|
|
1行目: |
1行目: |
− | {{otheruses|伝説上の動物}}
| |
− | {{Double image aside|right
| |
− | |ByodoinHououZou.jpg|210|10000Yen-Phoenix.JPG|160|
| |
− | [[平等院]]鳳凰堂屋上の鳳凰像。新一万円札にも描かれている。
| |
− | }}
| |
− | [[ファイル:Kinkaku-ji 04.jpg|thumb|250px|[[鹿苑寺]]金閣屋上の鳳凰像。]]
| |
− | [[ファイル:Fenghuang.JPG|thumb|200px|[[紫禁城]]の鳳凰像。]]
| |
− | [[ファイル:Chinese-phoenix-from-nanning.jpg|thumb|200px|中国 [[広西チワン族自治区]]の都市 [[南寧]]にある鳳凰の像。]]
| |
| | | |
− | '''鳳凰'''(ほうおう)は、[[中国神話]]の伝説の[[鳥類|鳥]]、霊鳥である。鳳皇とも。[[日本]]や[[朝鮮]]など[[東アジア]]全域にわたって、装飾やシンボル、物語・説話・説教などで登場する。 | + | '''鳳凰'''(ほうおう) |
| | | |
− | == 特徴 ==
| + | 空想上の鳥の名。古来中国で麒麟,亀,竜とともに四瑞として尊ばれた。嘴は鶏,顎はつばめ,背中が亀,尾は魚,首はへび,前部が麒麟,後部がしかに似て,聖徳の天子の兆しとして出現すると伝えられる。鳳は雄,凰は雌。仏教とともに日本に伝来,瑞祥文様 (瑞祥はめでたいしるし) として用いられる。 |
− | === 形態 ===
| |
− | 前2世紀頃[[前漢]]の時代に成立されたという中国最古の類語辞典『[[爾雅]]』17章によれば、頭は[[ニワトリ|鶏]]、頷は[[ツバメ|燕]]、頸は[[ヘビ|蛇]]、背は[[カメ|亀]]、尾は魚で、色は黒・白・赤・青・黄の五色で、高さは六尺程とされる<ref>{{lang|zh-s|《爾雅•釋鳥》郭璞の注による。鳳凰特徵是:“雞頭、燕頷、蛇頸、龜背、魚尾、五彩色,高六尺許”。}}</ref>。『[[山海経]]』「南山経」では鶏に似ており、頸には「徳」、翼に「義」、背に「礼」、胸に「仁」、腹に「信」の紋があるとされた。 [[後漢]]の字典『[[説文解字]]』では、前は[[ヒシクイ|鴻]]、後は麟、頸は蛇、尾は魚、[[額|顙]]は[[コウノトリ|鸛]]、[[顎|腮]]は[[オシドリ|鴛]]、紋様は龍、背は虎、頷は燕、喙は鶏と記された。[[南北朝時代 (中国)|南朝]]の時代に成立した『[[宋書]]』巻二十八志第十八では、頭は蛇、頷は燕、背は亀、腹は[[スッポン|鼈]]、頸は[[ツル|鶴]]、喙は鶏、前部は鴻、尾は魚に似ており、頭は青(緑)、翼を並べるとされる。同じく『宋書』巻二十八志では[[孔雀]]くらいの大きさとされる。また[[南宋]]の『癸辛雑識』では高さ一丈(約3.07m)ほどで、尾は鯉に似、色が濃いとされた<ref>『癸辛雑識』別集巻下</ref>。
| |
− | | |
− | === 日中の相違 ===
| |
− | 後世、中国と日本ではそのデザインに変化が生じた。
| |
− | *現代の中国では一般に、背丈が[[尺|12-25尺]]の大きさがあり、容姿は頭が[[金鶏]]、嘴は[[鸚鵡]]、頸は[[龍]]、胴体の前部が[[鴛鴦]]、後部が[[麒麟]]、足は[[鶴]]、翼は[[燕]]、尾は[[孔雀]]とされる。
| |
− | *これに対し日本では一般に、背丈が[[尺|4-5尺]]ほどに小さくなり、その容姿は頭と嘴が[[鶏]]、頸は[[蛇]]、胴体の前部が[[麟]]、後部が[[鹿]]、背は[[亀]]、[[頷]]は[[燕]]、尾は[[魚]]であるとされる<ref name="大辞林3"/><!-- 尺の長さが時代や国により異なるので、ここには換算値を入れないでください。[[尺|4-5尺]]というふうにリンクをはってあるのはそのためです。 -->。
| |
