来、「学問とは何か」「研究とは何か」「大学とは何か」といった問いに対して考え続けており、「私のなかで紛争は終わってない」と述べている<ref name="unnotuki">養老孟司  『運のつき 死からはじめる逆向き人生論』 マガジンハウス、2004年3月1日</ref>{{要ページ番号|date=2017年6月14日 (水) 12:41 (UTC)}}。そのような過去の経緯もあって、かつて東大の[[全学共闘会議|全共闘]]議長であった[[山本義隆]]の『重力と磁力の発見』が第30回[[大佛次郎賞]]を受賞した際に養老は、当時、同賞の選考委員でありながら、著作への授賞に異存はないとしつつも、自らが全共闘運動から受けた影響(全共闘運動により研究室から暴力的に追い出された)などを理由に「(個人的な)背景を含めた選評は拒否するしかない」という強い調子の文章を発表して話題となった<ref>『[[朝日新聞]]』朝刊、2003年12月18日付け</ref>。
 
* [[神奈川県]]の[[箱根]]の別荘([[藤森照信]]設計、「養老昆虫館」)の基礎の側面には「馬」と「鹿」のイラスト([[南伸坊]]筆)がある<ref name="musitori3">[http://web.archive.org/web/20090202185359/http://otona.yomiuri.co.jp/people/mushi/081222.htm 大人になった虫捕り少年 虫はわけが分からないから魅力 ~養老孟司さん編(3)](2009年2月2日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) - yomiuri online 新おとな総研</ref>。
 
* ビール一杯でひっくり返るほどの下戸だったが、解剖学の教授としてストレスを溜める日々を送るうちに、毎晩ウイスキー一本明けても平気になったという<ref>『養老先生と遊ぶ』2005年、新潮社</ref>。
 
 
 
=== 趣味:嗜好 ===
 
* [[昆虫採集]]。特にヒゲボソ[[ゾウムシ]]<ref>[http://web.archive.org/web/20130804021044/http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/163277.html 視点・論点「ゾウムシの話」2013年07月26日 (金)](2013年8月4日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>、クチブトゾウムシを集めている<ref>[http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071009/137178/ 東南アジアで「普通種」のクチブトゾウムシばかりを集める理由 2007年10月17日]([http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070412/122581/ 養老孟司先生のタケシくん虫日記])</ref>。集めた昆虫はスキャナーで撮りデジタル図鑑にしている<ref>[http://web.archive.org/web/20050327003028/http://info.nikkeibp.co.jp/epson/contents/nb_200501-1prd.shtml 日経BP EPSON Online Magazine 養老孟司のデジタル昆虫図鑑](2005年3月27日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
 
* 鎌倉昆虫同好会を結成し会長を務めた。機関誌は『KABUTOMUSHI』(月刊)。テレビやラジオの取材も受けた。その頃から「どんな問い合わせにも応じられるような日本昆虫センターを作りたい」という夢を公言していた。虫が好きな理由については「論理的に意味がわからないことがたくさんある(からおもしろい)」という旨を述べている<ref name="musitori3"/>。
 
* [[2015年]]、鎌倉の[[建長寺]]に虫塚を建立した<ref>{{Cite news |url = http://www.kyoto-np.co.jp/country/article/20150604000078 |title = 養老孟司さん「虫塚」建立、鎌倉虫の日に記念法要 |newspaper = [[京都新聞]] |date = 2015-06-04 |accessdate = 2016-02-18 |archiveurl = http://archive.is/EtEdm |archivedate = 2016-02-20
 
}}</ref>。
 
* [[京都国際マンガミュージアム]]の初代館長である<ref name="asahi20170308">{{Cite web|url=http://www.asahi.com/articles/ASK3832G3K38PLZB001.html|title=マンガミュージアム新館長に荒俣宏氏 養老孟司氏と交代:朝日新聞デジタル|publisher=朝日新聞社|accessdate=2017-06-14}}</ref>。
 
 
 
=== 思想・発言 ===
 
* 自身の思想的立場を「すべてが物語・仮説であると考える点で、自分は[[カール・ポパー|ポパー]]主義者である。」としている<ref name="unnotuki"/>。
 
