CLAMP

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CLAMP
生誕
大川
日本の旗大阪府
いがらし、猫井、もこな
日本の旗京都府
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
活動期間 1989年 -
ジャンル 少女漫画
少年漫画
青年漫画
代表作聖伝-RG VEDA-
CLAMP学園探偵団
魔法騎士レイアース
カードキャプターさくら
ちょびっツ
XXXHOLiC
ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-
受賞 第32回星雲賞コミック部門
(『カードキャプターさくら』)
公式サイト CLAMP-NET.COM
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CLAMP(クランプ)は、日本女性漫画家集団。大川七瀬(ストーリー担当)、いがらし寒月猫井椿もこなの4人からなる。

来歴

関西同人グループとして活動を始め、1989年、『サウス』3号の『聖伝-RG VEDA-』で商業誌デビュー(同年の『月刊ウィングス』9月号より連載開始)。結成された当初は漫画の同人に限らず[1]8ミリビデオでの映画撮影や洋服作り等を行う計画もあった[1]。デビューとほぼ同時に大阪から東京へ引っ越す[2]。『聖伝』は大ヒットし、出版元である新書館は当時「高河ゆんで倉庫を建て、CLAMPで本社ビルを建てた」と言われた[2]

商業誌デビュー後も漫画家の枠にとどまらずCLAMP原作でないドラマのサウンドトラックのジャケットデザインやアイドルのブレーンを手がけるなどマルチな活動をしている[1]

著名な作品として『CLAMP学園探偵団』『魔法騎士レイアース』『カードキャプターさくら』『ちょびっツ』『XXXHOLiC』『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』などがある。2001年、『カードキャプターさくら』により第32回星雲賞コミック部門受賞。またキャラクターのデザインを『コードギアス 反逆のルルーシュ』『創竜伝』などに提供している。

2016年現在、『ヤングエース』(角川書店)で「ドラッグ&ドロップ」を、『週刊ヤングマガジン』(講談社)で「xxxHOLiC・戻〈レイ〉」、『なかよし』(講談社)で「カードキャプターさくら」を連載している。

2016年1月現在マネジメント兼ライツ管理企業として『四月一日』(しがつついたち)を設立し、作品のライツ管理を中心に事業を展開している。

メンバー

2009年現在のメンバーは以下の女性4人。4人とも2004年に商業デビュー15周年を期に改名したが、2008年3月に大川のみ「緋芭(あげは)」から旧名の「七瀬」へと戻した。

なお、CLAMPにはアシスタントはおらず、ストーリー担当の大川七瀬を除いた3人ですべてを描いている。

大川 七瀬(おおかわ ななせ)(旧名:大川緋芭)
1967年5月2日[3]大阪府出身。
血液型はA型。
大学時代の専攻は『八犬伝』で、過去に八犬伝をモチーフにした作品『破軍星戦記』を『KID's』において連載していたが、同誌の廃刊に伴って打ち切りとなったことがある。作品がアニメ化される際も、脚本として参加することが多い。
いがらし 寒月(- さつき)(旧名:五十嵐さつき)
1969年2月8日[4]京都府生まれの滋賀県出身。
血液型はA型。
猫井 椿(ねこい つばき)(旧名:猫井みっく)
1969年1月21日[5]、京都府出身。
血液型はO型。
もこな(旧名:もこな あぱぱ)
1968年6月16日[6]、京都府出身。
血液型はA型。
着物を日常的に着用しており、年を追うごとに着物の描写が精密かつ正確なものになっている。

過去には、中森かずえ秋山たまよ聖りいざ(後に伊庭竹緒へ改名)、七穂せい日鷺総司お・きょん大海神哉井上譲などが在籍していた。なお、商業デビュー時点では現メンバーの4人に前記のうち秋山たまよ、聖りいざ、七穂せいの3人を加えた7人がメンバーであった[7]