− | しかし、中国も日本も鳳凰を'''五色絢爛'''な色彩に設定し、羽には孔雀に似て五色の紋があり、声は[[五音]]を発するとされる。
| |
− | | |
− | === その他の特質 ===
| |
− | [[春秋時代]]の『詩経』『[[春秋左氏伝]]』『[[論語]]』などでは「[[天子|聖天子]]の出現を待ってこの世に現れる」といわれる[[瑞獣]](瑞鳥)のひとつとされる。
| |
− | | |
− | 『[[礼記]]』では[[麒麟]]・[[霊亀 (四霊)|霊亀]]・[[応竜]]とともに「[[四霊]]」と総称されている。
| |
− | | |
− | 鳳凰は、霊泉(醴泉〈れいせん〉、甘い泉の水<ref name=saito>{{Cite journal |和書 |author =斉藤ヒロコ |title =伝説の翼 #13 鳳凰 I (fenghuang)|date = 2013-01 |publisher = [[文一総合出版]] |journal = BIRDER |volume = 27 |number = 1 |page = 65}}</ref>)だけを飲み、60-120年に一度だけ実を結ぶという[[竹]]の実のみを食物とし、[[アオギリ|梧桐]]の木にしか止まらないという<ref name=saito/>。『[[詩経]]』に「鳳凰鳴けり、彼の高き岡に。梧桐生ず、彼の朝陽に」<ref>『詩経』大雅巻阿</ref>とあり、「鳳凰は梧桐にあらざれば栖まず、竹実にあらざれば食わず」という<ref>『[[晋書]]』14・苻堅載記下、『[[魏書]]』21下・彭城王勰伝 </ref>。
| |
− | | |
− | 『[[説文解字]]』では「東方君子の国に産し、四海の外を高く飛び、崑崙山を過ぎ、砥柱で水を飲み、弱水で水浴びをし、日が暮れれば風穴に宿る」とも記された。
| |
− | | |
− | [[唐]]の時代の『[[酉陽雑俎]]』では、骨が黒く、雄と雌は明け方に違う声で鳴くと記述される<ref>『酉陽雑俎』巻十六羽篇</ref>。
| |
− | | |
− | 『[[本草綱目]]』によれば、羽ある生物の王であるとされる。
| |
− | | |
− | 鳳凰の卵は不老長寿の霊薬であるとされるとともに、中国の西方にあるという沃民国(よくみんこく)やその南にある孟鳥国(もうちょうこく)にも棲むといわれ、その沃民国の野原一面に鳳凰の卵があると伝えられる<ref name=saito/>。また[[仙人]]たち([[八仙]]など)が住むとされる伝説上の山[[崑崙|崑崙山]]に鳳凰は棲んでいるともいわれる<ref>[[曽布川寛]] 『崑崙山への昇仙:古代中国人が描いた死後の世界』 中央公論社〈[[中公新書]]〉、1981年。</ref>。
| |
− | | |
− | == 鳳凰の別名 ==
| |
− | 鳳凰の別名としては、雲作、雲雀、叶律郎、火離、五霊、仁智禽、丹山隠者、長離、朋、明丘居士、などがある。黄鳥・狂鳥・孟鳥・夢鳥なども鳳凰と同一とする説もある<ref>袁珂『中国神話・伝説大事典』[[大修館書店]] 、1999年</ref>。<!-- 霊鳥、神鳥、仁鳥、聖禽、などは種類につけた名ではなく形容表現であってここに別名としてあげるのはふさわしくない。 -->
| |
− | | |
− | == 鳳凰の種類 ==
| |
− | これらの種類分けは理論的・空想的なものであって、実際の装飾や図像表現においては鳳凰と精確に区別されることが無くほとんど同形同一のものであり、五種類ある鸑鷟・鵷鶵・青鸞・鴻鵠などが鳳凰と別のものか同じものかをめぐる厳密な議論はあまり意味がない。
| |
− | | |
− | === 鸞 ===
| |