* [[靖国神社問題|靖国問題]]というのは政治的な駆け引きのように語られているが、「死んだからと言って別人になるわけではない」とする中国の文化と「死んだら神様としてまつる」日本の文化の違いという共同体のルールの問題が根底にあるのではという旨を述べている<ref name="sinokabe">養老孟司 『死の壁』 新潮社、2004年4月。 ISBN 978-4106100611</ref>。
 
* 日本、また世界の[[先進国]]の[[都市化]]を批判しており、美しく感じられる自然は人間の手入れによって保たれると述べている<ref name="saksanegane">養老孟司  『養老孟司の“逆さメガネ”』 PHP研究所、2003年8月2日。</ref>。
 
 
 
== 評価・批判 ==
 
* [[愛煙家]]であり、『[[文藝春秋 (雑誌)|文藝春秋]]』[[2007年]](平成19年)10月号において、近年の全面的[[禁煙]]運動の高まりに対し「異質なものの徹底排除という[[原理主義]]的な雰囲気を感じる」とし、「[[タバコ|たばこ]]の害や[[副流煙]]の危険は証明されていない」といった主張を展開するとともに「禁煙運動は[[ナチズム]]」と言及した<ref name="bs2007-10">{{Cite journal|和書 |year = 2007 |month = 10 |date = |title = 変な国・日本の禁煙原理主義〜官が押し付ける健康増進。この国はおかしくなっている |journal = [[文藝春秋 (雑誌)|文藝春秋]] |volume = |issue = |pages = p.316-p.325 |publisher = [[文藝春秋]]
 
}}</ref>。これに対し[[日本禁煙学会]]は「たばこの副流煙に害が無い」とする養老の主張について、公開質問状を送付した<ref name="J-CASTニュース 2007年9月18日付">{{cite web |url = http://www.j-cast.com/2007/09/18011417.html |title = 養老孟司の超刺激発言 「たばこの害根拠なし」「禁煙運動はナチズム」 |publisher = [[ジェイ・キャスト#J-CASTニュース|J-CASTニュース]] |accessdate = 2007-9-18
 
}}</ref>。
 
*評論家の[[後藤和智]]は『バカの壁』での青少年問題に関する養老の発言に根拠が示されていないことなどを挙げ、「単に自分が「理解できない」存在に対してわかったような「説明」をしているだけである。(中略)『バカの壁』は養老自身の「バカの壁」(=科学的な検証に基づかずに勝手に「線引き」を行うこと)の見本市として読むことができる。)」等と述べている<ref>後藤和智『お前が若者を語るな!』 角川書店、角川書店Oneテーマ21 ,2008年, 60頁。 ISBN 978-4-04-710153-1</ref>。
 
 
 