作風

  • 2000年頃を境にそれまで頻繁だったスクリーントーンの使用が激減し、すっきりした線画で描かれるようになっている。
  • 「物事は偶然ではなく必然で動く」、「死んだ者が生き返ることは決して無い」という世界観、舞台設定上東京タワーがキーとなる作品が多いこと、武道を得意とするキャラクターがよく登場することなどが特徴として挙げられる。
  • 作品中においては、主人公が魔法などの特別な力を持っていながら、その力は日常においては使わず必要な時にだけ使うという考え方、つまり特別な力を持つ自分自身を特別な存在だと思わず、自分が身を置く世界で魔法などの力は非日常ではなく日常だという考え(この考えは『東京BABYLON』の作中で、霊能力に溺れる3人の少女に対して桜塚星史郎が説教)をほぼ貫徹している。
  • キャラクターを別作品に再登場させることがある。スター・システムを用いて、「異世界の同一人物」としている場合もある。
  • 隻眼もしくはオッドアイの設定を持つ(ようになる)キャラクターが多く登場している。
  • 絵柄は作品の内容によって頻繁に描き分けている。『XXXHOLiC』などの近年の作品では、頭身の高いキャラクターを描くようになった。
    • 出版物によっては稀に、イラストの著作者として個人名義で表記されていることがあり、作画担当の3名の絵柄に差があることが伺える。
    • 作画担当の3名の作画体制は明らかにされていないが、唯一、マスコットキャラクターとも言える「モコナ」は猫井椿が描いていることが明らかにされている。

名前の由来

高校時代、大川七瀬と秋山たまよはサークル「うしろ指さされ組」、もこなと猫井椿といがらし寒月はもう1人とサークル「Zぷろじぇくと」として活動していた[2]

大阪の同人誌即売会ドリーム・コミック(ドリコミ)で大川はスタッフを務めていた[2]。当時同人誌業界で大人気だった高河ゆんがドリコミに来た時、2スペースのはずが1スペースしかなく、このままではさばききれなかったため、スタッフだった大川やもこなたちが1スペースを確保するために、新たなサークルを急遽作った。当時は50音順に配置されていたため、高河の「CLUB/Y」の横になるためには、CLAからCLUの間で名前を付けなければならず、友だちの1人が辞典で調べて「CLAMP」と言う名前を付けたのが最初である[2]

そういう経緯があったため、本を作るよりも友達同士が集まって遊ぶ集まりではあったが、一度くらい本をつくろうと1987年7月、同人誌『新宿純愛物語』を出した[2]。ジャンルが『魔王伝』だったのは、当時『魔王伝』の同人誌を描いていた高河ゆんが経緯となったためであり、菊地秀行のファンだったからでもある[2]。1988年から1990年にかけては、オリジナル同人誌『SHOTEN(笑点)』シリーズを出版する[2]。それぞれのメンバーが好きな作品を公平に出していこうとしたため、毎回違う作品のパロディを出していた[2]

作品リスト

商業デビュー以前

括弧内はモチーフにした作品と発行年月日。

  • 新宿純愛物語(『魔王伝』 1987年7月19日)
  • 孔雀明王陀羅尼(『孔雀王』 1987年11月3日)
  • よいこの聖闘士大百科(『聖闘士星矢』 1987年12月13日)
  • POTATO CLUB(『キャプテン翼』 1988年4月17日)
  • 銀河英雄伝説殺人事件(『銀河英雄伝説』 1988年5月1日)
  • 聖伝 〜DISCO VERSION〜(オリジナル 1988年6月16日)
  • 必勝! 田中芳樹先生攻略法(『創竜伝』・『銀河英雄伝説』 1988年7月10日)
  • アーシアンと遊ぼう! ピンポンパン(『アーシアン』 1988年8月13日)
  • SHOTEN 〜笑点〜(オリジナル 1988年10月10日)
  • カルラ盆踊り!(『カルラ舞う!』 1988年10月23日)
  • SHOTEN2(オリジナル 1988年12月25日)
  • 風雲! サムライトルーパー城(『鎧伝サムライトルーパー』 1989年1月15日)
  • SHOTEN3(オリジナル 1989年3月21日)
  • 聖伝傑作集(オリジナル 1989年3月25日)
  • Break Shot Instruction(『ブレイクショット』 1989年4月19日)
  • SHOTEN 別冊(オリジナル 1989年5月3日)
  • I wanna be a only one - SHOTEN4(オリジナル 1989年8月13日)
  • 私の秘密兵器(『天空戦記シュラト』 1989年10月29日)
  • SHOTEN5(オリジナル 1989年12月23日)
  • ハート2分の巨人の星(『巨人の星』 1990年7月22日)
  • SHOTEN6(オリジナル 1990年11月11日)
  • 神曲 - Divina Commedia in Devilman(『デビルマン』 1991年4月21日)