− | [[鸞]](らん)は、鳳凰の一種で青いものをさすとも、鳳凰は赤いのに鸞は青いから別のものともいう。『[[淮南子]]』によれば、応竜は蜚翼を生み鳳凰が鸞鳥を生んだとされている、鳳凰は鸞鳥を生み鸞鳥が諸鳥を生んだとされている。唐の『[[初学記]]』(727)によれば、鸞とは鳳凰の雛のこととされる。また江戸時代の『[[和漢三才図会]]』は鸞を実在の鳥とし、[[中国]]の[[類書]]『[[三才図会]]』からの引用で、鸞は神霊の精が鳥と化したものとする。また鳳凰が歳を経ると鸞になるとも、君主が折り目正しいときに現れるとしている<ref>{{Cite book|和書|author=寺島良安著 島田勇雄・竹島淳夫・樋口元巳訳注|title=和漢三才図会|year=1987|publisher=[[平凡社]]|series=[[東洋文庫 (平凡社)|東洋文庫]]|volume=6|isbn=978-4-582-80466-9|pages=319-320頁}}</ref>。またその声は5音の律、赤に5色の色をまじえた羽をたたえているとされ、鳳凰と区別し難い。
| |
− | | |
− | === 鵷鶵 ===
| |
− | 鵷鶵(えんすう)は、鳳凰の一種で黄色いものをさすとも、鳳凰は赤いのに鵷鶵は黄色いから別のものともいう。『山海経』では「鳳凰とともに住む」とあるから鳳凰とは別の鳥であるが、ともに住むから習性も似ており『[[荘子]]』秋水篇には「鵷鶵、南海を発して北海に飛ぶ。梧桐に非ざれば止まらず、練実(竹の実)に非ざれば食わず、醴泉(甘い味のする泉の水)に非ざれば飲まず」とあるのは鳳凰に類同する。
| |
− | | |
− | === その他の分類 ===
| |
− | 『山海経』には、五色の鳥として鳳鳥(鳳)・鸞鳥(鸞)・凰鳥(凰)の3種が挙げられているが具体的な違いは明らかでない。鳳(ほう)は[[雄|オス]]、凰(おう)は[[雌|メス]]を指す<ref name="大辞林3">『大辞林 第3版』 [[三省堂]]、2006年。ただし現在では本来一単語であった鳳凰を二文字に分解して一方を何々、他方を何々と意味付けするのは中国にありふれた語源俗解であり、後世の後付けにすぎないと考えられている。</ref>という説もあれば、鳳凰のうち赤いのを鳳、青いのを鸞、黄色いのを鵷鶵、紫のを鸑鷟(がくさく)、白いのを鴻鵠、と色でわける説(『毛詩陸疏広要』)もある。
| |
− | | |
− | == モデル(実在の鳥)の比定 ==
| |
− | [[ファイル:BxZ Argusianus argus 00x.jpg|thumb|200px|セイラン]]
| |
− | [[ファイル:Quetzal01.jpg|thumb|200px|[[ケツァール]]]]
| |
− | また江戸時代の『和漢三才図会』は鸞を実在の鳥としているが、鳳凰のモデルとなった実在の鳥類について諸説ある。
| |
− | * [[マクジャク]]、[[キンケイ]]・[[ギンケイ]]、[[オナガキジ]]や[[ジュケイ]]類といった中国に生息するキジ類とする説。
| |
− | * マレー半島に生息するキジ科の大型鳥である[[セイラン]](青鸞)とする説(吉井信照ら)。
| |
− | * マレー半島に生息する[[カンムリセイラン]](鳥類学者[[蜂須賀正氏]]は[[ケンブリッジ大学]]に提出した卒業論文「鳳凰とは何か」において、'''鳳凰'''のモデルを、[[カンムリセイラン]]とした<ref>[[荒俣宏]]『大東亜科学奇譚』[[ちくま文庫]]、1996年</ref>。頭がニワトリに似、頸がヘビのようで、背中に亀甲状の模様があり、尾が縦に平たく魚に似ている、といったカンムリセイランの特徴を挙げた<ref>荒俣宏『大東亜科学奇譚』ちくま文庫、1996年、荒俣宏編『世界大博物図鑑 4 鳥類 別巻1 絶滅・希少鳥類』[[平凡社]]</ref>
| |
− | * ツバメ説(袁珂の説。『爾雅』の記述に鳳凰の別名エンを「燕」と解釈<ref>『中国の神話伝説』上下、[[青土社]] 、1993年『中国神話・伝説大事典』大修館書店 、1999年</ref>。)
| |