== 著作 ==
 
=== 単著 ===
 
* 『ヒトの見方-形態学の目から』[[筑摩書房]]、1985年 <1991年 [[ちくま文庫]]>
 
* 『脳の中の過程-解剖の眼』[[哲学書房]]、1986年 <1993年「脳の見方」ちくま文庫><2004年 哲学文庫>
 
* 『形を読む-生物の形態をめぐって』[[培風館]]、1986年
 
* 『進化・人間はどこへ』[[ほるぷ出版]]、1987年
 
* 『からだの見方』筑摩書房、1988年 <1994年 ちくま文庫>
 
* 『解剖学(新版看護学全書2)』[[メジカルフレンド社]] 1989
 
* 『唯脳論』[[青土社]]、1989年 <1998年 [[ちくま学芸文庫]]>
 
* 『涼しい脳味噌』[[文藝春秋]]、1991年 <1995年[[文春文庫]]>
 
* 『脳という劇場-唯脳論・対話編』青土社、1991年
 
* 『カミとヒトの解剖学』[[法藏館]]、1992年 <2002年 ちくま学芸文庫>
 
* 『脳に映る現代』[[毎日新聞社]]、1993年 <2003年 「脳の冒険」[[三笠書房]]知的生きかた文庫>
 
* 『解剖学教室へようこそ』筑摩書房、1993年 <2005年 ちくま文庫>
 
* 『脳が読む 本の解剖学1』法藏館、1994年
 
* 『本が虫 本の解剖学2』法藏館、1994年
 
* 『続・涼しい脳味噌』文藝春秋、1995年 <1998年 文春文庫>
 
* 『考えるヒト』筑摩書房、1996年 ちくま文庫、2015
 
* 『日本人の身体観の歴史』法藏館、1996年 <2004年 「日本人の身体観」[[日経BP社]]>
 
* 『身体の文学史』[[新潮社]]、1997年 <2001年 [[新潮文庫]]><2010年 [[新潮選書]]>
 
* 『毒にも薬にもなる話』[[中央公論社]]、1997年 <2000年 [[中公文庫]]>
 
* 『臨床読書日記』文藝春秋、1997年 <2001年 文春文庫>
 
* 『臨床哲学』哲学書房、1997年
 
* 『現代社会と都市化-脳生理学者の現代文明論』三輪学苑、1998年
 
* 『I KNOW YOU 脳』[[かまくら春秋社]]、1998年 <2006年「脳のシワ」新潮文庫>
 
* 『脳が語る科学 養老孟司対談集』青土社、1999年
 
* 『脳が語る身体 養老孟司対談集』青土社、1999年
 
*『養老孟司・学問の格闘-「人間」をめぐる14人の俊英との論戦』日本経済新聞社 1999<2003年「養老孟司 ガクモンの壁」日経BP社>
 
* 『脳と生命と心-第1回シンポジウム』哲学書房、2000年
 
* 『異見あり-脳から見た世紀末』文藝春秋、2000年 <2002年 文春文庫>
 
*『養老孟司・学問の挑発-「脳」にいどむ11人の精鋭との論戦』[[日本経済新聞社]]、2000年
 
* 『ミステリー中毒』[[双葉社]]、2000年 <2003年 [[双葉文庫]]>
 
* 『脳と自然と日本』白日社、2001年
 
** <抜粋:2006年「まともバカ 目は脳の出店」「自分は死なないと思っているヒトへ 知の毒」[[だいわ文庫]]>
 
* 『「都市主義」の限界』中公叢書、2002年 <2004年「あなたの脳にはクセがある」中公文庫>
 
* 『人間科学』筑摩書房、2002年 <2008年「養老孟司の人間科学講義」ちくま文庫>
 
* 『からだを読む』[[ちくま新書]]、2002年
 
* 『手入れ文化と日本』白日社、2002年<2013年 「手入れという思想 養老孟司特別講義」新潮文庫>
 
** <抜粋:2006年「まともバカ 目は脳の出店」「自分は死なないと思っているヒトへ 知の毒」[[大和書房]]>
 
* 『バカの壁』[[新潮新書]]、2003年
 
* 『養老孟司の<逆さメガネ>』[[PHP新書]]、2003年<2017年「逆さメガネで覗いたニッポン」PHP文庫>
 
* 『まともな人』[[中公新書]]、2003年 <2007年 中公文庫>
 
* 『話せばわかる!養老孟司対談集 身体がものをいう』[[清流出版]] 2003
 