商業デビュー以後

太字の作品はメディアミックスされた作品。括弧内は連載時(コミックス描き下ろしは初版発行時)の出版社・連載(発行)年。

個人名義

漫画以外の活動

括弧内は出版(発売)元と発売(放送)年。

イラストレーション

小説

トレーディングカードゲーム

イラスト画集・設定集

  • X Illustrated Collection ZE¢RO X(角川書店 2000年3月31日) ISBN 4-04-853168-9
  • X illustrated collection 1 X - ZERO(角川書店 2005年11月24日) ISBN 4-04-853894-2
  • X illustrated collection 2 X∞ - INFINITY(角川書店 2005年11月24日) ISBN 4-04-853895-0
  • 非天夢魔・聖伝イラスト集(新書館 1991年6月25日) ISBN 4-403-61260-1
  • 天魔劫火・聖伝イラスト集(新書館 2001年4月1日) ISBN 4-403-65014-7
  • CLAMPノ絵シゴト SOUTH SIDE(TOKYOPOP 2005年2月10日) ISBN 4-04-853542-0
  • CLAMPノ絵シゴト NORTH SIDE(TOKYOPOP 2005年2月10日) ISBN 4-06-334592-0
  • Tokyo Babylon photographs(新書館 1996年4月25日) ISBN 4-403-65008-2
  • 創竜伝原画集(講談社 2004年5月29日) ISBN 4-06-334901-2
  • Wish・〜ずっといっしょにいてほしい〜メモリアルイラスト集(角川書店 2002年1月1日) ISBN 4-04-853386-X
  • 魔法騎士レイアース設定資料集(講談社 1996年3月28日) ISBN 4-06-319688-7
  • 魔法騎士レイアース原画集(講談社 1995年3月25日) ISBN 4-06-324513-6
  • 魔法騎士レイアース2原画集(講談社 1996年5月1日) ISBN 4-06-324517-9
  • カードキャプターさくら イラスト集(講談社 1998年7月28日) ISBN 978-4-06-324525-7
  • カードキャプターさくら イラスト集2(講談社 2000年4月26日) ISBN 978-4-06-324531-8
  • カードキャプターさくら イラスト集3(講談社 2000年12月26日) ISBN 978-4-06-324534-9
  • カードキャプターさくら メモリアルブック(講談社 2001年2月27日) ISBN 978-4-06-324535-6
  • ツバサ―原画集―ALBuM De REProDUCTioNS(講談社 2007年4月16日) ISBN 978-4-06-364686-3
  • MUTUALITY: CLAMP works in CODE GEASS(角川書店 2008年12月5日) ISBN 978-4-04-854286-9
  • ALL ABOUT CLAMP(角川書店 2009年10月26日) ISBN 978-4-04-854404-7
  • ツバサ―原画集―ALBuM De REProDUCTioNS 2(講談社 2009年11月14日) ISBN 978-4-06-364798-3
  • こばと。イラスト&メモリーズ(角川書店 2011年10月19日) ISBN 978-4-04-854710-9

脚本集

  • 魔法騎士レイアース脚本集〈1〉(講談社 1995年11月) ISBN 4-06-330202-4
  • 魔法騎士レイアース脚本集〈2〉(講談社 1995年12月) ISBN 4-06-330203-2
  • 魔法騎士レイアース脚本集〈3〉(講談社 1995年12月) ISBN 4-06-330204-0
  • 魔法騎士レイアース脚本集〈4〉(講談社 1996年2月) ISBN 4-06-330205-9

原案・原作・キャラクターデザイン

CD・DVD

エッセイ

インターネットラジオ

  • 小麦粉砦の四市民(CLAMP-PLA.NET 2006年 - 2008年8月)

その他出版物

  • CLAMP学園電子分校(シェルティ、カルチュア・パブリッシャーズ、ピーエーピー 1997年-1999年)
  • CLAMPもこなのオキモノキモノ(河出書房新社 2007年)
  • インターネットラジオMAGAZINE 小麦粉砦の四市民(講談社 2007年)
  • クラスターCDブック(新紀元社、著・秋山たまよ、CLAMP)

エピソード

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 「漫画も描ける、企画・製作チーム CLAMP」『MORE』1993年9月号、304頁。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 「TALK SESSION I 高河ゆん+大川七瀬」、『高河ゆん漫画家30周年記念本 30――までだと思っていた道は、まだ先に続いている(といいな)』、一迅社、ISBN 978-4-7580-3083-0、8-23頁、2015年。
  3. 日外アソシエーツ発行『漫画家人名事典』(2003年2月)ISBN 978-4-8169-1760-8、P72
  4. 同『漫画家人名事典』P30
  5. 同『漫画家人名事典』P288
  6. 同『漫画家人名事典』P375
  7. 『聖伝』第1巻(新書館1990年)巻末に記載。七穂せいは執筆者ではなく「応援」となっている。
  8. 義経秘伝公式サイト

参考文献

関連項目

外部リンク


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