− | * 笹間良彦は鳳凰の相似霊鳥である鸞について、[[キヌバネドリ目]]の[[ケツァール]]が、鸞の外観についての説明に合致するという<ref>{{Cite book|和書|author=笹間良彦|title=図説・日本未確認生物事典|year=1994|publisher=[[柏書房]]|isbn=978-4-7601-1299-9|pages=163頁}} ただし大航海時代以前に新大陸の固有種がモデルになったという説は説得力がない。</ref>。
| |
− | | |
− | == 装飾における鳳凰 ==
| |
− | [[古代]]から[[中世]]にかけて東アジア全域にわたってその意匠が装飾に使用された。中国の殷王朝期の陶器に見られる。
| |
− | | |
− | 日本では伝説にちなんで桐の家具に鳳凰を彫刻するものが流行したと『[[枕草子]]』にある<ref>現代の植物学ではアオギリと桐は相が異なるため、誤りともいえる。</ref>。装飾芸術としては[[宇治市|宇治]][[平等院|平等院鳳凰堂]]や、[[京都市|京都]][[鹿苑寺|鹿苑寺金閣]]の屋上にあるものが知られている。戦国大名の[[里見氏]]は鳳凰が描かれた[[印判]]を使用している<ref>滝川恒昭「房総里見氏の印判について―鳥の形像を有する印判をめぐって―」(中世房総史研究会編『中世房総の権力と社会』高科書店、1991年)</ref>。
| |
− | | |
− | 現代では[[通貨]]や[[郵便ステーショナリー]]、各種団体の意匠にも取り入れられている。
| |
− | *[[日本銀行券]]
| |
− | **2004年(平成16年)11月1日より発行 [[一万円紙幣#E号券|壱万円]]裏面 平等院鳳凰像
| |
− | *[[日本の硬貨|硬貨]]
| |
− | **1957年(昭和32年)から1958年(昭和33年)発行 [[百円硬貨#百円銀貨|百円銀貨]]表面 年銘は昭和三十二年および昭和三十三年
| |
− | *[[日本切手|切手]]
| |
− | **1925年(大正14年)5月10日発売 3銭と20銭 大婚二十五年[[記念切手#日本の記念切手|記念切手]] 鳳凰
| |
− | **1928年(昭和3年)11月10日発売 1銭と6銭 大礼記念切手 金の鳳凰
| |
− | **1971年(昭和46年)3月29日発売 150円[[日本の普通切手|普通切手]] 平等院鳳凰堂棟飾り
| |
− | **1976年(昭和51年)1月25日発売 150円普通切手 刷色変更
| |
− | **1998年(平成10年)10月1日発売 80円 [[ふるさと切手]]薩摩焼400年祭 染付鳳凰文広口花瓶
| |
− | *[[はがき]]
| |
− | **1981年(昭和56年)4月1日発売 40円料額印面
| |
− | *[[日本赤十字社]]の社章は、赤十字竹桐鳳凰章という。
| |
− | *[[企業]]では、[[角川グループ]]のものが知られている。[[角川書店]]の創業者[[角川源義]]が1946年(昭和21年)に出版した[[飛鳥新書]]のマークに使ったことに始まる。
| |
− | *[[専修大学]]と[[創価大学]]の[[校章]]は、鳳凰の翼を意匠に取り入れている。
| |
− | | |
− | *[[神輿]]や[[山車]]の屋根の上に装飾として乗せられることもある。
| |
− | | |
− | * 宮型[[霊柩車]]には、鳳凰が前部の装飾として取り入れられていることが多くある。
| |
− | * [[トヨタ自動車|トヨタ]]自動車が製造している最高級乗用車[[トヨタ・センチュリー|センチュリー]]には、エンブレムとして鳳凰が取り入れられている。
| |
− | [[賞状]]の縁にデザインされている鳥は鳳凰である。左が鳳・右が凰で、中央には雲竜・下部には[[キリ|桐]]をモチーフにした図柄が用いられるのが一般的である。<ref>[http://www.zoto.jp/mame/shojo.html ご贈答マナー【賞状について】]</ref>
| |
− | | |
− | == 地名 ==
| |
− | * [[山梨県]]と[[秋田県]]に[[鳳凰山]]がある。
| |
− | * 中国[[湖南省]][[湘西トゥチャ族ミャオ族自治州]]に[[鳳凰県]]がある。