* 『見える日本、見えない日本-養老孟司対談集』清流出版 2003
 
* 『いちばん大事なこと― 養老教授の環境論』[[集英社新書]]、2003年
 
* 『運のつき 死からはじめる逆向き人生論』[[マガジンハウス]]、2004年 <2007年 新潮文庫>
 
* 『死の壁』新潮新書、2004年
 
* 『生の科学、死の哲学-養老孟司対談集』清流出版 2004
 
* 『真っ赤なウソ』[[大正大学出版会]]、2004年 <2010年 [[PHP文庫]]>
 
* 『かけがえのないもの』白日社、2004年 <2009年 新潮文庫>
 
* 『バカなおとなにならない脳』[[理論社]]、2005年
 
* 『私の脳はなぜ虫が好きか?』日経BP社、2005年
 
* 『こまった人』中公新書、2005年 <2009年 中公文庫>
 
* 『無思想の発見』ちくま新書、2005年
 
* 『超バカの壁』新潮新書、2006年
 
* 『ニッポンを解剖する 養老孟司対談集』講談社 2006
 
* 『養老孟司のデジタル昆虫図鑑』日経BP社、2006年
 
* 『小説を読みながら考えた』双葉社、2007年
 
* 『ぼちぼち結論』中公新書、2007年 <2011年 中公文庫>
 
* 『養老訓』新潮社、2007年 <2010年 新潮文庫>
 
* 『読まない力』PHP新書、2009年
 
* 『養老孟司の旅する脳』[[小学館]]、2009年
 
* 『養老孟司の大言論』新潮社、2011年(全3巻)のち文庫
 
* 『庭は手入れをするもんだ 養老孟司の幸福論』[[中央公論新社]]、2012年<2015年 「養老孟司の幸福論 まち、ときどき森」中公文庫>
 
* 『日本のリアル 農業、漁業、林業、そして食卓を語り合う』PHP新書、2012年(4名との対話集)
 
* 『バカの壁のそのまた向こう』かまくら春秋社、2013年
 
* 『身体巡礼―ドイツ・オーストリア・チェコ編―』新潮社、2014年 <2016年 新潮文庫>
 
* 『「自分」の壁』新潮新書、2014年
 
* 『虫の虫』[[廣済堂出版]]、2015年
 
* 『文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す』PHP新書 2015年(4名との対話集)
 
* 『骸骨考―イタリア・ポルトガル・フランスを歩く―』新潮社、2016年
 
* 『京都の壁』京都しあわせ俱楽部・PHP研究所、2017年
 
* 『遺言。』新潮新書、2017年
 
* 『半分生きて、半分死んでいる』PHP新書、2018年
 
 
 
=== 編著 ===
 
*『解剖学第3巻』(原著:[[小川鼎三]]、共改訂:[[山田英智]])金原出版 1982
 
*『日本の名随筆 別巻 44 記憶』[[作品社]] 1994
 
* ([[高階秀爾]]・[[武塙林太郎]]・[[芳賀徹]])『江戸のなかの近代―秋田蘭画と『解体新書』』筑摩書房、1996年
 
* 責任編集『キネ旬ムック|フィルムメーカーズ 宮崎駿』[[キネマ旬報社]]、1999年
 
* 『養老先生と遊ぶ 養老孟司まるごと一冊』新潮社:新潮ムック、2005年
 
 
 
=== 共著 ===
 
*『わかりやすい動脈硬化の成因 血管壁代謝を中心に』須永俊明、岡元孝二ほか共著 メディカルトリビューン 1984
 
*『中枢は末梢の奴隷-解剖学講義』(共著:[[島田雅彦]])朝日出版社・レクチャーブックス、1985 <2004年「ネコのヒゲは脳である」改訂版>
 
*『恐龍が飛んだ日-尺度不変性と自己相似』(共著:[[柴谷篤弘]])哲学書房、1986<1995年ちくま文庫>
 
*『解剖の時間-瞬間と永遠の描画史』(共著:[[布施英利]])哲学書房、1988
 
*『講座進化』(全7巻)(共編:[[柴谷篤弘]]・[[長野敬]])[[東京大学出版会]] 1991-92
 
*『身体の冒険』[[大島清]]、[[甲野善紀]]、布施英利、[[多田富雄]]、[[志賀隆生]]、[[小林昌廣]]、[[矢原一郎]]、[[加藤邦彦]]、[[安西祐一郎]]、[[小町谷朝生]]共著 ユー・ピー・ユー 1992
 
*『脳と墓 1 ヒトはなぜ埋葬するのか』(共著:[[斉藤磐根]])[[弘文堂]]・叢書死の文化、1992
 
*『古武術の発見-日本人にとって「身体」とは何か』(共著:甲野善紀)光文社カッパ・サイエンス、1993 <2003年知恵の森文庫>
 
*『人間・生と死のはざま-養老孟司VS.[[ひろさちや]]対談集』[[主婦の友社]] 1994
 
*『目から脳に抜ける話』(対談:[[吉田直哉]])筑摩書房、1994 <2000年ちくま文庫>
 
*『男学女学』(共著:[[長谷川眞理子]] 読売新聞社、1995<1998年「男の見方 女の見方」PHP文庫>
 
*『心とコンピュータ』(共著:[[吉成真由美]]・[[北野宏明]]・[[利根川進]]・[[松本元]])ジャストシステム 1995
 
*『[図説]人体博物館』監修(共著:[[坂井建雄]]・[[荒俣宏]]・[[吉田穣]])筑摩書房、1995
 
*『対話 生命・科学・未来』(共著:[[森岡正博]])[[ジャストシステム]] 1995 <2003年「対話 脳と生命」ちくま学芸文庫>
 
*『三人寄れば虫の知恵』([[奥本大三郎]]・[[池田清彦]])[[洋泉社]] 1996 <2001年新潮文庫>
 
*『寄り道して考える』(共著:[[森毅]])PHP研究所 1996<2004年、PHP研究所>
 
*『やさしい「唯脳論」』(共著:[[楳図かずお]])[[メディアファクトリー]] 1996
 
*『死の発見-ヨーロッパの古層を訪ねて』(共著:[[松原秀一]]・[[荻野アンナ]])[[岩波書店]] 1997
 
*『現代日本文化論 7 体験としての異文化』[[河合隼雄]]共編 岩波書店 1997
 
* これは凄い東京大学コレクション(共著:[[荒俣宏]]・[[黒田日出男]]・[[西野嘉章]])--新潮社:とんぼの本
 
*『解剖学個人授業』(対談:[[南伸坊]])新潮社、1998 <2002年新潮文庫>
 
*『自分の頭と身体で考える』(共著:甲野善紀)PHP研究所、1999<2002年PHP文庫>
 
*『脳+心+遺伝子vs.サムシンググレート ミレニアムサイエンス人間とは何か』茂木健一郎、村上和雄,竹内薫共著 徳間書店 2000
 
*『「私」はなぜ存在するか-脳・免疫・ゲノム』(共著:多田富雄・[[中村桂子]])哲学書房・哲学文庫、2000
 
*『子どもの頃、本当はこんなことを考えていた-親が子を理解するために』(共著:[[クリスティーヌ・プレ]]、[[山極寿一]]・[[黒井健]]・[[原田龍二]]・[[馬場一雄]])PHP研究所 2001
 