| |
− | | |
− | == 起源 ==
| |
− | 殷の時代には風の神、またはその使者(風師)として信仰されていたといわれる。また「風」の字と、「鳳」の字の原型は、同じであったともいわれる<ref>[[白川静]]『[[字統]]』</ref>。
| |
− | | |
− | == フェニックスとの関係 ==
| |
− | {{出典の明記|date=2014年11月}}
| |
− | [[画像:Phoenix_detail_from_Aberdeen_Bestiary.jpg|thumb|不死鳥フェニックス]]
| |
− | 鳳凰は欧米では東洋の[[フェニックス]]ともみなされ<ref>キャロル・ローズ『世界の怪物・神獣事典』「フォンフアン(鳳凰)」の項(363頁)。</ref>、英語では Chinese Phoenix 〔中国のフェニックス〕とも呼ばれている。過去の歴史においても現在の[[フィクション]]においても、フェニックスと鳳凰はしばしば相互に関連付けられたり、混同される。
| |
− | | |
− | 以下のように中国の鳳凰は西洋のフェニックスとは本来別系統のものであり、特徴も異なる。ただし、ペルシア神話の「[[フマ]]」はフェニックスと鳳凰の中間的な性質をもち、ベンヌ〜フマ〜鳳凰は死と再生の象徴(政治的には新王朝の到来の象徴)として日の出を告げる鳥の神格化で、神話学的に同一起源である可能性が指摘されている。
| |
− | | |
− | *[[ヘロドトス]]の『歴史』によればフェニックスの形態は鷲に近い(古代オリエントでは鷲は太陽に結びつけられた<ref>山木聖史「フェニックスの系譜学―太陽・香料・炎・不死」『博物誌の文化学―動物篇』鷹書房弓プレス、2003年、38頁。</ref>)のに対して、鳳凰は孔雀に近い見た目をしている。ただし、鳳凰にしろフェニックスにしろ、こうした図像の多くは後世のものである。古代ギリシア・ローマのフェニックスの直接的なルーツと考えられている古代エジプトの霊鳥[[ベンヌ]]は、[[サギ]]のような水鳥に近い外貌であった。
| |
− | | |
− | *フェニックスは雄のみで単性生殖をするのに対して、鳳凰は雌雄の別があり卵も産むとされた。しかし鳳凰は本来一つの語であったと考えられており、二文字の単語を一文字ずつに分けて一方は何々、他方は何々と説明するのは中国ではありふれた語源俗解であり、鳳が牡で凰が牝などというのは後付けの説明である。
| |
− | | |
− | == ガルーダとの関係 ==
| |
− | [[画像:Garuda_Bali.jpg|thumb|ガルダの彫像(バリ島)]]
| |
− | [[インド神話]]の神で聖鳥でもある[[ガルダ]]([[迦楼羅天|迦楼羅]])が、[[マレー半島]]、[[インドネシア]]まで広まっている。これを鳳凰と比べた場合、形態の上からも、特徴・性質の上からも、神話における物語の上でも、格別には鳳凰との類似点はない。
| |
− | | |
− | == 脚注 ==
| |
− | {{脚注ヘルプ}}
| |
− | <references />
| |
− | | |
− | == 関連項目 ==
| |
− | *[[鵬]]
| |
− | | |
− | == 参考文献 ==
| |
− | {{Commonscat|Fenghuang}}
| |
− | * 袁珂『中国の神話伝説』上下、青土社 、1993年
| |
− | * 袁珂『中国神話・伝説大事典』大修館書店 、1999年。
| |
− | * 井上正「鳳凰」(『月刊文化財』66号、1969年)
| |
| | | |
| {{東アジアの伝説の生物}} | | {{東アジアの伝説の生物}} |
− | | + | {{テンプレート:20180815sk}} |
| {{DEFAULTSORT:ほうおう}} | | {{DEFAULTSORT:ほうおう}} |
| [[Category:四霊]] | | [[Category:四霊]] |