*『生命の文法-<情報学>と<生きること>』(共著:中村桂子)哲学書房 2001
 
*『蓮實養老 縦横無尽-学力低下・脳・依怙贔屓』(共著:[[蓮實重彦]])哲学書房 2001
 
*『解剖生理学(新体系看護学1)』(共著:[[内山安男]])メヂカルフレンド社 2002
 
*『記憶がウソをつく!』(共著:[[古舘伊知郎]])[[扶桑社]] 2002 <2004年新書新装版>
 
*『虫眼とアニ眼』(共著:[[宮崎駿]])徳間書店[[スタジオジブリ]]事業本部 2002 <2008年新潮文庫>
 
*『新医学概論』(共著:[[森岡恭彦]]・[[村上陽一郎]])産業図書 2003
 
*『スルメを見てイカがわかるか!』[[角川oneテーマ21]](共著:茂木健一郎)2003
 
*『「バカの壁」をぶち壊せ! 正しい頭の使い方』(共著:[[日下公人]])[[ビジネス社]] 2003
 
*『猿人類にみる人間』(共著:[[伊谷純一郎]]・[[尾本惠市]])中山書店、2003
 
*『オバサンとサムライ』(共著:[[テリー伊藤]])宝島社 2004 <2006年宝島社新書><2009年「私はオバサンになりたい!」宝島社SUGOI文庫>
 
*『「わかる」ことは「かわる」こと』(共著:[[佐治晴夫]])[[河出書房新社]] 2004
 
*『希望のしくみ』(共著:[[アルボムッレ・スマナサーラ]])宝島社 2004 <2006年宝島社新書>
 
*『科学は豹変する』(共著:[[和田昭允]])培風館 2005
 
*『自分を生ききる 日本のがん医療と死生観』(共著:[[中川恵一]])小学館 2005
 
*『道元禅を生きる』[[南澤道人]]著 [[波平恵美子]],[[奈良康明]]対談 [[四季社]] 2005
 
*『脳と魂』[[玄侑宗久]]共著 筑摩書房 2005 ちくま文庫、2007
 
*『マンガをもっと読みなさい 日本人の脳はすばらしい』(共著:[[牧野圭一]])[[晃洋書房]] 2005
 
*『笑いの力』(共著:河合隼雄・[[筒井康隆]])岩波書店 2005
 
*『養老孟司&茂木健一郎の「天才脳」の育て方』アスコム 2006
 
*『男女(オスメス)の怪』(共著:[[阿川佐和子]])大和書房 2006<2009年だいわ文庫>
 
*『君子の交わり、小人の交わり 日中関係を90度ずらす』(共著:[[王敏]])[[中公新書ラクレ]]、2006
 
*『命と向き合う 老いと日本人とがんの壁』中川恵一,[[和田秀樹]]共著 小学館 2007
 
*『逆立ち日本論』(新潮選書)(共著:[[内田樹]])2007
 
*『人生の疑問に答えます』(共著:[[太田光]])日本放送出版協会 2007
 
*『バカにならない読書術』(朝日新書)(共著:池田清彦・[[吉岡忍 (作家)|吉岡忍]])2007 「世につまらない本はない」朝日文庫
 
*『21世紀を森林(もり)の時代に』[[立松和平]],[[山田壽夫]],[[天野礼子]]共著 北海道新聞社 2008
 
*『虫捕る子だけが生き残る「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか』(小学館101新書)(共著:[[奥本大三郎]]・[[池田清彦]])2008
 
*『正義では地球は救えない』(共著:池田清彦)新潮社 2008
 
*『本質を見抜く力 環境・食料・エネルギー』(PHP新書)(対談集:[[竹村公太郎]]/神門善久)2008年
 
*『脳あるヒト心ある人』([[扶桑社新書]])(共著:[[角田光代]])2008
 
*『ほんとうの環境問題』(共著:池田清彦)新潮社 2008
 
*『環境を知るとはどういうことか 流域思考のすすめ』[[岸由二]]共著 PHPサイエンス・ワールド新書 2009
 
*『虫のフリ見て我がフリ直せ』(共著:[[河野和男]] [[明石書店]] 2009
 
*『耳で考える 脳は名曲を欲する』(角川oneテーマ21)(共著:[[久石譲]])2009
 
*『日本人ならこう考える 日本と世界の文明放談』(共著:[[渡部昇一]])PHP研究所 2009
 
*『江戸の知恵 「三方良し」で日本は復活する』(共著:[[徳川恒孝]])PHP研究所 2010
 
*『絵になる子育てなんかない』(共著:[[小島慶子]])[[幻冬舎]] 2011
 
*『ほんとうの復興』(共著:池田清彦)新潮社 2011
 
*『日本人はどう住まうべきか?』(共著:[[隈研吾]])日経BP社 2012 のち新潮文庫
 
*『日本人はどう死ぬべきか?』隈研吾共著 日経BP社 2014
 
*『無知の壁 「自分」について脳と仏教から考える』アルボムッレ・スマナサーラ共著 [[釈徹宗]]聞き手 サンガ新書 2014
 
*『インテリジェンスの原点』[[藤原正彦]],[[半藤一利]]共述 [[五木寛之]]著 扶桑社 2015
 
*『昆虫はもっとすごい』[[丸山宗利]],[[中瀬悠太]]共著 [[光文社新書]] 2015
 
*『「身体」を忘れた日本人』[[C・W・ニコル]]共著 [[山と溪谷社]] 2015
 
*『ねこバカいぬバカ ペットの長生き、医療、看取り対談』[[近藤誠]]共著 小学館 2015
 
*『老人の壁』[[南伸坊]]共著 [[毎日新聞出版]] 2016
 
*『超老人の壁』南伸坊共著 毎日新聞出版 2017
 
*『他人の壁』[[名越康文]]共著 (SB新書) 2017
 
 
 
=== 翻訳 ===
 
*S・M・スタンレー『進化の新しいタイムテーブル』岩波現代選書、1983<1992年「進化 連続か断続か」同時代ライブラリー>
 
*ロベルト=カスパー『リンゴはなぜ木の上になるか-生物進化の旅』(共訳:[[坂井建雄]])岩波書店 1987
 
*A.C.フェビアン編『起源をたずねて』村上陽一郎共監訳 産業図書 1993
 
*エルンスト・マイアー『[[チャールズ・ダーウィン|ダーウィン]]進化論の現在』岩波書店 1994
 
*ピート=ローワン『からだの図鑑-実物大イラストレーション』増田弥生共訳 三省堂、1996
 
*ウォルター・ピエルパオリ,キャロル・コールマン,ウィリアム・リーゲルソン『驚異のメラトニン』監訳 チャーチル・リビングストーン・ジャパン 1996
 
*マイケル・I.ポスナー,マーカス・E.レイクル『脳を観る 認知神経科学が明かす心の謎』加藤雅子, 笠井清登共訳 日経サイエンス社 1997
 
*ケート・スウィーニー『からだ探検-ゼロからの解剖学』監訳 アプライ 2004
 
 
 
=== CD・DVD ===
 
* 慶應MCC夕学セレクション 養老 孟司 「話が通じない人の思考」(CD) --[[日本音声保存]]
 
* 養老孟司の悩みのツボ(DVD)(共演:[[太田光]])--コロムビアミュージックエンタテインメント
 
* アーカイブス野口体操(DVDブック)(共著:[[野口三千三]]・[[羽島操]])--春秋社
 
* 養老孟司が語る「わかる」ということ(新潮CD講演)--新潮社
 
 
 
== 論文 ==
 
* [http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000002411553 国立情報学研究所収録論文] [[国立情報学研究所]]
 
* {{citation |author = 養老孟司 |title = ウロコ形成におけるニワトリ胎児表皮の増殖と分化〔博論要旨〕 |journal = 東京医学雑誌 |year = 1967 |volume = 75 |issue = 3 |pages = 140-141 |url = http://ci.nii.ac.jp/naid/40018117500/
 
}}
 
* {{citation |author = 養老孟司 |author2 = [[神谷敏郎]] |title = トガリネズミの放臭腺の構造〔英文〕 |journal = 日本組織学記録 |year = 1973 |volume = 35 |issue = 5 |pages = 403-415 |url = http://ci.nii.ac.jp/naid/130003880641/ |doi = 10.1679/aohc1950.35.403
 
}}
 
* {{citation |author = 養老孟司 |title = 外分泌腺の構造と機能 (細胞の構造と機能(特集)) |journal = 東京医学 |year = 1974 |volume = 82 |issue = 4 |pages = 347-352 |url = http://ci.nii.ac.jp/naid/40018117112/
 
}}
 
* {{citation |author = 養老孟司 |title = 顎下腺の比較組織学--多様性の由来 (分泌腺<特集>) |journal = 生体の科学 |year = 1976 |volume = 27 |issue = 2 |pages = 105-113 |url = http://ci.nii.ac.jp/naid/40002061774/
 
}}
 
* {{citation |author = 養老孟司 |title = トガリネズミからみた世界--形態から推理する |journal = 科学 |year = 1977 |volume = 47 |issue = 11 |pages = 658-664 |url = http://ci.nii.ac.jp/naid/40000393680/
 
}}
 
* {{citation |author = 養老孟司 |title = わが始祖、食虫類に魅せられて |journal = 自然 |year = 1981 |volume = 36 |issue = 13 |pages = 68-75 |url = http://ci.nii.ac.jp/naid/40001540287/
 
}}
 
 
 
== メディア出演 ==
 
=== 映画 ===
 
* 『[[ガメラ2 レギオン襲来]]』(1996年・[[大映]]) - 北海道大学獣医学部の教授
 
 
 
=== テレビ ===
 
<!-- 単発のゲスト出演は不要。レギュラー番組のみ記述をお願いします。「プロジェクト:芸能人」参照 -->
 
* [[TBSテレビ|TBS]]『[[いのちの響]]』
 
* [[日本放送協会|NHK]] 『[[NHKスペシャル]] [[驚異の小宇宙 人体II 脳と心]]』 - 諮問委員会などで参加
 
* [[フジテレビ]]『[[アウト×デラックス]]』 - 2014年5月1日出演
 
* [[日本放送協会|NHK]] 『[[NHKスペシャル]] 明治神宮 不思議の森〜100年の大実験〜』 などゲスト出演多数。
 
 
 
=== ラジオ ===
 
* 『FMフェスティバル 未来授業~明日の日本人たちへ』 - 2012年12月24日 養老孟司 第1回 未来授業 Vol.306
 
* [[TBSラジオ&コミュニケーションズ|TBSラジオ]]『[[たまむすび]]』 - 2013年8月28日放送ゲスト
 
 
 
== テレビCM ==
 
* [[日立製作所|HITACHI]] - 企業CM
 
* [[ユニクロ]]
 
* [[三城|メガネのパリミキ]]
 
* [[ハウルの動く城]] - DVD発売として[[美輪明宏]]、[[木村拓哉]]とともに共演。
 
* [[大日本印刷]]
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
 
{{notelist}}
 
 
 
=== 出典 ===
 
{{Reflist|2}}
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070412/122581/ 養老孟司先生のタケシくん虫日記]([http://business.nikkeibp.co.jp/welcome.html NB online])
 
* {{Wayback |url=http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/416004/special_01.html |title=養老孟司×堀江貴文『希望とは自分が変わること』刊行記念対談 - 対談 |date=20110305214901}}
 
* [http://www.1101.com/webshinsho/01/yoro/index.html ほぼ日刊イトイ新聞 養老孟司×糸井重里 アミノミズム。養老孟司さんとの雑談1時間]
 
 
 
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養老 孟司(ようろう たけし、1937年(昭和12年)11月11日 - )

解剖学者。神奈川県鎌倉生まれ。幼少のころより甲虫採集を愛し、大学では昆虫の研究を望んだが、結局医学部に進学。1956年(昭和31)東京大学医学部入学、1962年卒業後同大学院に進み、解剖学を専攻した。同大学助教授を経て、1981年より同教授となる。このころより旺盛(おうせい)な執筆活動をスタート。東大時代の養老のスタンスは、まったく二つの時期に分かれた。前期は、顕微鏡の前に座り、解剖と観察にいそしむ「科学者」としての生活を送っていたが、ある時期から「人が変わった」といわれるほどに原稿を書く時間が多くなる。そのような変化は、当然思考のスタイルや表現される文章にも表れ、以後、それが科学なのか、哲学なのか文学なのか、そのジャンルわけを云々(うんぬん)するのが無意味に思われるほどに、独自のものとなっていった。

 養老の世界を語るキーワードは、「脳」そして「身体」である。ふつう、どちらもヒトにかかわるもので、似たものと考えられがちだが、養老はこの二つのキーワードを対立する正反対のものと考えた。たしかに脳も、身体の一部であるが、ここでいう脳とはとくにその機能をさす。都市や人工物といった現代社会にあるものを、養老は「脳の産物」ととらえた。一方身体は、それら人工物と対極の世界にある、「都市に残された最後の自然」と考えた。これら脳と身体の対立は、心身二元論と解釈されかねないが、それが「脳」であって「心」でないところに、二元論を超える何かがあるといえる。つまり脳は、身体の対立物であると同時に、身体の一部でもあるからだ。これらの主張は『唯脳論』(1990)、『カミとヒトの解剖学』(1992)などで展開された。

 養老の語り口は、科学のみならず現代社会そのものを小気味よく明快に斬(き)るもので、医学以外の多くのジャンルにも影響を及ぼすことになる。養老は「諸学の学」といういい方をするが、クラシックとも時代遅れともいわれた解剖学をベースに、まったく新しい現代の知を展開することに成功した。

 2003年に発行された著書『バカの壁』は大ベストセラーとなり、翌2004年には新書の最多部数記録を塗り替えた。さらに著書『人間科学』(2002)などにおいて展開された「情報」論、つまり「情報とは、世界を止めたものである」などという観点からの主張は、それまでの情報論に比べ斬新(ざんしん)であった。

 養老の世界はその多くが脳をめぐるものであった。脳科学が明らかにした以上に、脳というものの本質に迫った養老の知的営為は、それが脳という生物に普遍なものであるだけに、時代や流行をこえて「生き」続けるだろう。1995年(平成7)に東京大学を退官後、1996~2003年北里大学大学院教授を務めた。